小学校の入学準備ってお金がかかりますよね。
その中でも、意外とコストがかかってしまうのが「鍵盤ハーモニカ」。
「え、そんなに高いの?!」と思われるかもしれませんが、7000円前後はします。
自分が子どものころ使っていた時には、そんなにお高いものだとは思いもせずに使っていました。
でも親になると「そのお値段」にびっくりしますよね!
そんな鍵盤ハーモニカですが、激しい使い方をしなければそうそう壊れることはありませんよね。
なのでで、兄弟や親戚、知り合いからお下がりをもらうこともあると思います。
ただこのとき、鍵盤ハーモニカは口をつけて吹くものなので、衛生的に気になることもあるんですよね。
今の時代は特に…。
しかし、「使えるものは使いたい」とも思います!
まず、鍵盤ハーモニカは、きちんとお手入れをすると長く清潔に使うことができます。
今、娘がおもちゃとして使っている鍵盤ハーモニカは、私が兄からお下がりでもらったもののお下がり品。
なんと30年以上も前のものですが、今も問題なく使うことができています。
私が普段しているお手入れも含め、お下がりの鍵盤ハーモニカを使う場合のポイントを見ていきたいと思います。
鍵盤ハーモニカのお下がり後の手入れ方法!本体を洗ったりしても大丈夫?
お下がりをいただいたら、家庭でできる限りのお手入れをして清潔に使いましょう。
鍵盤ハーモニカの部分ごとにお手入れ方法をご説明します。
鍵盤ハーモニカの鍵盤本体のお手入れ
本体の中には金属で作られたリードが入っているので、水洗いはできません。
固く絞った布で拭き、その後乾いた布で乾拭きしてください。
なんとなくですが、
「鍵盤ハーモニカの本体の中に雑菌があったら、それが口の中に入ってしまうんじゃ…」と思ってしまいますよね。
でも実際には、鍵盤ハーモニカは息を吐いて音を出す楽器なので、本体の中の空気を吸い込むことはありません。
なので、本体の中の衛生状態はそこまで気にすることはないんです。
それよりも、水洗いなどをしてリードが水で濡れてしまうと。
せっかくキレイにしたはずの鍵盤ハーモニカなのに、鍵盤錆びて音が出なくなってしまうことがあるので、水洗いはしないでください。
吹いている最中に水滴がたまることがありますが、それは本体の右端にある「水抜きボタン」を押しながら強く息を吹き込むことで取り除けますよ
私も、使ったあとは必ず水抜きをしています。
そして「ド」「レ」「ミ」などと、直接鍵盤ハーモニカの鍵盤に書いている人もいるかもしれませんが、
- シンナー
- ベンジン
表面が変質してザラザラしてしまうこともあるようですよ。
鍵盤ハーモニカのパイプや吹き口のお手入れ
鍵盤ハーモニカで衛生状態が一番気になる部分がこれ。
口でくわえますし、唾液がそのままパイプの中に流れ込んでいる場合もあります。
そしてニオイが出てくることもあります。
なので、お下がりで鍵盤ハーモニカをいただいた場合、パイプや吹き口は新しいものを購入した方が良いと思います。
私は口の吹き口を噛むクセがなかったので、綺麗な状態で保存できていました。
そのため、娘にはそれをよく洗ったあとに使わせています。
しかし、噛むクセのある子であれば、吹き口はすぐに傷んでしまうかもしれません。
経年劣化でパイプが割れてしまうこともあるので、そのような場合も新しいものを買うようにしましょう。
お手入れは、基本的には水洗いでOKです。
我が家では、使ったあとは必ず水洗いをしています。
毎回水洗いをきちんとしているので変なニオイもしません。
特に決まりはないと思いますが、私は、口の方から水を流し入れて接続部分の方から排出するようにして洗っています(気持ちの問題)。
水洗い後は、台所の手袋掛けにぶら下げて、接続部分にたまった水を何度か捨てて乾かします。
乾ききるのに半日ほどかかりますが、じゃばらの部分は水がたまりやすいです。
そんな状態のまま、半乾きでなおしてしまうとカビが生えてしまうので、しっかり乾かしてからなおしましょう。
ただ、メーカーによって扱い方が違うかもしれないので、お持ちの鍵盤ハーモニカのメーカーの説明書をよく読んでくださいね。
それでも衛生的に気になるとき!鍵盤ハーモニカのホースの消毒のやり方
鍵盤ハーモニカのホースは水洗いするだけではどうしても不安…という方もいるでしょう。
そんな方に朗報です。
鍵盤ハーモニカのホースは、消毒できれいにすることもできるのです。
注意してほしいのは、消毒に使う溶液によって、消毒の方法が異なるということです。
ちなみに、ホースと吹き口は同じ素材で作られているので、一緒に消毒ができますよ。
まず、ホースの消毒に使える溶液は3種類あります。
①界面活性剤入り中性洗剤
②次亜塩素酸ナトリウム
③エタノール
この名称では何のことだか、家にあるもので用意ができるのかが分かりにくいですね。
どの消毒液も、実はすでに家にあったり、お店で簡単に手に入れることができます。
「①界面活性剤入り中性洗剤」は、ご家庭によくあるもので用意ができます。
台所用洗剤や、リビング用の洗剤、お風呂の洗剤などはすべて界面活性剤入り中性洗剤です。
拭き口は口を付けるものでもあるので、台所用洗剤を使うと安心できますね。
「②次亜塩素酸ナトリウム」というのは、塩素系漂白剤の成分です。
ご自宅にありそうなものだと、ハイターなどの台所用漂白剤が使えますよ。
「③エタノール」は、感染症対策のためにお店の入り口などに置いてある、あの消毒液です。
最近では薬局やネット通販で簡単に手に入れることができるものです。
それではそれぞれの消毒液を使った消毒方法を説明します。
①界面活性剤入り中性洗剤
②次亜塩素酸ナトリウム
を使った消毒の方法は、使う溶液が違うだけでやり方は同じです。
「①界面活性剤入り中性洗剤」と「②次亜塩素酸ナトリウム」を使った鍵盤ハーモニカのホースの消毒方法
①溶液を水に薄めて、ホースと吹き口を漬け置きします
②漬けておいたホースと吹き口を水道水で洗い流します
③風通しの良いところに置いて、しっかり乾かします
④柔らかい布で乾拭きをして、鍵盤ハーモニカをケースに戻してください
「③エタノール」を使った鍵盤ハーモニカのホースの消毒方法
(エタノールは70%溶液が消毒に有効とされています)
①エタノールを柔らかい布にしみこませ、ホースと吹き口の表面を軽くふきます
②水を含ませて固く絞った柔らかい布で、ホースと吹き口を水拭きします
③柔らかい布で溶液や水分が残らないように乾拭きをして、ケースに戻してください
ちなみに、エタノールを使って消毒をする場合には、気を付けないといけないことがあります。
ホースや吹き口を長時間エタノールに接触させると、素材の劣化につながってしまいます。
表面を軽く拭く程度であれば大丈夫ですよ。
このほかにも、鍵盤ハーモニカ専用のお手入れ用品を使うこともできます。
マウスピースクリーナーやブラスソープという名前です。
製造メーカーから出ているものがあるので、気になる方は見てみてくださいね。
鍵盤ハーモニカの吹き口はどこに売ってる?同じメーカーのものしか使えないの?
鍵盤ハーモニカの吹き口を新しく購入しようと考えた時。
どこに行けば手に入れられるかをご紹介しますね。
まず、楽器屋さんに行けば吹き口を購入することが可能です。
さらに、ホームセンター、大型スーパーでも鍵盤ハーモニカを取り扱っているところがあります。
そこで文具コーナーを見てみると、吹き口が置いてあることが多いので見てみてくださいね。
ただし、どこの店舗にも置いてあるわけではありません。
事前にお店に電話をして確認することをオススメします。
お店で見つけるのが難しい場合は、通販サイトから購入することも可能ですよ。
注意しなければならないのが、鍵盤ハーモニカの吹き口はメーカーによって違うということです。
「せっかく買ったのに、本体と差込口が違う!」
こんな失敗も起こってしまう可能性があります。
メーカーで統一してくれれば、こちらとしては悩むことなく購入できますよねぇ。
大変なのが、楽器店に問い合わせてみても、そのお店で取り扱っていない種類の場合。
お店の人も分からず、購入することができないということになってしまいます。
また、メーカーに問い合わせても、吹き口が他社の製品に合うのかは把握していないこともあるようです…。
購入する際は、持っている鍵盤ハーモニカにつけられるものなのかをしっかり確認するようにしてくださいね。
鍵盤ハーモニカ本体にカビが!きれいに取り除く方法はないの?
鍵盤ハーモニカの本体にカビを発見してしまったら、すぐにきれいにしたいですよね。
先ほど説明したように、鍵盤ハーモニカの本体は水洗いすることはできません。
カビなどの汚れを取り除きたい場合は、ホースと同様に消毒液で拭き上げる方法があります。
本体の消毒の方法をご紹介します。
消毒に使える溶液は、ホースの時と同様の3種類です。
①界面活性剤入り中性洗剤(台所用洗剤で可)
②次亜塩素酸ナトリウム(台所用漂白剤で可)
③エタノール(手指消毒用アルコールで可)
本体を消毒するときも、①②は同じ方法になるので一度に紹介していきますね。
「①界面活性剤入り中性洗剤」と「②次亜塩素酸ナトリウム」を使った鍵盤ハーモニカ本体のカビ取り方法
①柔らかい布に溶液をしみ込ませて、固く絞って本体を拭きます
②5分間そのまま置いておきます
③水を含ませて固く絞った柔らかい布で本体を水拭きします
④柔らかい布で乾拭きをします
「③エタノール」を使った鍵盤ハーモニカ本体のカビ取り方法
(エタノールは70%溶液が消毒に有効とされています)
①エタノールを柔らかい布にしみこませ、本体の表面を軽くふきます
②水を含ませて固く絞った柔らかい布で、本体を水拭きします
③柔らかい布で溶液や水分が残らないように乾拭きをしてください
消毒を行う時の注意点としては、拭き上げに使う布は柔らかいものにしてください。
こすりすぎると本体に傷がついてしまうことがありますよ。
もし、鍵盤の隙間の汚れが気になる場合は、綿棒などで優しく拭きとってくださいね。
鍵盤ハーモニカのケースのお手入れ
我が家の鍵盤ハーモニカのケースは、水洗いできません。
ぱっと見ただけではわかりませんが、実はケースの内側部分は衝撃を吸収しやすいように空洞が作られています。
小さな穴が開いているのですが、万が一、そこに水が入ってしまうと水を出すことはできません。
ケースも洗剤などを使うことができないので、固く絞った布で拭いてから乾拭きするようにしてくださいねい。
あと、我が家でも、鍵盤ハーモニカのお下がりをもらったことがあります。
そのときに、本体はまだピカピカだったんでづが、ケースが汚れでくすんだ感じになってしまってました。
いくら拭いても、なかなか取れなかったのですが、そのとき「あるアイテム」を使ってキレイにすることができたんです!
そのアイテムは「消しゴム」です!
いくら固く絞った布で拭いてもキレイにならなかった汚れが、なんと「消しゴムでこする」ことで、気持ちいいくらいキレイに取れて行ったんです!
汚れ具合や、汚れの種類にもよるかもしれませんが、ぜひ試してみてくださいね!
ピアニカの寿命はどれくらい?
ピアニカ、鍵盤ハーモニカの寿命は一般的にどのくらいなのでしょう。
普段の使い方や使う頻度、お手入れの仕方や保管方法によってかなり変わってくると言えます。
なので、一概に〇〇年ということは難しいです。
一つ言えるのは、メンテナンスや修理をして大切に使っていくことで、長く使うことができるということです。
私の場合も、30年以上前に買った鍵盤ハーモニカを問題なく使えています。
もし子どもが大切に扱わなかったら、小学校の間に使い物にならなくなってしまう…ということもありえます。
乱暴に扱ったり、雨に濡れたものをそのまま放置すると、劣化は早くなってしまうでしょう。
直射日光に当たる場所や湿気の多い場所で長年保管することも、鍵盤ハーモニカの寿命を縮めてしまいます。
普段使った後に適切なお手入れをすることも大切です。
私たち人間も同じですが、毎日の小さなお手入れが長生きや健康につながるのです。
子どもが小学校に入学して鍵盤ハーモニカを使い始めた時に、こう約束するのもいいですね。
「これは○○ちゃんの大切なお友達だから、いつもきれいにしてあげてね」
「たくさん練習できるように、大事に使うようにしようね」
こんな風に、大人が物を大切にすることを教えることで、子どもは大切に扱うようになります。
「○○年しか持たない」という寿命が決まってないからこそ、長く使えるようにしていきたいですね。
鍵盤ハーモニカでケースのみは売ってないの?本体との色が違っても大丈夫?
鍵盤ハーモニカは、ケースのみでも売っています。
前述しましたが、鍵盤ハーモニカのパイプや吹き口だけでも売っています。
なので、衛生的に気になる場合やじゃばら部分が割れているなどの場合は、その部分だけ新しく買っても良いですね。
ケースと本体との色が違う場合もあると思いますが、それを子どもが気にしないのであれば、違っていても大丈夫だと思います。
ただ、メーカーが違う場合だと、形が違ってはまらないかもしれませんので、そこだけ注意してください(吹き口もメーカーによって形が違います)。
数年間使うものなので、子どもと話し合って決めてくださいね。
鍵盤ハーモニカのお下がりは衛生的にどうなの?のまとめ
鍵盤ハーモニカのお下がりの衛生面にについて見てきました。
最後にポイントをおさらいしておきますね。
- お下がりの鍵盤ハーモニカを使う場合は、パイプや吹き口だけ購入すると、衛生面では安心だと思います。
- 本体は水濡れ厳禁です。水で固く絞った布で拭き、そのあと乾拭きしてください。
- パイプや吹き口は、基本的に水洗いでOKです。汚れが気になる場合は、中性洗剤やハイターでのつけ置きも可能ですが、メーカーの説明書をよく読んでから行ってください。
- ケースも水濡れ厳禁です。表面は布で拭くようにしましょう。
- ケースのみでも販売されています。中身との色が違っても子どもが納得するなら、それで良いと思います。
- ケースや吹き口は、メーカーによって形が違うので、本体と同じメーカーのものを買うようにしてください。
鍵盤ハーモニカのお下がりを使うときの、お手入れの参考になれば嬉しいです!