
吹奏楽部のあるあるになっている、部活の時間には学校の最上階に行き、疲れているのに帰る時も階段を下まで降りてを繰り返すのって嫌になりますよね。
私が吹奏楽部に所属していたときは、コンクールやホール練習の前日になると4階から全ての楽器を運んで搬入していたものです。
ティンパニーやチューバを運ぶ作業は腕がパンパンになるくらい毎度辛かった思い出があります。
そもそも学校の音楽室が最上階に設置されやすい理由は、防音性を高めるためだけではなく、大きな音を出す部屋を普通教室から離しやすく、上の階への音の影響を気にしなくてよいからです。
音楽室は、合唱や楽器演奏で大きな音が出る一方で、音をよく聴くための静けさも必要な部屋です。
そのため、普通教室や図書室のような静かな場所との距離、天井の高さ、楽器の収納場所などをまとめて考えた結果、最上階に置かれる学校が多いのです。
ただし、音楽室は必ず最上階でなければいけないわけではありません。
地域開放や大型楽器の搬出入を重視して、1階や特別教室エリアに音楽室を置く学校もあります。
つまり、最上階の音楽室は「防音のための絶対ルール」ではなく、学校の造りや使い方に合わせた合理的な配置のひとつなんですね。
また、音楽室に貼ってあるちょっぴり不気味な肖像画は、もともと楽器の販売促進として配られたカレンダーがきっかけで広まったといわれています。
不気味で厳かな印象とのギャップを感じますよね。
私の学校では音楽室が4階にあり、隣には準備室がありました。
普段の授業だけなら気になりませんでしたが、吹奏楽部でホール練習に行く前日は、階段を何往復もして楽器を下ろす必要がありました。
特にティンパニーは人数を集めて慎重に運ばないと危なく、音楽室が最上階にある便利さと不便さの両方を感じていました。
音楽室の天井がギザギザな理由は?音の反響をよくするって本当?

先ほどお伝えしたように、音楽室が最上階にあるのは、防音性を高めるためだけではありません。
音を出す部屋を普通教室から離しやすく、上の階に教室がないことで音の影響を減らしやすいことも大きな理由です。
音楽室をよく見てみると、天井がギザギザしていたり、壁に穴が空いていたりと普通の教室と造りが違います。
壁の穴に鉛筆をさして抜けなくなり、先生に怒られていた男の子もいましたね。
では、音楽の授業で最適な環境になるよう作られた音楽室の造りについてご紹介をしていきます。
音楽室の天井がギザギザなのは音響をよくするため
音楽室の天井がギザギザしているのは、音同士がぶつかって起きる音波のトラブルを避けるためです。
合唱やリコーダーなどで同じ音を大人数で出しても、聞いた時の響きの重なりが良くなるように設計されています。
お風呂場で歌うと「私、歌が上手くなった?」と鼻が高くなりがちな、あの現象と同じように、音楽室も音の響き方を考えて作られているというわけです!
ただし、音楽室はただ響けばよい場所ではありません。
音が響きすぎると、合唱のパートや楽器ごとの音が聞き取りにくくなることもあります。
そのため、天井や壁の形で音をうまく散らし、必要な響きを残しながら聞きやすくする工夫がされているのです。
さらに普通の教室とは違って、合唱で3パートが重なったり、違う楽器との音色の重なりを十分に響かせることができる場所なのです。
音楽室の壁は音を反響させない効果がある
音楽室の壁に使われている穴の空いた板は有孔ボードと呼ばれ、主に音の響きを整えるために使われます。
ここで間違えやすいのが、「穴の空いた壁があるから、それだけで外に音が漏れない」という考え方です。
有孔ボードは音を吸収して反響を抑える役割がありますが、音漏れを防ぐには、壁そのものの遮音性や振動を伝えにくくする工夫も必要になります。
つまり音楽室では、音を遮る工夫、響きを整える工夫、振動を伝えにくくする工夫が組み合わさっているのです。
学校内では音楽室の他にも、「体育館」や「放送室」、中には「会議室」に使用されている場所もあります。
この壁のおかげで、音楽室の中で音が響きすぎるのを抑え、歌や楽器の音を聞き取りやすくしているわけです!
吹奏楽部の自主練の他にも、一般生徒の三送会の出し物や体育祭の声出し練習にも向いている場所ということがわかったと思います。
サプライズの催しは誰にも知られたくないのに、放課後の教室にいたらクラスの1人は入ってきてしまうことって、よくありますよね。
そういう心配が入りにくいので、音楽室の新しい使い道が増えると、使用したいと思う生徒も増えそうです!
ただ、部活で大型楽器を頻繁に運ぶ学校では、最上階にあることが負担になることもあります。
音響面では便利でも、ティンパニーやチューバのような重い楽器を階段で運ぶとなると、安全面や人手の確保も大切になります。
音楽室が最上階にある理由を考えるときは、防音だけではなく、使う人の動きや楽器の運びやすさまで見ると納得しやすいですね。
音楽室に肖像画が貼ってある理由は?肖像画はもともとカレンダー?

元々、楽器を売るために全音楽出版社の社長が、音楽家の肖像画が描かれたカレンダーを配布したのがきっかけで飾られるようになったのです。
音楽室に入ると、ベートーヴェンがにらみつけているようでゾッとしますよね。
メジャーではない作曲家もいて、「このモジャモジャの髪の毛の人誰なんだろう」と思いながら眺めていました。
ただし、音楽室の肖像画は今回の主題である「音楽室が最上階にある理由」とは少し離れた学校あるあるです。
ここでは、音楽室の雰囲気を作っているもののひとつとして、短く見ていきます。
現代の音楽室に飾られている肖像画は怖くない!?
音楽室に飾られている肖像画は、昔ながらの重厚な雰囲気のものだけではなく、今はマイルドな雰囲気のものもあります。
PCを使ってパステル調で描かれたイラストに変化してきているものもあるのです。
怖い顔をした作曲家が、可愛らしくて愛着のあるイラストへ変更されたら、音楽室の印象も少しやわらかくなりそうですよね。
先生方も生徒の興味・関心を損ねないよう奮闘されているのが伝わります。
10年後にはメジャーな作曲家の肖像画は、レア物に変わるかもしれませんね!
作曲家の肖像画はいくらするの?
音楽室にある作曲家の肖像画は、36枚組で14,300円で購入ができます。
ただし、こうした教材の価格は販売時期や店舗によって変わることがあります。
購入を考える場合は、掲載時点の価格として見ておくと安心です。
36名の中でも有名な作曲家は、
- J.Sバッハ
- ベートーヴェン
- ハイドン
- モーツァルト
- ショパン
などが音楽室には飾られています。
彼らは中世の時代に有名な楽曲をいくつも残しているので、もし一緒の時代を生きていたらと思うと、私はピシッと心が引き締まりましたね。
小学校・中学校ともに同じものが飾られていることが多いようなので、進学したらどんなものが飾られているのか見比べても楽しそうですよ!
音楽室が最上階にある理由のまとめ

学校の音楽室には、生徒の興味を引き出し、伸び伸びと音楽を楽しめる工夫がたくさんありましたね。
音楽室が最上階にある理由は、ひとことで言えば防音のためですが、実際にはそれだけではありません。
大きな音を出す部屋を普通教室から離しやすいこと、上の階への音の影響を気にしなくてよいこと、高い天井を取りやすいこと、音楽に合った響きを作りやすいことなどが重なっています。
一方で、吹奏楽部のように大型楽器を頻繁に運ぶ場合は、最上階がどうしても大変に感じられます。
私もティンパニーやチューバを4階から運んでいたので、「音楽にはいい場所だけど、運ぶ側は本当にしんどい」と感じていました。
つまり、音楽室が最上階にあるのは、音響や遮音の面では合理的だけれど、使う人にとっては不便さもある配置なのです。
最上階まで行くのは毎回大変ですが、その分、音を出しやすく、響きを感じやすい環境でもあります。
ぜひ学生生活の多くを音楽室で過ごし、先生や友達と音楽に没頭する時間を大切にしてくださいね。
