浄水器には家庭用品質表示法に基づき、除去率などを明記することが義務づけられています。
メーカーにより洗浄力に差はありますが、効果があることは確かです。
ただ、日本の水道から出される水は世界からみてもとてもきれいで安全な水とされています。
なのに、なぜわざわざ浄水器をつける必要があるのでしょうか。
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賃貸住まいでは浄水器がいらない!?集合住宅の水の供給を解説
賃貸の物件でも、最近は浄水器が設置されている物件もありますよね。
築年数の長い物件などは、意外に水道管にサビが発生していることも。
10年を超える物件であれば、徐々に水道管にサビが出てきているでしょう。
築20年ともなれば、なんと「水道管の60%以上がサビにおおわれている」ということもあるようなんです。
また、集合住宅の水は、貯水タンクに溜められている水が各家庭に供給されています。
なので、タンクが本当にきれいなのかどうかも心配のポイントになります。
定期的に清掃をしてくれている物件であれば、さほど心配もありませんがこればかりは目に見えない部分なので心配ですよね。
また、蛇口を通して出てくる水もあきらかに濁っていたり、臭いがきつかったりすれば気が付くかと思います。
ですが、透明のお水であれば安心してしまうかもしれません。
こういった賃貸の水道水の心配があるのであれば、浄水器を付けることを検討してもいいかもしれませんね。
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浄水器の水は本当にきれい!?誤った知識で使い続けると危険!
浄水器の「逆汚染」という言葉を着たことがありますか。
浄水器は、水道水に含まれているような「殺菌作用の高い塩素」も除去してしまいます。
そして、塩素が除去された水をそのまま放置しておくと。
殺菌作用が無くなってしまった水は、どんどん雑菌が増えていってしまうんです。
浄水された水をピッチャーなどに入れて、冷蔵庫に冷やしておいても。
きれいな水を飲んでいるつもりが実は雑菌だらけになっていた・・・ということになりかねません。
身体のことを考えて浄水器を付ける人がほとんどですが、このようなことになってしまうと本末転倒ですね。
浄水器の5つの間違い
- 間違い①普段の水を出すスピードで正しく“ろ過”できている
- 間違い②お湯を使うことができる
- 間違い③浄水は腐らない
- 間違い④カートリッジ交換のタイミングは“期間”で判断する
- 間違い⑤浄水器のスペックはほとんど変わらない
適切なスピードは、1分間に1.6リットル。
200mlのコップに水を入れるには、7.5秒が適切なスピードです。
浄水器の性能によって、スピードは変わりますが勢いよく水を出すイメージは変える必要がありますね。
これも、間違いです。
浄水器は、35度以上のお湯を使うことはタブーとされています。
カートリッジに使われている活性炭が吸着した有害物質を35度以上のお湯を通すことで、流れ出してしまいます。
もし今まで、お湯を使ってしまっていたら、次に使う前に20秒くらい水を出しっ放しにしておいください。
一度吸着が離れた有害物質を流しきることができます。
さらに、ろ材の「中空糸」を潰してしまう可能性があります。
中空糸の素材はポリエチレンで出来ていて、耐熱性能は40度になります。
なので40度以上のお湯を通してしまうと、穴が潰れてしまいます。
3日以上経過しているものであれば、要注意です。
浄水により塩素を取り除いた水であることは知っていると思います。
そして、移し替える作業をするとき、容器に雑菌が付着している可能性があります。
さらに、空気中には必ず何かしらの雑菌が浮遊しています。
どれくらいの間が安全かは、一概に言えません。
ですが、目安としては常温では半日程度、冷蔵庫などで保存するのであれば、1日~2日で飲み切ってしまいましょう。
水道水をろ過するには、カートリッジの機能が十分に働いていないと何の意味もありません。
ですが、このカートリッジの交換を結構忘れがちになってしまいます。
交換時期だけを目安にきちんと交換している人は、交換しないよりはマシです。
でも、ろ材はろ過した有害物質をそこで受け止めていることになります。
なので、使用頻度によってはろ材のキャパを使用期限までに超えてしまう場合もあります。
これは、その浄水器が「有害物質をどれだけ除去することができるのか」という数値です。
この数値は浄水器ごとに大きく違ってきます。
浄水器と塩素の関係
水道水は、浄水場で塩素によって殺菌された状態で各家庭に運ばれます。
この塩素が有害物質と反応して、量としては微量ですが「トリハロメタン」という発がん性のある物質に変化してしまいます。
各家庭に引き込むための水道管が古くなってくると、鉛製の水道管の場合微量な鉛が水に溶けた状態で供給されることもあります。
マンションの貯水槽の管理が不十分である場合、貯水された水に不純物が混入している危険性もあります。
このような心配をなくすために、浄水器を利用して安全な水を口にする目的で利用されます。
しかし、浄水器が水をきれいにする過程で、いろいろな不純物を取り除きます。
そして同時に、殺菌のために入れられた塩素も取り除きます。
塩素は、身体に悪そうで取り除けるのであればそうしたいと思いがちです。
ですが、塩素が無くなってしまった水は菌から守ってくれるものが無くなってしまうので、雑菌にとっても都合のよい状態になってしまいます。
なので、侵入した菌が浄水器内や給水口で増えてしまうこともあります。
浄水器を正しく使って雑菌から水を守る!!
ここでは、浄水器を正しく使う方法について見ていきましょう。
なので、使い初めは10秒~15秒ほど水を出してから使うようにしましょう。
2日以上使わないときは、60秒ほど流すことをおすすめします。
なので、温水を使う場合は35度以下にして使用するのがいいとされています。
なので、浄水を使った飲み物は、冷蔵庫に保管して早めに飲み切るようにしましょう。
フィルターは、使用期限を守って定期的に交換することが大前提です。
浄水器のデメリットを把握してから導入しよう!6つの種類を比較
一般的には、主な浄水器と「6つの種類」のものが使われています。
取り付けも簡単で、一度つけると手間がかからないため人気のタイプです。
注意点は、蛇口の先に取り付けるのでシンクのサイズによっては流し台と蛇口の距離が近くなりすぎてしまう点です。
近すぎると、やかんやピッチャーなどに水を入れるときに入れづらくなる場合があります。
価格も数千円からあり、手に入れやすい浄水器ですね。
飲料用にあらかじめ水を入れておき、冷蔵庫に保管するために使います。
ただ、浄水するスピードが遅いので水を汲んでから一回で浄水できる量はそんなに多くありません。
喉が乾いたときにすぐ飲めず、不便さを感じる人もいるかと思います。
水道水をそのままボトルに入れておりて、飲むときにボトルに入った水道水が口の近くにあるカートリッジを通過して「ろ過」されます。
持ち歩くこともでき、飲む寸前まで水道水で保存してあるので衛生的です。
ボトル型は、カートリッジの使用期限が短く1~2ヶ月で交換する必要があります。
場所を取ることで、邪魔に感じる人もいるでしょう。
サイズも大き目なので、購入までに置き場所を計測しておくことをおすすめします。
装置が大きい分だけ、浄水能力だとかカートリッジ耐久力は、基本的に優秀です。
整水機能が付いているものもありますが、価格は5万円台から10万円と高価なものが多いです。
据え置き型とは違い、シンク下に装置を置くのでキッチンはすっきりします。
アンダーシンクは、設置工事を業者に頼む必要もあり価格も5万~15万円ほどします。
家を建てるときなどに一緒に付けてしまう人がほとんどですね。
蛇口直結型と違い、蛇口の内部にカートリッジを入れるので見た目もすっきりします。
これには、専用の蛇口が必要なので設置するための工事が必要になります。
こちらも料金が5万~10万円と高額になります。
浄水器は意味がない!?のまとめ
浄水器の役割や注意するポイントなどについてお話させていただきました。
健康のことを考えて設置したものを間違った使い方をしていると、悲しいですよね。
今回お話させていただいた、メリット、デメリットを考えて浄水器の検討をしてほしいと思います。
ちなみに、我が家で愛用している浄水器は「ピュリフリー」という、据置型の浄水器です。
この浄水器の気に入っているところは
「2年間交換不要と、コスパがすごくいいし手間いらず!」
「日本製で浄水能力もすごい」
の2点です。
この、ピュリフリーはカートリッジを交換するタイプではなく
「2年間使い終わったら、本体ごと新しいものに取り換える」
というタイプです。
かれこれ、今使っているものが3台目になります。
使い勝手もいいし、浄水性能もとても気に入っています。
「検討の価値あり!」の、おすすめの浄水器ですよ。