岩盤浴とサウナ、どちらも汗をかいて心も体もスッキリできるリフレッシュ方法として人気がありますよね。
でも、「どっちも暑いところで汗をかくんでしょ？」と、なんとなく同じようなイメージを持っている方も多いかもしれません。
実はこの2つ、使われている設備や体の温まり方、発汗の仕方などが大きく違うんです。
サウナは高温の空気や蒸気で体の外側から一気に温めて、短時間でどっと汗をかけるのが特徴。
それに対して、岩盤浴は温められた石の上に横になって、遠赤外線の力で体の内側からじんわり温めるスタイルなので、熱さが苦手な人やゆったり過ごしたい人にぴったりなんです。
つまり、汗をかく仕組みだけじゃなくて、過ごす空間の雰囲気や得られるリラックス感もまったく違います。
この記事では、そんな岩盤浴とサウナの違いをわかりやすくご紹介しながら、「自分にはどっちが合っているのかな？」という疑問にやさしく答えていきます。
ぜひ最後まで読んで、自分に合った心地いいリフレッシュ法を見つけてみてくださいね。
岩盤浴とサウナの違いをわかりやすく紹介
サウナと岩盤浴、どちらも汗をかいてリフレッシュできる場所として、多くの人に親しまれていますよね。
最近では健康志向の高まりとともに、心と体のメンテナンスとして利用する人も増えてきました。
でも「なんとなく熱いところで汗をかくもの」というイメージだけで、それぞれの違いまではよく知らない…という方も多いんじゃないでしょうか。
たしかに、どちらも汗をかくという点では共通していますが、その仕組みや温まり方、リラックス感には意外と大きな差があるんです。
ざっくり言うと、サウナは高温の空気や蒸気で体を一気に温めるのに対して、岩盤浴は温められた天然の石の上に寝転んで、遠赤外線の力でじっくり体の中から温まるスタイルなんですね。
つまり、熱の伝わり方や体の温まり方、過ごし方のスタイル、そしてリラックスできる雰囲気そのものがそれぞれちがっていて、人によって「心地よさ」の感じ方も変わってくるんです。
施設の作りとスタイルの違い
まず一番わかりやすいのが、部屋の作りや入るスタイルの違いです。
サウナは木製のベンチが階段状に設置されていて、そこに座って入るのが一般的です。
部屋の中は基本的に乾燥していて、ロウリュと呼ばれる熱した石に水をかけて蒸気を発生させるスタイルのサウナも人気があります。
施設によってはテレビが設置されていたり、薄明かりの中で静かに過ごせる空間になっていたりと、バリエーションも豊富です。
一方、岩盤浴の部屋はまったく異なる雰囲気です。
床一面に天然石や鉱石が敷き詰められていて、そこにバスタオルなどを敷いて、寝転んで利用します。
体全体を石の温かさでじんわりと温めることができるので、座っているよりも深いリラックス感が得られやすいです。
照明も暗めで落ち着いた雰囲気のところが多く、静かに本を読んだり、音楽を聴いたりして過ごす人も少なくありません。
施設によっては岩塩ルームやアロマの香りが漂う部屋が用意されていることもあり、より一層癒しの空間として楽しむことができます。
温度と湿度の感じ方の違い
温度の面では、サウナはだいたい80～100℃くらいとかなり高温になります。
高温の空気で一気に体を温めるため、短時間でもたくさんの汗をかけるのが特徴です。
一方、岩盤浴は40～50℃ほどで、サウナに比べて温度はかなり控えめです。
そのため、熱さが苦手な方でもゆっくりと無理せず入れるのが魅力ですね。
湿度についても両者にははっきりとした違いがあります。
サウナには「ドライサウナ」と「スチームサウナ」があり、前者は乾燥した空気で、後者は湿度が高く息がしやすいのが特徴です。
岩盤浴の場合は、部屋全体がほどよく湿度を保っており、蒸し暑すぎず乾燥もしすぎずという絶妙なバランスになっています。
じんわりと体の芯から温まりながら、自然な形で汗をかけるのが岩盤浴ならではの心地よさです。
汗のかき方と温まり方の違い
サウナでは外側から体を一気に温めるので、短時間で大量の汗がどっと出てきます。
高温の空気や蒸気が肌に直接触れることで、体表面の汗腺が刺激され、すぐに汗が噴き出してくるんですね。
特にロウリュのあるタイプのサウナでは、蒸気による熱の体感がさらに強くなって、短時間でもしっかりと汗をかけるようになっています。
それに対して、岩盤浴は温められた天然石から発せられる遠赤外線の力によって、体の内側、つまり深部からじっくり温まるのが特徴です。
この深部加温によって、体の芯がしっかり温まり、深部からの汗がゆっくりと出てきます。
表面だけでなく体の中からしっかり温まるため、代謝の促進や老廃物の排出がより効果的に行えると言われているんです。
このように、サウナと岩盤浴では汗のかき方や温まり方がまったく違うため、それぞれがもたらすデトックス感や爽快感も異なってきます。
どちらが自分に合っているかは、目的や好みによって選ぶのがいいですね。
リラックスできる空間の雰囲気の違い
サウナは短時間で効率よく汗をかきたいときに向いていますが、室内の温度が非常に高くなるので、どうしても息苦しさを感じてしまうことがあります。
特に慣れていない人や体調が万全でないときは、長く入っているのがつらく感じられることも。
それに対して、岩盤浴は空間全体が落ち着いた雰囲気に整えられていることが多く、照明はやわらかく、静かな音楽やアロマの香りが流れているなど、リラクゼーション効果を高める工夫がされています。
寝そべって過ごせるスタイルも相まって、まるで自分のペースでお昼寝しているような感覚になれるんです。
こうした空間の違いも、利用する人の目的や気分に応じて選び分けるポイントになってきます。
岩盤浴とサウナそれぞれのメリットとデメリット
岩盤浴の良い点と気をつけたい点
岩盤浴のいいところは、何といっても体への負担が少ないことです。
サウナのように高温すぎる環境ではないので、体力に自信がない方や高齢の方、また熱さが苦手な方でも安心して利用できます。
温度が40～50℃と比較的やさしいので、ゆっくりとしたペースで長時間じんわりと体を温めることができますし、読書や軽いストレッチなどをしながらリラックスして過ごせるのも大きな魅力です。
また、岩盤浴で使用される天然石からは遠赤外線やマイナスイオンが放出されることがあり、これが新陳代謝を促したり、肌の調子を整えたりするといわれています。
美肌を目指したい人や冷え性に悩む人には特におすすめされることが多いですね。
発汗により体の老廃物をゆっくりと外へ出すことができるため、デトックス効果も期待できますよ。
ただし、温まるのに少し時間がかかるため、「短時間でサッと汗をかきたい！」という方には物足りなさを感じる場合もあります。
施設によっては温度がぬるめに設定されていることもあり、人によってはあまり汗をかけなかったと感じることもあるかもしれません。
岩盤浴の効果をしっかり得るには、こまめな水分補給と休憩をはさみながら、無理せず自分のペースで入ることが大切です。
サウナの魅力と注意点
サウナの魅力は、何といっても短時間でしっかりと汗をかけるところです。
高温の乾燥空間や湿度の高いスチームタイプのサウナでは、ほんの数分で全身から汗が噴き出し、終わった後の爽快感は格別。
特に、サウナと水風呂を交互に入る「温冷交代浴」を取り入れることで、血行促進や自律神経のバランス調整にも良い影響があるとされ、これを目当てに通う愛好者も多くいます。
また、サウナに入ることで体の疲れがほぐれていく感覚があり、運動後や一日の終わりに気分をリセットしたいときにも最適です。
最近では「ととのう」という言葉でも話題になっていますね。
ただし、温度が非常に高い環境なので、体調がすぐれないときや持病がある方にとっては負担になることもあります。
特に心臓や血圧に不安のある方は、医師に相談したうえで利用するのが安心です。
初めての人は無理せず短時間から始めて、こまめな水分補給を忘れずに行いましょう。
目的別で見る効果の違いと使い分け
美容や体の冷え対策には岩盤浴
肌の調子を整えたい、冷えを改善したいという人には岩盤浴がおすすめです。
岩盤浴は体の内側からじんわりと温めてくれるので、冷え性の方には特に効果を感じやすいといわれています。
遠赤外線の力で体を深部から温めることで、血行が良くなり、手足の冷えや内臓の冷えを和らげるサポートになります。
また、岩盤浴中にじんわりとかく汗は、毛穴の奥の老廃物までしっかりと流してくれると言われていて、肌がしっとりツヤツヤになると感じる人も多いです。
サウナのように熱さを我慢する必要がないため、のんびり本を読んだり目を閉じて休んだりと、自分のペースで美容タイムを楽しめるのも嬉しいポイントです。
代謝アップや爽快感ならサウナ
体を一気に温めて「リセットしたい！」というときには、サウナがぴったりです。
高温の環境に入ることで血行が一気に促進され、短時間で大量の汗をかくことができます。
これにより、代謝がアップして体が活性化される感覚が味わえます。
特に運動後のクールダウンや、仕事終わりでぐったりしているときには、サウナの熱とその後の水風呂による「温冷交代浴」で、心身ともにスッキリと整った状態になれるのが魅力です。
また、汗をしっかりかいたあとの爽快感はクセになりやすく、「また入りたくなる」という人が多いのも納得ですね。
このように、目的によって岩盤浴とサウナを上手に使い分けることで、自分の体調や気分に合ったリフレッシュ方法が見つけやすくなります。
自分に合ったリフレッシュ法の選び方
はじめての人や暑さが苦手なら岩盤浴
サウナの高温がちょっと苦手だったり、「急に熱いところに入るのは不安…」という方は、まず岩盤浴からスタートするのが安心です。
岩盤浴はサウナほど温度が高くなく、だいたい40～50℃くらいとやさしい暖かさなので、熱さに弱い方でも無理なくチャレンジできます。
さらに、座るのではなく、天然石の上にタオルを敷いて横になれるスタイルなので、緊張せずリラックスして過ごせるのも嬉しいポイント。
お部屋の照明が落ち着いていたり、アロマの香りが漂っていたりすることもあって、まるでお昼寝のような気分でじんわりと汗をかけます。
初めて汗をかく施設を利用する方にとっては、「どうやって過ごしたらいいの？」と迷ってしまうこともあるかもしれません。
でも岩盤浴は自分のペースで入退室できるところが多く、読書や音楽を楽しみながらリラックスできるのも魅力です。
まずは気負わず、のんびり岩盤浴を体験してみてはいかがでしょうか。
短時間でリフレッシュしたいならサウナ
「時間があまりないけど、とにかくスッキリしたい！」というときにはサウナがぴったりです。
高温の室内で短時間過ごすだけで一気に汗をかけるので、効率よくリフレッシュできますし、終わったあとの爽快感も格別です。
さらに、サウナと水風呂をセットで楽しむことで、体の血流がよくなって気分もシャキッとします。
最近では「ととのう」という感覚を求めてサウナに通う方も増えていて、忙しい毎日のなかで気軽にリセットする方法として注目されています。
ちょっとした空き時間を利用して、数分のサウナタイムを取り入れてみると、思った以上に気分転換になって、またがんばろうという気持ちにもつながるはずです。
岩盤浴とサウナを両方楽しむ方法
併用するメリットと注意したい点
最近では、岩盤浴とサウナの両方を一度に楽しめる施設も多くなってきました。
こういった施設では、目的や気分に合わせてどちらも自由に行き来できるようになっていて、より効果的にリフレッシュできるのが魅力です。
岩盤浴のやさしい温かさでじっくりと体を温めながら、サウナの高温で一気に汗をかくという使い分けをすることで、代謝アップ・デトックス・リラックスのバランスがとりやすくなります。
併用することで、岩盤浴の癒し効果とサウナの爽快感の両方を味わえる、まさにいいとこ取りができるのです。
特に
- 「今日は少し疲れているからまずは岩盤浴で体をほぐしてから…」
- 「短時間でリセットしたいからサウナに入ってから落ち着いた岩盤浴へ」
ただし、どちらも発汗を伴うため、水分補給はしっかりと行うことがとても大切です。
脱水状態になってしまうと逆に体調を崩す原因にもなるので、お水やスポーツドリンクなどをこまめにとるようにしましょう。
また、無理に長時間入りすぎず、しんどくなる前にしっかり休憩をはさむことも大切です。
自分の体と相談しながら、気持ちよく利用してみてくださいね。
効果的な順番や入り方のコツ
岩盤浴とサウナを併用する場合には、順番を意識することでより高い効果が期待できます。
おすすめの順番は、まず岩盤浴からスタートすることです。
岩盤浴でじっくりと体の芯から温めることで、血流がよくなり、体がサウナの高温にもスムーズに対応しやすくなります。
そして体がしっかり温まったところでサウナに入れば、より短時間でしっかり汗をかくことができるんです。
サウナの後は水風呂やシャワーでクールダウンをして、しばらく休憩をとるのが理想的です。
さらに余裕があれば、最後にもう一度岩盤浴に入ってリラックスモードに切り替えると、心身ともに整って満足度もアップします。
このように、順番や入り方に少し工夫を加えるだけで、より効果的に岩盤浴とサウナを楽しむことができますよ。
まとめ｜岩盤浴とサウナ、それぞれの違いを楽しみながら自分に合った方法を見つけよう
岩盤浴とサウナ、どちらも汗をかいてスッキリできる人気のリフレッシュ方法ですが、それぞれの特徴や得られる効果にははっきりとした違いがあります。
サウナは高温の空気や蒸気で体を一気に温めて、短時間でしっかり汗をかけるのが魅力です。
水風呂とあわせて入ることで、シャキッと整う感覚が得られるので、疲れているときや気分をリセットしたいときにはぴったりですね。
一方で岩盤浴は、温められた石の上に寝転んでじんわりと体の芯から温めていくスタイル。
熱さが苦手な方や、美容や冷え対策を重視したい方にはおすすめです。
どちらが良い・悪いではなく、「どんな気分のときにどう過ごしたいか」で選んでみると、自分にぴったりの方法が見つけやすくなりますよ。
最近では両方楽しめる施設も増えているので、併用することでよりバランスよく心と体を整えることもできます。
「今日はゆっくりしたいな」「すっきり汗を流したいな」そんな気分に合わせて、岩盤浴とサウナを上手に取り入れて、自分らしいリラックスタイムを楽しんでみてくださいね。