子どもの口臭がドブ臭いなと感じること、ありますか?
口臭の原因はいろいろありますが、実は単純に
「歯みがきが充分できていない」
という原因だけではありません。
口臭がドブ臭いときは、蓄膿症(ちくのうしょう)や副鼻腔炎(ふくびくうえん)が原因のことがあるんです。
その他にも、
「体調が悪い」
「便秘や下痢」
「口呼吸」
なども口臭の原因になることがあるようです。
大きな声では言えませんが、我が子たちも可愛いお口から、なかなかのグッドスメルがすることがあって悩んでいます。
子どもはどうしても至近距離でお話をするので、お友だちに何か思われていないかと心配になってしまいます。
なかなかママ友同士でも話題にしにくいデリケートな問題ですもんね。
子どもの口臭の原因
子どもの口臭の原因はいろいろあるので、原因ごとにご紹介していきます。
①蓄膿症、副鼻腔炎が原因の口臭
蓄膿症や副鼻腔炎は、鼻や目の奥の部分に膿が溜まる病気です。
目と鼻は口ともつながっているので、ドブ臭いような膿の臭いが口や鼻から出てきてしまいます。
それが原因となって、口臭がしてしまうんですね。
②歯みがきが充分できていない
口臭の原因として一番に思い浮かぶのはこの「歯磨き」ですよね。
当然歯垢(しこう)を綺麗に落としておかなければ、虫歯だけでなく歯周病になる可能性が高くなります。
歯周病菌はとても臭いが強いですし、口内環境が悪いと口臭が発生してしまうことになりますよ。
③舌に汚れがたまっている
歯みがきがきちんとできている場合でも、意外と汚れがたまるのが「舌」です。
舌についた汚れを「舌苔(ぜったい)」と言います。
舌磨き用のブラシも売られていますが、子ども自身に使わせるのはかなりハードルが高いです。
普通の歯ブラシで良いので、たまに、歯磨き粉をつけずに舌をさっさっさっと奥から手前に優しく3回ほど磨いてあげてください。
ただし、子どもが気持ち悪がったり苦しがったりするようであればやめましょう。
④体調が悪い
体調が悪いと胃腸の働きが悪くなり、食べたものがきちんと消化されずに体の中で発酵してしまいます。
口は胃腸とつながっているので、胃の中にニオイの原因があるのであれば、それは口臭として口から嫌なニオイが出てくることになります。
便秘や下痢をしている場合でも、同様に口臭が発生してしまいます。
⑤唾液の量が少ない
唾液は口の中を殺菌してくれる役割があり、唾液の量が少ないと口の中が乾燥してしまって口臭も発生しやすくなります。
唾液の量が少なくなるのは、口呼吸になっているときです。
口呼吸になる要因は様々ですが
「鼻炎」
「歯並びが悪い」
「口周辺の筋肉が弱い」
などがあります。
その他にも、「ストレス」や「緊張」などでも口の中が乾燥してしまうことがあります。
大声を出して大泣きしたあとなども口臭を感じることがあります。
先日、歯みがきをきっちりしたあとに息子が大泣きし、よしよしと抱きしめたときにモワ~ンとグッドスメルがしました…。笑
⑥膿栓(のうせん)
扁桃腺に白い小さな粒のようなものが付着してしまうことがあります。
この白い小さな粒を「膿栓(のうせん)」と言います。
別名「臭い玉」と言われているのですが、その名の通りとても臭いです。
膿栓は、食べ物のカスや細菌の死骸などの固まりでできています。
子どもは大人よりも扁桃腺が大きいので、膿栓ができる確率も高くなります。
これは、自分で取ろうと思っても取れません。(無理に取ろうとするとオェっとなります)
なので、挟まっている感覚がとても気持ち悪いのですが、くしゃみや咳などで自然に取れるのを待つしかありません。
⑦糖尿病
糖尿病を患うと、甘酸っぱい口臭がすることがあるようです。
糖尿病と言えば、大人の病気と思われがちですが、子どもでもなってしまうことがあるんです。
⑧ニオイの強いものを食べた
にんにくや焼き肉など、大人でも「これは明日におうな」と思う食べ物ってありますよね。
そういうものを食べた翌日は、当たり前ですが口臭がします。
でもこの場合の口臭は、一過性のものなので心配はいりません。
⑨生理的口臭
最後に安心(?)できるものをご紹介します。
人間は、寝起きやお腹が減ったときには口臭がする生き物だそうで、これを「生理的口臭」と言い、誰にでもあるものだそうです。
なので、寝起きやお腹が減ったときだけににおうのであれば、心配ありません。
子どもの口臭を改善する3つの方法!生活習慣で気を付けるべきことは?
口臭を改善するために、生活する上で気を付けることを3つご紹介します。
①歯みがき・舌磨きで口臭を改善
これは絶対です。
口臭対策だけでなく、虫歯や歯周病予防になります。
家でのケアだけでなく、定期的(3ヶ月~6ヶ月ごと)に歯医者さんでクリーニングしてもらうのも良いと思います。
②鼻呼吸を心がけて口臭を改善
口呼吸のクセがついていると、なかなか鼻呼吸にするのは難しいです。
一番簡単にできるのは、普段の食事をよく噛んで口周りの筋肉を鍛えることです。
その他には、
「あ」
「い」
「う」
「べ(舌を出してあっかん“べー”の状態)」
と、それぞれ1秒ずつ(一日30セット)大袈裟に動かすことで、口周りの筋肉を鍛え、唾液量を増やすことのできる「あいうべ体操」を取り入れるのも一つの方法です。
我が家では、トイレのドアに「あいうべ体操」の貼り紙をして、コツコツ取り組んでいます。
あとは、鼻炎の症状がある場合は耳鼻科へ受診することも忘れずに行くようにしてくださいね。
③体調管理で口臭を改善
便秘や下痢にならないよう、食物繊維や発酵食品を摂るように心がけましょう。
子どもの口臭にはこんなにも種類がある!意外な原因でにおうことも!?
口臭にもいろいろな種類があります。
臭いの種類別に原因をご紹介します。
- ドブ臭いとき…蓄膿症・副鼻腔炎
- 血生臭い…歯周病・虫歯
- たまごが腐ったような臭い・生臭い…口内環境が悪い
- 甘酸っぱい臭い…糖尿病
上記の通りではないと思いますが、臭いの種類も原因を突き止める手がかりになることがあります。
口臭というのは、自分では気付かないのに周りの人に気付かれてしまう厄介なものです。
子どもにとっては、自分に口臭があると気付くのはとてもショックなことです。
お父さんやお母さんが子どもの気持ちに寄り添い、プロ(歯医者さん)の手を借りながら適切なケアをしてあげることが大事ですよ。
子どもの口臭がドブ臭いのは何が原因?のまとめ
子どもの口臭がドブ臭いのは何が原因なの?ということについて見てきましたが、いかがだったでしょうか?
最後にポイントをおさらいしておきますね!
- 子どもの口臭がドブ臭いときは、蓄膿症や副鼻腔炎が原因の場合があります。
- その他に、口臭の原因になるのは「歯みがき不足」「舌が汚れている」「体調不良」「唾液の量が少ない」「膿栓」「糖尿病」などがあります。
- 寝起きや空腹時に口臭がある場合は、生理的口臭と言い、誰にでも起こりうる現象なので心配いりません。
- 口臭を改善するためには、「歯みがき・舌磨きをしっかりすること」「鼻呼吸を心がける」「体調管理」を日常的に気を付けましょう。
- 臭いの種類によって、口臭の原因が違うことがあります。
子どもの口臭の原因を正しく見極めて、正しい対応で口臭を予防してあげましょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。