一時期マスコミで「夏休みの自由研究を代行する業者がいる!自由研究を業者に頼むのはありかなしか?」と、話題になったことがありました。
ご記憶の方もいらっしゃると思います。
実際、この業者に依頼するといった行為には
「子供の夏休みの宿題の自由研究は、親が手伝った方がいいの?」
「でも、親が口出ししすぎたら、自主性が損なわれるんじゃないの?」
「親が手伝って賞をもらうより、子供が頑張って作ることの方が大切だ!」
「評価なんて気にしないで好きにやらせて、親は堂々としていればいい!」
といったようなさまざまな意見があります。
ただ、実際問題ほとんどの子供にとっては。
まだ小学校低学年のうちは、自由研究を1人ですべてやらせるのはかなりハードルが高いのも事実です。
子供に任せても、結局ギリギリまで仕上がらなくて
- 最終日に親子で大変な思いをして何とか仕上げた!
- かなりクオリティーの低いものができあがってしまった!
夏休みの自由研究 低学年のうちは親が手伝ったほうがいい
小学1年生の夏休みを前にして、小学校の先生が
「低学年では、自由研究は楽しい!ということを教えてあげるために、親御さんも手伝ってください」
と、いうようなことを伝えてこられていました。
最初っから「子供の自主性を育てるために、自由研究は手伝わない」と決めている親御さんもいらっしゃいます。
ですが、もしかしたら子供が小学校低学年の間だけは、自由研究はできるだけフォローしたほうがいいかもしれません。
親が自由研究を手伝えるのは低学年までのこと
高学年にもなれば、「テーマを決めたり、研究を進めたり」ということを自分一人でもできるようになります。
なので、どんどん子供に任せて自主的に進めさせて構わないでしょう。
また、高学年にもなると親の干渉を嫌がることも多いので、「フォローしたくてもできない」という状況になりがちです。
つまり、親が子供の自由研究をフォロー出来るのは、低学年のうちだけなんです。
夏休みの自由研究は手伝うのではなくフォローする
低学年の子供の自由研究を、親が一緒になってやってあげる目的は、単に「宿題を手伝う」ということではありません。
これは、子供が高学年や中学に上がった時に。
自分一人でちゃんとできるようになるための、訓練と考えた方がいいです。
なぜなら、小学校1、2年で、親に手伝ってもらい自由研究のやり方を覚えた子供は、それ以降自分で考えて出来るようになります。
でも、もしも低学年の頃から、自由研究を親にあまり見てもらえなくて、低いクオリティーでしあげてしまうとどうなるか。
たいていの場合は、その低いクオリティーのやり方から抜け出せず、高学年になってしまいます。
その結果、「夏休みの自由研究の正しいやり方」が身についていないままなので、自分で考えて自由研究を進めるのが難しいんです。
夏休みの自由研究 あきらかに親が手伝ったものばかりが賞を取っている現実?!
「自由研究の最優秀作品!」なかには、どう見ても「ほとんど親が手伝ったんじゃないの?」と、いうものがあるのも事実です。
こういう時、「これで賞をとっても仕方がない」と、考える人がいますがどうなんでしょう。
もしもそうなら、親が手伝ったことがわかる自由研究は、最初から賞を取れないはずですよね。
なのに、実際は親が手伝ったものでも高く評価されています。
実際、「親がほとんどやったな…」というのは、担任の先生にはバレバレだそうです。
普段、子供と接して言えるので当前といえば当前ですね。
それでも表彰されるということは、「それでも構わない」ということなのです。
親と一緒に自由研究を進められるということ
ここで重要な真実があります!
それは「子どもが親のいうことを聞いて、指示通りに自由研究を進められるのは、素晴らしいこと」ということです。
というのも、仮にクラスの子供全員が、親に自由研究を手伝ってもらったとして。
全てクオリティーの高い自由研究を仕上げられるわけではないからです。
親がいくら一生懸命手伝っても、全く興味を示さない子供も必ずいます。
親の言うことを聞かない子供も必ずでてきます。
つまりは、親と一生懸命作る努力のできる子供さんなのです。
「子供が、親の言うことを聞いて研究することができる」この時点ですでに、かなり大きなアドバンテージです。
なので、もしも子供が求めるのなら、あなたも積極的に自由研究に関わっていきましょう。
夏休みの自由研究で自由研究キットは買った方がいい?
子供の夏休みの自由研究を考えるときには、もう1つ
「夏休みの自由研究用に売られているキットを買うべきかどうか?」
という問題がでてきます。
これもすなわち、親次第ということです。
「確固たる自由研究のテーマが思いつかない」という時は、市販の自由研究キットなども、どんどん活用するのもありでしょう。
留意すべきは、自由研究キットを選ぶ時、100%子供に選ばせるのではなく、親自身の興味も、十分に考慮することです。
あなたが「これなら自分としても十分フォローできる」と、思えるようなものを選ぶようにしたらよいでしょう。
自由研究キットは、ネット通販や、ホームセンターなどで、千円くらいからで購入することができます。
ぜひ、子供と一緒に、楽しみながら、選んでみてください。
6~7月ぐらいから目を通しておけば、直前になって慌てずに済みますよ!
夏休みの自由研究に親はどこまで手をだすべきかのまとめ
「親が夏休みの宿題を手伝うなんて子供のためにならない!」というのは一昔前の考え方です。
先生も「自由研究を親が手伝うこと」をすすめています。
子供の成長に合わせて、自由研究のやり方を教えていくのは理にかなっています。
親も興味のあるテーマで一緒に研究して。
出来ないところがあったら、その時々で子供をフォローしていけば、きっと素晴らしい作品になることでしょう。
子供にとっても、すばらしい夏休みの経験になりますよね。