大相撲での所作の意味は?どんな種類のものがあるの?

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大相撲というと、みなさんはどんなイメージを持っていますか?

相撲は日本の国技として、伝統や格式を重んじる競技です。

それゆえ、言葉やルールなどに良くわからない点がいくつもあります。

今回取り上げる言葉は、そんな“大相撲の所作”についてです。

“所作”って、日常生活では聞きなれない単語ですよね。

これが大相撲の中ではどんな風に使われて、どんな意味があるのか。

今回はそんな“大相撲の所作”という言葉について、詳しく見ていきたいと思います!

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相撲の土俵入りの所作の意味とその由来は?

まずは「所作」の意味はご存じでしょうか。

所作には
「行い・仕業・振る舞い」
といった日常でも関係しやすい意味と
「身のこなし・演技の動作・しぐさ」
などのさまざまな分野で必要な技術であったり礼儀作法を表す意味があります。

相撲における所作とは??

相撲における所作とは、とても重要な意味を持っています。

たとえ横綱であったとしても、この所作が乱れていると評価がさがってしまうほど、相撲界の中では大切な規定となっています。

最近は海外出身の外国人の力士が増えましたが、度々この所作が乱れているとしてブーイングを受けてしまうことがあります(><)

観客席の相撲ファンは、上手にやることを求めているわけではなく、

最低限の礼儀をきちんとしてほしいという思いから、ブーイングをしているようです。

それだけ、この所作は相撲において大切なものとなっています。

大相撲での土俵入りの所作とは??

相撲にはいくつもの種類の所作が存在しますが、まずご紹介したいのが“土俵入り”の際の所作です。

大相撲においての土俵入りの手順は、まず、化粧廻しをした力士が花道奥に集合し、行司が先導して入場します。

番付の低い順に土俵に上がり、俵に沿って円く並びます。
テレビでよくみられる姿ですよね(^^)

全員が土俵にあがるまでは各力士は外側を向いて立ち、最後の力士が上がるときに内側に向き直ります。

全員が勢揃いすると“土俵入り”の所作になります。

『拍手を打ち、右手を挙げ、化粧廻しをつまみ、両手を挙げる』という一連の流れが土俵入りの際の所作となります。

これは、右2回左1回の四股とせりあがりを簡略したもので、本来は両手を挙げる所作は「武器を持っていません」という意味で、肘を曲げたまま軽く上げるように行うものなんですね。

それが近年では、万歳の要領で高らかに挙げるようになったそうです。

何も考えずに土俵入りを見ていましたが、意味がわかってみてみると更に興味がわきますよね!

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相撲の勝ち名乗りの所作ってどんなもの?他にはどんな所作があるの?

続いてご紹介するのが、相撲において取り組みのあとにおこなわれる所作です。

当然、勝つ力士と負ける力士がいるわけですが、今回は勝ち残りの所作についてご説明します。

勝った力士は勝ったという事実に縁起を担ぎ、次の取組の力士に力水をつけてあげる決まりになっています。

“力水”とは、力士が土俵に上がった時に他の力士から渡される清めの水のことです。

この力水は、神聖な土俵に上がる時に、身を清めるために使われます。

ちなみにこの力水は、十両以上の取り組みで使用されるそうです。

勝った力士は、さがり(あれば懸賞金も)を呼び出しに渡した後、水の入った柄杓を左手で持ち、右手を軽く添えて土俵上の力士に渡します。

そして、さがり(と懸賞金)を受け取った呼び出しは、懸賞金の水引の間にさがりを挟んで一つにまとめ、一端わきに置きます。

土俵上の力士が口をゆすいだ後、今度は力紙を手渡します。

ちなみに“力紙”とは、力士が力水で口をゆすいだあとにその口をふくための、専用の紙のことです。

一連の流れが終わったら、タオルとさがり(又は懸賞金)を呼び出しから受け取り、土俵に一礼してから花道を引き上げます。

ここまでが、勝ち残った力士の一連の所作となります。

他にはどんな所作があるの?

土俵入りや勝ち残り以外にも、相撲には色々な所作が存在します。
代表的なものをご紹介します。

★蹲踞(そんきょ)
両膝を開いた状態でしゃがみ、その後、膝の上に手を乗せる姿勢が“蹲踞”です。

相手をリスペクトするという意味もありますが、何よりも蹲踞することで「これから戦いに向かう」という意識が強く出ますよね!

なので、「戦うモチベーションをあげるための所作」と言っても過言ではありません。

★塵手水
蹲踞を行った後に、もみ手で拍手して両手をはねのようにして広げる動作を塵手水(ちりちょうず)と言います。

他にも塵を切るという言葉でも表現されることもあるのですが、その由来は昔清め水がない時に、草をちぎって手を拭いていたことからきているそうです。

★四股
相撲といえばやっぱり四股ですよね!我が家の2歳の娘も、相撲といえば「どちゅこい!」と言いながら四股のまねっこをします(笑)

足を高く上げ、その後で地面を力いっぱい踏みつけるようにして下ろす四股。

これには、邪悪なものを遠ざけるという意味があり、どすん!と足を振り下ろす様はやっぱりカッコイイですよね!

もっとも、最近では相手に自分の強さをアピールするという意味合いの方が強くなっているそうです。

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大相撲での所作ってどんな意味?のまとめ

大相撲での所作について見てきました。

相撲ならではの一連の動きは、その一つ一つに意味があると、とても感心しました。

その意味を分かったうえで見てみると、また違った面白さがありますね(^^)

次に相撲観戦をする時には、この“所作”にも注目してみてはいかがでしょうか?