プランターの土を変えずに次のものを植えても大丈夫?

この記事は約5分で読めます。

プランターで家庭菜園は手軽ですし、色々な野菜が作れて楽しいですよね。

1つの野菜を収穫し終わった後、その土にまた同じ野菜の種を植えて育てようと思っていませんか?

実はそれ、連作障害を起こす危険があります。

連作障害が起こってしまうと収穫できる量が減ってしまったり、土が病気になってしまったりと悪いことばかりなのです!

今回はプランター栽培で気をつけたい「連作障害」について、詳しく見ていきましょう。

スポンサードリンク

家庭菜園のプランターで気を付けたい!連作障害って何?

連作障害とは、同じ土で同じ作物を続けて栽培する事で起こるトラブルを指します。

主に3つのトラブルがあり、どれも厄介なものばかりです。

(1)連絡障害の3つのトラブル

①土壌病害
プランターの土の中には多くの微生物が存在しており、中には土や作物に病気をもたらす微生物も存在しています。

土の中に作物が根をはると、根から微生物の餌となる有機酸・糖・アミノ酸などを分泌します。

毎回同じ土で同じ作物を育てていると、そこに集まってくる微生物の種類もだんだんとか偏ってくるのです。

そうなると微生物のバランスが崩れ、特定の微生物しか生きられなくなってしまいます。

その中には病気をもたらす微生物もいる可能性があり、やがて土の中で爆発的に増えていってしまうのです。

具体的には、

  • 青枯病(あおがれびょう)
  • 萎黄病(いおうびょう)
  • 根瘤病(ねこぶびょう)
など作物自体がダメになってしまう病気にかかりやすくなるのです。

②線虫害
線虫と聞くと悪いイメージしかない方が多いと思いますが、線虫には病気を引き起こす線虫を退治する者もいます。

ですが、連作をして土のバランスが崩れると、いい線虫が生きられず悪い線虫ばかりが生き残る可能性が高くなってしまうのです。

③生理障害
作物が育つときは、根を使い土の中から養分を補給します。

しかし、連作障害を起こした土は養分が大幅に偏っており、必要な養分を捕球できず大きく育つ事が出来なくなってしまうのです。

このような障害を防ぐ為にも、同じ土に同じ野菜の種を植えて育てるのは避けましょう。

次は違う野菜の種を植えて、土の中の微生物を守ってあげてくださいね。
■「プランター菜園にぴったり!人気の土」を見てみる

こちらの土は、野菜や球根などなど多用途で、そのまま使える大人気の土です。

もちろんプランター菜園にもピッタリで、おすすめの土です。


スポンサードリンク

連作障害に気を付けたいものにはこんなにも種類がある!

実は作物の種類によって、連作障害が起きやすい作物も起きにくい作物があります。

今現在プランターで育てている野菜を確認し、連作障害を防ぎましょう!

(1)連作障害が起きやすい野菜・起きにくい野菜一覧

①エンドウ、ナス
連作障害が起きやすく、これらを一度栽培した土は6年~7年経たないと、エンドウやナスは作れません。

②トマト、ピーマン、パプリカ
プランター菜園でお馴染みの野菜である
  • トマト
  • ピーマン
  • パプリカ
も、連作障害が起きやすいです。

大体4~5年経過であれば、同じ土でもう一度作れます。

③イチゴ、インゲン、キュウリ、ゴーヤ、大根、ラデッシュ、じゃがいも
これらはやや連作障害が起きやすい部類で、2~3年ほど時間が経てば同じ土で作る事が出来ます。

④オクラ、カブ、春菊、生姜、ちんげん菜、ほうれん草
このグループは、連作障害がやや起きにくい部類と言えます。

1年後には同じ土で作れますので、毎年決まった時期に収穫する事も可能ですね。

⑤アスパラガス、小松菜、さつまいも、玉ねぎ、人参、ネギ
これらは連作障害が起きにくく、特に規定はありません。

ただし、ずっと同じ土で作ると連作障害を起こす可能性があるので、土を入れ替えて作るようにしましょう。

家庭菜園でのプランターの土まとめ

同じ土で同じ作物を作ると、「連作障害」を起こしてしまう危険があります。

連作障害が起きると土の中の微生物のバランスが大きく崩れ、作物が病気になったり収穫量が減るなどの影響が出てきます。

連作障害を防ぐために一番有効なのは、同じ土で連続して同じ作物を作るのを避け、違うプランターの土で育てる事です。

作物によっては連作障害が起きやすいものと起きにくいものがありますので、時間を置くべき期間を守って作物を育てましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。