あなたは引っ越しをされたことがありますか?
私は、結婚したときと新居を購入したときの2回しか引っ越し経験がないのですが、たった2回でも「めんどくさ・・・」と思ったことの一つに、住所変更手続きがあります。
「市役所で住民票をうつしを取ってきて」
「警察署で免許証の書き換えをして」
「クレジットカード類の住所変更のために書類を取り寄せて」
「郵便局では郵便物の転送届けを出す」
これで一息かと思いきや、「あ!通帳の住所変更もせな!めんどくさ・・・」ってなりますよね。
私は数年前まで銀行に勤めていた身なのですが、それでもやっぱり「あーめんどくさ」です。(こんなん言うたらあかん)
逆に、銀行員ではない方が「通帳の住所変更が必要だ!」と思いついた時点で、素晴らしい気付きだと私は思います。
そんな素晴らしい気付きをしたあなたに、元銀行員として、住所変更について詳しく見ていきたいと思います。
通帳の住所変更をするときに変更先の住民票は必要?
住所変更に必要な書類は、基本的に
- 新しい住所がわかる公的確認資料(住民票、免許証、保険証など)
- 通帳
- 印鑑
- キャッシュカード
もし、印鑑や通帳をなくしていれば、その手続きも一緒に行うことになるので、処理が終わるまで時間がかかることがあります。
住民票を金融機関に提出する場合、持っていくものは原本でないといけないとろこが多いですが、「原本を返してほしい」とお願いすると、金融機関でコピーしてくれることもありますよ。
住所変更手続きにあちこちの金融機関を回らないといけない場合は、一枚の住民票で事足りるように相談してみうといいですね。
このとき、住民票の有効期限を定めている場合もあるので(3か月とか半年とか)、もし手元に住民票がある場合は、手続きする金融機関が求める期限内で手続きをして無駄にしないようにできるといいですね。
そして、ローンなどの特別な契約がない場合などであれば、郵便やインターネットでの住所変更が可能な金融機関もあります。
なかなか店頭に行けないならば、このような方法も検討してみてください。
私が勤めていた銀行と、友人が勤めていた銀行では
- 手続き方法
- 必要書類
取引内容によっても必要なものが変わってくるので、気をつけてください。
通帳の住所変更をしないとどんな問題があるの?
通帳の住所変更が必要かどうかの問いですが、答えは「必要」です。
住所変更をしないと、銀行から必要な連絡が届かなくなってしまいます。
金融機関からくる連絡は、何もセールスのお手紙だけではありません。
連絡がくるのはどんなときかをいくつかご紹介します。
通帳の動きが長期間なかったとき
金融機関にもよりますが、10年間口座に動きがなかったときは「休眠口座」(他の名称もあります)と呼ばれ、金融機関内でリストアップされます。
この時点で、銀行からの通知(郵便等)が届けば、休眠口座扱いにはなりません。
しかし、住所変更されていないがために通知があなたの手元に届かなければ、いよいよ休眠口座扱いとなってしまい、預金保険機構に移管されます。
こうなったとしても、預金者のお金の権利がなくなるわけではないので、解約することは原則、無期限で可能です。
解約するときは、住所や本人確認を厳重にしたり、金融機関の本部にある資料と照らし合わせたりすることもあります。
そのため手続きに時間がかかり、その日のうちに現金を手にすることが難しいこともあるんですね。
そして、これも金融機関によって異なりますが、「休眠口座の口座管理手数料」として、いくらかをその口座から引き落とされて残高がなくなってしまうこともあるようです。
このあたりのことは、口座開設時にもらう分厚くて細かい字の規約に書いてありますが、読んでいる人は少ないですよね・・・。
その他にも
- 落とし物としてキャッシュカードや通帳が拾われたとき
- 口座に不審な動き(大口金額が不自然に出たり入ったり等)があったとき
- ローンの返済が滞ったとき(ローン契約がある場合)
今持っている通帳を引っ越し先で使わないようであれば、口座自体を解約するというのも一つの方法です。
住所変更後に解約すると、住所変更と解約の手続きなので書く書類が一つ増えますが、住所変更する前に解約すると、解約の書類のみで済みます。
めんどくさいですが、引っ越し前に、あらかじめ通帳の整理をすることもオススメします。
全国にある金融機関で、生活口座として使うなら必ず住所変更をしてくださいね。
住所だけでなく、電話番号も変わるようであれば一緒に届け出をしましょう。
そして、手続きの時期ですが、引っ越した当日や翌日にすぐしないといけないというわけではありません。
落ち着いてからで大丈夫です。
郵便物を郵便局が転送してくれる期間が1年なので、遅くとも1年以内には手続きをした方が良いと思います。
通帳の住所変更って必要なの?のまとめ
通帳の住所変更について見てきました。
最後にポイントをおさらいしておきますね。
- ・住所変更は、必要です。
変更しないと、大事な連絡を受け取れなくなってしまいます。 - 引っ越し先で使わない通帳なら、解約しても良いでしょう。
- 必要書類や手続き方法は、事前にその金融機関に確認するようにしましょう
元銀行員の立場からすると、大事な連絡ができないのはとっても困ります。
なので引っ越しで大変なときでしょうが、あと一息頑張って、手続きをしてほしいなと思います。
そして、少しでも手間を減らすために、事前の確認は必須ですよ!
・・・めんどくさいけど!