「くる病」という病気を知っていますか?
初めての育児の中、健診などで聞いたことのない病気を指摘されると不安で仕方ないですよね。
最近は、子供にも発症が多くみられている「くる病」。
この記事では、「くる病」がどんな病気なのか、どんな症状なのか、治療や予防法などについて、詳しく見ていきましょう。
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くる病って何?どんな症状が出るの?原因や治療方法は?.
まずは、くる病とは何かお話させていただきます。
最初にも、お話させていただいたようにくる病にかかる子供が増えてきています。
骨に異常がでる病気のことを言い、O脚、X脚だと思っていたらくる病だったといこともあります。
子供の骨が成長をするときに発症し、骨がちゃんと固まってくれずに柔らかいままの状態のことを言います。
栄養不足になりがちな発展途上国などで多くみられますが、先進国でも発症するこどもは増えてきています。
これは、こどもの骨の発育段階でカルシウムが骨に沈着しないために強い骨の組織が作られない状態です。
くる病の症状
くる病は、骨に異常が現れ成長段階にも影響を与えることになります。
症状としては、成長障害、骨格や軟骨の変形など以下のような症状があらわれます。
- 足の変形が目立つ。曲がっている。極端なO脚やX脚。
- 頭の骨が手で押してもへこむくらい柔らかい。
- あばら骨の一部分がコブのように膨らみ鳩胸
- 低身長
- 虫歯になりやすい。
- カルシウム不足による痙攣が起こる。
- 筋肉痛がおこる、筋力が低下する。
- 身長が伸びない、体重が増加しない。
くる病になる原因
くる病には、先天性のものと後天性のものに分かれます。
先天的な原因のものは、「ビタミンD依存症くる病」と言われています。
日本でも100例にもならないほどの報告しかない珍しい病気です。
親からの遺伝で、ビタミンDがきちんと作用しない症状があります。
後天性のくる病は、主にビタミンDの不足が原因と言われています。
母乳育児メインのこどもは、ビタミンDが不足すると言われるのです。
ビタミンDが欠乏している乳幼児が増えている要因は『母乳育児の推奨(母乳神話)』『日光浴不足』『偏った食事』があげられます。
母乳は、赤ちゃんに大切な免疫を多く含んでいる、病気にかかりにくいと推奨されていますが、ビタミンDは粉ミルクなどに比べてとても少ないです。
また、ビタミンDは太陽を浴びることで体内に作られますが、最近は紫外線の影響で日光浴や、外出時の紫外線対策も影響していると言われています。
そのほかにも、くる病になる原因がビタミンDの不足を含めて3つあります。
- カルシウムの不足
- リンの不足
- ビタミンDの不足
骨は、常に古いものを壊して新しい骨を作るということを繰り返して強くなっていきます。
その骨を作るときにカルシウムとリンが材料になっているのです。
そして、カルシウムとリンを身体に吸着させるためにビタミンDが必要となります。
ビタミンDが不足すると、作られる骨が柔らかくなってしまいます。
カルシウムが不足してしまう原因
妊娠中は、あかちゃんのために多くのカルシウムが必要になります。
それは、授乳中にも言えます。
自分の身体のためにも、あかちゃんのためにもカルシウムをきちんと摂取する必要があります。
カルシウムが不足すると、強い骨が作られないだけでなく次第に弱くなってしまうのです。
リンが不足してしまう原因
リンは色々な食物に入っているので普通の食事で十分に補うことができます。
リンが不足していると指摘される場合は、遺伝性の「低リン血性」の場合で低リン血性くる病と言われます。
ビタミンDが不足してしまう原因
ビタミンDは、食べ物から摂取するほかに日光に浴びることによって体の中で作られます。
ビタミンDの不足は、くる病の原因として大きな部分になります。
先ほども書いたように、最近は母乳にはビタミンDの含有量がとても少ないために完全母乳の場合はビタミンDが不足してしまいます。
母乳育児は、いろんな場面で推奨され母子関係の確立や感染予防、婦人科系のがんの予防など、ほかにもいろんなメリットがもちろんあります。
しかし、その一方でビタミンDが不足するといったデメリットもあるのです。
あわせて、日光浴の不足も上げられます。
最近は、紫外線による影響が強く懸念され日光浴の推奨も母子手帳には記載されない傾向にありますよね。
発がんリスクなども考え、極端に日光を浴びることが少なくなってきているのかもしれません。
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くる病の治療や予防に!日光浴をするのに適した時間は?
くる病の予防や治療には、食事からの栄養摂取も大切ですが乳幼児期には食事から栄養を摂取することができません。
つまり、日光浴が大切になってくるんです。
最近では、環境問題としてオゾン層の破壊などもすすみ太陽に当たることでの紫外線の量が昔に比べて増加傾向にあります。
そのため、紫外線の対策を考えながら日光浴をさせてあげることが大切です。
日焼けが気になる場合は、窓ガラス越しに日光浴をさせてあげましょう。
また、日差しの弱い時間帯、朝や夕方などにしてあげるといいでしょう。
逆に、日差しが強くなる正午前後は避け、時間は3分くらいからスタートしてみてください。
また、外出することも重要です。
強い直射日光にあてないように日陰を利用したり、UVカット素材の服を着せるなどして外気浴をするのもいいでしょう。
くる病って赤ちゃんにはいつからかかる病気なの?のまとめ
くる病についてのお話をさせていただきました。
不安な気持ちもあると思いますが、親の私たちがしてあげられることを積み重ねてあげましょう。
また、異変を感じたら大げさ、心配性と思わずにお医者さんに相談してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。