
「当日って、こんなにバタバタするの?」わたあめ屋台を出すのが初めてだった私は、朝から想定外の出来事に追われっぱなしでした。
電源がつかない、風が強くてわたあめがうまく巻けない、子どもが機械に手を伸ばしてヒヤッとした瞬間もありました。
頭では「きっと何かある」と分かっていたつもりだったのに、いざ現場に立つと冷静さを保つのが本当に難しいんですよね。
でもそんな経験を通して気づいたのは、「事前に知っておく」だけで、安心感がまるで違うということです。
この記事では、機械のトラブルや子どもの火傷、行列ができすぎたときの対応など、実際に起こりやすい“リアルなトラブル”とその対処法をまとめました。
出店初心者の方が「備えておいてよかった」と思えるような、そんな一日にするためのヒントをたっぷり詰め込んでいます。
大切な一日を、慌てる時間ではなく、笑顔の時間にするために、ぜひ読んでみてくださいね。
イベント当日、わたあめ屋台で起こりやすいトラブルとは?
わたあめ屋台って、見た目はふんわりかわいくて子どもたちに大人気。
だけど実際にやってみると「え、こんなことも起きるの?」と驚くようなトラブルがいろいろあるんです。
しかも、それが一気に集中して起きるのが“出店当日”。
準備万端のつもりでも、ちょっとした見落としや想定外の出来事が重なると、想像以上に焦ってしまうものです。
とくに初心者さんの場合、
「機械が動かない」
「列が乱れてお客さんが怒り出す」
「子どもが熱い部分に触れそうになる」
など、対応を間違えると安全にも関わる場面に直面することもあります。
でも大丈夫。
どれも“よくあること”で、前もって知っておくだけで冷静に対応できるんです。
この章では、実際に現場でよく起こるトラブルとその特徴を、リアルな視点でお伝えしていきますね。
初心者が遭遇しやすい3つのトラブル
まず最初に挙げられるのは、機械そのもののトラブルです。
スイッチを入れても回らない、ザラメが焦げて煙が出る、わたあめがうまく巻けないなど、機械トラブルはイベントの始まりから焦らせてきます。
とくにレンタル機材を使う場合は、前回使った人の扱い方次第で状態が変わっていることもあるので、事前チェックはかなり大切です。
次に多いのが、子どもの行動に関するトラブルです。
イベント会場では子どもたちがワクワクして駆け寄ってきますが、わたあめ機は高温になりますし、回転している部分に触れそうになると大変危険です。
熱さや危なさを理解していない小さな子ほど予測不能な動きをするので、大人側が注意しておく必要があります。
そしてもうひとつ、思っている以上に大きなトラブルになるのが“行列による混乱”です。
列が整理されていないと
「順番が違う」
「並んでたのに抜かされた」
といったトラブルが起きやすくなり、子どもたちのケンカに親が介入して険悪な雰囲気になることも。
特に暑い日や待ち時間が長くなりやすい人気屋台では、列管理がとても重要です。
わたあめ屋台ならではの“見えにくい”危険とは?
わたあめ屋台のトラブルには、ちょっと独特な“見えにくさ”があるんですよね。
たとえば、機械のカバー部分は透明なものが多いですが、だからこそ「これなら大丈夫そう」と近づいてしまう子どももいます。
また、電源がきちんと入っているのに、わたあめが出てこないというトラブルがあると、つい手で確認したくなってしまう方も。
でも実際には高温部分に不用意に触ると火傷のリスクがありますし、手を入れて機械に巻き込まれるようなことがあれば取り返しがつきません。
安全そうに見えるけど、実は“ふんわりの裏に危険が隠れている”という点は、わたあめ屋台特有の注意ポイントなんです。
“想定しておくだけ”でトラブル対応力がぐっと上がる
「なんとかなるだろう」は、現場ではちょっと危険なんですよね。
たとえば延長コードが1本足りなかっただけで、設営が30分遅れてしまったとか、風が強くて用意していたわたあめが全部溶けてしまったという話も実際にあります。
でも、こういったトラブルって、事前に「もしかしたらあるかも」と思って準備しておくだけで、気持ちの余裕も対応力もまるで違ってきます。
備えあれば憂いなしというのはまさにその通りで、トラブルは“完全に防ぐ”よりも、“起きても慌てず対応できる”状態にしておくほうが、現実的で安心なんです。
一番大事なのは「安全第一」の心構え
どんなに売上がよくても、どんなに見た目がかわいくても、誰かがケガをしてしまったら全部台無しになってしまいます。
だからこそ、当日を迎えるうえでいちばん大切にしてほしいのが「とにかく安全を最優先にすること」。
それが結果として、出店する側もお客さん側も、笑顔で終われる一日に近づけてくれるんですよね。
お祭りやイベントという特別な日に、「ちゃんと考えてくれてる屋台だな」と思ってもらえるだけで、また次の出店にもつながっていきますよ。
【機械トラブル編】動かない・固まる・焦げる時の正しい対処法
「機械が動かない…」これって、イベント当日に実際かなり多いんです。
準備のときはちゃんと回ってたのに、いざ本番でスイッチを入れたらうんともすんとも言わない。
そんな瞬間って、ほんとに血の気が引きますよね。
でも落ち着いて確認していくと、意外とシンプルな原因だったりします。
このパートでは、わたあめ機の代表的なトラブルと、安全第一でできる応急処置をお伝えします。
焦る気持ちはとてもよくわかります。
でも大事なのは、「安全に・冷静に・順番に」。
この3つの意識で、しっかり乗り切っていきましょうね。
スイッチを入れても回らない・熱くならない
このトラブル、意外にも「電源コードがしっかり刺さっていなかった」なんて単純なミスが原因のことも多いです。
まずはコンセントと延長コードの接続を確認してみてくださいね。
屋外イベントの場合、仮設電源や発電機の容量が足りなくてブレーカーが落ちてしまっているケースもあります。
また、延長コードの巻き癖が強くて電力が通りづらくなっていることもあるので、コードはきちんと伸ばして使用するのが安全です。
もし発電機を使っているなら、他の電化製品と同時使用していないかもチェックしておくと安心ですよ。
ザラメが焦げる・煙が出る
見た目は普通でも、実は機械の中が熱くなりすぎていて、入れたザラメが焦げて煙が出ることもあります。
この場合は、すぐにスイッチを切ってください。
無理にザラメを足したり混ぜたりすると、火傷や機械の故障につながるので危険です。
焦げてしまったザラメは完全に冷えたあとで取り除くようにしましょう。
また、焦げたあとのにおいが次の製造に残ってしまうので、できれば中を拭いてから再加熱するのがおすすめです。
温度設定が調整できる機種なら、少し低めから再スタートしてみるのも安心につながります。
わたあめが巻けない・ふんわりしない
「機械は動いてるのに、なんかうまく巻けない…」そんなときは、風や湿度の影響が大きいかもしれません。
屋外で風が吹いていると、わたあめの糸が舞ってしまってうまくスティックに絡みつかないんですよね。
また、湿度が高いと、ザラメがべたっとしてふんわり感が出にくくなります。
そんなときは、テントの横から風が入らないように工夫したり、事前にしっかり乾燥させたザラメを使うと改善することがあります。
ちなみに、ザラメが多すぎてもバランスが崩れてうまく巻けないことがあるので、少量ずつ試すのもポイントです。
それでも動かない時の“最後の一手”
ここまでやっても動かない場合は、いったんすべての電源を落として、機械を完全に冷ましましょう。
加熱しすぎによる安全停止機能が作動していることもあるので、数分待ってから再度スイッチを入れてみると復活することがあります。
それでもうまくいかないときは、無理に使おうとせず、予備の機材や主催者への連絡に切り替える勇気も大事です。
「なんとかしたい」気持ちはわかりますが、現場での判断ミスが大きな事故につながることもあります。
安全のためにも、一度深呼吸して冷静な判断をしていきましょうね。
【ケガ・火傷編】子どもがやけどしそう/してしまった時の対応
わたあめ屋台って、子どもたちにとっては夢のような空間なんですよね。
ふわふわ甘くて、くるくる回る機械にワクワクしながら近づいてくる姿は、本当に微笑ましいものです。
でもその反面、わたあめ機は高温になる部分があって、ちょっとした油断が火傷につながってしまう危険もあるんです。
特に、はしゃいでいる子どもたちは、注意の声も届かないことがありますし、急に手を伸ばしてしまうことも。
そうしたときに、ただ「危ない!」と叫ぶのではなく、事前にどこまで備えておくかが鍵になります。
ここでは、火傷を“起こさないためにできること”と、“もし起きてしまった時に慌てず対応する方法”を、できるだけ具体的に紹介していきますね。
出店前に“絶対に”やっておきたい安全対策
まず大切なのは、「危険を遠ざける配置」と「声かけの習慣」です。
わたあめ機の周りには、物理的に近づきにくいようにテーブルやロープなどを配置して、子どもたちが機械に直接触れられない工夫をしておきましょう。
また、熱くなる部分には注意書きのシールを貼る、目立つカラーのカバーをかけるなど、視覚的に「ここは危ない場所なんだ」と伝わるようにしておくことも有効です。
スタッフが複数いる場合は、お客さん対応係と安全見守り係を役割分担しておくと、万が一の時にもすぐに対応しやすくなります。
そして何より、子どもが来たときには「ここ熱いから気をつけてね」と優しく声をかける習慣をつけておくことで、ぐっと安全度が上がりますよ。
火傷が起きてしまった時の応急手当
もし火傷が起きてしまったら、まずは何よりも“すぐに冷やす”こと。
手を使って触ったり、油を塗ったりという昔ながらの処置は避けて、流水や冷やした清潔なタオルなどで10~15分しっかりと冷やします。
とくに小さなお子さんの場合は、泣いてしまってどこが痛いか分かりにくくなることもあるので、「ここかな?」「どんな感じがする?」と優しく確認してあげてください。
必要であれば、イベントの救護室や主催者に連絡して、専門の対応をお願いすることも重要です。
責任の所在を明言するよりも、「大丈夫?すぐ冷やすからね」「念のためスタッフさんにも確認するね」といった安心の言葉をかけることが、保護者の心を落ち着かせるカギになります。
事故報告と主催者への連絡フロー
現場での対応が落ち着いたら、すぐに主催者やイベント責任者に事実を報告しておきましょう。
「◯時頃にこういうことがあって、今はこう対処しています」という風に、事実だけを丁寧に伝えることで、後の誤解やトラブルを防げます。
名前や連絡先を交換しておくと、もし後日何かがあった時にもスムーズに対応できますよね。
特に火傷やケガといった身体に関わることは、どれだけ丁寧に接しても「安心感が伝わるかどうか」がその後の印象を大きく左右します。
「なにかあったらご連絡ください」と伝えることで、「ちゃんと誠意をもって対応してくれてるな」と思ってもらえたら、それだけで信頼につながっていくはずです。
【混雑・行列トラブル編】並びすぎた時の安全管理
わたあめ屋台は見た目のかわいさと子ども人気の高さから、とにかく行列ができやすい屋台のひとつです。
最初は「お客さんが並んでくれてうれしいな」って思っていたのに、時間が経つにつれて「この列どうするの?」と焦りが出てくることも。
特に暑い日や混雑する時間帯になると、ちょっとしたことで親子のトラブルが起きたり、並んでいる子ども同士のケンカが始まったりもします。
そうなる前に、「どこまでなら安全か」「どうやってお客さんに気持ちよく待ってもらうか」を考えておくことが、とても大切なんです。
この章では、実際に現場で起きがちな行列トラブルと、その場でできる対策を紹介していきますね。
行列で子どもが巻き込まれないための対策
まず大前提として、わたあめ屋台は「子どもが多く並ぶ屋台」であることを意識しておく必要があります。
列がぐちゃぐちゃになってしまうと、押し合いへし合いの中で転倒やケガのリスクも高まってしまいます。
そんなときは、地面にビニールテープで順番位置を示したり、カラーコーンを使って通路を分けたりと、目に見える「並ぶ場所のガイド」がとても効果的なんです。
また、行列が長くなりそうな時間帯には、あらかじめ整理券や番号札を配布して「少し時間をあけて戻ってきてもらう」方式にするのもおすすめです。
そうすることで列の混乱を防げるだけでなく、親子の待ち疲れも減らすことができますよ。
お客さん同士の揉め事が起きた時の対処
どれだけ整備していても、イベントという非日常の空間では、ちょっとした誤解やすれ違いからトラブルが起こることもあります。
「うちの子、さっきから並んでたのに」とか「後から来たのに先に買ってる」など、親同士が言い合いになってしまう場面も実際にあるんですよね。
そんなときに大切なのは、スタッフ側が感情的にならず、あくまで冷静で中立な対応を心がけること。
「すみません、お待たせしてしまっていて…」
「確認させてくださいね」
といった“クッション言葉”を挟むことで、相手の気持ちを少し落ち着かせることができます。
誰が正しいかをその場で決めるよりも、混乱を大きくしないことが優先です。
そしてもし対応が難しいと感じたら、すぐに主催者やイベントの本部に連絡して、一緒に対応してもらう判断も大切ですよ。
【雨・風・暑さ】当日環境によって発生するトラブルと対処
イベントって、どんなに準備をがんばっても、当日の天気や気温まではコントロールできないんですよね。
特に屋外で出店する場合、
「まさかの突風」
「急な雨」
「真夏の直射日光」
なんてことは本当によくあります。
わたあめ屋台にとっても、自然環境は思っている以上に大きな影響を与える存在です。
機械が熱で止まったり、わたあめが湿気で溶けたり、お客さんの足が遠のいてしまうこともあります。
でも、事前に“こうなったらどうするか”を想像しておくだけで、被害をグッと減らすことができるんです。
この章では、実際にありがちな気象トラブルと、現場でできる対応策を紹介していきますね。
風でわたあめが飛ぶ・溶ける
ふんわり軽いわたあめは、ほんの少しの風でも舞い上がってしまいます。
仕上げて置いていたわたあめが一瞬で地面に…なんて悲劇、実際に経験している人も多いんです。
風の強い日は、テントの壁側を布やビニールで覆って風よけにしたり、商品を外に出しすぎないようにするなどの工夫が大切です。
また、巻いた後のわたあめをそのまま置いておかず、すぐに袋に入れて密閉することで、湿気や風からも守ることができます。
たとえ晴れていても風が吹く場所では、対策しておくに越したことはないですよ。
テントが揺れる・電源が危険
突風が吹くと、テントが大きく揺れたり、最悪の場合は飛ばされてしまう危険もあります。
だからこそ、テントの固定は出店前の最重要ポイントなんです。
地面にしっかりとペグを打つ、コンクリートの場合は重しを使う、さらには四隅にロープを張って引っ張っておくと安心感がぐんと増します。
そして忘れがちなのが電源コード。
巻いたまま使ってしまうと熱がこもって、発火の原因になることもあります。
必ずコードはまっすぐ伸ばし、風で煽られないように養生テープなどで地面に固定しておきましょう。
安全に関わる部分は「念のため」が命を守る判断になることもあります。
高温で機械がオーバーヒート
夏のイベントでは、わたあめ機が想像以上に熱を持つことがあります。
長時間連続で使い続けたり、直射日光の下で稼働させていると、内部の温度が上がりすぎて機械が停止してしまったり、焦げつきが起こることもあります。
これを防ぐには、できるだけ日陰で使用する、動作をこまめに止めて冷却時間を取る、予備の保冷グッズで機械周辺の温度を下げるといった工夫が効果的です。
また、イベントによっては地面の照り返しもあるので、テントの床にすのこや板を敷くことで熱をやわらげることもできますよ。
大切なのは、無理に動かし続けるのではなく「機械も休ませる」という意識です。
トラブルを未然に防ぐためのチェックリスト
イベント出店は「その日を乗り切る」ことがゴールじゃなくて、「ちゃんと楽しく終われる」ことが本当の成功だと思うんですよね。
でも実際には、ほんの小さな確認漏れがトラブルにつながることも少なくありません。
コードが足りなかった、ザラメが湿気てた、テントが風でぐらついた…どれも事前にチェックしておけば防げたのに、ってあとから気づくことが多いんです。
だからこそ、出店当日に焦らず余裕をもって動くためには、チェックリストが本当に頼りになります。
ここでは「前日」「当日の朝」「終了前」の3つのタイミングに分けて、実際に現場で役立つチェック項目を紹介していきますね。
前日チェック
出店前日の夜は、「もう一度だけ全部目を通しておく」くらいの気持ちでチェックリストを見るのがおすすめです。
まず機材の動作確認。
わたあめ機がきちんと回るか、スイッチや温度調整が効くかを自宅や倉庫で必ず試しておきましょう。
延長コードや発電機、予備のヒューズや工具が揃っているかも確認しておくと安心です。
原料のザラメは湿気っていないか、袋に穴が空いていないかも要チェック。
そして救急セットや保冷剤、ゴミ袋や掃除道具など「持っていれば助かるもの」も、この段階で用意しておくと当日の心の余裕が全然違ってきますよ。
当日の開始前チェック
会場に到着してからの1時間は、バタバタしがちなので特に慎重に動きたい時間帯です。
まずはテントの設置、風対策の重しやペグの確認、電源まわりの接続チェック。
そして機械が問題なく起動するか、試運転で確認しておくと安心です。
また、並ぶお客さんの動線や、危険になりそうな機械の周囲をどう囲うかなども、このタイミングで整理しておくと後がスムーズ。
お金の管理も忘れがちなので、お釣りや売上箱の準備もセットで済ませておきましょう。
「今のうちにやっておけば、あとで楽になる」と思って、少し丁寧に準備しておくのがポイントです。
閉店前チェック
イベントの終わりは、疲れも出てきて気が緩みがち。
でも最後まできちんと締めくくることで、次回出店のときにもいいスタートが切れるんです。
まずは機械の電源をしっかり切って、熱が冷めるまで触らないように注意しましょう。
電源コードを抜いたかどうかの確認も必須です。
使い終わったザラメや袋などのゴミはきちんと分別し、来たときよりきれいな状態に戻すつもりで片付けると、主催者さんからの印象もとてもよくなりますよ。
そして撤収が終わったら、その場で「次に必要だったもの」「今回足りなかったもの」をメモしておくと、次の出店準備がとてもスムーズになります。
「終わりよければすべてよし」って、ほんとに大事なことなんですよね。
【体験談】実際にあったヒヤリ・ハットと改善ポイント
どんなに準備していても、出店当日は本当にいろんなことが起こるんですよね。
「初めての出店で頭が真っ白になったこと」
「ちょっとした油断で慌てたこと」
あとから振り返って「笑い話」になったけど、その瞬間は心臓バクバクだったこと出来事もあります。
このパートでは、実際にわたあめ屋台で起こった“ヒヤッとした”体験をいくつか紹介しながら、「次からどうすれば防げるか」についての改善ポイントもあわせてお伝えしていきます。
同じような場面に出会ったとき、ふとこの話を思い出してくれたらうれしいです。
機械が途中で止まって大行列に
ある夏祭りでの話。
開始から1時間くらい経ったころ、突然わたあめ機の回転が止まって動かなくなってしまったんです。
列はすでに10人以上、子どもたちは待ちきれずそわそわ、親御さんも少しずつ不安そうな表情に。
焦りまくりながら電源コードを確認してみたら、延長コードが途中で抜けかけていたのが原因でした。
急いで差し直して復旧できたけれど、もっと早い段階で気づけていたらと反省しました。
それからは、テープでコードの接続部分を固定するようにしています。
小さな確認ひとつで、こんな大行列も未然に防げるんですよね。
子どもが触りそうになってヒヤッとした瞬間
別の出店では、わたあめを巻いているときに、並んでいた4歳くらいの子が機械に手を伸ばしてしまいそうになったことがありました。
そのとき、ちょうどスタッフが後ろを向いていて、ギリギリでお母さんが止めてくれたから何もなかったんですが、あの瞬間を思い出すと今でもゾッとします。
それ以来、列に並ぶ子どもたちには必ず「こっちは熱いからね、気をつけてね」と優しく声をかけるようにしました。
子どもって「見た目がかわいい=安全」と思ってしまいがちだからこそ、こちらからしっかり伝えることが大事なんですよね。
風で全部溶けた…という悲しい思い出
とある秋のマルシェ。
天気は良かったんですが、テントの横から吹き込む風が思っていた以上に強くて、せっかく作ったカラフルなわたあめが風でどんどん溶けてしまったんです。
ビニールに入れていたはずなのに、空気が入ったせいで結露してベタベタに…。
売り物にならなくて、かなりの数を処分することになってしまいました。
それ以来、風向きや湿度にはすごく敏感になりましたし、風よけのシートや外気から守れる収納箱を持参するようにしています。
「あのときの失敗があったから今がある」と思えるくらい、学びの多い体験でした。
まとめ:トラブルは防げるし、起きても対処できるよ
わたあめ屋台って、見た目はあんなにふわふわで可愛いのに、裏側では熱や機械や人の流れと向き合わなきゃいけない、けっこう“本気の現場”だったりするんですよね。
私も最初の出店では、機械のスイッチが入らないことに軽くパニックになったり、列がごちゃごちゃになって子ども同士が泣きそうになっているのを見て。
何度「やばい、無理かも」って心の中でつぶやいたか数え切れません。
でも、不思議と人って慣れてくるんですよ。
ひとつひとつ、あの時こうしておけばよかったなって反省して、次にはその準備を入れていって、気づけばちゃんと“自分なりのやり方”ができていくんです。
大切なのは、完璧を目指しすぎないこと。
どれだけ準備してもトラブルがゼロになることって、正直なところほとんどありません。
でも「起きた時にどうするか」が決まっていれば、むしろそのトラブルさえ、自分の経験値に変えていけるんですよね。
そして何より、どんなに大変な瞬間があっても、子どもたちが目をキラキラさせながらわたあめを受け取るあの顔を見ると、「やってよかったな」って思えるんです。
この記事が、あなたの出店の安心と成功の一歩につながってくれたら、私は本当にうれしいです。
無理せず、でもあなたらしい出店ができますように。
心から応援しています。

