秋の味覚の代表的なものと言えば、栗ですよね。
甘栗もおいしいですが、私は、茹でた栗を半分に切ってスプーンですくって食べるのが大好きです。
ほのかな甘さのある、ほろほろとした栗。
スプーンですくって粉々になったものであれば、「これ、離乳食にも使えるかも」って思うママさんも多いと思います。
私も赤ちゃんには、できるだけ旬のおいしいものをあげたいなと思います。
でも、いざ栗を赤ちゃんに食べさせようと思ったとき
「栗ってアレルギーとかは大丈夫なんやろうか?」
「栗はいつくらいから食べさせても大丈夫なん?」
「そもそも栗って赤ちゃんに食べさせても大丈夫なもの?」
と、いろんなことが不安に思えてくるんですよね。
そこで今回は、栗を食べさせるときの注意点と、栗を使った離乳食のレシピについて、詳しく見ていきましょう。
赤ちゃんが栗を食べてアレルギー反応を起こすことはある?
栗と聞いて、アレルギーのイメージを持たれたことはありますか?
私はありませんでした。
しかし!実は、栗でもアレルギー反応が起きる可能性があるのです。
栗のアレルギー反応としては、
- 口の中がイガイガする
- 目がかゆくなる
- 鼻が詰まる
- 花粉症のような症状が出る
- じんましんが出る
- 息苦しくなる
そして、そんなアレルギー症状は、栗を食べている最中から食後30分以内に症状が出ることが多いそうです。
ちなみに食物アレルギーとは、一般的に「食後2時間以内に症状が出るもの」をさすそうです。
赤ちゃんに初めての食材を与えるときは、必ずひとさじから。
もっともっとと欲しがっても、少量だけにしてください。
そして、万が一何らかの症状が出た場合にすぐに病院に連れていけるよう、病院の開いている平日の午前中に食べさせることをオススメします。
赤ちゃんは自分で体の変化を言葉で伝えることはできません。
- のどを痒がるような仕草が出たり
- 妙に不機嫌になったり
- お腹にじんましんが出たり
いつも子供のことを見ているママさんやパパさんのの勘は、たいがい当たっていますよ。
栗アレルギーとラテックスアレルギーとの関係
「ラテックスアレルギー」というものをご存じでしょうか。
天然ゴムの成分がアレルゲン(アレルギーの原因)になっているものです。
私の知り合いの子供さんは、ラテックスアレルギーを持っています。
学校でよく使うドッジボールは、その素材によっては触れないようにしているみたいです。
ゴム風船も触ってはいけないので、学校でバルーン飛ばしのイベントをしたときは、風船を直接触れないように糸を長くして参加していました。
そして、このラテックスアレルギーのある人は、栗アレルギーにもなりやすいという研究があるようです。
「天然ゴムと栗で?」と不思議な感じがしますが、実は栗と天然ゴムの成分はとても似ています。
そのため、ラテックスアレルギーのある人は、栗にも注意が必要なんです。
栗だけでなく、桃やメロンにも症状が出ることがあるそうなので、こちらも気をつけて対応した方が良いでしょう。
家族の中で、ラテックスアレルギーがわかっている人がいる場合も、慎重になった方が良いかもしれませんね。
ということは・・・。
逆に、赤ちゃんに栗を食べさせて、アレルギーが出てしまった場合。
そのときには、ラテックスアレルギーの可能性も高くなるので、
「天然ゴムの製品を触ったり、肌に触れるようなときには、十分に気を付けてあげるよう注意が必要」
と言うことですね!
気になることがある場合は、お医者さんに相談してみてください。
スーパーなどで売られている商品は、アレルギーを起こす可能性の高い食材を使用している場合は、その旨を表示するように義務付けられています。
(“特定原材料”7品目)。
それ以外に“特定原材料に準ずるもの”として20品目定められていて、それについては可能な限り表示するように推奨されています。
しかし、栗はその中に含まれていません。
なので、栗アレルギーがあるとわかっている人は、商品購入のときに気をつけるようにしてくださいね。
赤ちゃんに栗を使った離乳食!おすすめのアレンジレシピは?
栗は、離乳食後期から与えられる食材です。
ナッツ類に分類されます。
栗を離乳食に使う場合は、喉に詰めないように水分をプラスしてあげましょう。
では、実際に栗を使った離乳食のアレンジレシピを4つご紹介しますね。
栗を茹で、半分に切ってスプーンでかきだします。
あとはそれをおかゆと混ぜるだけで出来上がりです。
たまねぎ(4分の1個)と栗を鍋にいれ、水(300cc)とコンソメキューブ(1個)と一緒に火にかけます。
たまねぎに火が通れば、ミキサーなどでなめらかな状態にし、豆乳(200cc)を加え、沸騰しない程度にあたためて出来上がりです。
茹でて皮をむいた栗(180g)にバター(10g)を入れ、牛乳(水、豆乳でもOK)でまるめやすそうな固さに伸ばします。
アルミカップなどに乗せ、卵黄を塗ってオーブントースターで焼き目がつくまで焼いて出来上がりです。
レシピではありませんが、そのまま食べさせるのももちろんOKです。
おやつとして食べさせてあげるのも良いですね。
赤ちゃんに栗はいつから大丈夫?のまとめ
赤ちゃんに栗はいつから食べさせても大丈夫なの?ということについて見てきました。
最後に簡単にポイントをおさらしておきますね。
- 栗のアレルギー反応は、花粉症のような症状・じんましんなどがあります。
- 食べている最中から食後30分以内に症状が出ることが多いですが、赤ちゃんは自分で症状を伝えることができないので、充分様子を観察してあげてください。
- 初めて与えるときは、ひとさじから。病院のあいている平日の昼間に食べさせてあげてください。
- 天然ゴムがアレルゲンになっているラテックスアレルギーを持っている場合は、栗や桃やメロンにもアレルギー症状が出る場合があるので気を付けてください。
- 離乳食の後期から与えることができます。
- そのまま与える場合は、喉を詰めないように水分と一緒にあげましょう。
- 栗ご飯、ポタージュスープ、スイートポテト風などいろいろなアレンジで作ってみてください。
でも、今回の栗のように、「まさか」と思うような食材がアレルギーを引き起こすことがあります。
やはり基本は「初めてのものは少しずつから」です。
その基本を守って、赤ちゃんと一緒に季節の旬の食材を味わってくださいね。