検便を冷蔵庫に入れたくない!常温放置だとどんな問題がある?

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健康診断や新しい会社に入社する時など、「検便」をお願いされる機会ってありますよね。

私も数ヶ月前、住んでいる市の健康診断で提出しましたが、どうしても検便で気になるが「保管場所」ですよね。

特に2回便を採取する時、1回目の便をどこに置いておこうか迷います。

説明書には「冷暗所」と書かれていることが多い中、「冷蔵庫」とまで細かく指定されている説明書もあるとか…。

「でも、食品を入れておく冷蔵庫と便を一緒に保管するのはちょっと抵抗が…。」という方に検便を常温で保管するための条件をご紹介したいと思います。

他のも検便をする上での10の注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

検便を冷蔵庫に入れるのは汚いこと!?どんな問題があるの?

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なかなか抵抗のある健康診断の一つが「検便」ですよね。

でも、「便」は私たちの体の消化器官や内臓組織の様々な情報をもっていて、

検便では、

  • 胃潰瘍
  • 胃がん
  • 大腸がん
  • 潰瘍性大腸炎
  • 十二指腸潰瘍
などの病気を早期に発見できるメリットがあります。

他にも、食中毒につながる原因菌をもっている保菌者を見つけて、食中毒の発生や二次感染を防ぐ役割もあります。

なので、依頼があった時は必ず提出しましょうね。

とは言え、やっぱり気になるのが検便をした後の保管場所ですよね。

多くの検便の説明書には「冷暗所」もしくは「冷蔵庫」に保管するように書かれています。

検便を「冷暗所」や「冷蔵庫」で保管するのはなぜ?

そもそもなぜ、「冷暗所」や「冷蔵庫」で検便を保管した人が良いのでしょうか。

それは、

「検便した便の中に血液成分が含まれていた場合、保存状態によっては血液内のヘモグロビンが減ってしまい正確な判定ができない可能性があるから」

なんです。

つまり、きちんとした結果を出すために「冷暗所」や「冷蔵庫」の保管が勧められているのですね。

分かりました…。

でも…やっぱり冷蔵庫は…という人に知っておいて欲しいことは、

  • 便に含まれている「大腸菌」は無害であること
  • 採取後した便は密閉容器→ビニール袋で密閉するので、臭いも便も漏れることはない
ということです。

つまり、検便を冷蔵庫で保管しても衛生面で大きな問題はないということです。

それでも、同居している家族に冷蔵庫に検便を保管することを嫌がられた場合は他の保管場所を考えた方が無難ですよね。

どういった場所が良いのか詳しく見ていきましょう。


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検便の保管場所でおすすめなのは?常温放置できる条件は?

食べ物を保管・保存する冷蔵庫に検便を一緒に保管することに抵抗がある人は、

  • 直射日光があたらない場所
  • 涼しい場所
に検便を保管しましょう。

そもそも検便を保管する場所として指定されることがある「冷蔵庫」は、約2℃~6℃が適正温度とされています。

つまり、検便を常温放置するには

  • 直射日光があたらない場所
  • 涼しい場所
  • 約2℃~6℃の場所
であれば冷蔵庫で保管しなくても良いというわけです。

寒い冬の季節であれば、

  • 暖房を入れていない部屋
  • トイレの棚や片隅
  • 玄関先
  • 物置
などでもOKだということです。

ちなみに私は、暑い夏の時期ではなかったのでトイレに置いておきました。

子ども達が見つけるとまたややこしいので、人の目につかない片隅に保管しておきましたよ。

ただ、気温を30度超える暑い夏場は工夫が必要です。

夏場に検便を冷蔵庫以外で保管するための対策は?

夏場に冷蔵庫以外で保管する場合は、

  • 発砲スチロールに入れて冷えた保冷剤と保管する
  • 小さめのクーラーボックス入れて冷えた保冷剤と保管する
  • タッパー容器に入れて氷と保管する
などが対策としてはおススメです。

もちろん、寒い冬場でも暑い夏場でも、家の環境や気候・地域にもよるので

  • 直射日光があたらない場所
  • 涼しい場所
  • 約2℃~6℃の場所」
という条件を満たす場所で検便を保管しましょうね。

実は、「検便」は保管方法以外にも注意が必要なことが沢山あります。

10の注意点を一つずつ解説していきますね。

検便の10の注意点①1週間以上前のものは出さない

便秘がちで毎日便が出ないという方でも提出日より1週間以上も前の便を提出してはいけません。

検査までの期間が長くなればなるほど、正確な検査ができなくなり再検査になる恐れがあります。

検便の10の注意点注意②便秘薬は飲んでもOK

日ごろから便秘がちな人は「便秘薬」を服用して検便をすることは問題ありません。

ただし、いきんだ時に肛門周辺が切れて出血してしまうと血が混ざり、再検査になる可能性はあります。

検便の10の注意点注意③下痢中の便は固形部分を提出する

下痢の場合、検便に出せないと思われがちですが、固形部分を採取できれば問題ありません。

反対に水状態の便を採取して提出すると「未採取・判定不能」という結果が出る場合があります。

また、体調不良による下痢ではなく、

  • 血便
  • 黒色の下痢
  • 水下痢
  • 米のとぎ汁のような下痢
の場合は、検便への提出はNGです。

先に専門機関の受診がおススメです。

検便の10の注意点注意④抗生剤は48時間服用しない

抗生物質を服用している人は、検便を採取する48時間以内は服用しないようにしましょう。

抗生物質を服用していると

  • 赤痢菌
  • サルモネラ属菌
  • 腸管出血性大腸菌
などの検査に影響が出てしまいます。

検便の10の注意点注意⑤採取棒を肛門に入れない

検便の採取は少し難しいですよね。

でも、かと言って採取棒を直接肛門に入れて便を採取してはいけません。

腸が傷つき、出血したりする可能性があります。

検便の10の注意点注意⑥生理中の検便は要注意

女性は、生理中の検便がOKなものとNGなものがあります。

  • 消化器系のガンを発見するための「便潜血(べんせんけつ)検査」
  • 食中毒などの原因菌を発見するための「腸内細菌検査」
つまり、血が混ざっているか調べる「便潜血検査」は、生理中だと陽性の反応が出る可能性があります。

一方、「腸内細菌検査」は生理中でも問題なく検査できるというわけです。

説明書や検便の種類を確認してみてくださいね。

お願いして提出日を変えてもらうのも一つですよ。

検便の10の注意点注意⑦痔の検便も要注意

生理中と同じく、痔による出血がある人も要注意です。

「便潜血検査」では陽性の反応が出る可能性があり、「腸内細菌検査」は問題なく検査できます。

検便の10の注意点注意⑧採取する便の量

検便で採取する便の量は「少量」で良いので、たっぷりつけないようにしましょう。

多すぎると検査を正確にできないんですよ。

説明書に書かれている摂取量を検便前によく見ておいてくださいね。

検便の10の注意点注意⑨再検査は少し時間をおいてから実施する

もしも、検便の結果が「陽性」の場合、再検査になります。

その時、1回目の検便から1週間から10日は空けるようにしましょう。

1回目の検便から期間が短すぎると再度陽性になったり、正確な結果が出ないんです。

検査内容によっては、再検査の前に医療機関の受診が先になるので、その点も結果用紙をよく読んでくださいね。

検便の10の注意点注意⑩検便の方法

検便の採取方法は、主に

  • トイレに反対向きに座って採取するシッティング法
  • いつも通りにトイレに座って流せる採便用シートで採取する方法
の2つがあります。

ちなみに私は、送付されてきた採便用シート「ベントリーナ」というシートを使って検便をしました。

とってもドキドキしました。

便の採取もですが、使用後はシートをトイレに流すのでトイレが詰まってしまわないかもドキドキしましたね。

結果は、無事「問題なし」でした。

ただ、私がおススメしたい採取方法がコチラの方法です。

私がおすすめする検便の採取方法
①いつも通りにトイレに座る

②排便の途中で多めのトイレットペーパーで便をふき取る

③トイレットペーパーに付着した便から便を採取する

という方法です。

トイレットペーパーの量さえ多めにとれば、誤って水没する心配もないのでおススメですよ。

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検便を冷蔵庫に入れたくない!のまとめ

検便の保管場所は、

  • 直射日光があたらない場所
  • 涼しい場所
  • 約2℃~6℃の場所
が条件です。

つまり、「冷蔵庫」と指定が書かれていても条件さえ満たしていれば常温での保管も可能というわけです。

もちろん、密閉容器に入れビニール袋で密閉すれば冷蔵庫での保管もOKですが、同居されている家族への確認は事前にとっておきましょうね。

10の注意点も参考に、正確な検便で正確な結果を出るように皆さんで協力し合いましょう。