時短で味がしっかり浸み込む調理家電の「圧力鍋」。
我が家でも愛用していて、「おでん」や「手羽の煮込み」「玄米ご飯」などに欠かせないアイテムです。
なかでも家族みんなが大好物なのが「チャーシュー」。
ラーメン屋さんのようなとろとろチャーシューは圧力鍋で簡単に作れるのですが、それにはいくつかのポイントがあります。
しっかりポイントをおさえて作らないと、圧力鍋で作ってもパサパサのチャーシューになってしまいます。
なので、そんな「パサパサチャーシュー」にならないための「8つのポイント」をご紹介していきます。
また、失敗してしまった「パサパサチャーシュー」でも、まだ大丈夫!
とっても美味しく復活できる、そんなアレンジレシピもご紹介していきますね。
チャーシューは圧力鍋でとろとろにできる!失敗しないための8つのポイント
圧力鍋でとろとろチャーシューを作ろうと思ったのに、なぜか「パサパサ」。
料理の失敗は、気持ちが落ち込むうえに時間ももったいないって思っちゃいますよね。
そこで今回は、圧力鍋でチャーシューを作る時にパサパサになってしまう原因ととろとろにする8つのポイントを紹介しますね。
失敗しない圧力鍋でのチャーシュー作り①豚肉の部位は豚バラか肩ロース
まず、とろとろチャーシューを作る上で大事なことは「豚肉の部位」です。
チャーシューにおススメの部位は「豚バラ」もしくは「肩ロース」のかたまり肉です。
豚バラ肉は脂が多いので、とろっとろに仕上がりやすい特徴があります。
ただ、脂が多く味や食感がくどくなってしまう場合もあります。
脂身を減らしながらもとろとろ感とタンパク質を摂りたい方は、「肩ロース」がおススメです。
実は、ラーメン屋さんのチャーシューは、「肩ロース」を使っているお店が多いんですよ。
また、豚肉の他の部位で言うと、さっぱりしたチャーシューが良い方は「モモ」でもOKです。
ただし、「ロース」と「ヒレ」は、パサパサになりやすい部位なので、チャーシュー作りには向いていないのでご注意ください。
失敗しない圧力鍋でのチャーシュー作り②お肉に穴をあけておく
とろとろチャーシューを作るための2つ目のポイントは、「お肉に穴をあけておくこと」です。
フォークなどでブスブスとい穴をあけることで、豚肉の繊維が切れて柔らかく仕上がります。
他にも、火の通りが良くなって味が染みみやすくなるというメリットもあります。
さらには「良いストレス発散」にもなります。笑
もし、何か嫌なことがあった時は、気持ちを込めて穴をあけていってくださいね。
想像以上にスッキリしますよ!
失敗しない圧力鍋でのチャーシュー作り③表面を焼いておく
煮込んでいる時に豚肉が崩れないように、調味料を入れる前に表面を焼いておくのが3つ目のポイントです。
お肉の表面を強火でしっかり焼いておくことで、肉汁が逃げることも予防できます。
失敗しない圧力鍋でのチャーシュー作り④下茹でをする
チャーシューに使うお肉をしっかり下茹ですることで、筋繊維を壊し、とろとろのチャーシューになります。
また、下茹でをすることで余分な脂を落とすこともできます。
下茹でをする時のポイントは、
- お肉に均一に火が通るようにお肉は常温に戻しておく
- お肉の臭みを取るために「生姜」「ネギの青い部分」「料理酒」を入れること
- お肉をかたくする「塩」は入れない
失敗しない圧力鍋でのチャーシュー作り⑤調味料を入れるタイミング
とろとろのチャーシューを作るとき。
下茹での前に調味料を入れてしまうと、かたくパサパサなチャーシューになってしまいます。
なので、調味料は下茹での後に入れて、お肉に味を染み込ませていきましょう。
また、臭みをとったり程よい甘みととろみをつけられる「みりん」
このみりんは、お肉のタンパク質をかためてしまう働きがあるので、入れ過ぎには注意しましょう。
失敗しない圧力鍋でのチャーシュー作り⑥煮過ぎない
チャーシューは、長く煮込むと、かたくパサパサになってしまいます。
その点、圧力鍋は短時間で煮込むことができるのでチャーシュー作りにおススメなんです。
圧力鍋の種類にもよりますが、チャーシューを作る時の煮込み時間は20分~30分が目安です。
失敗しない圧力鍋でのチャーシュー作り⑦冷ましながら味を染み込ませる
「圧力鍋で加圧が終わり、ピンが下がったらチャーシューの出来上がり!」ではありません。
チャーシューをはじめ、煮込み料理は冷ます工程で味が染み込んでいくんです。
なので、チャーシューもすぐには取り出さずに粗熱がとれるまでは放っておきましょう。
また、そのまま冷ますことでチャーシューの煮崩れを防ぐことができて、切りやすくもなりますよ。
失敗しない圧力鍋でのチャーシュー作り⑧冷ましている時に出る脂はすくい取る
チャーシューを冷ましているときに、脂が浮いてかたまってきます。
その脂は、すくって取り除いておきましょう。
チャーシューの油をラードとして保管する方法
すくい取った油は、ラードとして再利用することができるので保管しておくのもおススメです。
まずは、すくったチャーシューの油の上澄みの部分をすくってから加熱します。
そうすることで、余分な水分は蒸発してラードだけ残ります。
あとは、そのラードを瓶に詰めて、冷蔵庫か冷蔵庫で保管すればOKです。
瓶に入れるときには、少し冷えてからやけどには十分に気を付けるようにしてくださいね!
圧力鍋でとろとろチャーシューの作り方
では、圧力鍋でとろとろチャーシューを作る8つのポイントをおさえたレシピをご紹介したいと思います。
はじめは大変かもしれませんが、慣れればパパっと作ることができます。
家族の笑顔を見ると何度も作りたくなるチャーシューなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
圧力鍋でとろとろチャーシュー〈材料〉
- 豚バラ肉もしくは肩ロース肉:600g
- 下茹で用の水:800㏄
- 生姜:1片
- ネギの青い部分:1本分
- 料理酒:150cc
- 濃口しょうゆ:200cc
- みりん:50cc
- 砂糖:45g
- たこ糸
②①にたこ糸をぐるぐると巻き付けていきます。
③豚肉の表面をフライパンで焼いています。ポイントは、「強火で表面のみ」です。
中まで火を通す必要はありませんよ。
④圧力鍋に3のお肉と「下茹で用の水」「生姜」「ネギの青い部分」「料理酒」を入れて4分加圧します。
⑤④の圧が抜けてからフタを開け、「濃口しょうゆ」「みりん」「砂糖」を入れます。
⑥20分ほど加圧します。
⑦圧が抜けて粗熱がとれるまで放っておきます。
⑧粗熱が取れたら圧力鍋からチャーシューを取り出し、切り分ければ完成です。
チャーシューがパサパサになっても復活できる?救済アレンジレシピ4選
もし、豚肉のロースやヒレでチャーシューを作ってしまった場合や、下茹でをせずにチャーシューを作って、パサパサになってしまった場合。
そんなときでもなんと、チャーシューをおいしく復活することができます。
失敗したチャーシューを復活させる方法
まず、残った煮汁に水と料理酒をチャーシューにかぶるくらい加えます。
そこにチャーシュー入れてもう一度加熱することでパサパサを軽減することができます。
ポイントは、「弱めの火加減」でじっくり煮込むこと。
煮汁が減ってきたときは水を足すと良いですよ。
また、パサパサになってしまったチャーシューの救済アレンジレシピもあります。
今回は、4つご紹介していきますね。
パサパサチャーシューのアレンジレシピ①みんな大好き「チャーハン」
パサパサに仕上がったチャーシューは、小さく刻むことでパサパサ感をあまり感じなくすることができます。
そこで、小さく角切りにしたチャーシューを使ったチャーハンをご紹介したいと思います。
「失敗チャーシュー救済チャーハン」の材料
- あたたかいご飯:4人前
- チャーシュー:200g
- 長ネギ:1本
- 卵:2個
- 中華だし:5g
- 濃口しょうゆ:15cc
- 塩コショウ:適量
②長ネギを刻んでいきます。
③卵を溶きます。
④③の卵の中に中華だし・濃口しょうゆ・塩コショウを入れて混ぜ合わせます。
⑤④にご飯を入れてご飯に卵が絡むように混ぜておきます。
⑥油をひいて熱したフライパンに5の卵ご飯を炒めていきます。
⑦⑥がパラパラになったらチャーシューと長ネギを入れて混ぜ合わせたら完成です。
「失敗チャーシュー救済チャーハン」を作るときの〈ポイント〉
みんな大好きチャーハンは、ご飯と卵を炒める前に合わせておくことでパラパラになります。
「中華だし」は、「香味シャンタン」や「香味ペースト」に変えても美味しくできますよ。
また、お好みで「レタス」や「キムチ」などお好みにアレンジしてみてくださいね。
パサパサチャーシューのアレンジレシピ②ボリュームたっぷり「チャーシュー丼」
2つ目のレシピは、ボリュームたっぷりの「チャーシュー丼」です。
難しい作り方は無く、パサパサになってしまったチャーシューをできるだけ薄くスライスして、温かいご飯に乗せるだけです。
チャーシューは、少し焼くと温かく食べられます。
お好みで「温泉卵」や「キムチ」「白髪ねぎ」「大根おろし」を乗っけても良いですね。
あと、私のおススメは煮汁をタレとして丼にかけることです。
豚肉の旨味が染み込んだタレがご飯に絡んで、お箸が止まらない逸品になりますよ。
パサパサチャーシューのアレンジレシピ③野菜と美味しく「オイスターソース炒め」
パサパサになったチャーシューは細切りにして、野菜と炒めるだけで立派なおかずにもなります。
今回は、シャキシャキとした食感が美味しくて栄養が豊富な「にんにくの芽」を使ったレシピをご紹介したいと思います。
「失敗チャーシュー救済オイスターソース炒め」の材料
- チャーシュー:200g
- にんにくの芽:200g
- にんにく:1片
- ごま油:適量
- 料理酒:15cc
- オイスターソース:10cc
- 濃口しょうゆ:5cc
- 白いりごま:お好みの量
②にんにくの芽は7cmくらいに切ります。
③にんにくはみじん切りにします。
④フライパンにごま油とみじん切りにしたにんにくを炒めていきます。
⑤にんにくの香りがしてきたらチャーシューとにんにくの芽を入れてサッと炒めます。
⑥⑤に料理酒・オイスターソース・濃口しょうゆを入れて水気が少し飛ぶまで炒めます。
⑦お皿に盛りつけてから白いりごまをふりかえれば完成です。
「失敗チャーシュー救済オイスターソース炒め」を作るときの〈ポイント〉
にんにくの芽は、食感を楽しむためにも炒め過ぎないようにしましょう。
お好みで「輪切り唐辛子」を入れると大人の味に味変しますよ。
パサパサチャーシューのアレンジレシピ④おつまみにも「もやしチャーシュー」
火を使わず簡単に作れる「もやしチャーシュー」はおつまみにもピッタリです。
「失敗チャーシュー救済もやしチャーシュー」の材料
- もやし:1袋
- チャーシュー:100g
- 中華だし:5g
- 濃口しょうゆ:10cc
- ごま油:10cc
- 白いりごま:お好みの量
②①のもやしを耐熱皿に移して、ラップかけて500Wのレンジで3分加熱します。
③チャーシューを細切りにします。
④②のもやしにチャーシューと中華だし・濃口しょうゆ・ごま油をかけて混ぜ合わせます。
⑤④を500Wのレンジで1分加熱します。
⑥⑤を取り出し白いりごまをかけて、全体を混ぜ合わせれば完成です。
「失敗チャーシュー救済もやしチャーシュー」を作るときの〈ポイント〉
粗熱がとれてから放っておく方が、味がなじみます。
出来上がった後に、お好みで七味やラー油をかけるのもおススメですよ。
人の失敗から学ぼう!圧力鍋で作るチャーシューの失敗例!
圧力鍋で角煮やチャーシューなどの、肉を煮る料理を作るときに、硬くてパサパサになってしまうという失敗例は多く聞かれます。
どうしてパサパサになってしまうのかというと、肉は煮込むと固くなるという性質が関係しています。
では、パサパサを回避して、ジューシーで柔らかい肉料理を作るためのポイントを、失敗例とともにお伝えしますね。
ジューシーで柔らかい肉料理を作るポイント①長時間煮込んだり翌日も煮込むとパサパサになる。
豚肉に含まれるコラーゲンが多い部位があると、煮込み続けることでゼラチンが増えます。
肉自体がパサパサになっても、ゼラチンのジューシーさを味わうことが出来ます。
しかし、朝食のおかずで食べようと思い、翌朝加熱をしたとしましょう。
そうすると、ゼラチンが減っていることが多いので、パサパサに感じてしまうのです。
冷えた料理を楽しむのも、一つの手かもしれませんね。
ジューシーで柔らかい肉料理を作るポイント②角煮に適した部位で料理をしていないとパサパサになる?
実は、圧力鍋で肉料理を煮るときに、一定の温度になる現象が起こるため、パサパサになりやすいとされています。
でも、圧力鍋で調理をしていることが原因だというわけではないのです!
角煮に適した部位を使用していないと、コラーゲンの部位も減り、パサパサになる原因に繋がってしまうのです。
豚肉のなかでも、コラーゲンが比較的多めの部位は、
- 肩肉
- 肩ロース肉
- バラ肉
チャーシューが圧力鍋だとパサパサになる!のまとめ
時短で美味しく料理ができる「圧力鍋」を使ったとろとろチャーシューの作り方をご紹介しました。
- 豚肉の部位
- 下茹で
- 冷ましながら味を染み込ませる
もし、かたくてパサパサのチャーシューができても大丈夫!
失敗したチャーシューを角切りや細切りにしてアレンジすることもできるので、安心して「自家製チャーシュー」にチャレンジしてみてくださいね。