ピアノの鍵盤は水拭きをしても大丈夫?鍵盤カバーの衝撃の事実!

私は、小学校1年生のときに親にピアノを買い与えてもらいました。

あと数年で30年もののピアノです。

嫌々練習をしたこともありましたが、

  • 母と連弾したり
  • 学校で合唱の伴奏をさせてもらったり
  • 大学の音楽科受験のために弾き込んだり
そういった、思い出のいっぱい詰まったピアノです。

小学校1年生の頃、ピアノが家に来たときのことを、私は鮮明に覚えています。

  • 家族で楽器店に行って吟味したこと。
  • 当時住んでいた家は狭かったので、窓を外して搬入したこと。
  • 楽器店の人が、手入れの方法を教えてくれたこと。
そして、手入れ専用のクロスやポリッシャーをもらったことも覚えています(今も現役で使っています)。

ピアノのお手入れは、そのときの記憶を頼りに今までやってきました。

私は、手が乾燥するタイプですし、習い始めの頃でもお菓子を食べながらとか、ベタベタの手で弾くことはありませんでした。

そのため、鍵盤のお手入れで苦労したことはなかったです。

弾いているときにカチカチと音が鳴らないように、爪はいつも綺麗に切っていました。

ピアノのフタの上に物を置いたり、机代わりにして文字を書くこともありませんでした。

6才の自分を、自分でも感心してしまいますが、ほんと真面目!笑

親が大金を払って自分に買い与えてくれたものだとわかっていたので、大事に使ってきました。

しかし!
結婚して子どもがうまれ、新居を構えたタイミングでピアノを自宅に運び込んでから、状況は変わりました。

私の思いを何も知らない子どもたちが、ベタベタな手で弾いたり、トミカを鍵盤の上で走らせたりするのです!!

いやー!

最初は、「小さな頃からピアノに親しみを持って触れてほしいな、音楽の好きな子に育ってほしいな」なんて夢を見ていましたが、我慢の限界がきました。

「お母さんの大事なピアノやから、そんな使い方せんといてー!!」

ブチ切れです。

…さて、長くなりましたが、ピアノの鍵盤が汚れてしまったときのお手入れについて、今一度確認していこうと思います。

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ピアノの鍵盤の汚れ落としにアルコールは使える?拭くときの注意点

鍵盤の普段のお手入れは、やわらかい布で拭くだけでOKです。

水や洗剤を付けず、乾拭きです。

ピアノ掃除専用のクロスがあればベストです。

おそらく、有名な楽器店でピアノを購入すればおまけで付いてくると思います。

あまり打鍵しない低音部や子運部の鍵盤の奥には、うっすらとホコリがたまっていることがあります。

そういった部分は、一つずつ拭いていきましょう。

黒鍵の横の部分も拭き残しやすいので注意してくださいね。(歯磨きみたいですね)。

乾拭きではとれない汚れがあるようなときには、水で固くしぼったやわらかい布(クロス)で拭いてから、乾拭きしましょう。

このとき

  • アルコール
  • 除菌シート
  • 洗剤
などは使ってはいけません。

なぜなら、鍵盤がひび割れしてしまう恐れがあります。

そして、鍵盤専用の洗剤も売っているようです。

白鍵の表面が

  • アイボライト
  • アクリペット
という素材である場合に使える、白鍵専用のキークリーナーがあるようです。
■白い鍵盤専用のクリーナー「ヤマハ ピアノキークリーナー白鍵専用」の詳細を見てみる
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ただし、白鍵の表面が

  • 象牙
  • 人工象牙
の場合や、黒鍵には使えません。

私はいつもクロスで乾拭きするだけなので、キークリーナーを使ったことはありません。

でも、どうしても取れない汚れがあれば、楽器店や調律師さんに素材を見てもらって相談することをオススメします。


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ピアノの鍵盤カバーは必要?汚れやほこりから守るためにできること

今回、私は鍵盤カバーについて調べてとても驚きました。

今まで生きてきて、初めて知りました。

鍵盤カバーは、実はあまり意味がないということを。(えー!)

鍵盤カバー(よくあるのは、赤いフェルト生地のようなもの)は、鍵盤にホコリがかからないようにするためだと思い、いつももれなく置いてからフタを閉めて片づけていました。

でも、落ち着いて考えてみると、フタを閉めるんだから、ホコリはかぶらないのでは…?(ほ、ほんとだー!)

鍵盤カバーに役目があるとしたら、一つだけ。

譜面立てがフタの内側に付いているタイプのピアノ(アップライトピアノ)の場合、フタが閉まるときに譜面立てが不意に開いて鍵盤を傷つけるのを防止するため。

私のピアノは、譜面立てが開かないように、留め具のようなもので固定されます。

今まで使ってきて一度も開いたことや、譜面立てを閉じ忘れたことはありません。

ソフトクロージング機能のあるフタだと、なおさら、譜面立てで傷付くリスクは少ないでしょう。

グランドピアノなどでフタの裏側に譜面立ての付いていないピアノは、もはや鍵盤カバーは意味がない!…のだそうです。

それどころか、鍵盤カバーは、鍵盤の下にホコリがたんまりと溜まる原因になっているのだとか。

確かに、鍵盤の下に赤い色のホコリが溜まっているところを見たことがあります。

私のピアノを毎年見てくださっている調律師さんは、毎回鍵盤を全て外してバラバラにして、掃除機で中身を掃除してくださっています。

「キレイに掃除してくれてはるんやな~♪」程度にしか思っていませんでしたが、鍵盤カバーからのホコリも含まれていたとは…!

ほんとに衝撃です。

調べれば調べるほど、「もう、鍵盤カバーは外した方がいいのかな?」とさえ思ってしまいました。

しかし、高価なピアノに付属していた高級そうな色合いの生地でできた鍵盤カバーです。

大事に使う気持ちが、鍵盤カバーを毎回かけるという行為につながってしまいます。

鍵盤カバーの意味を知った私ですが、明日からも鍵盤カバーをかけ続けることでしょう。

…大切に思う気持ちを鍵盤カバーに込めて。

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ピアノの鍵盤はどうやって拭く?のまとめ

ピアノの鍵盤のお手入れについてご紹介してきました。

ご紹介してきたことのポイントを簡単にまとめておきますね。

★ピアノの鍵盤カバーのポイント
  • 普段の鍵盤のお手入れは、やわらかい布(クロス)で乾拭きするだけでOK。
  • 取れない場合は、水で固くしぼったやわらかい布(クロス)で拭き、その後乾拭きします。
  • アルコールなどで拭くことは厳禁です。鍵盤がひび割れる原因になるので使ってはいけません。
  • 白鍵専用クリーナーもありますが、素材によって使えない場合があるので、自己判断で使用するのではなく、楽器店や調律師さんに相談すると良いでしょう。
  • ピアノのフタをきちんと毎回閉めるのであれば、鍵盤カバーはなくても問題ありません。