「色々な料理を作ったけど、作りすぎちゃった!」なんて時には、冷凍保存が活躍してくれますよね。
色々な食品を冷凍保存しておけば、食べたいときに解凍してすぐに食べることができますよね。
冷凍食品の解凍といえば、やっぱり「電子レンジ」が思い浮かぶと思います。
ただ、最近市販されている冷凍食品の中には、自然解凍でOKというものも沢山販売されています。
では、自宅で手作りで作った冷凍食品は、自然解凍でおいしく食べることができるのでしょうか?
冷凍したパスタを自然解凍で食べても大丈夫??
大人から子供までみんなが大好きなパスタ。
ランチからディナーまで、良く食卓に登場するというご家庭も多いのではないでしょうか?
このパスタですが、冷凍したものを自然解凍で食べても問題ありません。
自然解凍の場合、冷凍の手順によっては
- 水っぽくなってしまったり
- 味がおちてしまったり
では、どうしたら美味しく冷凍できるのか?そのポイントを見ていきましょう!
冷凍パスタの上手な冷凍方法
まずパスタを冷凍するときのおすすめは「茹でた状態で冷凍する」ということです。
茹でて一食分ずつ冷凍しておけば、食べたい分だけ解凍してすぐに食べることができますよね!
そのとき、美味しく冷凍するコツが3つあります。
冷凍パスタの冷凍方法(1)茹で時間を短めにする
茹でた麺は、時間とともに段々とのびて柔らかくなってしまいます。
すぐには食べずに保存するつもりで茹でる場合には、いつもより硬めに茹でておきましょう。
目安としては、いつもより2分短めに茹でましょう。
冷凍パスタの冷凍方法(2)油分でコーティングする
茹でたパスタを冷凍保存する際には、オリーブオイルやバターなどの油分をからめてから保存をするのがポイントです。
麺同士がくっつくのを防いでくれますし、水分が逃げるのをふせぐので、解凍してからも美味しく食べることができますよ。
冷凍パスタの冷凍方法(3)保存の際はしっかり密閉する
茹でた麺を保存するときに、ラップの中や保存容器などに空気がはいってしまうと、その部分から麺の水分が抜けて食べる時の食感が変わってしまいます。
完全に空気を抜くのは中々難しいかもしれませんが、保存の工程でなるべく空気が入らないように密閉した状態で冷凍できるように心がけましょう。
茹でたパスタを味付けして冷凍する場合は、ソースなどをかけてすぐの熱い状態ではなく、しっかりと冷ましてから冷凍処理をおこないましょう。
冷凍パスタを解凍してしまった!冷凍しなおすのはどうなの?
市販の冷凍食品は、開封・未開封に関わらず、冷凍しなおすことはおすすめされていません。
冷凍食品を販売している各メーカーでも、
- 品質が劣化してしまいますのでおすすめできません
- 味や風味・食感が劣化してしまいますのでおすすめできません
- 味・栄養・風味・色・食感など最初の品質と変わってしまうことがありますので、再凍結はしないでください
- 品質が変化してしまうことがありますのでおやめください
これは手作りしたものを冷凍した場合も同じだと考えてよいでしょう。
その理由は、食品に含まれている水分が関係しています。
パスタに限らず、食品には水分が含まれています。
一度冷凍すると食品に含まれている水分が凍り、細胞組織が破壊されます。
ですので、解凍すると凍っていた水分がうまみ成分とともに溶け出してきます。
これにより解凍したものを再冷凍した場合、味が低下してしまうのです。
市販の冷凍食品は、瞬間冷凍されているので、細胞組織の破壊が起こりにくいといわれています。
それでも家庭で解凍と再冷凍を繰り返せば、当然ながら味は落ちてしまいます。
「自然解凍してしまった冷凍パスタを再冷凍して食べたけどまずかった」という体験談も見かけました。
また、パスタは最初の解凍で伸びてしまいます。
ですから、せっかく上手に冷凍しても再冷凍すると美味しさが軽減してしまいます。
冷凍パスタを解凍してしまった場合、再冷凍することはあきらめて美味しいうちに食べましょう!
冷凍パスタをお弁当に持っていくときの注意点!保冷バッグで持っていけば大丈夫?
ではもし、冷凍のパスタをお弁当に入れたい時はどうすれば安全に美味しく食べることができるのでしょうか?
まず第一に、冷凍したパスタをお弁当に入れると、パスタの持つ水気が多く出てしまう可能性があるので、おすすめはできません。
食中毒の危険もありますし、麺が固まってしまい上手くほぐすことができなかったり、反対に麺が伸びてしまって美味しくなくなったりするからです。
でも、どうしてもお弁当に冷凍パスタを入れるという場合のやり方について解説していきます!調理の時点から、工夫できるポイントがあるんです!
冷凍パスタが美味しくない原因は、
- 麺が絡まる
- 麺が乾燥する
冷凍パスタを美味くする方法①パスタの麺は半分に折ってゆでる
麺の長さを短くしてしまうことで、麺が絡まりづらくなります。
冷凍パスタを美味くする方法②ゆで汁に、塩だけでなく油を混ぜる
パスタをゆでる際、塩を入れる人は多いと思います。
そこに、油をプラスすることで、麺の乾燥を防ぐことができますよ。
目安は、大さじ1~2杯ほど。
油の種類は何でも大丈夫なので、ソースの味に合うものを選んでくださいね。
冷凍パスタを美味くする方法③固めにゆで、ソースと一緒に煮る
麺は固めにゆでておき、その分の時間ソースと一緒に火を入れることで、麺を油がコーティングしてくれます。
ちなみに、ソースにはパスタのゆで汁を加えることで、麺とソースが絡みやすくなりますよ。
お弁当を持っていく際は、保冷バッグを使って温度が変化しないよう気を付けてくださいね。
冷凍ハンバーグを自然解凍で食べるには?朝作るお弁当に入れても大丈夫?
つづいて注目する冷凍食品は、ハンバーグです。
お弁当にもぴったりのハンバーグ、沢山作って冷凍しておけたらお弁当作りも楽になりますよね。
ハンバーグは、生のまま冷凍するよりも、焼いてから冷凍をしたほうが解凍した後美味しくジューシーに食べることができます。
冷凍したハンバーグを食べる時には、自然解凍でも加熱解凍でもどちらでも問題ありません。
ご自宅で食べる場合には、解凍した後に軽く蒸し焼きにしてあげると更にジューシーに仕上がりますよ。
冷凍したハンバーグは保冷剤代わりに使える?
お弁当にいれる場合、保冷剤変わりもかねて冷凍のままお弁当にいれるという方法もありますよね。
これは可能なのでしょうか?
この手作り冷凍食品の自然解凍については、その方によって安全と思うラインが違うと思いますが、私の見解としては「やめておいた方がいいかな」と思います。
理由としては、やはり「細菌の増加による食中毒の心配」があるからです!
自然解凍は、ゆっくりと溶けていきますよね。
この“ゆっくり”がネックで、この時に温度の上昇によりどんどん細菌が増えていくのです。
そして、自然解凍すると少し水っぽくなりますよね。
この水分や湿気が、実は細菌にとって快適な空間になってしまうのです。
つまり、自然解凍が進むほどに、どんどん細菌が増殖していきやすい環境を作ってしまうというわけです。
「夏の暑い時期じゃなければ大丈夫!」と思う方もいると思いますが、細菌は季節問わず潜んでいるのです。
もしもの場合を考えると、やはり自然解凍でお弁当にいれるのはあまりオススメできませんね。
冷凍グラタンを自然解凍で食べられる?そのお味は?
最後に注目するメニューは、グラタンです。
グラタンは冷蔵の状態では1~2日ほどしか日持ちしませんので、冷凍保存オススメのメニューとなります。
グラタンは、焼く前に冷凍する方法と、焼いた後に冷凍する方法と2種類冷凍方法があります。
「解凍してすぐに食べたい!」というせっかちさんの場合には、焼いてから冷凍したほうが良いですね。
その場合、自然解凍をしてそのまま食べることもできますが、やっぱりグラタンは冷たいままよりも加熱して温かい状態の方が美味しく食べられます。
ホワイトソースも、自然解凍の段階ではどろっと固まりかけのような食感になりますが、電子レンジやオーブンで加熱してあげると、とろっと美味しい食感になります♪
私個人的には、是非冷凍したグラタンは加熱して食べることをオススメします!
冷凍パスタは自然解凍でも食べられるの?のまとめ
冷凍パスタは自然解凍でも美味しく食べることができるのか?ということについて見てきました。
美味しい料理を長期間保存し、すぐに食べることのできる冷凍は、忙しいママにとっても大助かりのアイテムですよね。
是非上手に活用して、美味しい冷凍食品を食べてくださいね!