「お下がり」って、子ども服を家族や友だちにあげたりもらったりするときによく使いますよね。
でも、ちょっと古めかしい響きがあって、人によっては「もらい物みたいで少し抵抗があるな…」と感じてしまうこともあります。
そんなときは、「リユース品」「譲り受けたもの」「おゆずり」など、やわらかくて気持ちの伝わる別の言い方を使ってみるのがおすすめです。
特に子育ての場面では、服やおもちゃなどを譲ったり譲られたりする機会も多いですよね。
ちょっとした言葉選びで、相手への気づかいや感謝の気持ちがより伝わりやすくなります。
たとえば、「この服、お下がりだけど着る?」よりも、「よかったらこれ、おゆずりするね!」のほうが、あたたかみがあって受け取る側も気持ちよく受け取れそうです。
この記事では、「お下がり」の代わりに使えるやさしい表現をいくつかご紹介しながら。
実際にどんな場面でどう使えばいいのか、ちょっとしたコツもあわせてわかりやすくお伝えしていきます。
言い方を少し工夫するだけで、人とのやりとりがもっとスムーズで気持ちのいいものになりますよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
お下がりの別の言い方にはどんなものがある?
お下がり以外に何か別な言い方がないかなと調べてみましたが
- お古
- 中古
- 使い古し
お下がりより嫌な言い回しに聞こえますね。
もらった側からいう言葉で、もっとよい意味で受け止められるお下がりの代わりの言葉を探しましたがないようです。
だいたいの人が
- 洋服ありがとう
- かわいいおもちゃ使わせてもらうね
元々はお下がりって兄弟間で上の子から下の子へ使われていく感じだったので、いいとか悪いとかって話でもなかったのですけど。
今は兄弟が少ないうちが多いので、少ししか着てないものをもったいないから誰かに譲ろうかなって感じですもんね。
「お下がり」は洋服以外でも使われる?
ちなみに、お下がりって洋服以外の意味以外で、食べ物の残ったものでも使われます。
日常であまりいうことはないかもしれませんが、仏壇のお供えのお下がりを食べるなんて言い方をします。
また、葬儀や法事では仏様にお供え物をしますよね。
みなさんが香典と一緒に持ってきたお供え物です。
「お供え物のお下がりを親戚で分ける」みたいな感じで使います。
お下がりをもらうときの失礼な言い回しに注意
お下がりをもらうときの失礼な言い回し
お下がりをもらうときには、相手への気遣いがとても大切です。どんなに仲の良い友達や親戚でも、言い方やタイミング次第では、思わぬ誤解を生んでしまうことがあります。特に、お下がりという言葉自体に少しネガティブな印象を持つ人もいるため、慎重に言葉を選ぶことが大事です。
お下がりをもらうことは、相手の厚意に甘える行為でもあります。そのため、「使わなくなったらちょうだい!」のような直接的な言い方ではなく、「もし不要なものがあれば、譲ってもらえると助かるな」といった遠慮のある表現を心がけましょう。また、相手が本当に譲る気があるのか、まだ使いたいと思っているのかを察することも大切です。
また、お下がりをもらうことで相手に負担をかけてしまう可能性もあります。例えば、「これ使わないでしょ?」と決めつけるような言い方は避け、相手の意向を尊重するような聞き方をしましょう。さらに、お下がりを受け取る際には「本当に助かるよ」「すごく嬉しい!」など、感謝の気持ちをしっかり伝えることが、良好な関係を続けるためのポイントになります。
お下がりが欲しいと言われたときの注意点
「使わなくなった服があればちょうだい!」と言うと、押しつけがましく感じる人もいるかもしれません。相手がまだ大切にしているものや、譲るつもりがないものもあるかもしれません。「もし不要なものがあれば、譲ってもらえたらうれしいな」というように、相手の気持ちを考えた伝え方をしましょう。
相手を思いやる丁寧な言葉選び
お下がりをもらうときには、「余っていたら」「もし使わないなら」といった柔らかい表現を使うと、相手も気持ちよく対応してくれます。また、もらう前に「本当に大丈夫?」と確認することで、相手への配慮が伝わります。
お下がりに関するマナーと事前確認
もらう前に、「サイズは合いそう?」「どんな状態のもの?」と確認するのも大切です。お下がりは新品ではないので、状態を理解して受け取るようにしましょう。もらった後に「思っていたのと違った」などと言ってしまうのは失礼にあたります。
お下がりをもらうときの注意すべき言葉
失礼にならないお下がりのお願いの仕方
「余っていたら使わせてもらえる?」のように、相手が断りやすい言い方をすると親切です。「ちょうだい」とストレートに言うのは避けた方がいいでしょう。
お下がりをもらう際のお礼の言葉
「ありがとう、すごく助かるよ!」と感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。さらに、「大切に使うね」「子どもも喜びそう!」など、もらったものを大事にする気持ちを伝えると、相手も嬉しくなります。
お下がりの代わりに考えたいアイデア
お下がりをもらうことが難しい場合、リサイクルショップやフリーマーケット、オンラインのフリマアプリを利用するのも一つの方法です。新品でなくても、状態の良いものを手に入れることができます。
お下がりをお願いする際の言葉の工夫
失礼にならない別の言い方
「もしサイズアウトして使わないものがあれば、お譲りいただけますか?」など、丁寧な表現を使うと好印象です。「もういらないでしょ?」などの決めつけた言い方は避けましょう。
お下がりの相場を考える
相手が高価なものを譲ってくれた場合、お礼としてちょっとしたお菓子やコーヒーなどを渡すのも良いマナーです。また、感謝の気持ちを伝える際には、ただ「ありがとう」と言うだけでなく、「すごく助かります」「大事に使わせてもらいます」など、より具体的な言葉を添えると、相手も気持ちよくなります。
さらに、頻繁にお下がりをもらっている場合は、お礼のバリエーションを工夫するのも良いでしょう。例えば、ちょっとしたハンドメイドのお菓子や、相手が好きな飲み物、または手書きのメッセージカードを添えると、より気持ちが伝わります。相手が子どもを持つ親であれば、お子さんが喜ぶような小さなプレゼントを渡すのも良い方法です。
お下がりを受け取ることが続くと、相手も「いつも同じ人に譲っている」と感じるかもしれません。そのため、「また機会があればお礼をさせてください」「今度は私の方からお譲りできるものがあれば教えてくださいね」などの一言を添えると、バランスの良い関係を築くことができます。
リサイクルショップとの違いについて
お下がりは「譲ってもらうもの」であり、リサイクルショップは「購入するもの」という違いがあります。お下がりは感謝の気持ちをしっかり伝えることが大切です。
お下がりをあげる時に気を付けたいマナーと心遣い
お下がりをあげるときのマナー
事前の確認が大切
「お下がりあるけど、いる?」と一言確認してから渡すのがマナーです。相手が必要としているかどうか分からないのに、勝手に渡すのは避けた方がよいでしょう。また、相手のライフスタイルや好みを考慮することも大切です。例えば、子どもが成長している家庭ではサイズが合わないかもしれませんし、すでに同じようなものを持っている可能性もあります。そのため、「このサイズの服があるんだけど、もし必要ならどう?」と具体的に尋ねると、相手も答えやすくなります。
また、お下がりを渡す際には、なるべく清潔な状態であることを確認しましょう。汚れや破れがある場合は事前に伝えることで、相手が選択しやすくなります。さらに、受け取る側が遠慮しすぎないよう、「気にしないで、もし必要なら気軽に言ってね」と声をかけると、より円滑なやり取りができるでしょう。
丁寧な言い方とやりとり
「まだ使えそうなものがあるんだけど、もしよかったらどう?」のように、柔らかい言い方をすると相手も受け取りやすくなります。特に、お下がりを受け取る側の気持ちを考えることが重要です。相手が遠慮して断りにくい状況にならないよう、「無理に受け取らなくても大丈夫だからね」と一言添えると、より配慮のあるやり取りになります。
また、お下がりを渡す際には、そのものの状態について詳しく伝えるとよいでしょう。「少し使用感はあるけど、まだ十分使えると思うよ」や「洗濯してあるけど、もし気になるならもう一度洗ってね」といった補足を加えることで、相手も安心して受け取ることができます。
さらに、相手が気兼ねなく受け取れるよう、「もし不要になったら、また誰かに譲ってね」や「合わなかったら気にせず遠慮なく言ってね」など、選択肢を広げる言葉を添えるのも良い工夫です。これによって、お下がりのやり取りがスムーズになり、お互いに気持ちよくやり取りができるでしょう。
受け取る側への配慮
シミや汚れがひどいもの、ボロボロのものは避けましょう。「こんなものしかないけど…」と言うのも失礼にあたります。「まだキレイなものだから使ってもらえたら嬉しいな」など、相手が気持ちよく受け取れる言い方を心がけましょう。
お下がりをあげることで得られる関係性
育児における相手とのつながり
子ども同士のつながりが深まるきっかけになります。「この服、○○くんが前に着てたんだよ!」と話題にもなります。これにより、お下がりを通じて自然に会話が生まれ、親同士の交流が深まることもあります。また、子どもたちにとっても「この服、前は○○くんが着ていたんだ!」と知ることで、憧れや親しみの気持ちが生まれ、ポジティブな影響を与えることができます。
信頼関係を深める工夫
お下がりのやり取りを通じて、お互いに気を遣いすぎず、気持ちよく助け合える関係が築けます。お互いに「必要なものがあれば遠慮なく声をかけてね」といった言葉をかけ合うことで、よりオープンで温かい関係が築かれます。また、やり取りを重ねることで、日常生活でのちょっとした相談や育児の悩みを共有する機会も増え、お互いに支え合える仲間ができるかもしれません。
お下がりを通じた経験の共有
「このおもちゃ、うちの子も大好きだったの!」と伝えると、相手もより親しみを感じてくれるかもしれません。また、おもちゃや洋服だけでなく、「このベビーカー、うちの子が初めて公園で歩いたときに使ってたんだよ」などと、思い出話を添えることで、より温かみのある交流が生まれます。このように、お下がりを通じて思い出を共有することで、単なる物の受け渡しを超えた、心のつながりが深まる可能性があります。
お下がりは英語でなんて言う?英語も失礼にあたるの?
お下がりは英語で表すこともできます。
- ユーズド
- セカンドハンド
- セコハン
「ユーズド」や「セカンドハンド」の意味は?
ユーズドは使ったものって感じで、これはなんとなくわかりますね。
セカンドハンドはセコンドハンドとも言ってセコハンはその略です。
セカンドハンドは新品ではない使ったものという感じの意味合いで使います。
セカンドは二番でハンドは手ですよね。
最初の人から次の人へみたいな感じで、ちょっとかっこいいなぁと思いました。
「お下がり」も英語だとかっこよく聞こえる?!
セコハンなどは、中古車などでよく使われる用語みたいですね。
セコハンの車だったり、セコハンのタイヤとかそんな感じですかね。
ユーズドになると、なんか逆にかっこよく聞こえてきます。
ユーズドセレクトショップなんていうのもありますし。
お下がりはいまいちな印象だけど、古着になるとおしゃれな響きになるし、ビンテージものとかだとむしろ高級品となります。
これからは「うちの子のユーズド品だけどいる?」って使ってみるのもアリかもしれません(笑)
セコハンだと聞いたことない人が多いので「なにそれ?」って言われてしまう可能性も・・・
お下がりするよりメルカリで売る人も多い
最近では、お下がりをあげるよりメルカリで売るって人が大半となってしまいました。
中にはお下がりちょうだい攻撃をしまくって、もらった衣類や雑貨をメルカリに出して儲けているというあるまじき行為をしている人もいますよね。
綺麗なものなら中古でもまったく抵抗はないものの。
無料でもらえるものは売れないレベルのボロしか残らないというのも悲しい現実です。
お下がりもらってお礼どうしようと考えるなら、そこそこ綺麗な状態のものをメルカリで買う方が気は楽ですね。
お下がりは失礼にあたる?本来のお下がりの意味は失礼じゃない!
お下がりというと、着なくなった服を人にあげるという印象しか思い浮かびませんが。
元々はそういう意味で使われた言葉ではありませんでした。
「お下がり」の元々の意味は?
元々、お下がりというのは、神様や仏様にお供えしたものを下げる場合に使っていたのです。
お供えしたものをみなで分けたり、家族で食べたりすることを「お下がりをいただく」という感じで使います。
だからほんとは失礼な言葉などではないのです。
目上(神仏)から目下(人間)に下げるってことですから、ありがたく頂戴するって感じになります。
中古やお古とかとはまったく別物の話ですよね。
父親が使っていた腕時計のお下がりを息子が使う、なんていうのもとてもいい話だなって思いますし。
それが現代では汚れとシミでボロボロの服を「お下がりだけどいる?」ってあげるなんていかがなものかと思います。
友達間であげたりもらったりで「お下がり」という言葉を使うのはよくないと、意味を知ると実感しますよね。
ありがたく頂戴したいと思えるレベルの品物に限って使うべきだと思ったのでした。
お下がりの別の言い方のまとめ
本来お下がりと言う言葉は、失礼な意味を持つものではないということがわかりました。
神仏にお供えしたものを下げていただくという意味なのです。
お下がりと言うより、ユーズド品の方がかっこよくてよさそうな気がしました。
といっても結局は中古品なわけですが・・・
現代では誰も着ないようなボロの古着は嫌がられるし、そこそこ綺麗なものはメルカリなどのショップで売られるようになりました。
綺麗なお下がりをもらったとしても、それに対するお礼について悩むくらいならネットで中古品を買った方が気が楽という人も増えましたね。
お下がりという言葉自体がそのうち消えていくのではないか、なんて思ってしまいます。