還暦の同窓会って「おめでたい節目」の顔をしているのに、気持ちは全然おめでたくないことがありますよね。
行くのもしんどそうだし、欠席したら後悔しそうだしで、決められないまま時間だけが進んでいく感覚になりがちです。
ここでは「欠席＝後悔」と決めつけずに、あなたが納得して決められるように、後悔が生まれやすいパターンと迷いのほどき方を一つずつ整理していきますね。
還暦同窓会は「欠席＝後悔」ではない。後悔する人には共通パターンがある
欠席したら一生後悔するように思ってしまうこともありますが、現実はもう少しグラデーションがあります。
同窓会は行っても「行かなければよかった」と感じる人もいますし、「大勢の場が苦手で欠席して正解だった」と感じる人もいますよね。
つまり大事なのは出欠そのものではなく、「あなたがどう決めたか」と「決めたあとに自分の気持ちをどう扱ったか」なんです。
後悔は「行かなかったこと」より「自分で決めた感がないこと」から出やすい
後悔が強くなるのは、「本当は行きたかったのに怖くて逃げたのかも」とか、「周りに合わせて欠席してしまったかも」といったように、自分の中で決定権があいまいなときです。
逆に言うと、欠席でも「私はこういう理由で今回は行かない」と言葉にできていれば、気持ちは安定しやすいんですね。
「なんで行かなかったの？」と聞かれたときに、自分が自分に答えられる状態をつくっておくことが大切です。
欠席でも後悔しない人は“代わりの満たし方”を用意している
欠席しても心がラクな人は、「欠席した分の穴」を別の方法で埋めています。
例えば、少人数なら会えるから数名で再会しているとか、写真や報告を共有してもらう形をつくっているなどですね。
こうした代わりの満たし方があると、欠席は「失った」ではなく「選んだ」ものになりやすいんです。
なぜ「行かなかったら後悔しそう」と感じるのか
ここからは、不安の正体をほどいていきますね。
後悔が怖いときは、不安がぼんやり大きく見えていることが多いので、まずは分解するのが効果的です。
節目の年だから「今しかない」と思い込んでしまう
還暦という数字は、それだけで強いインパクトがあります。
あなたが悪いわけではなく、数字が強いんです。
還暦と聞いた瞬間に、「これが最後の大集合かも」というドラマが頭の中で始まってしまうことがあります。
でも実際には、同窓会は還暦に限らず節目ごとに開かれることもありますし、今回行かなかったからといって、すべてが終わるわけではありません。
「今しかないかも」という思い込みが出ているだけかもしれないと気づくだけでも、少し呼吸が戻りますよ。
周りの目が気になり「行くのが正解」に見えてしまう
「みんな行くよね」「私だけ欠席って変かな」と感じるのは、とても自然なことです。
人は群れの生き物なので、空気に引っ張られやすいんですね。
ただ実際には、「行きたくない」「行かない」と感じている人も一定数いて、その理由も「面倒」「会いたくない人がいる」「自分に自信がない」など、かなり現実的です。
「行くのが常識」という空気が、頭の中で膨らんでいるだけの可能性も高いですよ。
昔の自分に戻って確かめたくなる気持ちがある
同窓会は、良くも悪くも「当時の自分」に触れる場です。
そのため、「懐かしさを味わいたい」という気持ちが出てくることもあれば、「思い出したくない」「過去は過去のままにしておきたい」と感じることもあります。
ここは性格の問題ではなく、相性の問題なので、あなたが弱いわけではありません。
不安の正体がぼんやりしていて判断できない
後悔が怖いときは、「何が怖いのか」が言葉になっていないことが多いです。
例えば、SNSでキラキラしている同級生を見てしんどくなった経験があるとか、陰口が怖いといった具体的な不安ですね。
不安がぼんやりしたままだと判断もぼんやりしてしまい、あとから「ちゃんと決めればよかった」となりやすいので、次の章でここを言語化していきます。
後悔しないための「決め方」3ステップ
ここは気合いではなく、手順です。
順番にやっていくと、ちゃんとラクになりますよ。
ステップ1：後悔の中身を言葉にする（何を失うのが怖い？）
まず、「後悔するかも」という気持ちを分解します。
後悔は一枚岩ではなく、いくつかの不安が重なっていることがほとんどです。
自分がどこに一番引っかかっているのかを一つ選ぶだけでも、迷いはかなり小さくなります。
ステップ2：「行くメリット」と「行かないメリット」を同じ目線で書き出す
次に、「行くメリット」だけを大きく見すぎないようにします。
行く場合と行かない場合を、同じ重さで並べて考えるのがコツです。
一般的な正解を探す必要はありません。
今のあなたの心と体にとって、どちらが現実的にやさしいかで比べて大丈夫です。
ステップ3：欠席しても後悔しない“代わりの一手”を用意する
欠席を選ぶなら、「行かない」で終わらせず、「別の形でつながる」を用意します。
大勢は無理でも数名なら会えるという人もいますし、写真や報告を共有してもらうだけでも満たされることがあります。
大切なのは、「私はこれで十分」と自分が思える形にすることです。
それでも迷う人へ「判断軸」チェック
ここまでやっても揺れるときは、「行くか欠席か」ではなく、「今回はどちらが後悔しにくいか」で決めるとラクになります。
行ったほうが後悔しにくいケース
会いたい人が来る確率が高く、その人に会えたら気持ちが満たされそうな場合は、行ったほうが後悔しにくいです。
また、体調や移動、費用の負担が小さく、「途中で帰る」という逃げ道を持てそうなら、挑戦しても大きな負担になりにくいですね。
欠席でも後悔しにくいケース
体力や気力に不安があり、「行ったあと数日寝込むかも」と感じるなら、欠席でも後悔しにくいです。
人間関係のストレスが強くなりそうだったり、大勢の場で楽しそうに振る舞うこと自体が苦痛なタイプなら、無理に自分をねじ曲げない選択も大切です。
行く理由が「断れないから」しかない場合は、心がすでに答えを出していることも多いですよ。
欠席で後悔しないために気をつけたいこと
欠席を選んだあとに心が揺れやすいポイントがあるので、ここは先回りしておきましょう。
「行けたのに行かなかった」と思える余白を残さない
欠席を選ぶなら、「欠席した代わりに何をするか」を先に決めておくのが効果的です。
何も決めていないと、当日に時間が空いてスマホを眺めているうちに、気持ちが揺れやすくなります。
小さな予定でもいいので、「これは私の選択」と感じられる過ごし方を用意しておきましょう。
連絡をゼロにしない（気まずさを増やさないコツ）
欠席しても、つながり方は残せます。
大勢は無理でも、「あなたとは会いたい」と一対一での関係を大切にする人もいます。
自分に合った距離感を選んでいいんですよ。
当日になってSNSや写真で揺さぶられる対策をしておく
当日や翌日に、SNSや写真を見て心が揺れることはよくあります。
見たらつらくなりそうなら、あらかじめスマホを見る時間を減らすなど、自分を守る工夫を決めておくと安心です。
揺れるのは、あなたが弱いからではなく、情報が強いからです。
まとめ：後悔しない欠席は「自分で決めて代わりを用意する」こと
欠席そのものが悪いわけではありません。
後悔が強くなるのは、「自分で決めた感」が薄いまま、流されるように欠席したときです。
欠席を選ぶなら、後悔の中身を言葉にして、代わりの一手を用意しておくことで、納得して前に進みやすくなります。
あなたが一番ラクに呼吸できる選び方で、大丈夫ですよ。