食事中に左手を出さないのはマナー違反!?アメリカでは左手を出さない理由

アメリカの食事の場で「左手をテーブルに出さない」のは、実はとても自然で一般的なことなんです。

日本では「食事中は両手をテーブルの上に出しておくのが礼儀」と教わることが多いですよね。

そのため、はじめてアメリカで食事をすると「左手を膝の上に置いていていいの?」と不安に思うかもしれませんね。

でもアメリカでは、左手をテーブルの上に出さないからといってマナー違反だと思われることはまずありません。

このマナーの違いは、ナイフとフォークの使い方の文化的背景に深く関係しています。

アメリカでは、食事のスタイルとして「カット&スイッチ方式」が主流です。

これは、右手でナイフを使って切り分けた後、ナイフを置いて右手にフォークを持ち替えて食べる方法。

左手はその間に使うことがなくなるので、自然とテーブルの下に置かれるんです。

一方、ヨーロッパ式では常に両手を使って食事をするため、左手もテーブルの上に出したままが普通です。

こうした背景を知っておくと、海外での食事もリラックスして楽しめますよね。

「日本とはマナーが違う」ということを理解していれば、変に気にする必要もなくなりますし、周囲の人とのコミュニケーションもよりスムーズになります。

この記事では、そんなアメリカの食事マナーにおける「左手」の扱いについて、具体的な理由や場面ごとの注意点などを交えながら、やさしくわかりやすくご紹介していきます。

海外で食事をする機会がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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食事マナーで左手を出す理由は日本が大陸式のマナーだから!

食事マナーで左手を出す理由は日本が大陸式のマナーだからなのですが、大陸式とはフランス式のことになります。

先ほども書きましたが、フランス式は左手をテーブルの上に出すというマナーなので、日本もそれを真似しました。

ちなみにフランス式と別にイギリス式というのもありますが、フォークとナイフの使い方はイギリス式を昔は守っていました。

日本ってあちこちのマナーをまぜこぜしてるので、結果的には日本オリジナルになっているのでしょうかね。

イギリス式の食事マナーが日本では受け入れられにくかった理由は?

イギリス式のフォークの使い方はフォークをひっくり返してはいけないというマナーがあります。

フォークとナイフで肉をカットするときはいいけれど、ごはんを食べる時もひっくり返してはいけないのです。

だからフォークの背中にごはんをのせて食べるというなんども不便な方法を守ってきました。

確か私が子供のころの家庭科の教科書には、フォークの背にライスをのせるのがマナーと写真が載っていた記憶があります。

フランス式の食事マナーが日本でしっくりきた理由は?

ですが、フランス式ではフォークをひっくり返してもOKというマナーです。

なので、だんだんとご飯は普通にすくって食べることができるようになりました。

パスタなどのイタリアンは巻いて食べるわけですから、イギリス式を完璧に守っていては食べられないものも多かったことでしょう。

それともう1つフランス式の方がしっくりくる理由が、全部のフォークやナイフがテーブルに並んでいないというところなんですね。

結婚式でよく見かけますが、最初からすべてのフォークとナイフ・スプーンまで並んでいて、外側から使っていくというマナーがありますが、これはイギリス式です。

かたやフランス式は、食事ごとにでてきます。

スープがでればスプーンが置かれ、食べ終わったらステーキが出てきてフォークとナイフが置かれ、という風に・・・

日本人は基本的にテーブルに置かれるのは箸一善のみですから、ずらっとフォークとナイフが並べられるイギリス式の文化は受け入れにくかったようです。

結局使いやすいようにあちこちの文化を取り入れた結果が今の日本のマナーなわけです。

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食事中左手を出さないアメリカのマナーはなぜ?アメリカは独特?

食事中左手を出さないのがアメリカのマナーなのですが、それはなぜなのでしょう。

左手を出さない理由などは特になく、マナーとして定着しているとしか言えません。

日本人が茶碗に左手を添えて食べないと行儀が悪いよ、と注意されるのと同じように。

アメリカで左手をテーブルに出しているとマナー違反だと注意されるわけです。

いろんな国ではそれぞれのマナーがあり、日本人には違和感があってもアメリカ人では当然のことなのです。

それが文化の違いということで受け入れていきましょう。

例えばフランス式でステーキを食べる時、左から一口ずつナイフて切って食べていきます。

ですが、アメリカ式では最初に全部ナイフでカットしてからフォークを右手に持ち替えて食べます。

左手を膝の上に置くために、このような食べ方になったというわけです。

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意外と知らない!日本独自の食事の礼儀!食前食後にも礼儀の違いがある!?

食事といえば「いただきます」と「ごちそうさま」の挨拶が日本人には染み付いていると思います。

英語の勉強をしたときに「いただきます」と「ごちそうさま」ってなんというのだろう?と疑問に思ったことはありませんか?

実はこの食前食後の挨拶は、日本独自の礼儀なんです。

なんとなくいう習慣がついていて、食べる前には「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさま」と言っている人も多いですよね。

「いただきます」や「ごちそうさま」は食べ物への感謝を込める意味がある

この「いただきます」や「ごちそうさま」の挨拶は、食べ物に感謝をする意味を持っています。

食べ物は全て命です。

その命をいただくので、「いただきます」と食前に言いますし、食べ終わったら感謝の気持ちから「ごちそうさま」と言います。

この習慣は江戸時代ごろ広まったとされる説と、大正~昭和頃に広まったとされる説があります。

どちらにしても近現代の時代になってからのことです。

アメリカでも食前食後の挨拶はある?

ではアメリカでは食前食後に挨拶をするのでしょうか?

実は食事の前後で決まった挨拶というものは、英語にはありません。

家族で食事をする時は、お母さんやお父さんなどが、「Let’s eat!(さぁ、食べましょう)」と声をかけるくらいです。

食事が終わってからも決まった挨拶はなく、「Thanks for the food.」など食事をありがとうと声をかけることがあるくらいです。

この挨拶も律儀にしていると、日本人は丁寧だねと言われてしまうようです。

じゃあ食事は黙々として黙々と終わるのかというとそうではなくて、アメリカでは食事中の会話を楽しみます。

「食事中の会話を楽しむ」というののが、アメリカのマナーともいえますね。

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日本の食事マナーは左手を出すけどアメリカでは左手を出さない理由のまとめ

日本はフランス式を取り入れたために左手をテーブルに出すのがマナーとなりましたが、アメリカは左手を出さないのがマナーとなっています。

フランスではなぜ左手を出すのかというと、武器を持っていないので私は安全ですという意思表示からきたと言われています。

食事とはまったく関係ない理由で左手を出していました。

昔から伝わるマナーというのも、よくわからない理由で決まっていることが多そうですね。

日本のマナーと言われているものも、フランスだけじゃなくイギリス式も混ざっており、受け入れやすいものだけ取り入れて今があるという感じのようです。

スパゲティを食べる時にスプーンを使うのは日本人だけで、イタリア人はフォークだけで食べています。

日本人で麺といえばうどんやそばだけで箸で食べるものでしたよね。

スパゲティをフォークだけで食べるのはとても難易度が高く、スプーンを使うことでうまく食べることができるのでそれが主流になりました。

食文化を取り入れるとともに、食べ方もアレンジして流行してしまうなんて面白いですね。