自炊をされる方であれば、ほぼ毎日つかうまな板。
まな板って壊れることは滅多にないので、よっぽど
「傷だらけになって、ボッコボコになったり」
「どうやっても落ちないような汚れがついてしまったり」
なんてことがないと、買い替え時を見失いがちです。
そこで今回は、まな板の買い替え時の見極め方についてご紹介します。
まずまな板には、プラスチック製のものと木製のものがあります。
一般的に寿命として言われているのは
- プラスチック製…2年
- 木製…6~7年
まずは寿命の目安が参考になりますが、買い替え時としては「汚れが落ちなくなったとき」です。
なかなか落ちない黒ずみはカビや雑菌の元です。
食べ物を扱うものなので、衛生的に使うためにも汚れが落ちなくなったら買い替えましょう。
ただ、「黒くなったから」とすぐに買い替えてしまうのももったいないですよね。
日々使うときに汚れが気になったら、まずはキッチンハイターなどで除菌と漂白をこまめに行うようにしましょう。
そして、これは私にとっては意外なんですが、「あまりに使い古したまな板を使い続けると、包丁が切れにくくなることもある」そうなんです。
それだけでなく、食材が滑りやすくなってケガの恐れもあるとか…。
まな板を長持ちさせる方法!どんなことに気を付けるとよい?
まな板をできるだけ長持ちさせるためには、以下のようなことに気を付けると良いと言われています。
まな板を長持ちさせるポイント①材質に合った洗い方をする
プラスチック製のまな板と木製のまな板では、洗い方が異なっています。
詳しくは次の項目でご説明します。
まな板を長持ちさせるポイント②使用前に一度水で濡らす→拭く
乾燥した状態から使い始めるのではなく、一度水を付けて布巾などで拭くという作業をした方がニオイが付きにくいんだそうです。
そう言われてみれば、板前さんって切る前に布巾でさっとまな板拭いてますよね?
こういう意味があったというわけです。
ちょっと面倒ですが、ニオイがつきそうな食材を切るときは試してみてください。
まな板を長持ちさせるポイント③使用後はすぐに洗う
長時間汚れたままで放置すると、まな板に雑菌が繁殖したりニオイが染みついたりしてしまいます。
使ったらすぐに洗いましょう。
まな板のつけ置きは定期的にするべき?長持ちさせるための注意点
プラスチック製のまな板は、どんな漂白剤でつけ置きしても大丈夫です。
ただ、木製のまな板は漂白剤をうと、変色や臭いがつく原因になるので使用は避けてください。
プラスチック製まな板のつけ置きの頻度とやり方
プラスチック製のつけ置き頻度ですが、週に1回くらいで十分です。
まな板がしっかり浸かる容器に30℃~50℃の湯を張り粉末の酸素系漂白剤を溶かします。
お湯1Lに対し小さじ2杯の漂白剤を入れます。
そこにまな板を入れて、1時間つけ置きします。
時間になったら、まな板を取り出して食器用洗剤とスポンジでよく洗ってから乾かします。
液体の塩素系漂白剤を使う場合は、まな板の上にキッチンペーパーをかけてそこに薄めた漂白剤をまんべんなくかけてください。
塩素系は酸素系よりも漂白効果が高いですが、臭いがツンとして苦手な方の場合、まずは酸素系で試してみるのがいいですよ。
木製のまな板はどうやって消毒すればいい?
そして、漂白剤でのつけ置きができない「木製のまな板」の場合、熱湯消毒をすることをおすすめします。
まず事前に、食器用洗剤とスポンジで木目に入った肉や魚の汚れをきれいに落としてから、しっかりとすすぎます。
そのあと、ふきんで水気を切った後に表と裏に熱湯をかけます。
このとき、まな板が汚れたままの状態で熱湯をかけてしまうと、食材のタンパク質が木目に固まって残ってしまって、黒ずみの原因になります。
なので、まな板に熱湯をかけるのは、必ず清潔な状態で行うようにしましょう。
そして、余分な水分を拭き取ってからアルコール除菌スプレーをかけて、風通しのいい日陰で木目を立てて乾燥させましょう。
このとき、直射日光と食洗機での乾燥は避けてくださいね。
意外とやってる!?まな板の間違った洗い方とは?
まな板ってどうやって洗っていますか?
私は、プラスチック製のまな板を使っているのですが。
いつも食材を切ったら、食器用洗剤をつけたスポンジでごしごしとこするのみです。
一般的だと思っていたこの洗い方は、実は間違っている(というか、事足りていない)そうで…。
正しいまな板の洗い方を素材ごと見ていきましょう。
正しいまな板の洗い方①プラスチック製
①食器用洗剤で洗う
②生魚や生肉を切った場合は、必ず「キッチンハイター」などで除菌する
※必ず手袋を着用しましょう。
③ハイターをかけたら、キッチンペーパーでパックをして所定の時間放置する
④裏面も同じようにする
⑤水で流し、再度食器用洗剤で洗う
⑥しっかり乾燥させて保管する
正しいまな板の洗い方②木製
①食器用洗剤で洗う
②生魚や生肉を切った場合は、「塩」「重曹」を全体に振りかけ、木目に沿ってたわしでこする
③熱湯をかけて消毒
※キッチンハイターなどの漂白剤は使用不可です。
④裏面も同じように洗って熱湯消毒する
※熱湯をかけるのは、まな板が完全にキレイになってからにしてください。
汚れていると、肉や魚のタンパク質が固まってしまうことがあります。
⑤余分な水分はタオルで拭き、乾燥させて保管する
ただ、一つの食材を切る度に、毎回見てきたような手順で洗わないといけないというわけではなく。
一日の終わりには、除菌まで終わらせて保管するようすれば良いでしょう。
生魚や生肉を切ったあとに、同じ面で生で食べる野菜などを切るという場合は、その前に一度除菌をされることをオススメします。
生ものを切る面と野菜を切る面を明確に分けたり、生ものを切る順番を最後にするなどの工夫も必要だと思いますよ。
まな板は使い分けした方が長く使える?便利に使い分けるために必要な枚数は?
まずまな板、は使い分けした方が衛生的に使えるし、まな板の寿命も長くすることができるので、おすすめです。
理想をいえば、
- 肉用
- 魚用
- 野菜用
- 調理済み食品用
肉や魚の雑菌が、野菜につかないようにすることが大前提ですが、4枚あれば確実に菌の付着や味や臭い移りが避けられます。
ただ管理が面倒ですし、置くスペースの確保も大変ですよね。
なので、実質的な板の使い分け枚数でおすすめなのは、2~3枚です。
2~3枚のまな板を使って
- 肉と魚用
- 野菜用
- できれば調理済み食品用
せめて野菜用のまな板は独立させたいものですね。
そして調理済み食品用のまな板は、まな板の木目や傷に食材が入り込みやすいので、木目や傷にそって丁寧に洗う必要があります。
そしてこの時、1枚のまな板を裏表で使い分けるのは、菌の付着を避けきれないのでおすすめしません。
あまりまな板の枚数をもちたくないなら、工夫をする必要があります。
まず肉や魚を切るときには、まな板の上に
- 牛乳パックを開いたもの
- まな板シート
- 使用場所(まな板のサイズ)
- 収納場所
- 食洗機の使用可否
を敷いて切ると、まな板を清潔に保つことができます。
また、食材を切る順序を、
「野菜」
↓
「肉や魚」
にすると菌の付着を防ぐことができます。
そして食材を切ったら、都度水で汚れを洗い流し布巾で水気を切ることで、木目や傷に食材が入り込むのを最小限に抑えられます。
なので「食材を切ったら、まな板を流水で流す」を習慣にするとまた板は長持ちします。
まな板には一生ものもある!?失敗しないまな板選びの極意
まな板には寿命があると最初にお話しましたが、一生もののまな板というものもあるようです。
なぜ一生ものとして使い続けることができるのかというと。
それは、極めてカビが発生しにくい種類の木(青森ヒバなど)を使っているからなんです。
板前さんなどは、こだわりの料理道具を一生大事に使われるといつイメージがありますが、まさにそのような雰囲気のまな板です。
まな板の素材ごとの違いや、まな板を選ぶ極意をお伝えしていきますね。
プラスチック製まな板の特徴
プラスチック製まな板の特徴は、板に水が染みこみにくいためにカビにくいという点です。
包丁での傷が木製のものよりも付きにくいため、お手入れが簡単です。
また、プラスチック製まな板は「軽くて扱いやすい」と言われています。
ただ、木製のものよりも包丁の刃こぼれが起こる可能性が高いのが欠点ですね。
木製まな板の特徴
木製まな板は、プラスチックに比べると弾力性があるので包丁が傷みにくいです。
そして、まな板からの跳ね返しの力が多少は働くので、たくさん刻んでも手が疲れにくいです。
ただ、プラスチックのものよりもカビが発生しやすいので、日々正しいお手入れがとっても大切になってきます。
木で作られているので、反り返りが発生することがありますが、それも一つの愛着ポイントとして見ることもできますよね。
重量感があり、安定した使い心地も特徴の1つで、物によっては一生使えるようなまな板もあります。
あなたにぴったりの木製まな板えらびの極意
まな板選びの極意としては、「まな板にどのような役割を求めるか」ということに尽きます。
プラスチック製と木製の違いは、見てきた通りなので、まずは
「自分のまな板への思いが、どちらのまな板にマッチしているのか」
を考えてみてください。
「定期的に買い替えてもいいから、カビにくいものが欲しい場合はプラスチック製」
「刃こぼれをさせたくないし、一生使いたいなら木製」
などといった感じですね。
あとは、細かい話ですが、まな板の
これらのポイントを抑えて、あなたの希望にかなったまな板が見つかりますように。
まな板にも寿命がある!?のまとめ
まな板の寿命についてみてきましたが、最後にポイントをまとめておきますね。
- まな板の寿命は、プラスチック製は2年・木製は6~7年と言われています(使用状況によってはこの限りではありません)。
- まな板を長持ちさせるためには、使用後すぐに洗う、定期的な除菌、使用前に水で濡らすなどをすると良いそうです。
- プラスチック製まな板にはハイターが使えますが、木製のまな板には使えません。材質に合った洗い方をしましょう。
- まな板には、一生使えるものもあります。
「まな板」が不衛生だと、そのまな板を使って作った料理も不衛生になってしまいかねません。
あなたのまな板にあった正しいお手入れの仕方と正しい交換時期を知って、お料理を頑張ってくださいね!