ブルーベリーがおいしい季節になりましたね。
「ブルーベリー狩りに出かけて、たくさん収穫。でも、ちょっと採りすぎちゃった。」
「そのまま食べるのもおいしいけれど、せっかくいっぱい採れたからジャムを作ってみようかな。」
「手作りジャムって余計なものが入っていないから健康に良さそう。」
自分で採ったブルーベリーで、ジャムを手作りするっていいですよね。
パンにぬったり、ヨーグルトに入れたり。考えただけでも顔がニヤニヤしてしまう。
手作りだと、気になる添加物も入らないので、安心して食べることができますよね。
そんな魅力的な手作りブルーベリージャムですが…
「あれ?ジャムが固まらない。どうしよう?」
「水を入れずに鍋で煮て大丈夫なの?こげつかないか心配。」
「冷凍したブルーベリーで作ったら失敗しちゃった。冷凍したブルーベリーではジャムって作れないの?」
と悩んでいませんか?
実は、ブルーベリージャムが固まるのは、くだものの中にあるペクチンという物質のおかげなんです。
ブルーベリージャムが固まらない原因はペクチンの量が少ないから!?
ブルーベリージャムが固まるにはペクチンという物質が必要と言いました。
そもそもペクチンって何?ってなりますよね。
ペクチンとは、くだものの中にある食物繊維の一部。
ペクチンは水に溶ける特徴があって、くだものをぐつぐつ煮ると溶けだしてきます。
そしてペクチンと砂糖、酸味とが反応しあうことによってトロトロのゼリー状になります。
天然の増粘剤ですね。
便利なペクチン。でも、ペクチンの量が重要。
ペクチンの量が少ないと固まらないんです。
ブルーベリージャムが固まらない4つの原因
ブルーベリージャムが固まらない原因は
- ペクチンの量が少ない
- 砂糖が少ない
- 酸味が足りない
- 冷凍ブルーベリーを解凍してから作った
ブルーベリージャムが固まらない原因①ペクチンの量が少ない
ブルーベリーには、ペクチンが割と多く含まれています。
そして、新鮮なブルーベリーほど多くペクチンは含まれています。
逆に熟しすぎているブルーベリーはペクチンの量が少ないんです。
ジャムを作るときには、新鮮なブルーベリーを選ぶといいです。
「焦げ付くのが心配だから水を足した方がいいかな?」
気持ちは分かりますが、ちょっと待って。
ブルーベリーって、食べるとすごくジューシーですよね。
ブルーベリーには結構な水分が含まれています。
なので、2~3分煮詰めていると水分が出てきます。
焦げ付きが心配で水を足してしまうと、ペクチンの濃度が薄くなってしまい、ジャムが固まらなくなってしまいます。
水を足したい気持ちをグッと我慢して、ブルーベリーから水分が出てくるのを待ちましょう。
ブルーベリージャムが固まらない原因②砂糖が足りない
「健康のために甘さ控えめのジャムにしよう」
そう思って砂糖の量を少なめにしていませんか?
ジャムが固まるには、ペクチンと砂糖、酸味のバランスが大切です。
ジャムを作るには、くだものの重さの60%以上の砂糖が必要といわれています。
ジャムが中々固まらないときは、砂糖の量が少なくないか確認してみましょう。
ブルーベリージャムが固まらない原因③酸味が足りない
酸味には、ペクチンの効果を十分に発揮してとろみを付けるはたらきがあります。
くだものの酸味だけでは足りない場合は、レモン汁を使って酸味を付けます。
ペクチンのはたらきを助けるだけでなく、ジャムの味を引き立たせておいしくなるメリットもあります。
ブルーベリージャムが固まらない原因④冷凍のブルーベリーを解凍してから使う
冷凍したブルーベリーを自然解凍すると、ペクチンが壊れてしまいます。
ペクチンが壊れると、いくら煮詰めてもジャムは固まりません。
「じゃあ、どうしたらいいの?」
大丈夫、ひと手間減らせばいいんです。
冷凍のまま鍋で煮てしまいましょう。そうすればペクチンは壊れません。
ブルーベリージャムを作るときにペクチン増やす方法はないの?
「砂糖もレモン汁も入れた。でも固まらない」
「冷凍ブルーベリー、解凍してから作っちゃった。これはもう失敗なの?」
大丈夫。ペクチンが足りなくて固まらない場合に、おすすめの方法があります。
ブルーベリージャムのべクチンを増やす方法①リンゴの皮を入れて煮る
実は、リンゴの皮にはペクチンが多く含まれています。
ジャムの固まりが悪い場合は、リンゴの皮も一緒に煮てみましょう。
ブルーベリージャムのべクチンを増やす方法②市販のペクチンがある
都合よくリンゴがない場合は、調べてみたら市販のペクチンがあるようなんです。
市販のペクチンを足して煮詰めてみましょう。これは便利。
手作りのブルーベリージャムが固まらないと絶望的になりますが、こういった対処法があるのでぜひ参考にしてみてください。
ブルーベリージャムがザラザラする原因は砂糖が溶け切ってないから?
「いい感じにジャムは固まったけど、なんだかザラザラする」
そんな経験はありませんか?
もしかしたら砂糖が溶けきっていないのかも。
そんなときは、もう一度ジャムを鍋に戻して弱火でかきまぜながらグツグツ煮詰めなおしてみましょう。
そうすると砂糖が溶けて、ザラザラした感じはなくなると思います。
砂糖の種類によってはたくさん使うと、冷えた時に結晶になってしまうものもあるので注意が必要です。
お菓子でもよく使われるグラニュー糖などを使うといいかもしれませんね。
ブルーベリージャム作りを失敗してしまう原因のまとめ
ブルーベリージャム作りを失敗してしまうよくある原因は
- ペクチンの量が少ない
- 砂糖の量が少ない
- 酸味が足りない
- 冷凍ブルーベリーを自然解凍してから使う
ペクチンの量が少なくならないようにするためには
- こげ付きが心配だからと水を入れない
- 新鮮なブルーベリーを選ぶ
- 冷凍ブルーベリーを使う時は自然解凍せずそのまま使う
もしジャムが固まらなかったら
- リンゴの皮を一緒に煮る
- 市販のペクチンを足す
ジャムがザラザラするときには砂糖が溶け切っていないかもしれないので、鍋でもう一度煮詰め直すとよいです。
おいしいブルーベリージャムができますように。