4月と言えば、幼稚園や保育園に入園する季節ですよね。
それまで一日中家族と過ごしてきた子どもが、ママやパパと離れて初めて集団生活を送ることになります。
入園は子どもにとって、期待と不安でいっぱいの大きな一歩になることでしょう。
そして、入園したての子どもの中には、朝登園した時に泣いてしまう子もたくさんいます。
ママやパパとお別れするときに大泣きして、先生に抱きかかえられながら教室に入っていく子も珍しくありません。
お母さんと離れるときに泣いてしまうのは普段の愛情が不足しているせい?
そういううちの次男も、朝の別れ際に泣く子でした。
私の仕事のため、次男は1歳半から週2~3日保育園の一時預かりに通っていました。
次男は朝、家で着替えるところからグチり始め、自転車に乗る頃には「保育園に行きたくない!」と徐々に泣き出します。
私はと言うと
「保育園のおやつ何かな?」と楽しいことに目を向けさせたり
「お母さんもお仕事がんばるから一緒にがんばろう!」と励ましたり
といった感じで試行錯誤しましたが、保育園に着いて先生に子どもを引き渡す時には、やっぱり泣いてしまうのでした。
そんな次男に対し、
「他の子は笑顔で教室に入っていくのに、どうしてうちの子はいつも泣いてしまうのだろう?
こんなに泣かせてまで仕事に行く必要がある?」
と思うこともしばしば。
「保育園で寂しい思いをさせているのかも。保育園に預けるのは早かったのかな。」
「普段の愛情が不足shてるのかも・・・」
と、悩むこともありました。
別れ際に泣く子の原因は母子分離不安?
私だけじゃなく、別れ際に泣く子を持つママさんの場合、多かれ少なかれこんな風に悩んだ経験があるのではないでしょうか?
でも、子どもが登園時の別れ際に泣くのは、愛情不足が原因ではないと思います。
私がそう思うのは、保育園の先生に言われた言葉にあります
それは「ママが大好きで、離れたくないんですね!」という言葉でした。
家でママやパパと一緒に楽しい時間を過ごしてきたからこそ、保育園で別れるのが寂しくて泣いてしまう。
もちろん、泣かない子が「ママが嫌い」というわけではありません。
「ママも大好きだし、保育園も楽しい!」と考えられる子だと思います。
また、子どもの発達過程には「母子分離不安(ぼしぶんりふあん)」があります。
この母子分離不安とは、「ママが離れることに対して、子どもが不安に感じること」を言います。
母子分離不安は3歳頃までの子どもに見られて、目の前からママがいなくなることで不安になり、泣き叫んだりすることを言います。
でも子どもが成長し、ママが戻ってくることが理解できるようになると、自然と落ち着いてきます。
なのでママとの別れ際に泣くのは、子どもの発達過程の一つでもある「母子分離不安」が原因であるとも考えられます。
家庭での愛情不足が心配になるのは、3歳以降。
特に小学校に入学してからの場合です。
この頃の母子分離不安は、発達過程の一つではありません。
- 園や学校での問題
- 環境が変わることに対するストレス
- 家で親と過ごす時間が少ない
- 子どもの性格
あとは
- 園や学校に行くのを嫌がったり
- 登園・登校のときに親と離れられなかったり
- 寝つきが悪くなる
- どこに行くにも親と一緒について行く
ただ、このような母子分離不安は、適切な対処をすれば、落ち着くことがほとんどなんですね。
それでも「でも、もしかしたら、やっぱり愛情不足が原因かも」
そう思われるときには
- 実際の愛情不足ってどういうことなのか?
- 愛情不足なのか?の見極め方
- 愛情不足が原因だったときの対応
「保育園で別れ際に泣くのは愛情不足が原因?どう対応すればいい?」
に詳しくまとめていますので、ぜひ参考にされてみてくださいね。
保育園の別れ際に泣くのは母子分離不安が原因?本当の理由の確認の仕方
保育園の別れ際に泣く原因をざっくり分類すると
- <3歳以下>
・・・通常の発達過程の母子分離不安 - <3歳以上>
・・・園や学校、家庭、子どもの性格など複数の原因によって起こる母子分離不安
この年齢を目安に、子どもが泣く理由を考えてみるとよいと思います。
本当の理由を確認するのにおすすめの方法は、保育園や幼稚園の先生に相談してみることです。
- 園生活の中で、お友だちとトラブルがあったり
- 給食が食べられなかったり
- 先生に注意されたことが悲しかったり
また、別れ際に泣いても、すぐにケロッと遊び始めるタイプかもしれません(次男はこのタイプでした)。
家庭内で様子を見ていても泣く理由がわからない場合は、家庭以外での原因があるかもしれません。
そんなときはぜひ、園の先生に聞いてみてくださいね。
保育園で母子分離不安にならない朝の別れ方のポイント!
登園時に泣く子に対し、泣かないようにするのはとても難しいです。
「いつまでも泣かないで!みんな泣いてないよ!」と叱ると、余計に泣くのが長引く可能性があります。
「子どもが泣くのは仕方がない!」と割り切って、うまくお別れする方がよいでしょう。
私が園の先生に言われたのは、「朝は子どもが泣いても『ママ行ってくるね。先生お願いします!』と言って、さっさとお別れする方がいいです。」とのことでした。
子どもが泣くからと言って、ずっと子どもに付き添っていると、子どもは「これだけ泣けばママは一緒にいてくれる」と勘違いしてしまいます。
さっとお別れして、後は保育のプロの先生にお任せしましょう。
また、お別れするときの儀式を作るとよい場合もあります。
儀式というと大げさですが、
- 手を振ってバイバイをする
- 握手していってらっしゃいをする
- バイバイタッチをする
言葉ではまだ理解できない年齢の子どもたちも、身振り手振りで伝えることで、ママは仕事に行くということがわかるようになります。
子どもがママとお別れで寂しい気持ちを、園でがんばろうという気持ちに切り替えるきっかけにもなります。
逆にあまりよくない方法は、子どもがおもちゃやお友だちに夢中になっている間に逃げるようにいなくなる方法です。
一見スムーズなように見えますが、子どもにとっては「気が付いたらママがいなくなっていた(><)」と感じてしまって、より強い不安を覚えるようになります。
泣いていても遊んでいても、しっかり「いってらっしゃい」と挨拶した方がよいでしょう。
保育園で別れ際に泣くのは母子分離不安が原因?のまとめ
「保育園で別れ際に泣くのは”母子分離不安”が原因なの?」ということについて見てきました。
別れ際に子どもに泣かれると、ママはイライラしたり罪悪感を感じたりすることがあると思います。
でも、子どもが泣くのは必ずしも愛情不足が原因なのではありません。
園の先生に相談しながら、乗り越えていけるといいですね!