
お祭りの金魚すくいで持ち帰った金魚を、ドキドキしながら水槽に入れた記憶がある方も多いのではないでしょうか。
あるいはペットショップの大きな水槽の前で、ひらひらと泳ぐ金魚の姿に思わず見入ってしまったこと、ありませんか?
「家でも育ててみたいな」と思っていざ調べてみると、その種類の多さに驚いてしまうことがあると思います。
「どの子が一番飼いやすいの?」「すぐに死なせてしまったらどうしよう」「見た目で選んでいいのかな?」と不安になるのは、ごく自然なことですよ。
この記事では、金魚の主な種類とそれぞれの特徴を、初めて飼う方でもわかりやすいように丁寧にまとめてご紹介していきます。
種類ごとの性格や育てやすさ、やってしまいがちな失敗ポイントも合わせてお伝えするので、読み終えた頃にはきっと「この子にしよう!」という1匹が見つかっているはずですよ。
初心者に最もおすすめの金魚の種類は「和金型」
金魚の種類はとても多いのですが、初めて飼う方に一番おすすめなのは、フナに近い細長い体型をした「和金型」の種類です。
和金・コメット・朱文金などがこのグループにあたります。
水質の変化に比較的強くて体も丈夫な子が多いから、初めてのお世話でも失敗しにくいですよ。
琉金や出目金も人気があって初心者さんに向いていないわけではないのですが、消化器官がデリケートな面があるから、少しだけ気を配る必要があります。
「ピンポンパール」や「らんちゅう」は個性があってとっても可愛いのですが、飼育の難易度が少し上がるから、金魚の飼育に慣れてきてからチャレンジするのがおすすめです。
金魚の種類を知っておくことが大切な理由
「金魚ってどれも同じようなものじゃないの?」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
でも実際に飼い始めると、種類によって性格や必要なお世話がかなり違うことに気づくはずです。
なぜ種類をしっかり知っておく必要があるかというと、体型の違いが「泳ぎのスピード」「消化のしやすさ」「丈夫さ」など、日々のお世話に直接影響してくるからなんですね。
体型の違いが泳ぎのスピードと丈夫さを左右する
金魚は体型で大きく「和金型(細長い)」と「琉金型(丸い)」に分けることができます。
和金型の子たちはフナに近い体型をしていて、水の抵抗を受けにくいから、スーッと速く泳ぐのが得意なんです。
一方で、丸い体型の琉金型の子たちは、体が水の抵抗を受けやすい形をしているから、ゆったりとしたペースで泳ぐことが多くなります。
この泳ぎのスピードの差が、同じ水槽で一緒に飼うときに思わぬトラブルの原因になることがあるんですよ。
例えば、元気いっぱいのコメットと視力の弱い出目金を同じ水槽に入れてしまうと、コメットがエサを全部先に食べてしまって、出目金がいつもお腹を空かせた状態になってしまうことがあるんです。
それぞれの子にとって過ごしやすい環境を作ってあげるために、同じグループの子同士で揃えることがとっても大切なんですね。
成長後のサイズ確認が水槽選びの重要なポイント
お店で売られているときは、どの子も手のひらに乗るくらいの小さなサイズのことが多いですよね。
でも種類によっては、成長すると20〜30センチほどになる子もいるんです。
以前、子どもが金魚すくいで持ち帰った朱文金を「しばらくは小さな水槽で大丈夫だろう」と思ってお迎えしたら、半年ほどで水槽がすっかり手狭になってしまったことがありました。
金魚にとって狭い環境はストレスになってしまうから、お迎え前にその子が将来どのくらいの大きさになるかを確認しておくことがとても大切ですよ。
初心者にもおすすめの金魚の種類10選と特徴
ここからは、実際におすすめの10種類をグループごとに紹介していきますね。
それぞれの見た目の特徴や性格、お世話のポイントも合わせてお伝えするので、自分に合う子を探してみてください。
丈夫で飼育しやすい和金型の3種類
まずは、金魚の中でも特に丈夫で育てやすいと言われている和金型の仲間たちです。
水質の変化にも比較的強いから、初めての方でも安心してお迎えできますよ。
① 和金(わきん)
金魚の原点ともいえる種類で、お祭りの金魚すくいでおなじみの子ですね。
フナのような体型で長生きしやすく、性格もおおらかな子が多いですよ。
シンプルな見た目が好きな方や、まずは基本的なお世話に慣れたいという方には特におすすめですね。
② コメット
和金に似た体型ですが、尾びれがスーッと長く伸びていてとても優雅です。
水槽の中を元気いっぱいに泳ぎ回る姿は、見ているだけで清々しい気分になれますよ。
わが家でも以前コメットを飼っていたことがあって、水槽に近づくたびに「エサちょうだい!」とばかりに寄ってくる姿に毎日癒やされていました。
好奇心旺盛で人懐っこい性格の子が多いですよ。
③ 朱文金(しゅぶんきん)
赤・白・青・黒が混ざり合った、複雑で美しい色合いが特徴の種類です。
一匹ずつ模様が違うから、「自分だけの1匹」を選ぶ楽しさがあります。
和金型の丈夫さを持ちながら、見た目はとても個性的で、眺めていても飽きないですよ。
優雅な見た目が魅力の琉金型3種類
丸みのある体型が可愛らしい琉金型の仲間たちです。
ゆっくりとしたひらひらとした泳ぎ方がどこか心を落ち着かせてくれて、リビングに水槽を置いてのんびり眺めるのにもってこいの存在ですよ。
④ 琉金(りゅうきん)
「金魚といえばこの形!」というくらい、一番メジャーな種類のひとつです。
丸くふっくらとした体と大きな尾びれが特徴で、見た目の華やかさは抜群ですよ。
性格はわりとおっとりした子が多いから、ゆっくりと眺めて癒やされたい方にぴったりですね。
⑤ 出目金(でめきん)
飛び出した大きな目が特徴の、愛嬌たっぷりの種類です。
ぱっちりした目でこちらをじっと見つめてくる様子は、なんとも言えないかわいさがありますよ。
目が飛び出ているぶん視力が弱い面があるから、エサが他の子に取られていないか確認してあげることが大切ですよ。
⑥ オランダ獅子頭(おらんだししがしら)
頭の上にコブのようなふっくらとした「肉瘤(にくりゅう)」が発達した、貫禄のある種類です。
成長するにつれて肉瘤がどんどん立派になっていくのを見守る楽しさは格別で、飼い込むほどその魅力にはまってしまう方も多いですよ。
個性的な見た目で根強い人気を持つ4種類
続いて、特に個性的な見た目で根強いファンを持つ4種類のご紹介です。
どれも他にはない魅力を持っていますよ。
⑦ ピンポンパール
名前の通り、ピンポン玉のようにまん丸な体型が最大の魅力の種類です。
ちょこちょこと一生懸命泳ぐ姿は、「そんなに丸くて大丈夫?」と心配になってしまうほど愛らしいですよ。
ただ、低水温には少し弱い面があるから、水温が安定しやすい環境を整えてあげることが大切ですね。
⑧ らんちゅう
背びれがないという独特のシルエットを持つ、「金魚の王様」とも呼ばれる種類です。
どっしりとした体型と、ゆったりとした泳ぎ方に独特の魅力があって、愛好家も多いですよ。
飼育管理は少し難しいとも言われているから、金魚の飼育に慣れてきてからチャレンジするのがいいですね。
⑨ 丹頂(たんちょう)
真っ白な体に頭の部分だけが赤い、まるで鶴のような美しい見た目の種類です。
シンプルなのにどこか上品で、水槽の中で一際目を引く存在になりますよ。
おめでたい雰囲気もあって、和風のインテリアにもよく馴染みますね。
⑩ 東錦(あずまにしき)
赤・白・黒の三色模様を持つ、オランダ獅子頭の仲間です。
豪華な見た目と頭に発達した肉瘤の存在感が相まって、水槽の主役になれる種類ですよ。
個性的な金魚を取り入れたい方に特に人気がありますね。
10種類の特徴を一覧にまとめたので、選ぶときの参考にしてみてください。
初心者が特に避けたいNG行動3つ
種類の特徴を知ったところで、「失敗しやすいポイント」もお伝えしておきますね。
知っておくだけで、金魚を長く元気に育てられる可能性がグッと上がりますよ。
NG① 体型の違う種類を同じ水槽で混泳させる
和金型と丸型の子を同じ水槽に入れると、エサの取り合いやストレスの原因になりやすいですよ。
同じグループの子同士で揃えることが、みんなが仲良く元気でいられる秘訣ですね。
NG② エサを毎回たっぷりあげてしまう
金魚はエサをもらえると思えばいくらでも食べようとする子が多くて、つい「もっとあげたい」と思ってしまいますよね。
でもエサのやりすぎは水の汚れにもつながるし、特に丸型の子は消化器官への負担がかかりやすいんです。
1日1〜2回、2〜3分で食べ切れる量を目安にするのがおすすめですよ。
NG③ 最初からいろんな種類をまとめてお迎えする
「せっかくだからいろんな子を飼いたい!」という気持ちはとてもよくわかるのですが、最初から複数の種類をまとめてお迎えするのは少し急ぎすぎかもしれません。
まずは1〜2匹から始めて、水換えのタイミングや様子の見方などのリズムをつかんでからゆっくり増やしていく方が、金魚にとっても飼い主さんにとっても安心ですよ。
金魚の種類と選び方のポイントまとめ
今回ご紹介した10種類の金魚と選び方のポイントを、最後にもう一度整理しておきますね。
初めての方には、丈夫で水質変化にも強い「和金」「コメット」「朱文金」などの和金型が安心です。
優雅な見た目や癒やしの雰囲気が好きな方には「琉金」や「出目金」もおすすめですよ。
「ピンポンパール」や「らんちゅう」などの個性派は、飼育に少し慣れてからチャレンジすると、より楽しく育てられますよ。
種類を選ぶときに意識してほしいポイントはこの3つです。
- 泳ぎのスピードが近い種類同士で揃える
- 成長後の大きさに合った水槽を準備する
- 難易度の低い種類から始めて、慣れたら好みの子にチャレンジする
金魚は、正しい環境で丁寧に育ててあげると10年以上も一緒に過ごせることがあります。
毎日水槽に近づくたびにすーっと寄ってきてくれるようになると、気がつけば話しかけてしまうような特別な存在になっていますよ。
金魚のいる暮らしを始めるための最初の一歩
「この子にしようかな」と思える種類が見つかったら、ぜひ思い切ってお迎えしてみてくださいね。
最初は水換えのタイミングや水温の管理など、分からないことが出てくることもあると思います。
そんなときはお店のスタッフさんに「初めてなので教えてほしいのですが」と一言声をかけてみるだけで、丁寧に教えてもらえることがほとんどですよ。
完璧にやろうと思わなくて大丈夫です。
毎日「ちゃんと泳いでいるかな」「エサを美味しそうに食べているな」と観察してあげるだけで、金魚はちゃんと元気でいてくれます。
そのうち水槽に近づくと寄ってきてくれるようになって、「もしかして分かってくれてる?」なんて嬉しくなる瞬間も、きっとやってきますよ。
あなたと金魚の、穏やかで楽しい毎日のスタートを心から応援しています。
一歩踏み出した先には、きっと想像以上に癒やされる時間が待っていますよ。