
「お下がり」という言葉は便利ですが、相手によっては「そのまま言って失礼にならないかな?」と気になることがありますよね。
そんなときは、無理に難しい言葉へ置き換える必要はありません。
迷ったら、
「おゆずり」
「譲ってもらったもの」
「使わなくなった服・おもちゃ」
この3つから、相手との関係に合わせて選ぶと使いやすいです。
「お下がり」という言葉自体が失礼なわけではないので、家族や親しい親戚ならそのまま使っても自然です。
一方、ママ友や知り合いなど少し距離のある相手には、柔らかい表現にするとお互いに気を遣いすぎずに済みます。
ここでは、「お下がり」の言い換え方だけでなく、譲るとき・もらうとき・断るときに使いやすい表現までまとめて紹介します。
「お下がり」は何と言い換える?迷ったらこの3つが使いやすい

柔らかく伝えるなら「おゆずり」
「お下がり」の代わりとして使いやすいのが「おゆずり」です。
「よかったらおゆずりできるよ」
と言うと、相手が必要かどうかを選べる雰囲気が自然に出ます。
子ども服だけでなく、おもちゃや育児グッズなど幅広いものに使いやすい表現です。
ただ、家族や親しい友人に対しては少しかしこまって聞こえることもあります。
その場合は「サイズアウトした服があるよ」のような言い方のほうが自然です。
事実を自然に伝えるなら「譲ってもらったもの」
すでにもらったものについて説明するときには、
「譲ってもらったもの」
「譲り受けたもの」
という表現が使いやすいです。
たとえば園や学校で持ち物について聞かれたときも、
「これは親戚から譲ってもらったものなんです」
と言えば、特別に飾らず受け渡しの事実を伝えられます。
「お下がり」という言葉の上下関係が気になるときにも使いやすいですね。
親しい相手なら「使わなくなった服・おもちゃ」
会話を自然にしたいなら、言葉そのものを置き換えるより、品物を手放す理由から話す方法もあります。
「サイズアウトした服があるんだけど」
「もう遊ばなくなったおもちゃがあるよ」
このように言えば、「お下がり」という言葉を使わなくても内容は十分伝わります。
ママ友や友人との会話では、とても使いやすい言い方です。
「お下がり」の意味と、気になりやすい理由

「お下がり」は、一般的には年長者が使っていたものを年少者へ回したり、誰かが使っていたものを別の人が使ったりするときに使われる言葉です。
言葉自体に「相手を見下す」という意味があるわけではありません。
それでも気になる人がいるのは、「使い古したもの」「余ったものをもらう」といった印象につながる場合があるからです。
特に子ども服や育児用品は、好みだけでなく衛生面や収納場所なども関係します。
同じ「お下がり」でも、相手との関係や品物によって受け取り方は変わりやすいんですよね。
「お下がり」は失礼な言葉ではない
「お下がり」は、それだけで失礼になる言葉ではありません。
兄弟姉妹の間で、
「これはお兄ちゃんのお下がりだよ」
と使うのは、ごく自然です。
親しい親戚や友人同士でも、お互いに普段から使っている言葉なら無理に言い換える必要はありません。
「絶対に使ってはいけない言葉」と考えるより、相手によって表現を選べるようにしておくほうがラクです。
「使い古し」のように聞こえることがある
一方で、あまり親しくない相手に、
「お下がりいる?」
とだけ聞くと、人によっては少し直接的に感じる場合があります。
そんなときは、
「もしよかったら」
「必要なら」
「無理しなくて大丈夫だよ」
といった一言を添えるだけでも印象が変わります。
大切なのは「お下がり」という単語そのものより、相手が自由に断れる伝え方になっているかどうかです。
本来の意味を知ると印象が変わることもある
「お下がり」には、神仏に供えたあとに下げたものを指す意味もあります。
現在の日常会話では、年長者や他の人が使ったものを譲り受ける意味で使われることが多いですね。
もともと相手を悪く言うための表現ではないと分かると、必要以上に避けなくてもよいと思える人もいるでしょう。
「お下がり」「お古」「中古」「リユース」の違い

似たような言葉でも、それぞれ少しずつ印象が違います。
| 表現 | 主な印象 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| お下がり | 家族や身近な人から譲り受ける印象 | 家族・親戚・親しい友人 |
| お古 | 使い込まれたものという印象が出やすい | 親しい相手との会話 |
| 中古 | 売買や商品の状態を表す事務的な表現 | 中古販売・価格の話 |
| リユース | 再利用するという中立的な印象 | バザー・イベント・広い相手への説明 |
| おゆずり | 柔らかく丁寧 | ママ友・知り合い |
| 譲ってもらったもの | 受け渡しの事実が伝わる | 園・学校・説明が必要な場面 |
「お古」は使用済みの印象が強め
「お古」は昔から使われている言葉ですが、「古い」という字が入るため、使用感を強く感じる人もいます。
家族同士では自然でも、あまり親しくない人には「おゆずり」などのほうが柔らかく聞こえやすいです。
「中古」は売買するときに使いやすい
「中古」は、個人的に譲り合うというより、商品としての状態を説明するときに使いやすい言葉です。
たとえば、
「中古で購入したベビーカー」
のような表現なら自然ですね。
ママ友に服を譲るときに「中古の服いる?」と言うと少し事務的に聞こえることがあります。
「リユース」は中立的に伝えたいときに便利
「リユース」は、使えるものを再び活用する意味で使いやすい表現です。
バザーや地域の譲渡会など、特定の相手ではなく広い人に向けて説明するときにも向いています。
「お下がり」の別の言い方6選を場面別に比較

「お下がり」の言い換えには、どんな場面でも使える唯一の正解があるわけではありません。
相手との関係、品物の種類、会話なのかLINEなのかによって自然な表現は変わります。
おゆずり
柔らかく伝えたいときに使いやすい表現です。
「よかったらおゆずりできるよ」
と言えば、押しつける感じを減らせます。
譲ってもらったもの・譲り受けたもの
自分がもらったものを説明するときに向いています。
「親戚から譲ってもらった服なんだ」
のように使うと自然です。
使わなくなった服・おもちゃ
日常会話ではとても使いやすい表現です。
「お下がり」を別の単語に置き換えるのではなく、
「もう使わなくなったから」
と理由から話すことで、会話が柔らかくなります。
リユース品
バザーや譲渡イベントなど、不特定多数の人に向けて説明するときに便利です。
「再利用するもの」という意味が中心になるので、上下関係を感じさせにくい表現です。
中古・セカンドハンド
売買が関係する場合に使いやすい表現です。
価格や商品の状態を説明するときは、「お下がり」より「中古」のほうが分かりやすいことがあります。
お古
親しい間柄では今でも自然に使える言葉です。
ただし、少し古びた印象を与えることがあるため、相手との距離がある場合は別の表現を選ぶと安心です。
相手によって「お下がり」の言い方を変えると自然

同じ品物でも、相手との関係によって自然な言い方は変わります。
家族や親戚なら「お下がり」でも自然
兄弟姉妹や親しい親戚なら、「お下がり」をそのまま使っても問題にならないことが多いです。
普段から自然に使っている関係なら、わざわざ丁寧な表現へ変えることで、かえってよそよそしく感じる場合もあります。
ママ友や知り合いには「おゆずり」が使いやすい
少し距離のある相手なら、
「もしよかったらおゆずりできるよ」
という言い方が使いやすいです。
ただ、「おゆずり」がかしこまりすぎると感じる場合は、
「サイズアウトした服があるんだけど、必要だったら見てみる?」
でも十分自然です。
園や学校関係では「譲ってもらったもの」が伝わりやすい
持ち物について説明するような場面では、
「親戚から譲ってもらったものです」
という表現が便利です。
相手との距離が近くなくても使いやすく、事情も分かりやすく伝えられます。
お下がりを譲るときの伝え方

譲るときに大切なのは、相手が「受け取る・受け取らない」を自由に決められる形にすることです。
言い換えが丁寧でも、いきなり大量の服を持って行けば相手は断りづらくなります。
まず「必要かどうか」を聞く
先に品物を渡すのではなく、
「このサイズの服が少しあるんだけど、必要だったら写真見る?」
と聞いてみましょう。
必要かどうかを聞いてから話を進めれば、相手も断りやすくなります。
写真を見せて必要なものだけ選んでもらう
特に子ども服は、好みやサイズが合わないものもあります。
全部まとめて渡すより、写真を送って必要なものだけ選んでもらうほうがお互いにラクです。
私もママ友へ子ども服を譲るとき、先に写真を送り「必要なものだけ選んでね」と伝えたことがあります。
残りは遠慮なく断ってもらう形にしたことで、お互いに気を遣いすぎずにやりとりできました。
汚れ・記名・使用感などは正直に伝える
毛玉、シミ、記名、欠品などがある場合は、渡す前に伝えておきましょう。
「少し毛玉はあるけど、まだ着られると思うよ」
「記名が残っているけど、それでもよかったら見てみてね」
このように、状態を正直に伝えたうえで相手に判断してもらうと安心です。
サイズ・季節・数量・使用期間も伝える
服の場合はサイズだけでなく、夏物なのか冬物なのかも分かると相手が判断しやすくなります。
たくさんある場合は、おおよその枚数を伝えておくと収納場所を考えることもできます。
育児用品なら使用期間や購入時期も伝えておくと安心ですね。
断られたときは気にしていないことを伝える
せっかく声をかけたのに断られると、少し残念に感じることもあります。
でも相手にもサイズ、好み、収納場所など事情があります。
「全然大丈夫だよ。また何か合いそうなものがあったら声かけるね」
くらいの返し方なら、お互いに気まずくなりません。
高価なものや育児用品は特に慎重に伝える
ブランド品や高価なものは、受け取った側が「何かお返しをしないと」と負担に感じることがあります。
「使ってもらえたら嬉しいから、お返しは気にしないでね」
と伝えておくと安心です。
また、ベビーカー、ベビーベッド、抱っこひも、チャイルドシートなどは、見た目だけで判断せず、部品の欠落や経年劣化、取扱説明書、リコールの有無なども確認してから譲りましょう。
お下がりをもらうときの言い方

もらう側も、「欲しい」と言ってよいのか迷うことがありますよね。
お願いするときも断るときも、相手に無理をさせない表現を使うと関係がこじれにくくなります。
お願いするときは「もしあれば」を使う
「お下がりちょうだい」と言うより、
「もしサイズアウトした服があったら、タイミングが合うときに声をかけてもらえると嬉しいな」
という言い方のほうが柔らかく伝わります。
「もしあれば」
「手放す予定があれば」
「タイミングが合えば」
と条件をつけると、相手も断りやすくなります。
断るときは「気持ちは嬉しい」を先に伝える
必要のないものを無理に受け取ると、後で収納や処分に困ることがあります。
断るときは、
「声をかけてくれてありがとう」
と気持ちを受け取ってから事情を伝えると角が立ちにくいです。
「今は足りている」
「置き場所がない」
「サイズが合わない」
など、自分側の事情として伝えるのがおすすめです。
「お下がりが欲しい」と言われたときの返し方
相手から「もしお下がりがあったら欲しい」と言われることもあります。
渡せるものがあるなら、
「ちょうどサイズアウトした服があるから、今度写真を送るね」
と返せば自然です。
まだ手元にあるか分からない場合は、
「確認してみるね。使わなくなったものがあったら連絡するよ」
で十分です。
手放す予定がないものなら、
「ごめんね、今のところ下の子にも使う予定なんだ」
と事情を伝えれば大丈夫です。
受け取ったあとのお礼の伝え方
受け取ったときは「ありがとう」だけでも十分ですが、
「ちょうどこのサイズを探していたから助かったよ」
と一言添えると、譲った側も役に立ったことが分かります。
実際に使ったあと、
「今日さっそく着てみたよ。ありがとう」
と短く伝えるのも喜ばれやすいです。
お下がりをもらったとき、お返しは必要?
基本的に、お下がりをもらったからといって必ず高価なお返しを用意する必要はありません。
相手が「使わないものを使ってもらえたら嬉しい」と考えている場合は、かえって高価なお返しをすると気を遣わせることもあります。
まずはきちんとお礼を伝えることが大切です。
相手との関係や品物の金額によっては、ちょっとしたお菓子などを渡したいと感じることもありますが、「必ず同じ価値のものを返さなければ」と考えなくても大丈夫です。
LINE・手紙・会話でそのまま使える例文

ここでは、実際にそのまま使いやすい形で例文をまとめます。
ママ友に譲るときのLINE例文
「サイズアウトした服が少しあるんだけど、もしよかったら写真見る?必要なものだけで大丈夫だよ。」
「うちではもう使わなくなったおもちゃがあるんだけど、もし合いそうならおゆずりできるよ。いらなかったら全然気にしないでね。」
親戚に譲るときの例文
「このサイズの服が何枚か残っているんだけど、必要だったら使う?」
「まだ使えそうなものがあるから、合うものがあれば持っていってね。」
お下がりをお願いするときの例文
「もしサイズアウトした服が出たら、タイミングが合うときに声をかけてもらえると助かるな。」
「もし手放す予定のものがあればで大丈夫なんだけど、うちもちょうど探していて。」
お下がりを断るときの例文
「声をかけてくれてありがとう。すごく嬉しいよ。今ちょうど足りているから、今回は大丈夫そう。」
「ありがとう。置き場所がちょっと難しくて、今回は遠慮しておくね。」
お下がりを断られたときの返事
「全然大丈夫だよ。聞いてみただけだから気にしないでね。」
「了解!また合いそうなものがあったら、そのとき声をかけるね。」
もらったあとのお礼例文
「ありがとう。ちょうどこのサイズが必要だったからすごく助かったよ。」
「たくさん譲ってくれてありがとう。使わせてもらうね。」
言い換えより注意したい、お下がりのNGな伝え方

どれだけ丁寧な言葉を使っても、渡し方そのものが相手の負担になってしまうことがあります。
いきなり持って行って押しつける
袋いっぱいの服を持って行き、
「これ全部使って」
と渡すと、その場では断りにくくなります。
まず必要かどうかを聞いてから渡すほうが親切です。
状態を実際より良く伝える
使用感があるのに、
「ほぼ新品だよ」
と伝えるのは避けたほうがよいです。
実物を見たときに状態が違えば、相手も気まずくなってしまいます。
「使用感はあるけど、まだ使えると思うよ」
くらいに伝え、最終的な判断は相手に任せるのがおすすめです。
「いらないなら捨てて」と言う
譲る側としては気を遣わせないための一言でも、
「いらなかったら捨てればいいよ」
と言われると、相手によっては処分を任されたように感じることがあります。
最初から、
「必要なものだけ選んでね」
と伝えたほうがお互いにラクです。
譲ったあとに使っているか何度も確認する
譲ったものについて、
「ちゃんと使ってる?」
「あの服まだ着てる?」
と何度も聞かれると、相手は負担に感じることがあります。
一度譲ったものは、基本的に相手に任せるくらいの気持ちでいるほうがよいでしょう。
譲ったあとのフォローはどこまで必要?

お下がりを渡したあと、「ちゃんと使ってもらえているかな」と気になることもありますよね。
でも、基本的には相手に任せて大丈夫です。
基本的には相手に任せて大丈夫
子どもは成長しますし、サイズや好みも変わります。
最初は使うつもりでも、結局使わないこともあります。
一度譲ったものについては、
「合わなかったら使わなくても大丈夫だよ」
と伝えておくと、相手も気楽です。
返してほしいものは最初に伝えておく
思い出のある服や、後で兄弟に使いたい育児用品など、最終的に返してほしいものもあります。
その場合は「譲る」のではなく「貸す」ことになります。
「使い終わったら返してもらえたら助かる」
と、渡す前にきちんと伝えておきましょう。
あとから「やっぱり返して」と言うより、お互いに気持ちよくやりとりできます。
お下がりは英語でどう言う?

日本語の「お下がり」に近い英語には、いくつか表現があります。
hand-me-down
家族や年長者から年少者へ服などを譲る場合に使われる表現です。
日本語の「お下がり」に比較的近い使い方ができます。
secondhand
一度誰かが所有・使用したもの全般を表す言葉です。
日本語では「中古」に近い意味で使われます。
pre-loved
中古品を柔らかく魅力的に表現するときに使われることがあります。
ただし、「大切に使われていたもの」と必ず同じニュアンスになるわけではありません。
英語にもいくつか表現があるように、日本語でも相手や場面によって言葉を選べばよいんですね。
まとめ|「お下がり」は相手と場面に合わせて言い換えれば大丈夫

「お下がり」は失礼な言葉ではありません。
家族や親しい親戚なら、そのまま使っても自然です。
ただ、少し距離のある相手に伝えるときや、言葉の印象が気になるときは、
柔らかく伝えるなら「おゆずり」
事実を説明するなら「譲ってもらったもの」
普段の会話なら「使わなくなった服」
のように使い分けると安心です。
そして、言い換え以上に大切なのは、相手が自由に断れる形にすることです。
必要かどうかを先に聞き、汚れや使用感などを正直に伝え、「無理しなくて大丈夫だよ」と一言添えるだけでも印象は大きく変わります。
譲る側も、もらう側も、相手に無理をさせないことを意識すれば、「お下がり」という言葉に必要以上に悩まなくても大丈夫ですよ。
