夏においしい果物はいろいろありますが、中でも人気の高いものは「桃」です。
甘くてとろけるような食感。
「赤ちゃんにも桃を食べさせてあげたいな!」と思いますよね。
一般的には、赤ちゃんに桃を与えることができるのは離乳食初期からと言われています。
離乳食初期からは、桃を切ってすりつぶすと食べさせることができますよ。
でも、少し待ってください。
この桃、実はアレルギー反応が出る可能性のある食品なのです。
「そんなの知ってるよ」という人もいますよね。
だったら、桃味の飲み物。
例えば、本当の桃の風味が楽しめると人気の「いろはすの桃味」はどうでしょうか?
いろはすの桃味って赤ちゃんにはいつから飲ませても大丈夫なの?
「い・ろ・は・す」には桃味があります。
さらっとした飲み口なので、赤ちゃんにも与えられるかな?と思われるかもしれません。
しかし、「い・ろ・は・す」桃味は、もちろんのことながらアレルギー特定原材料として「桃」が表示されています。
なので、桃のアレルギーが出る可能性がゼロではありません。
味がついていない「い・ろ・は・す」は、煮沸などをせずに赤ちゃんがそのまま飲める軟水として知られています。
しかし、桃味のものは、桃だけでなく砂糖も含まれています。
アレルギーのことも気になりますが、それよりも、
「このような甘い清涼飲料水は、離乳食を与えている赤ちゃんに飲ませるのは、あまり好ましくないかな…」
と個人的には思います。
赤ちゃんのうちはお茶を飲ませれば充分なのですが、どうしてもジュースを飲ませたいと思われるのであれば
「○ヶ月から飲める」
と書いてあるような果汁100%のものを選ぶと良いのではないでしょうか。
赤ちゃんに気を付けるべきアレルギーは想像以上にたくさんある!
アレルギーが起こる可能性のあるものはいろいろありますが、特に重篤度が高くて発症数が多いものを
【特定原材料】
と呼び、7品目指定されています。
この「特定原材料」ほど発症数は多くはないけれど、重篤な症状が出る人が相当数いるものを
【特定原材料に準ずるもの】
と呼び、20品目指定されています。
そして桃は、この「特定原材料に準ずる物の20品目」の中に含まれているんです。
ちなみに「特定原材料7品目」と「特定原材料に準ずる物20品目」は、それぞれ次のようになっています。
- 小麦
- そば
- 卵
- 乳
- 落花生
- えび
- かに
- あわび
- いか
- いくら
- オレンジ
- カシューナッツ
- キウイフルーツ
- 牛肉
- くるみ
- ごま
- さけ
- さば
- 大豆
- 鶏肉
- バナナ
- 豚肉
- まつたけ
- もも
- やまいも
- りんご
- ゼラチン
「え、こんなものもダメなの?!」と思われるものもたくさんあったことでしょう。
私もそうでした。
実際に私の友人の子供さんにはたくさんのアレルギーがあり、その中に牛肉も含まれていると聞きました。
普段の食事も、家族とはフライパンを分けて調理しているそうで、定期的に通院をしています。
なので、「特定原材料7品目」と「特定原材料に準ずる物20品目」を知っているか知らないかで、赤ちゃんに与える離乳食への心構えが変わってくると思います。
必要以上に心配すると離乳食を進めにくくなってしまいますが、赤ちゃんにいつもと違うことが起こったときに
「もしかして」
と気づけるかどうかは大きな事だと思います。
桃は甘いので、喜んで食べる赤ちゃんも多いかもしれませんが、始めからたくさん食べさせるのはやめましょう(どんな食材でもそうですが)。
“最初は一さじから”を基本として少しずつ様子を見ながらあげてくださいね。
桃アレルギーで赤ちゃんに出る症状は?何に気を付ければいい?
桃のアレルギーとして知られているのは、口腔アレルギー症候群です。
- 唇
- 口
- のど
そして、まれにですが
- 鼻水
- 咳
- ぜんそく
- 結膜の充血
- 腹痛
- 下痢
- じんましん
- 呼吸困難
さらには、とても重篤な場合だと、急に血圧が下がって意識がなくなってしまう
「アナフィラキシーショック」
を起こすこともあります。
赤ちゃんは、自分の体の変化をうまく訴えることができません。
そのため、大人が赤ちゃんの様子をしっかりと観察することが重要です。
口の周りが赤くなっていたり、肌に発疹が出ている場合はアレルギーの可能性があります。
赤みはなくても、
「痒がったり気にするように口元を手でゴシゴシとこする仕草をしたり」
「妙に機嫌が悪いな、と思うこと」
などがあるかもしれません。
とにかく、何か変だなと思ったら、直前に食べたものを思い出して病院にかかることをオススメします。
そのために、桃に限らず初めての食材を与えるときは、病院の開いている平日の午前中にすると良いと思います。
食べたものを記録しておくことも大切です。
私の娘には、桃ではなく卵の白身にアレルギーがあったのですが、それに気がついたのは食後に肌の様子を確認していたからです。
娘の場合は、食後すぐに反応があったわけではなく、夕ご飯に卵とじうどんを食べさせて、お風呂に入っているときに「あれ?」と気付いたことがきっかけです。
その日から卵を与えるのはやめて、かかりつけ医からアレルギー専門の病院を紹介してもらい、しばらく通院をしました。
アレルギーの数値は一番低いレベルでしたが「お母さん、よく気が付いたね」と言われました。
もしかしたら、スルーしてても成長とともに食べられるようになっていたのかもしれません。
(現在は問題なく食べられるようになっています)
実際はどうったのかかは素人では判断できません。
ただ間違いなく言えるのは、赤ちゃんの様子に一番気づけるのはそばにいる大人です。
“いつもと何か違う”という勘は当たっていることが多いようです。
赤ちゃんには桃をいつから食べさせられる?のまとめ
赤ちゃんに桃をあげてもいいのはいつから?ということについて見てきました。
最後にポイントをおさらいしておきますね。
- 桃は、アレルギーが起こる可能性のある【特定原材料に準ずるもの】の20品目の中に含まれています。
- 離乳食初期から桃を与えることができますが、初めて与えるときは必ず一さじからにして、食後も様子を観察してあげるようにしましょう。
- 初めて与えるときは、病院の開いている平日の午前中が良いと思います。
- 何をいつ与えたのかの記録を取るようにしましょう。
- 口の周りは肌の様子を主に観察すると良いです。
- いろはすの桃味には、桃や砂糖が含まれています。
アレルギーも気になりますが、砂糖を含んでいますので、離乳食期の赤ちゃんに与えるのは避けた方が良いと思います。
大切な子供を守るために、必要な情報は正しくちゃんと知っておくことは、とっても大切なことです。
「正しい情報を知ること」
「子供のことをしっかりと見てあげること」
この2つがとっても大切だと思います。
一緒に頑張って、大切な子供を守っていきましょうね!