検便は健康診断の検査項目でよく見かけますが、検便で陽性が出る確率はどのくらいなのでしょうか?
私が調べたところ、検便で陽性になる確率は約5~7%とのことでした!
ほとんどの人が検便では引っかからないということですね。
さらに検便で陽性になった人の中から大腸がんが見つかる確率は2~3%くらいのようです。
検便で陽性になった人のうち、だいたい50%くらいの人はポリープが見つかるようです。
検便でわかることとは?血便は肉眼でも判断できるんじゃないの?
検便は便に血液が混ざっていないかを調べる検査です。
健康な状態なら便に血液は混ざりませんよね。
でも、大腸に何か問題が起こっている状態だと、大腸内で出血が起こるので便に血液が混ざります。
だから検便で陽性になると、大腸にまつわる疾患が疑われるのです。
便に血液が混ざっているかどうかなんて自分で見ればわかるから検便なんてやらなくても大丈夫だろうとは思わないでくださいね。
検便では肉眼で確認できないような微量の血液も判定することが可能なんです。
肉眼で確認するのとはワケが違うので定期的に検便をしておくと安心ですよ。
もしも検便で陽性になってしまったら、自己判断で大丈夫と判断せずに早めに内視鏡検査を受けるようにしてくださいね。
検便で引っかかる原因は!?大腸がんの発見はどのくらいの確率?
大腸内に問題があると検便で引っかかることがわかりましたね。
検便で引っかかる原因として考えられる疾患はいくつかあります。
検便で引っかかる原因①大腸ポリープ
大腸内にできるイボのようなもので、大きさも色々です。
大腸ポリープは少しずつ時間をかけて大きくなっていって、がんになっていくことがあるので早めに治療する必要があります。
検便で引っかかる原因②大腸炎
大腸に炎症が起きることで、激しい腹痛だとか下痢を繰り返します。
潰瘍性大腸炎、虚血性大腸炎だと便に血液が混ざるので検便で引っかかることがあります。
検便で引っかかる原因③大腸憩室症
大腸憩室というのは、大腸の壁の外側の部分が、袋状に飛び出てしまう状態のことです。
大腸憩室は症状もなく、とくに問題はありませんが、たまに炎症や出血を起こすので、検便で引っかかります。
出血や炎症がある場合は腹痛や発熱があるので治療が必要になります。
検便で引っかかる原因④大腸がん
大腸がんはその名の通り、大腸にできるがんで、日本で患者数が増加傾向にあります。
大腸がんというのは、初期の段階ではほとんど自覚症状というものがないので、やっぱり早期発見するためには「定期的な検査」、これが一番大切ですね。
検便で引っかかる原因⑤痔
肛門にイボができるイボ痔や、肛門が裂けて傷ができる切れ痔だと便に血液が混ざって検便で引っかかることがあります。
検便に引っかかって大腸がんが見つかる確率は?引っかかりやすい人ってどんな人?
検便で引っかかった人のうち、大腸がんが見つかる可能性は2~3%です!
ほとんどの人は痔が原因で検便に引っかかっていて、大腸に問題はないということが多いようです。
肛門周りの粘膜が薄い人は便に血液が混ざりやすいので、検便に引っかかりやすいという情報もありました。
検便で引っかかっても問題なしの人のほうが多いとなると、少し安心してしまいますよね。
でも、大腸がんに限らず他の病気が潜んでいることも十分に考えられるので、検便に引っかかったときは大腸内視鏡検査を受けておいた方が安心です。
便潜血が一回だけ陽性の原因は?痔や生理だからと安心しないで!
通常の検便は2日分の便を採取して検査をします。
そうすると、一回は陽性だったけど、もう一回は陰性なんていう結果になることがよくあります。
一回だけなら精密検査はしなくても大丈夫…なんて考えていませんか?
2日分の便が必要な理由は?自己判断で痔だと思うのはやめよう
陽性が一回だけなら大丈夫という考えは間違いです!
大腸がんやその他の大腸の病気でも、常に出血しているというわけではありません。
そのために、2日分の便を採る検査方法が一般的になっています。
なので、二回のうち一回分だけが陽性でも精密検査をしたほうがいいです!
便を出すときに肛門に痛みがあると、勝手に痔だと決めつけて精密検査に行かない人が多いようですが、それも間違いです。
精密検査の結果、痔だったという結果は確かによくあることですが、痔と大腸の病気を併発しているというパターンもよくあるそうです!
自己判断で検便の陽性結果を痔だと思い込むのはやめておきましょう!
検便で引っかかったら積極的に検査へ!
また、検便の結果が陰性だったからといっても、それが絶対に大腸に問題がないと言い切れるわけでもないようです。
大腸の中で問題が発生している部分にたまたま便がぶつからずに出てしまうと検便で引っかかることはないからです。
そうはいっても、検便で引っかからなかったのに大腸内視鏡検査を受けようとはなかなか思わないのが正直なところですよね。
なので、もしも検便に引っかかってしまったときは、いい機会だと考えて積極的に大腸内視鏡検査を受けにいきましょう。
生理中の検便は必ず控えて
ちなみに、生理中に検便用の便を採取することはできません!
生理中の出血で必ず陽性になってしまい、検便の意味がなくなってしまうからです。
生理の終わりかけなら検便しても平気かな?と思いがちですが、検便は微量の血液でも判定できてしまうので、完璧に生理が終わってからの検査をオススメします!
検便で引っかかる確率のまとめ
自覚症状がないと、検査に引っかかっても「大丈夫だろう」と自己判断してしまいがちですよね。
でも、検便で引っかかった人のうちの半数は何かしら大腸に問題があるのです!
病気の早期発見のチャンスを見逃さないようにきちんと内視鏡検査を受けるようにしてくださいね。