毎年、節句の日に合わせて息子のために飾る「兜」や「鯉のぼり」。
4月中頃から毎年飾りだしているけど、こどもの日が終わったらどのタイミングで片づけるのがいいのか知っていますか?
ひなまつりのお雛様などは、早く片付けないと行き遅れる!!など聞きますよね。
男の子の場合もそういった言い伝えがあったりするのでしょうか。
今は、かなりコンパクトな五月人形も売られていて場所を取ることもありません。
ですが、時期的なものなので、こどもの日が過ぎてから飾ってあるのも、お客様が見えたときなど「まだ飾ってるの?」と思われそうで、心配です。
五月人形の正しい片付け方、片付けるのに適しているタイミングがあるのでしょうか。
兜を片付けるタイミングは?出しっぱなしは縁起が悪い??
五月人形については、はっきり言って年中飾っていても全然OK!!
特に、いつまでに片づけなくてはいけないという決まりはありません。
そういえば、時代劇やお屋敷訪問みたいなテレビで、和室に大きな兜を飾っているお金持ちの家が出ていたりしますよね。
それを見ても何も違和感がないのは、年中飾っていてもOKということなのでしょうか。
そうは言っても、こどもの日が終わって何週間か飾っていると子供や旦那から、「いつまで飾っておくの?」と、もやっとコメントが飛んできそうです。
五月人形は、「災いから逃れ身を守る」という役割があるため、子供を守るお守りとして家に飾っておくものです。
なので、「こどものお守りだから、ずっと飾っても大丈夫!!」と言いましょう。
心では、「じゃぁ、自分で片づけてよ!」と私は思いますが。
兜の片付け方やお手入れのポイントは?防虫剤や湿気対策は?
では、実際に片付けをするときの兜のお手入れの仕方や保管方法についてお話します。
(旦那さんにも教えてあげてください)
兜のお手入れポイント①ほこりを丁寧にとる
手や指で直接触ると手の脂がついてしまい、ほこりが取れにくくなります。
羽ばたきなどで、ほこりや汚れを落として、金具類は乾いた布でよく拭いて脂が残らないようにしましょう。
兜のお手入れポイント②紙とポリ袋で防虫対策
柔らかい布や紙で軽く包んで、破損や虫から守ります。
強く包んでしまうと、型くずれの原因になるので注意しましょう。
そのうえから、ポリ袋で密閉して箱に入れます。
すきまには、新聞紙をつめて動かないようにしましょう。
兜のお手入れポイント③防虫剤は使わない
ナフタレンなどの化学物質を入れるとガスが発生し、金具のメッキがはがれる原因になります。
どうしても心配な場合は、少ない量を紙に包んで直接人形にあたらないように入れてください。
プラスチック製の道具類などは、溶けてしまうこともあるので注意しましょう。
兜のお手入れポイント④直射日光や湿気に注意
直射日光が絶対に当たらない、湿気の比較的少ない押し入れを選んで収納しましょう。
上の方や天袋など高い場所が保存に適しています。
兜の片付けには天気が大事?!どんな天気の日を選ぶと安心?
こどもの日が過ぎ、5月中旬ごろの天気の良い日に片づけるのが無難でしょう。
5月下旬や6月くらいになると、梅雨に入るので湿気が多くなります。
人形にとって湿気は大敵なので、天気の良い日に部屋の風通しを良くして片づけるようにしましょう。
特に、大安がいいとかはないので、週末にテレビを見ている旦那さんに片付けをお願いしてしまいましょう。
五月人形は何歳まで飾るのが正解?その後はどうすればいい?
何歳まで飾らなくてはいけない、何歳には飾ってはいけないというルールは特別ありません。
最近は、引っ越しなどのタイミングで、収納スペースを確保するのが大変などの理由で処分することも多いようです。
五月人形は、子供の守り神のような存在です。
「息子の中学卒業」や、「成人式」、「結婚式」など節目のタイミングで、と決めて飾るのもいいですね。
五月人形を役目を終えたからといって、押し入れに入れっぱなしにするのもよくありません。
五月人形は「人形供養」などを行っている神社やお寺でお焚き上げしてもらうことがいいでしょう。
親の愛情や思い出のたくさん詰まった人形を粗大ごみで処分するのは、少し抵抗がありますよね。
兜を片付ける時期のまとめ
子供を災厄から守ってくれる兜や五月人形は、こども一人に付き一体用意するものです。
父親が子供のころに、ご両親に用意してもらった五月人形を息子のものとして、引き継いで飾るのは厄を引き継いでしまうと言われています。
なので、五月人形を引き継いでいくことは避けるべきです。
しかし、こども用と父親の五月人形を並べて飾ることは、特に問題はないのでそういった飾り方をするのもいいかもしれませんね。
2人分の五月人形を飾るのは、スペース的にも大変かもしれません。
ですが、見栄えも違いますし、自分とこどもの兜が一緒に飾ってあるといのも感慨深いものがありそうです。
また、おじいちゃん、おばあちゃんも喜んでくれそうですよね。
最後にポイントをおさらいしておきますね!
- 五月人形は子どものお守りなので年中飾っていてもOK
- ほこりは丁寧に取る
- 防虫剤は使わずに紙やポリ袋で防虫対策を
- 片付けは天気の良い5月中旬ごろを目安に
- 役目を終えたときは「人形供養」を