消える能力があってこその消しゴムなのに、なぜか消えない消しゴムってありますよね。
私の印象としては、景品などでもらったりする子ども向けのかわいい消しゴムって、消えにくい気がしています。
確かに四角い形ではなく、
「キャラクターなどの特殊な形になっていたり」
「良い香りがついていたり」
する消しゴムは、子ども心をくすぐります。
でも、消えにくい。
なんなら逆に汚れることもあります。
消えやすい消しゴムでも、長時間放置していたりすると劣化して消えにくくなってしまうこともあります。
そんなかわいそうな「消えない消しゴムたち」ですが、そのままゴミ箱に捨ててしまうのはなんだか忍びないです。
そんな消しゴムを救済する、無駄にしない利用方法はないのでしょうか?
消えない消しゴムを無駄にしない利用方法4選
消えない消しゴムを無駄にしない、おすすめの利用方法を4つ見ていきましょう!。
消えない消しゴムの利用方法①消しゴムはんこにする
これが一番人気のある利用方法です。
消しゴムを好きなサイズにカットして、彫刻刀やカッターで彫ります。
字でも絵でもなんでもOK。(ハンコで押すと反転するので気を付けましょう)
消しゴムはやわらかいので、彫りやすいです。
刃物を使うので小さな子供は危険ですが、デザインを考えるのは一緒にできますね。
年賀状やちょっとしたお手紙にオリジナルスタンプを押せば、とってもかわいい仕上がりになります。
実際に「消しゴムはんこの作家さん」もいますし、大人でもハマってしまうこと間違いなしです。
消えない消しゴムの利用方法②収集して保管する
キャラクターものの消しゴムであれば、利用方法を考えることをやめて、いっそのこと「収集する」という方に意識を変えてもいいかもしれません。
かわいい消しゴムは、間違いなく子ども心をくすぐりまくります。
眺めているだけで楽しい気持ちになるアイテムなので、「かわいい消しゴム収集家」になってみてもいいのではないでしょうか。
消えない消しゴムの利用方法③ピンクッションにする
「消えない消しゴム」は、ピンクッション(針山)にも使えてしまいます。
あまりにも小さな消しゴムや安定しない形だと使いにくいと思いますが、こんな使い方もあるのですね。
消えない消しゴムの利用方法④ハンガーの滑り止めにする
消しゴムは滑り止めにもなります。
ハンガーをひっかかりの少ない場所(本棚の端とか)に吊るしたいとき、この消しゴムが活躍します。
ハンガーをひっかけたい場所に消しゴムを置き、その上にハンガーを乗せます。
あら不思議。
うまく引っかかってくれます。
あなたのおうちで消えない消しゴムを利用する方法の、参考にしていただけば幸いです。
消しゴムはなぜ消えるの?文字が消える仕組みをわかりやすく解説
でも「消しゴム」って、なぜ文字を消すことができるんでしょう。
冷静に考えてみると不思議です。
文字が消える仕組みはこうです。
紙は、ぱっと見るだけでは表面がつるっとしていますが、顕微鏡で見てみると実はデコボコしています。
鉛筆で字を書くと、このデコボコした紙の上に細かい粉が乗って黒い筆跡が残ります。
消しゴムは、紙の上に乗っている鉛筆の細かい粉を包み込んで剥がす性質があるので、文字が消えるのです。
ボールペンやサインペンの字が消えないのは、インクが紙の上に乗るのではなく、紙にしみ込むからです。
消しゴムはどうやってできたの?
消しゴムがない時代は、「パンを使うと字が消える」ということが知られていました。
パンを使っても、今の消しゴムと同じように、紙の上に乗った鉛筆の粉を吸着することができるのです。
時代が進み、パンではなくて「ゴム」という素材も同じ性質があることがわかりました。
そのゴムが加工されて「消しゴム」が誕生しました。
さらに時代が進み、「プラスチック」にも字を消す効果があることがわかり、現在はプラスチックを使った消しゴムが主流になっています。
なので、本来であれば「消しプラスチック」という名前になりそうなところですが。笑
でも、ずっと使われてきた「消しゴム」という呼び方をされています。
「プラ字消し」
「プラスチック消しゴム」
などと呼ばれることもあるのは、成分がプラスチックだからなんですね。
消えにくい消しゴムは良く消えるものと何が違うの?選ぶときのポイントは?
では、消えにくい消しゴムと、良く消える消しゴムの違いは何なのでしょうか。
それは、「固さ」なんだだそうです。
消しゴムは、プラスチックと可塑剤(かそざい)というものが主な原料です。
その成分の比率が消しゴムの固さに関わってきます。
柔らかいものだと鉛筆の粉を吸着しやすいのですが、固いものだと消し心地が悪く、綺麗に消すことができません。
特殊な形の消しゴムが消えにくいと感じるのは、形が崩れないように固く作られているからなんですね。
では、よく消える消しゴムを選ぶポイントを見ていきましょう。。
良く消える消しゴム選びのポイント①シンプルな形
特殊な形お消しゴムだと消えにくいことが多いですし、手で持ちにくいですよね。
なので、シンプルに長方形の消しゴムが良いと思います。
良く消える消しゴム選びのポイント②有名なメーカー
「トンボ鉛筆」や「KOKUYO」などの有名なメーカーのものであれば、ほぼ間違いありません。
バッチリ消えます!
私は、消えやすい消しゴムと言えば「まとまるくん」というイメージがあります。
この「まとまるくん」を販売しているのは「ヒノデワシ」というメーカーです。
今では、キラキラなまとまるくんまであって、これも間違いなく子供心をくすぐりますよね。
「キラキラまとまるくん」の詳細を見てみる
良く消える消しゴム選びのポイント③用途に合ったもの
「どんな濃さの鉛筆を消したいか」というのも、大事な消しゴム選びのポイントです。
私の息子は小学生なのですが、“2B専用消しゴム”と謳われている消しゴムを使っています。
鉛筆の濃さによって、紙の上に乗る粉の状態が変わってくるので、それにあわせて作られた消しゴムなのでやはり消えやすいです。
消しにくい消しゴムを消しやすくする方法はないの?
特殊な形で可塑剤を多く使っている消しゴムだと、消しやすくする方法は…残念ながらありません。
適度な力で小さく素早くこすると、少しは消えやすくなることもあるようですが、「消しやすい」とはいえないでしょう。
昔ながらのゴムで作られている消しゴムであれば、古くなると表面が固くなって消せなくなることがあります。
こんな場合であれば、表面をカッターなどで切り取ってみると、中の方は使えたりしますよ。
ですが、最近はプラスチックの消しゴムが主流になっています。
いろんな色が使われていて形が可愛いのに消しにくい消しゴムは、消しやすくするのは難しいでしょう。
残念ですが消しゴムとしての使い方はあきらめて、ほかの利用方法を検討することをオススメします!
先ほど紹介した、消えない消しゴムの4つの利用方法をぜひ参考にしてみてくださいね。
ちなみに、Hや2Hなどの固めの鉛筆を消すための消しゴムであれば、元々固く作られています。
2Bなどの柔らかい鉛筆で書いたものではなく、固めの鉛筆で書かれたものを消すときに使いやすくされています。
この場合は、その用途に合った使い方をすると、消しやすさを感じられるようになりますよ。
まずは、持っている消しにくい消しゴムがどんなものなのかを確認して、試してみてくださいね。
まとめ
消えない消しゴムの使い道についてみてきました。
最後にポイントをおさらいしておきましょう。
- 消えない消しゴムの利用方法は「消しゴムはんこ」「収集」「ピンクッション」「ハンガーの滑り止め」などがあります。
- 消しゴムは、紙の表面に着いた鉛筆の粉を吸着することによって字を消しています。
- 消えにくい消しゴムと消えやすい消しゴムの違いは「固さ」です。
- シンプルな形、有名なメーカー、用途に合ったものを選ぶことがポイントです。