冷凍チャーハンは電子レンジでチンするだけの便利なものなので、常備されている方は多いと思います。
冷凍チャーハンをお弁当に入れる場合、自然解凍でも大丈夫であればとても手軽で助かりますよね。
ただ、この食べ方って大丈夫なんでしょうか?
結論を言うと、「加熱調理の必要性」が“そのままお召し上がりください”になっているものは自然解凍で食べて大丈夫です。
(大きな声では言えませんが)「凍結前加熱の有無」が“加熱してあります”であれば、自己責任で自然解凍OKです。
冷凍食品の解凍方法に関係しているのは「凍結前加熱の有無」と「加熱調理の必要性」の欄です。
食品表示欄の下にこれらの欄が書かれています。
冷凍食品の食品表示に書かれていることの意味
食品表示欄の下に書かれていることの意味は、次の通りです。
「凍結前加熱の有無」と「加熱調理の必要性」の意味
★「凍結前加熱の有無:加熱してあります」
①冷凍される直前に加熱(焼く・揚げる・蒸す)されている
★「凍結前加熱の有無:加熱してありません」
①全く加熱処理されていないもの
②加熱の度合いが低いもの(鮮度や色を保つために70%程度の加熱のみ)
③加熱しているが冷凍直前ではない(冷凍直前に一旦冷ましたり、タレをかけるなどの行程がある)
★「加熱調理の必要性:そのままお召し上がりください」
①加熱せずに食べられます。(自然解凍でもOK)
★「加熱調理の必要性:加熱して召し上がってください」
①食品の中に加熱していない食材が含まれているので、加熱しないと食べられないもの(冷凍ギョーザの皮のみ未加熱である場合など)
②温かい状態がおいしいもの(チャーハンなど)
そして、冷凍食品の表示は以下の3パターンがあります。
自然解凍しても大丈夫?冷凍食品の表示パターン
①「凍結前加熱の有無:加熱してありません/加熱調理の必要性:加熱してお召し上がりください」
→冷凍する前に殺菌するための加熱処理をしておらず、食べる前には必ず加熱しなければいけないもの
②「凍結前加熱の有無:加熱してあります/加熱調理の必要性:加熱してお召し上がりください」
→冷凍直前に殺菌するための加熱をしているが、温かい状態で食べるものや、冷凍ギョーザのようにフライパンで焼かなければいけないもの
③「凍結前加熱の有無:(必要がないので表示なし)/加熱調理の必要性:そのままお召し上がりください」
→自然解凍で食べて大丈夫なもの
これらのうち、自然解凍が間違いなく大丈夫なものは
③の「凍結前加熱の有無:(必要がないので表示なし)/加熱調理の必要性:そのままお召し上がりください」
だけです。
が、殺菌目的での加熱ができている
②「凍結前加熱の有無:加熱してあります/加熱調理の必要性:加熱してお召し上がりください」
も、自然解凍して食べようと思えば食べられます(ただし自己責任で!)。
冷凍チャーハンの表示は、だいたい
②「凍結前加熱の有無:加熱してあります/加熱調理の必要性:加熱してお召し上がりください」
が多いようです。
ただ、お弁当に入れて自然解凍する場合。
解凍時の状況が様々(長時間、低温でないところで持ち運ばれる等)であることから、家庭での自然解凍とはまた少し違ってきます。
②の「凍結前加熱の有無:加熱してあります/加熱調理の必要性:加熱してお召し上がりください」をお弁当に入れる場合。
食べる前に電子レンジを使える環境があれば、チンした方が衛生面やおいしさの面で良いと思います。
冷凍食品を自然解凍するとまずい!?美味しく解凍するポイントは?
冷凍食品を自然解凍して食べるとまずいかどうかは、物によります。
自然解凍OKの冷凍食品であれば、自然解凍してももちろんおいしいです。
代表的なものは、「自然解凍OK」の表示があるお弁当のお総菜です。
これは本当においしいです。
一昔前には自然解凍できないものの方が多かったので、自然解凍OKの商品が出てきたときにはお手軽すぎてびっくりしました。
「加熱してお召し上がりください」の表示があるものを自然解凍で食べると、
「お腹は壊さないけどまずい」
「お腹を壊す上にまずい」
このどちらかがほとんどです。
おいしく解凍するポイントは、商品に記載されている通りに解凍すること。
- 電子レンジ
- フライパン
- トースター
- 油で揚げる
自分でオリジナルな方法をとらずに、示されている通りに解凍するのが一番安全でおいしいと思いますよ。
ちなみに、電子レンジで冷凍チャーハンを解凍する場合。
お皿に平べったく乗せるのではなく、ドーナツのような形に乗せた方が加熱ムラを防ぐことができますよ。
真ん中が一番熱の伝わりが悪いので、その部分を空けておくのです。
是非お試しを♪
お弁当のおかずに冷凍食品を自然解凍するときの注意点
お弁当に冷凍食品を入れて自然解凍する場合の注意点は、できるだけ低温で短時間の持ち運びで済むように配慮することです。
お弁当に入れるおかずで自然解凍OKのものは、解凍される状況が家庭で解凍するよりもリスクが高い(低温でないところで長時間持ち運ばれるかもしれない)ため、製造工場の衛生管理は徹底されています。
逆に、徹底した衛生管理で作られた商品でないと、「自然解凍OK」との表示ができません。
それぐらい、家庭以外で持ち歩きながらの自然解凍はリスクがあるということを念頭におき。
できるだけ低温で、かつ短時間の持ち運びを心がけるようにしてください。
冷凍チャーハンが「ひと手間」で冷めても美味しいお弁当テクニック!
解凍の方法に関わらず、お弁当で食べる時にチャーハンは冷めてしまっていますよね。
レンジで再加熱してアツアツを食べられるのが一番ですが、お弁当だとなかなかそういうわけにもいきません。
では、冷凍チャーハンが冷めても美味しく食べられる方法はるのでしょうか?
ちょっとしたひと手間をご紹介しましょう!
ポイントはズバリ、「レンジで解凍する場合、あたためすぎない」ことです。
詳しく説明していきますね。
チャーハンにとって大切なのは、「お米のパラパラ具合」ですよね。
パサパサすぎても、べちゃべちゃでも残念な気持ちになってしまいます。
レンジで解凍する場合、あたためすぎてしまうと、水分が多く出て、起こ根が縮んでしまうことがあります。
また、お弁当にして置いておく際、アツアツの状態から冷めていく時間が長ければ長いほど水分が蒸発していってしまいます。
普段レンジを使う時、
- 高いワット数で
- なんとなくのタイマー設定を使いがち
あたためすぎを防ぐため、
- 最大のワット数は使用しない
- タイマーは短めに設定して、時間が足りなければ10秒ずつ追加して様子を見る
ほんのひと手間を取り入れて、冷めてもおいしいチャーハンを目指しましょう!
冷凍チャーハンはお弁当で自然解凍でも大丈夫?のまとめ
冷凍チャーハンはお弁当で自然解凍でも大丈夫?ということについて、最後にポイントをおさらいしておきますね!
- 「加熱調理の必要性」が“そのままお召し上がりください”になっているものは自然解凍で食べて大丈夫です。
- 「凍結前加熱」が“加熱してあります”であれば、自己責任の元、自然解凍して食べて良いでしょう。
- 自然解凍してまずいかどうかは、商品によって異なります。
- お弁当に冷凍食品を入れて自然解凍する場合の注意点は、できるだけ低温で短時間の持ち運びで済むように配慮することです。