ピアノの鍵盤やペダルの正式な名称!踏むとどんな効果があるの?

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ピアノは学校教育でも取り入れられているので、誰にでも馴染みのある楽器です。

鍵盤を押せば音が鳴るので、チャレンジしやすい楽器とも言えます。

まずピアノには、グランドピアノとアップライトピアノがあります。

グランドピアノもアップライトピアノも、基本的には作りは同じです。

簡単に言うと、アップライトピアノは、グランドピアノの長く張り出した部分を90度折り曲げたもの、というイメージです。

演奏するのに重要な部分は「鍵盤」と「ペダル」です。

ペダルは全部で3つあって、効果はそれぞれ違います。

私は、大学で音楽学科を卒業したのですが、ペダルについては恥ずかしながら知らないこともありました。
(ピアノ専門じゃなかったから、という言い訳をしておきます…笑)

そこでこの記事では、ピアノの鍵盤やペダルの仕組みについて、詳しく見ていきましょう!

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ピアノについているペダルの名称は?なんで3つあるの?踏むとどうなる?

ピアノにはペダルが3つあります。

グランドピアノとアップライトピアノで名称や効果が異なるペダルもあります。

…が、それを知っている人は少ないと思います。

正式名称・仕組み・効果について、右から順にご紹介します。

①「ダンパーペダル」(一番右)
【仕組み】
弦の響きを止めている『ダンパー』という部品が弦から離れる

【効果】
音が伸びる

正式名称よりも略して「ペダル」と言われることがほとんどです。

「ペダルを踏んで」と言われたら、このペダルです。

ピアノを習い始めると一番初めに使うようになるペダルで、曲中でも一番よく使います。

私はこのペダルがないと演奏できません。

塗装が剥がれて金色になっているというおうちも多いと思います。

別名「フォルテペダル」「サスティニングペダル」「ラウドペダル」とも言うそうです。

音が伸びることに加え、音量も大きくなるので「フォルテペダル」「ラウドペダル」とも呼ばれているんでしょうね。

譜面での記号は「Ped.」や線で表されることがあります。

踏み終わりは「*」や、線が途切れることでわかります。

両方とも、少しわかりにくいデザインのような書き方をされていることがあります。

②「ソステヌートペダル(グランドピアノ)」「マフラーペダル(アップライトピアノ)」(真ん中)

【仕組み】
グランドピアノ  …踏んだときに押していた鍵盤のみ、『ダンパー』が弦から離れる

アップライトピアノ…ハンマーと弦の間にフェルトが入る
【効果】
グランドピアノ…踏んだときに押していた鍵盤だけ、音が伸びる

アップライトピアノ…音が消音される

真ん中のペダルについては、グランドピアノとアップライトピアノで仕組みや効果が異なります。

私はグランドピアノでこのペダルを踏んだことは、ありません。

…というか、私はこの効果を知りませんでした。

踏み方によっては効果が出ません。

踏んだときに抑えている鍵盤のみ、音が響きます。

踏んだあとに抑えた音については効果がありません(ややこしい!)。

アップライトピアノにも、ソステヌートペダルがついているものがあるそうですが、私は見たことがありません。

楽譜では「sost. Ped.」「Pedale sostenuto」と書かれています。

アップライトピアノでは、「弱音ペダル」と呼ばれることがほとんどです。

ペダルと右か左にずらすと固定できるものもあります。

近所迷惑になりそうな時間帯に少し弾くときに使うだけで、曲中では使いません。

踏むと、タッチや音色が全く変わってしまうので、音色についての練習をするのには向かないと思います。

③「ソフトペダル」(一番左)
【仕組み】
グランドピアノ  …ハンマーが全て右に少しずれる

アップライトピアノ…弦にハンマーが近づく

【効果】
少し音が小さく、やわらかくなる

グランドピアノとアップライトピアノでは、効果は同じですが、仕組みが少し違います。

グランドピアノについては、通常3本の弦(低音は2本)を叩いて音を出しているところ、ハンマーの位置をずらすことによって、叩く弦の数が2本(低音は1本)になります。

そのため、音量や音色が変わるのです。

この仕組みのために「シフトペダル」と呼ばれることもあります。

アップライトピアノは、ハンマーと弦の距離が近づくことで音量と音色を変えています。

譜面での記号は「una corda」「u.c」などです。

踏み終わりは「tre corde」「t.c」「*」と表されます。

「una」というのはイタリア語で「1」を、「tre」はイタリア語で「3」を表します。

ダンパーペダルと一緒に使うこともよくあります。

テクニックによるのかもしれませんが、音色の違いは耳を澄ませないとわからないこともあります…笑。

どのペダルも、フタをあけて観察してみると仕組みがわかると思います。

アップライトピアノよりも、グランドピアノの方がわかりやすいです。

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ピアノの黒鍵の意味は?黒鍵と白鍵の役割を歴史から読み解く!

ピアノの鍵盤には、白と黒がありますよね。

白い鍵盤を「白鍵(はっけん)」、黒い鍵盤を「黒鍵(こっけん)」と呼びます。

黒鍵は、楽譜上で「♯」や「♭」が付く部分を指します。(ダブル♯やダブル♭のときは白鍵になることもあります)。

今のピアノは、白鍵が手前、黒鍵が奥です。

でも、実は、その昔(18世紀頃)は白と黒は逆の配置だったのです!

理由はいくつかあって、

①高価な象牙(白)を使う場所を少なくしたいから

②黒の素材が軽量だったので、鍵盤全体の重さを抑えるため

③弾く女性の手の白さを際立たせるため

などと言われていますが、本当の理由はまだわからないそうです。

それが今と同じ配色になったのは、19世紀に入ってから。

その理由も様々言われています。

①白い部分が多い方が見た目が良いから

②象牙(白)をふんだんに使うことで、財力をアピールするため

③高さのある半音部分が黒い方が視覚的な安定感があるため

本当のところはどうなのかわかりませんが、配色が逆だったとは驚きですよね。

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ピアノの鍵盤やペダルの正式な名称は?のまとめ

ピアノの鍵盤やペダルの正式な名称について見てきました。

最後にポイントをおさらいしておきましょう。

  • 白い鍵盤は「白鍵」、黒い鍵盤は「黒鍵」と呼びます。
  • 18世紀までは、黒鍵と白鍵は逆の配色でした。
  • 今の配色になったのは19世紀に入ってからです。
  • ペダルは、右が「ダンパーペダル」、左が「ソフトペダル」と呼びます。
  • 真ん中のペダルは「ソステヌートペダル(グランドピアノ)」、「マフラーペダル(アップライトピアノ)」と呼び、仕組みと効果は異なります。
  • ソステヌートペダルは、踏んでいたときに弾いた音のみが伸びます。使用する曲は滅多にありません。
  • マフラーペダルは「弱音ペダル」と呼ばれ、消音する効果があり、曲中では使いません。
ピアノは知れば知るほど、奥深いですね。

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