子どものいる方であれば必ず持っている、「母子手帳」。
母子手帳にきちんとした記入欄があるのは、6歳までです。
自治体によって違うのかもしれませんが、私の持っている2冊の母子手帳のうち1冊にはその後に
「小学校1年生」~「小学校6年生」の各学年ごと
「中学1年生」~「中学3年生」の各学年ごと
「15歳以降」
という欄が数行ずつついていました。
なので、書こうと思えば15歳以降でも記録を残すことができるということです。
ということで、いつまで使うのかというと
- 大きな記入欄に記録できるのは小学校入学前まで
- 過去の記録を見るのであれば、一生涯
私が大学生のとき、教職を取っていて介護体験に行ったのですが、そのときに「風疹のワクチンを打っているか」の確認がありました。
「そんなの聞かれても覚えてない!」と思ったのですが、念の為に母に聞くと、母子手帳にきっちり記録してくれていました。
当時の病院の領収書もあったので、母子手帳のそのページをコピーして提出することで接種の証明になりました。
中学生や高校生の頃に受けた予防接種でも、このように母子手帳に記録していれば役に立つんだなと思いました。
母子手帳が必要になるときは
- 妊婦中の妊婦健診
- 市役所の手続き(出生届など)
- 乳児健診
- 予防接種
これらの場合は、母子手帳の中に記入してもらうので必ず持参してください。
他にも、成長記録を書くところもあるので、妊娠中からいろいろなことを書き留めることもできます。
妊娠中や育児についての知識もまとめて書いてあるので、読み物としても使うことができますよ。
母子手帳はいつまで持ち歩く必要があるの?
妊娠して母子手帳をもらったら、少なくとも出産するまでは常に持ち歩く必要があります。
私の場合も、母子手帳を交付してもらった市役所の窓口や、産婦人科のお医者さんにも「常に持ち歩くように」と言われました。
妊婦さんの体に何かがあったときに、母子手帳があればお腹の子のことも考えて手当してもらえます。
私は、そういった「万が一のときのために」”というのもありました。
が、それ以外にも単に「お腹に赤ちゃんがいている証」を持ち歩きたいという気持ちもありました。
もちろん、持ち歩いていることを誰かに自慢したりとかではありません。
ただ、仕事で疲れても、母子手帳を眺めて「よし頑張るぞ」と思えたり、「無理はいけないな」とセーブする気になりました。
母子手帳は小さなものですが、健診の補助チケットを一緒に持ち歩いていたり、大き目の母子手帳ケースに入れていると結構かさばったりします。
なので、カバンに入れるのに邪魔にならないように、工夫して持ち歩くようにすることがポイントです。
母子健康手帳の役割!どんなことを書いておけばいいの?
母子健康手帳は、最初にもご説明したように
- 妊婦健診
- 乳児健診
- 予防接種
- 市役所の手続き
健診では、妊婦さんのお腹の大きさ(恐怖の)体重記録欄などがあります。
乳児健診では、赤ちゃんの健康状態のチェックや身長体重などを記録します。
予防接種は、いつどんな予防接種を左右のどちらの腕に打ったのかなどが記録されています。
これらは全て、健診時に病院の方が記入してくださいます。
市役所の手続きでも出生届出済証明の欄は、市役所の方が書いてくださいます。
(手書きやから、人の母子手帳に記入するとか緊張するやろうな~。笑)
これ以外のところは、全て保護者の方が自由に記入することができます。
私が母子手帳に記入していること
私は母に私の母子手帳を見せてもらったことがあるのですが、私のかかった病気などは詳しく書いてありましたが、母の当時の気持ちなどは書いていませんでした。
それを見せてもらったときに、事務的な内容だけで少しさみしく感じたので、私が妊娠したときは些細な事や気持ちをなんでもメモするようにしました。
- 「嬉しかったこと」
- 「辛かったこと」
- 「産まれてきてくれた時の気持ち」
出産後は、子どもの誕生日ごとにメッセージを書いています。
- 初めて話した言葉
- 歩いた日
- 離乳食を始めた日
- 歯が生えた日
- 卒乳した日
節目の記録もつけています。
妊婦健診や乳幼児健診のたびに「たくさん書いてるね」と言われるほどです。
母子手帳は、私の育児記録や日記でもあります。
子どもたちが大きくなったときに見せたいなと思っています。
日記的なことではなく、ちゃんとした(?)病気の記録も書いています。
私の下の子は、
「入院2回」
「熱性けいれん2回」
「卵アレルギーあり」
だったので、予防接種のときの問診票はたくさん記入することがありました。
上の子はそういったものが全くなかったので、下の子と問診票を書き上げる時間が全然違います。
そのため、予防接種の問診票を書きやすいように、主な出来事を最後のページにまとめて書いています。
これには「私以外の人が見てもわかるように」という狙いもあります。
母子手帳はとても便利なのですが、月齢が違うと別のページへの記入ですので、どこに何を書いたかわからなくなってしまうこともあります。
そのため、このような工夫もあればわかりやすくて良いと思います。
ぜひ、参考にされてみてくださいね。
母子手帳の発症は日本だった!?
日本に住んでいると母子手帳があるのは普通ですが、実は海外では母子手帳がない国もあります。
というか、母子手帳は「日本発祥」って知っていましたか?
日本で一番最初に母子手帳が発行されたのは、1948年のことでした。
このときの母子手帳には、粉ミルクの配給記録が主な目的だったようです。
そしてこの当時、日本での乳児死亡率はなんと「1000人あたり60.1人(1950年)」という、今では考えられない水準でした。
日本の母子手帳の歴史
そんな「日本の母子手帳の歴史」を簡単に整理してみました。
日本の母子手帳①1942年
1942年に、国による妊産婦手帳制度が発足されました。
このときの目的は
「戦争時でも物資の優先配布を受けられるようにする」
「定期的な医師の診察を促すため」
というものでした。
日本の母子手帳②1947年
1947年に「児童福祉法」が施行されました。
翌年から妊産婦手帳が母子手帳になって、内容も充実されていきました。
日本の母子手帳③1965年
1965年には「母子保健法」が施行されました。
翌年から母子手帳が母子健康手帳に変更になりました。
日本の母子手帳④1981年
1981年には母子保健法の改正に伴って、「母親が成長記録が書き込める」といった、今の形となりました。
日本の母子手帳⑤1991年
1991年に、母子保健法の改正に伴って、都道府県での交付から市町村での交付になりました。
そして2004年には乳児死亡率が「1000人あたりの2.8」にまで改善して、世界最高水準にまでなっています。
世界的にはまだまだ少ない母子手帳
母親と子どもの健康記録を別々に記録したりというものは、他のいろんな国で存在しているようですが
「母子の健康記録を1冊の手帳にまとめた形の母子手帳」
というものは、意外と世界的に見ても少ないらしいんです。
忘れっぽい私としては、母子手帳がないと
「え、じゃぁどうやって予防接種の管理してんの?成長記録って覚えてんの?」
と思ってしまいます。
それぐらい、私にとって母子手帳は大事なものです。
そんな日本の母子手帳は、外国からも高い評価を受けているそうです。
ちなみに、日本発症の母子手帳を世界に広げて、世界中の人たちが健康な生活を送れるようにと活動している団体があることを、ご存じでしょうか?
その団体の名前は
「HANDS(特定非営利活動法人HANDS(Health and Development Service))」
といいます。
ホームページには、いろんな活動内容も書かれているので「どんな活動をしてるんだろう?」と興味のある方は、ぜひご覧になってくださいね。
母子手帳はいつまで使う?のまとめ
母子手帳はいつまで使うのか?ということについて見てきました。
今の母子手帳は、長く使うことができますし、子供が大人になったら「健康と成長の記録」として渡してあげることのできる、そんな素敵なものになっていると思います。
せっかくの、そんな「素敵な母子手帳」ですから、子供に渡してあげるときに、ボロボロのみすぼらしい姿にはしたくないですよね。
そんなときにおすすめなのが「墓碑手帳カバー」や「母子手帳ケース」です。
母子手帳の汚れ防止にもなりますし
- とってもかわいいデザインのもの
- 使い勝手の良いもの
ぜひお気に入りの「墓碑手帳カバー」や「母子手帳ケース」を見つけて、母子手帳を大切に使ってくださいね。
では最後に、ご紹介してきたポイントをおさらいしておきますね!
- 母子手帳に詳しく記入する欄があるのは6歳までです。
- 過去の記録を見るために使うのであれば、一生涯使えます。
- 母子手帳が必要になるのは「妊婦中の妊婦健診」「市役所の手続き」「乳児健診」「予防接種」などです。
- 母子手帳は、交付されてから少なくとも出産するまでは常に持ち歩く必要があります。
- 母子健康手帳は、数字の記録だけではなく、保護者の気持ちなどを日記のように記録しておくこともできます。
今回は「母子手帳をいつまで使うのか?ということについて見てきましたが、母子手帳の表紙をまじまじと見たことありますか?
母子手帳の表紙って、「保護者の氏名を書く欄」がありますよね。
そこの欄って2段になっているんですけど、ここの書き方実は「決まりはない」んです。
そんな「母子手帳の保護者欄」についてのことを
「母子手帳の表紙の書き方!保護者の氏名欄が二段のときどう書く?」
に詳しく綴っていますので、興味のある方はどうぞ^^