赤ちゃんのおむつ替えをするときに必ず目にする尿や便。
これは赤ちゃんの体調を知ることができる、大切なバロメータなのです。
いつもと違う感じがしたら、赤ちゃんの様子を注意して見てあげましょう。
赤ちゃんの尿の色がいつもより濃いときは、体内の水分量が不足している可能性があります。
心配ない程度の水分の不足なのか、危険な状態に近い脱水症状なのかは、尿以外の赤ちゃんの様子を観察して判断する必要があります。
尿はいつもより多少色が濃いけれど、機嫌はよく母乳やミルクはよく飲んでいるときは、あまり心配しなくても大丈夫です。
夏の暑い日や汗をかいたときはおしっこの量が減って、いつもより色が濃くなることがあります。
吐いたり下痢をした場合も、同じように軽い脱水症状になることがあります。
こんな時は、普段よりも意識して母乳やミルク、白湯や果汁などで水分補給をしてあげてくださいね。
危険な状態の脱水症状になっている場合は、尿の様子以外にも赤ちゃんに異変が見られます。
ぐったりしている、唇が渇いている、目がうつろになる、発熱、嘔吐という症状がある場合にはすぐに病院にかかってください。
赤ちゃんの尿の色が濃いとき脱水以外の理由
赤ちゃんの尿の色が濃くなっている理由は、水分不足のほかにも可能性があります。
心配ないものと小児科を受診した方が良いものがあるので、参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの尿の色が濃い!そんなに心配の必要がない場合
成長すると自然と尿の色は薄くなっていきます。
緑黄色野菜やレバーを食べた時に多いようです。
赤ちゃんの尿の色が濃い!小児科を受診した方がいい場合
肝臓や棒鋼の病気が考えられるので、尿の検査が必要になります。
まずは、オムツを持って小児科を受診することをオススメします。
私の娘も、たまにおしっこの色が濃いときがあります。
0歳児の頃は、色が濃いだけでどこか体の具合が悪いのか、心配になっていました。
初めての育児だと、赤ちゃんに少しでもいつもと違う様子があると、ママが焦ったり心配しすぎてしまうこともありますよね。
今は、本人が元気そうならあまり心配はしていません。
ですが、様子を見ながら、水分をこまめに飲ませるようにしています。
明らかに具合が悪そうだったり、ずっと機嫌が悪い状態が続いているときは体の異変を疑った方がよいでしょう。
赤ちゃんが脱水症状を起こすと尿の色はどう変化する?
尿の黄色い色は、胆汁から運ばれるビリルビンという成分が出している色です。
汗をたくさんかいたり体の水分が足りなくなると、体は排出される水分量を少なくしようとします。
そのため尿の量が減り、尿も濃くなるのです。
尿が濃くなると、尿酸塩という成分がオレンジ色に結晶化して出てくるため、オムツにオレンジ色の染みが付いているように見えることもあります。
オレンジ色の染みがオムツにあると、びっくりしますよね。
これは生理現象なので、赤ちゃんの様子が普段と変わらず元気であれば、心配する必要はありません。
ですが、体の水分が不足しているのは確かなので、少しずつでも水分を与えて様子を見るようにしましょう。
赤ちゃんの尿から甘い臭いがするときの理由は?正常化させるには?
尿から甘いにおいがするなんて、体がおかしい…!と不安になってしまうかもしれませんね。
赤ちゃんの尿から甘いにおいがするときは、重大な病気の可能性があります。
健康な赤ちゃんの尿からは、甘いにおいがすることは考えられません。
近くに甘いお菓子が置いてあり、尿の匂いと勘違いした…ということなら大丈夫ですが。
甘いにおいのする尿が出た時は、糖尿病の可能性があります。
尿にブドウ糖が混ざって排出されるため、甘ったるい果実のようなにおいがするのです。
糖尿病ではなく、赤ちゃんの尿や汗からメープルシロップのような甘いにおいがする病気もあります。
乳児の病気で「メープルシロップ尿症」と呼ばれています。
メープルシロップ尿症は、日本では約50万人に1人が発症する、まれな先天性の病気です。
治療をしないと発達障害につながり、死に至るケースもあるとのこと…。
新生児マスクリーニング検査で分かることが多いようですが、赤ちゃんの身体や尿から甘いにおいがして、保護者が気付くケースもあるようです。
この病気の場合は、分岐鎖アミノ酸が除去されたミルクを選ばないといけなくなります。
尿から甘いにおいがして異変を感じた場合は、すぐに小児科を受診して医師に診てもらいましょう。
赤ちゃんの尿の色が濃いとき!のまとめ
我が子のことをいつも見ているママさんが「なんだかいつもと違う」と感じたら、赤ちゃんの身体に異変が起きているサインかも。
毎日の赤ちゃんのお世話の中で確認できる、尿の「色」と「匂い」。
とても大切な、赤ちゃんからの信号が出されているときがあります。
パパやママの直感が赤ちゃんを救うこともあります。
少しでもおかしいと感じたら、そのままにせず小児科を受診すると安心ですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。