お座りの補助は逆効果?赤ちゃんの成長に合わせた安全サポート法

赤ちゃんがお座りの練習を始めたとき、「支えてあげた方がいいのかな?」と迷ったことはありませんか?

見ていてふらついていたり、転びそうなそぶりを見せると、ついつい手を出したくなってしまうのが親心ですよね。

でも、その一方で「サポートしすぎるのはよくない」といった話を耳にして、どう関わればいいのか分からなくなってしまうこともあると思います。

特に、はじめての育児をしているママやパパにとっては、何が正解か手探りの中での毎日。

「そろそろお座りできるって聞いたけど、うちの子はまだ…」
「ちょっと補助してあげた方がいいのかな…?」

と、いろいろな情報が頭をよぎって不安になってしまうこともあるのではないでしょうか。

この記事では、赤ちゃんのお座り練習について

「サポートはだめなの?」
「やっていいこと・だめなことって何?」

というママたちのリアルな悩みに寄り添いながら、赤ちゃんの成長をやさしく見守るための安心な関わり方をご紹介していきます。

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「お座り練習しちゃだめ?」その疑問に答えます

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先輩ママの悩み「手伝ってあげたいけどいいの?」

赤ちゃんがぐらぐらしながらも頑張ってお座りの練習をしていると、つい手を差し伸べたくなりますよね。

特に、頭が重くてバランスがとりづらい時期の赤ちゃんは、見ているだけで「今にも倒れそう…!」とハラハラすることも多いです。

実際、筆者自身も子どもがバランスを崩しそうになったときに、思わず手を添えてしまい、

「これってサポートしてよかったのかな?」
「逆に成長の妨げになってない?」

とあとから考え込んでしまったことがあります。

「見守るだけでいいのかな?」「転んでしまったらどうしよう…」と悩むママは多いのではないでしょうか。

心配だからこそ、赤ちゃんのためを思っての行動なのに、どこまで手を出していいのか、その加減が難しいんですよね。

実は“だめ”というより「やりすぎがNG」なんです

「お座りの練習でサポートはだめ」と言われるのは、赤ちゃんの体にまだ十分な筋力や骨格の安定がないうちに無理をさせてしまうと、思わぬ負担をかけてしまうからなんです。

たとえば、まだ首がすわって間もない時期や、背中の筋肉が弱い状態で無理に座らせると、背骨や骨盤に過度な力がかかってしまう可能性があります。

でも、だからといって絶対にサポートしてはいけない、というわけではありません。

むしろ、赤ちゃんが自分からお座りの姿勢を取ろうとしているときに、そっと支えてあげることは安心感につながりますし、やる気を引き出すきっかけにもなります。

大切なのは“やりすぎないこと”。

常に手を添えて無理に座らせたり、長時間その姿勢を保たせようとするのは控えた方がよいですが、必要なタイミングで軽く支えてあげる「ちょこっとサポート」ならOK。

赤ちゃんのペースを尊重しつつ、できるだけ自然な動きの中でお座りを経験できるような関わり方をしてみてくださいね。

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赤ちゃんのお座りは自然にできるようになるもの

お座りの発達時期は6~7ヶ月が目安

多くの赤ちゃんは6~7ヶ月頃から、自分でバランスを取りながらお座りができるようになると言われています。

この時期になると、背中やお腹の筋肉が少しずつ発達してきて、座った状態を短時間保てるようになってきます。

ただし、これはあくまで目安であって、すべての赤ちゃんがこのタイミングでお座りできるようになるわけではありません。

早い子では5ヶ月ごろにお座りの兆しが見られることもありますし、逆に9ヶ月を過ぎてもまだ不安定という子も珍しくありません。

それぞれの赤ちゃんにはそれぞれのペースがあるので、「周りの子はもうできてるのに…」と比べて焦る必要はまったくありませんよ。

仰向けで手足をバタつかせるのは準備運動!

仰向けの状態で手足を元気に動かしている姿は一見遊んでいるようにも見えますが、実はこれこそがお座りに向けた大切なステップ。

手足を自由に動かすことで、全身の筋肉がバランスよく鍛えられていくんですね。

たとえば、足をつかもうとする動きは、腹筋を使った動きですし、両手を持ち上げておもちゃをつかもうとする姿勢は、肩や背中の筋肉を自然と刺激します。

こうした遊びの延長線上に、お座りやハイハイといった発達がつながっていくのです。

成長のペースは赤ちゃんそれぞれ違って当たり前

「もう6ヶ月なのに、うちの子はまだお座りの気配もない…」と不安になるママやパパの気持ちはとてもよく分かります。

でも、赤ちゃんの発達には大きな個人差があるので、周囲の子どもと比較して落ち込む必要はありません。

赤ちゃんによっては、慎重な性格だったり、のんびり屋さんだったりと、体の使い方を覚えるのに少し時間がかかる場合もあります。

また、体格がしっかりしている赤ちゃんは、重心を支えるのが少し難しく感じることもあるため、お座りに少し時間がかかることもあるんです。

成長のサインはひとつだけではなく、目で物を追ったり、声を出したりと、赤ちゃんは日々さまざまな形で発達しています。

「今はまだその時期じゃないだけ」と気持ちをラクにして、わが子のペースを信じてあげてくださいね。

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お座り練習で「やってはいけないサポート」とは?

無理に座らせるのはNG!体に負担がかかることも

赤ちゃんの首や背中の筋肉がまだしっかりしていないうちに、無理に座らせるのは体に大きな負担がかかってしまいます。

とくに首がすわっていない状態や、背筋が未発達な時期にお座りの姿勢をとらせてしまうと、背骨や骨盤に不自然な圧力がかかり、身体に無理が生じてしまいます。

また、支えがない状態で急に座らせてしまうと、ぐらっと倒れて頭をぶつける危険もあります。

そういった経験が赤ちゃんにとって怖い記憶になってしまうと、今後似たような姿勢を取ること自体に抵抗を感じることもあるんですね。

赤ちゃんの骨や筋肉はとても柔らかくてデリケートです。

正しいタイミングで、負担のない形でのサポートを心がけることが大切です。

たとえ短時間でも無理な姿勢をとらせることは避けて、自然な成長の中でお座りできるようになるのを待つ姿勢が、赤ちゃんの身体づくりには理想的なんですよ。

お座りが嫌いになってしまうこともある

無理に練習を続けると、赤ちゃんが“お座り=つらいこと”と感じてしまうかもしれません。

たとえば、繰り返し倒れて痛い思いをしたり、不快な姿勢を長く強いられたりすると、「お座りするとイヤなことが起こる」と記憶してしまうことがあります。

こうしたネガティブな印象が残ると、自分から進んでお座りの姿勢を取ろうとしなくなることも。

成長のチャンスを楽しむどころか、「避けたいもの」と思ってしまえば、発達にもブレーキがかかってしまいますよね。

だからこそ、お座りの経験が「楽しい」「心地いい」と感じられるように、無理のない範囲で見守りながらサポートするのがポイントです。

赤ちゃんが自ら座ってみようかな?と思えるような、安心できる環境づくりを心がけたいですね。

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してもいいサポートは?おすすめの安全対策

クッションや膝の上を使ったゆるサポート

赤ちゃんのお座り練習には、授乳クッションや大人の膝の上を使った軽いサポートがぴったりです。

授乳クッションを背中に挟んであげるだけでも、ぐらぐらと揺れていた姿勢が安定しやすくなり、赤ちゃん自身も安心して座っていられるようになります。

また、ママやパパの膝の上に座らせると、ぬくもりを感じながら遊ぶことができ、赤ちゃんにとっては心地よい経験になります。

お座りの練習をするときは、いつも同じ場所や姿勢でなくても大丈夫。

赤ちゃんが楽しいと感じられる環境で、短時間ずついろんな姿勢を経験させてあげると、筋肉のバランスも育ちやすくなります。

たとえば、お気に入りのおもちゃを手の届く位置に置いてあげると、「自分で手を伸ばしたい!」という気持ちが刺激され、自然とバランスを取る練習にもなりますよ。

ごっつん防止リュックやマットなど便利グッズも

お座り練習の時期に多いのが「後ろにゴロンと倒れてしまう」転倒事故。

とくに床がフローリングなど固めの場合、頭をぶつけてしまうと大きなけがにつながるおそれもあります。

そんなときに役立つのが、ごっつん防止リュックやヘルメット、厚めのジョイントマットなどの安全グッズです。

やわらかい素材で作られたごっつん防止リュックは、見た目もかわいらしく、赤ちゃんの背中をやさしく守ってくれます。

ミツバチやサルの形をしたデザインも人気で、つけるだけで写真映えもばっちり。

さらに、12mm以上の厚みがあるジョイントマットを床に敷いておけば、万が一の転倒時にもクッション性があり安心です。

こういった便利グッズを上手に取り入れることで、ママやパパの緊張感も和らぎ、赤ちゃんとの時間をより楽しく過ごせるようになりますよ。

「練習」ではなく「環境づくり」でOK

“お座りの練習をさせる”という意識よりも、“お座りしたくなる環境を整える”ことが大切です。

たとえば、ベビージムや赤ちゃん用のプレイマットに座らせて、気になるおもちゃを目の前に置いてあげると、自然とバランスを取りながら体を起こす動きをしてくれるようになります。

赤ちゃんにとって「座る」ことが目的ではなく、「楽しく遊んでいたら座っていた」というくらいの感覚がベスト。

練習というとつい焦ってしまいがちですが、赤ちゃんの世界には“遊び”の中にこそ成長のチャンスがたくさん詰まっています。

のびのびと体を動かせる場所と、ちょっとした工夫があるだけで、お座りはぐんと楽しい経験になりますよ。

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お座りが遅いと感じたときの心の持ち方と相談先

ちょっとぽっちゃりさんなら動きがのんびりなことも

赤ちゃんの体型によっては、動きがゆったりしていたり、寝返りやお座りが少し遅れたりすることもあります。

特に、ぽっちゃり体型の赤ちゃんは体の重みがあるぶん、バランスを取るのが難しく、動き出すまでに少し時間がかかる傾向があります。

でも、それは発達が遅れているというわけではなく、その子なりの成長のステップなんですね。

筋肉の使い方や体のコントロールは、毎日の生活や遊びの中で少しずつ身につけていくもの。

体がふっくらしている子は、その分エネルギーを蓄えていたり、内臓の発達が先に進んでいたりと、外からは見えない部分でしっかり成長していることもあります。

また、体重があることでうつ伏せの姿勢や寝返りの回数が少なくなってしまい、筋肉が育つペースが緩やかになることも。

だからこそ、焦らず、無理に運動を促すのではなく、赤ちゃんが自分から動きたくなる環境をつくってあげるのが大切です。

お気に入りのおもちゃを少し離れた位置に置いたり、ママやパパの声かけで誘導したりして、自然な形で動く楽しさを感じさせてあげましょう。

心配なら保健師さんや小児科で相談を

「うちの子、本当に大丈夫かな…?」とモヤモヤすることがあれば、ひとりで抱え込まず、地域の保健師さんやかかりつけの小児科で相談してみてくださいね。

ちょっと話すだけでも心がスッと軽くなりますよ。

プロの目線で成長のバランスを見てもらうことで、意外と問題がなかったり、あと少しで発達が追いつくサインを見つけてもらえたりすることもあります。

保健師さんや小児科の先生は、ママたちの「不安な気持ち」にも耳を傾けてくれる心強い存在です。

気になることがあれば、遠慮せず気軽に声をかけてみてくださいね。

また、地域によっては赤ちゃんの発達相談会や育児支援センターなどで個別相談ができる機会もあります。

そういった場所を活用することで、専門家と話す機会を持ちながら安心して子育てを続けることができますよ。

まとめ:赤ちゃんのお座りは「見守る」が正解!

サポートは最低限、焦らず赤ちゃんのペースで

赤ちゃんのお座りは、筋肉と骨の発達が自然に整ってくることで少しずつできるようになっていくものです。

毎日同じように見える動きの中でも、実は少しずつバランス感覚や体幹の力が育っていて、ある日ふと「一人で座れてる!」という瞬間が訪れます。

無理に練習させる必要はなく、焦らずにその子のペースを見守ることがなにより大切なんです。

一見すると他の子より遅れているように見えるかもしれませんが、それもその子なりのペース。

お座りは、あくまでも「できるようになる過程」のひとつなので、早い遅いで一喜一憂しなくても大丈夫です。

赤ちゃんが安心して過ごせる環境で、自然と身体が整ってくるのを信じてあげましょう。

ママも一緒に成長を楽しむ気持ちで◎

赤ちゃんが初めて自分の力でお座りできた瞬間は、ママにとっても感動的な思い出になりますよね。

それまで何気なく過ごしていた時間が、ふとした拍子に「できた!」という大きな成長に変わる、その喜びは計り知れません。

サポートしすぎず、でもそばでしっかり見守っているよという安心感を与えることで、赤ちゃんも「大丈夫なんだ」と感じてチャレンジする気持ちが育っていきます。

ちょっとぐらついたときに笑顔で「がんばってるね」と声をかけてあげるだけでも、赤ちゃんの自信になります。

成長の一歩一歩を、ママ自身も楽しむ気持ちで見つめていくことで、子育てがもっと穏やかであたたかい時間になりますよ。