毎年やってくる、インフルエンザの大流行の時期!
そんな時期になると、マスクをつけている人多いですよね。
でもマスクをしていても、周りにはゴホゴホと咳をしてる人だらけだと
「このマスクって、本当にインフルエンザ予防効果があるの?」
って不安に思ってしまいますよね。
毎日つけるものだからそんなにお高いマスクも使えないので、どうしても安いマスクになってしまいますもんね。
そんな安いマスクだとその効果のほどは、なおさら心配です。
「インフルエンザのウイルスは小さいからマスクでは防げない」なんて話も聞いたことがあったりした日には、もう心配でたまりません。
更には、ここ最近世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルス!
いったん収まったと思っても、第二波、第三波を考えると、まだまだ安心ができませんよね。
そこで今回は、マスクの着用の効果と目的について、詳しく見ていきましょう。
インフルエンザ予防にマスクは効果があるの?
インフルエンザが流行してくると、予防のためにマスクをして外を歩いている人を良く見かけます。
でも、本当にマスクってインフルエンザの予防に効果があるのでしょうか?
厚生労働省は「体調に不安がある場合は人混みを避けるほか、外出後は手洗いとうがいをするように」と呼びかけています。
一方、マスクをすることは、「感染拡大を防ぐのに有効だが、自分を守る手段としては推奨していない」と、言っているんですね。
マスクではインフルエンザのウイルスは防げない?
インフルエンザウイルスの大きさは、とても小さくって「0.1μm(マイクロメートル)」です。
これはmm(ミリメートル)にすると、「0.0001mm」です。全く想像がつかない程、小さいですね。
いまいちピンと来ない大きさなので…。
例えば、人間の体の大きさを地球に例えると、ウイルスの大きさは地球の中にいる人間のようなものです。
地球から見ると、人間は小さな点にもなりませんね。
そんなに小さいんです!
そして、一般的なマスクで捉えることができる粒子の大きさは、5μm(インフルエンザウイルスの50倍)程度なのです。
まさに、ザルで水をすくっているようなものです。
なので、「インフルエンザのウイルスはとっても小さいからマスクでは防げない」は、本当なんですね。
それでは、インフルエンザ予防のためにマスクをつけるのは、間違った予防法なのでしょうか?
インフルエンザ予防のためのマスクの目的
実は、インフルエンザ予防のためにマスクをつける目的は
- のどや鼻を乾燥させない
- 咳(せき)やくしゃみで、周りに唾(つば)をまき散らさない
ここを間違っていて、「マスクをすれば、インフルエンザウイルスが入ってこないから予防になる」と、思っていらっしゃる方が以外と多いのです。
マスクはのどや鼻の乾燥を防ぐ
インフルエンザウイルスは、口や鼻から侵入することで感染します。
通常は、鼻やのどの粘膜がインフルエンザウイルスを捉えてくれて、それを痰(たん)として外に吐き出してくれています。
それが、冬になりだんだんと寒くなってきて空気が乾燥してくると、鼻やのどの粘膜も乾燥してしまいます。
そうなってくるとインフルエンザウイルスを捉えて、外に吐き出してくれるちからが弱くなってしまいます。
そこで、マスクをすることで自分の吐いた息で、鼻やのどを加湿して乾燥を防ぎます。
鼻やのどの粘膜がしっかりと機能してくれれば、体内に侵入しようとしたインフルエンザウイルスも繁殖しにくくなります。
マスクで咳やくしゃみによって周りに唾をまき散らさないようにする
インフルエンザの主な感染経路は「飛沫感染」です。
インフルエンザに感染している人が
- 咳
- くしゃみ
咳を一回すると、インフルエンザウイルスが約10万個、くしゃみだと約200万個の大量のウイルスをまき散らしているんです。
しかも、そのウイルスを含んだ唾が飛んでいく距離は、咳は2m、くしゃみは3mです。
マスクはインフルエンザウイルスのような、とっても小さな物質を捉えることはできません。
でも、咳やくしゃみで一緒に飛んでいくインフルエンザウイルスをたっぷりと含んだ唾はしっかりと止めることができるのです。
ですから、マスクをすることで、咳やくしゃみでインフルエンザウイルスをまき散らして起きる「2次感染」を防ぐ効果は、かなり期待できるんですよ。
安いマスクの効果はあるの?のまとめ
インフルエンザの予防にマスクは、決して万能ではありません。
しかし、ドラッグストアなどで売られている特価品の安いマスクでも、正しい使い方をすれば、インフルエンザの予防効果もちゃんと発揮してくれますよ。
手洗い、うがいも忘れずに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。