
子どもと一緒に買い物に行くと、なぜかどっと疲れてしまう。
そんなこと、ありませんか?
必要なものをさっと買って帰るだけのつもりが、気づけば声を荒げてしまって。
帰り道に「またやってしまった…」と落ち込む、あの感覚。(そして夜、寝顔を見てひっそり反省する、あのループ。)
イライラしてしまうのは、あなたが「ダメな親」だからじゃないんです。
ちゃんと理由があって、対処法もある。
この記事では、子どもと買い物でイライラしてしまう原因と、今日からすぐ使えるちょっとしたコツをお伝えします。
子どもと買い物でイライラするのは、あなただけじゃありません
まず最初に、これだけ言わせてください。
子どもと一緒のお買い物でイライラするのは、ごく自然なことです。
「私の心が狭いのかも」「もっと余裕のある親になれないのかな」と思ってしまう方もいるかもしれません。
でも、それは違います。
育児中の保護者を対象にした調査でも、「子どもと外出中にイライラした経験がある」と答える人は非常に多く、特にスーパーやショッピングモールでの買い物中は、その代表的な場面として挙げられています。
つまり、多くの親が同じ気持ちを抱えながらも、黙って頑張っているんです。
あなたが特別に怒りっぽいわけじゃない。
焦らなくていいんですよ。
うちの子がまだ2歳のころ、スーパーのお菓子コーナーで大泣きされて、周りの視線が痛くて、もう二度と連れてこないって思ったことがあります。(でも翌週にはまた連れていくんですよね。)
それからいろいろ試してきて、少しずつラクになってきたことをお伝えできればと思います。
子どもと買い物でイライラしてしまう5つの原因
「なんでこんなにイライラするんだろう」と自分を責める前に、まずは原因を知っておきましょう。
理由がわかるだけで、不思議と気持ちが少し楽になりますよ。
①子どもの行動が予測できない
子どもは突然走り出したり、棚のものを触ったり、まったく関係のない方向へスタスタ歩いていったり。
親からすると「なんで今それするの!?」の連続です。
人間は「予測できないこと」に対して、特に強いストレスを感じます。
これは脳の仕組みとして自然な反応。
子どもが予測不能に動くほど、親の神経はじわじわとすり減っていきます。
②「早くしなければ」というプレッシャー
「夕食の準備があるから早く帰りたい」
「仕事の合間に急いで寄った」
「雨が降りそう」
大人には大人の事情があって、「時間的プレッシャー」があるときほど、子どものマイペースな行動にイライラしやすくなります。
余裕があるときは笑って済ませられることも、急いでいるときは許せなくなる。
それは当然のことなんです。
③社会的な視線を気にしてしまう
子どもが騒ぐと、周りの目が気になりますよね。
「うるさいと思われてるかな」
「しつけができてないと思われてるかな」
そのプレッシャーが重なって、子どもへのイライラとなって噴き出してしまうことがあります。
本当は子どもよりも、「見られている自分へのストレス」の方が大きかったりするんです。
④親自身が疲れている
育児、家事、仕事。
毎日フル稼働しているところに、さらに「子連れ買い物」という高難度のミッションが加わる。
疲れているときは、誰でもイライラしやすくなります。
それは子育ての失敗じゃなくて、人間として当たり前の状態です。
⑤子どもの「欲しい!」攻撃
お菓子、おもちゃ、ガチャガチャ。
「買って買って」「なんで買ってくれないの」が続くと、頭の中でぷつっと何かが切れる瞬間が来ます。
これは子どもが「欲望を我慢する力」を司る前頭前野がまだ発達途中だから。
わかっていても、何度も繰り返されるとしんどい。
それはもう、しんどいんです。
今日から使える!イライラを減らすための5つのコツ
原因がわかったところで、具体的な対処法をご紹介します。
完璧にやろうとしなくて大丈夫です。
一つだけでも試してみると、じわっと変わってくるかもしれません。
コツ①:買い物前に「ミッション」を渡す
出かける前に、子どもに役割を与えてみましょう。
「今日はトマトとたまごを買いに行くよ。〇〇ちゃんに見つけてほしいな」
子どもは「お手伝いしている」感覚を持てると、ぐっと落ち着きやすくなります。
ゲーム感覚で取り組めるので、走り回る時間も減ることが多いです。
「子どもを連れていく」から「子どもと一緒にやる」に発想を変えるだけで、親自身の気持ちも少しラクになります。
うちではこれを試してから、買い物中にどこかへ走っていくことがほぼなくなりました。
最初は「え、トマトってどれ?」って全然違うものを持ってきましたが(笑)、それはそれでかわいかったです。
コツ②:「今日だけのルール」を事前に決めておく
「今日はお菓子は1個だけ選んでいいよ」と、出かける前にルールを伝えておくことがポイントです。
何も言わずに行くと、子どもは「全部買ってもらえる可能性がある」と思って諦めません。
でも最初から「1個だけ」と決まっていれば、子どもも「どれにしようかな」と選ぶ楽しみに集中できます。
注意したいのは、ルールは必ず事前に伝えること。
お店に入ってから伝えても効果が薄く、むしろ「さっきと話が違う!」と泣かれる原因になります。
コツ③:タイミングを選ぶ
子どもがお腹を空かせているとき、眠いとき、疲れているとき。
このタイミングでの買い物は、イライラの確率がぐっと跳ね上がります。
できる範囲で、食後すぐ・昼寝のあと・機嫌のいい時間帯を狙うだけで、ずいぶん違います。
「そんなに都合よく行けない」という日もありますよね。(むしろそういう日の方が多い)
そういう日は、いつもより少しだけ期待値を下げておくのがコツ。
「今日は荒れてもしょうがない日」と決めて行くと、意外と心が楽です。
コツ④:「短時間・少量」を意識する
長時間の買い物は、子どもにとっても大人にとっても消耗します。
特に小さな子どもは集中力が続く時間が短く、30分を超えてくると飽きてぐずり始める子が多いです。
まとめ買いより「小分けに数回」の方が、結果的にイライラが少なくなるという親御さんも多いです。
日用品はネットスーパーや定期便を活用して、リアルの買い物を最小限にするのも一つの手です。
コツ⑤:「イライラしてしまった自分」を責めない
どんなに準備しても、イライラしてしまうことはあります。
怒鳴ってしまった、無視してしまった、つい子どもより先に先に歩いてしまった。
そういう日があっても、それがあなたのすべてじゃない。
「今日はうまくいかなかったな」と思ったら、家に帰ってから「さっきはごめんね」と一言だけ言える親でいれば十分です。
完璧な親でいる必要はないんです。
子どもに謝れる親でいること、それだけで充分に伝わっています。
私も以前、スーパーでの子どもの癇癪に耐えられず、つい大きな声を出してしまったことがあります。
帰りの車の中でずっと後悔していたんですが、家に帰ってから「さっきは怒鳴ってごめんね」と伝えたら、子どもが「いいよ」って笑ってくれて。
なんか泣きそうになりました。
やってしまいがちなNG行動も知っておこう
対処法と合わせて、逆効果になりやすい行動もチェックしておきましょう。
知っているだけで、ぐっと変わります。
「早くして!」を何度も繰り返す
親が焦れば焦るほど、子どもはパニックになって逆効果になりやすいです。
急かす言葉はできるだけ一度だけにとどめ、「あと5分で出るよ」と具体的な数字を言う方が子どもには伝わりやすいです。
「じゃあ買ってあげる」で解決しようとする
子どもが泣き止まないからと欲しがっているものを買い与えてしまうと、「泣けば買ってもらえる」と学習してしまいます。
一度決めたルールは、なるべく守ることが大切です。(でもたまには泣き落としに負けることもありますよね)
人前で強く叱る
周りの目が気になってつい怒鳴ってしまうのはよくわかります。
でも人前での強い叱責は、子どもに恥ずかしさや恐怖感を与えやすく、逆に言うことを聞かなくなることも。
できれば人目のない場所へ移動して、落ち着いて話す方が効果的です。
まとめ:子どもと買い物のイライラは、原因を知って少しずつ対処するだけでいい
子どもと買い物でイライラしてしまうのは、あなたが弱いからでも、ダメな親だからでもありません。
イライラしやすい主な原因は、
- 予測できない子どもの行動にストレスを感じるのは自然なこと
- 時間的プレッシャーや周囲の視線が重なりやすい場面であること
- 親自身の疲れがイライラをさらに大きくしていること
今日から使えるコツとしては、
- 事前にミッションを渡して子どもに役割を持たせる
- 「今日だけのルール」を出かける前に伝えておく
- タイミングを選んで、なるべく余裕のある状態で行く
- 短時間・少量の買い物を心がけ、ネットも上手に活用する
- イライラしてしまっても、自分を責めすぎない
一度にすべてをやろうとしなくていいです。
「これならできそう」と思ったものを一つだけ、明日から試してみてください。
子どもと一緒のお買い物が、いつかちょっとだけ「おもしろい時間」になる日が来たら、いいですよね。
今日より少しだけラクになれたら、それで充分です。
完璧じゃなくていい。
一緒に、少しずつ。
