離乳食が始まってしばらくすると、赤ちゃんが食べ物に慣れてきます。
余裕も出てきて、少しでもおいしいものを食べさせてあげたくなりますよね。
バターは、大人もよく使う調味料です。
少し加えるだけで一気に風味が出ておいしくなります!
でも、最初の頃に使えるのは無塩バターですよね。
では有塩バターを離乳食に使えるのは、いつ頃からなのでしょうか。
まずバターには有塩と無塩のものがあります。
風味付け程度に使用するならどちらでも構いません。
ですが、離乳食は薄味が基本なので、できれば無塩バターを使った方がいいでしょう。
そして実はバターは、有塩・無塩に関係なく、生後7か月の離乳食中期ごろから、少しの量だったら使うことができるんです。
有塩バターを使用するのであれば、ほかの料理は塩分を控えるなどして、調整できると良いですね。
注意しておきたいのが、バターにはアレルギー食材として乳成分が含まれます。
牛乳アレルギーのある赤ちゃんには与えないようにしましょう。
私も、離乳食づくりにバターはとても重宝しています。
無塩バターは高いので、有塩ですが大人も使える質のいいものを使用しています。
離乳食のおやきを焼くときに使ったり、お刺身をバターソテーにしたりします。
娘はパクパクと食べてくれます。
油の代わりにも使えて風味もつきます。
味付けがマンネリ化した時に試してみると、赤ちゃんも喜んで食べてくれますよ。
バターではなくマーガリンは離乳食に使っても大丈夫?
では、バターに似ているマーガリンは離乳食に使っていいのでしょうか?
マーガリンはバターより比較的安く買えます。
でも、マーガリンにはバターにはない「トランス脂肪酸」が含まれています。
このトランス脂肪酸は、あまり体に良くないと言われています。
赤ちゃんの消化器官に負担がかかることもあります。
1歳頃まではできるだけバターを使うことをオススメします。
どうしてもマーガリンを使う際は、多すぎないようにしてくださいね!
そもそも油には、植物油や魚油などなど、色々な種類の油がありますよね。
こういった油を加工したりだとか、高温で調理したりするときに、この「トランス脂肪酸」ができるんです。
このトランス脂肪酸は、体の中で
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LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増やしたり
HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減らしたり
そしてLDLコレステロールが増えると、血管の内側にコレステロールがたまって、血液の通りが悪くなってしまいます。
すると、心筋梗塞や脳卒中などの病気になりやすくなるんです。
離乳食時期にバターロールはいつから食べさせてもいいの?
バターは生後7~8か月の離乳食中期から与えてもいいと話しました。
でも、バターロールは離乳食後期(生後9~11か月)から与えるのがオススメです。
なんと、バターロールには、食パンの約2倍の脂質が含まれているのです!
そのため消化に時間がかかり、赤ちゃんの負担にもなってしまいます。
なので、できるだけ離乳食中期には、バターロールを与えない方がよさそうです。
バターロールなどの表面の茶色い部分には注意が必要!
また、見落としがちなのが、ロールパンの表面の茶色い部分です。
このロールパンの表面の茶色い部分には、ツヤ出しのため卵が塗られていることもあります。
なので、卵アレルギーの赤ちゃんには注意が必要です。
バターロールを初めて与える時は、茶色い皮の部分は取り除いて、中の白い部分をあげてみましょう。
さらに、バターロールは添加物が多く含まれています。
商品によっては、マーガリンが使われているものもありますよ。
先ほど説明したように、マーガリンはあまり体に良くないんですよね。
できれば避けたいものですね。
赤ちゃんに食べさせるバターロールを買う際は、裏の成分表示を確認して添加物が少ないものを選ぶと良いですね。
私は娘にはバターロールを1歳頃から食べさせていました。
手づかみ食べが多くなってきた頃で、いつも食パンでは飽きるかと思い何度か食べさせました。
1歳になると、上下の前歯も生えてきているので、茶色い皮の部分も噛みちぎって食べられます。
幸い娘にはアレルギーがなかったので良かったのです。
バターロールには、乳、卵、小麦が含まれていることが多いので注意が必要です。
一口の大きさがわからず喉に詰まってしまうこともあります。
最初の頃は5㎜~1㎝角に切ってあげると安心ですね。
その際も、赤ちゃんからはどんどん口に運んでしまうこともあるので、目を離さないようにしてあげてください。
離乳食で有塩バターを使ってしまった!病院には連れて行った方がいいの?!
離乳食で間違えて有塩バターを使ってしまったとしても。
アレルギー反応があったり、皮膚が赤くなる反応がなかったら、病院に連れて行く必要はありません。
有塩バターを使ってしまったとしても、赤ちゃんの影響が出るとするなら、「濃い味を知ってしまう。」といったことくらいでしょうか。
他にも、有塩バターを与えてしまった後に、経過観察として赤ちゃんの様子を見たいポイントがいくつかありますよ。
ぜひ、病院に連れて行く前に要観察をしてみましょう。
間違って有塩バターを使ったとき①1日2回食の食べ進みが良いか1.2日確認をする
有塩を食べてしまった赤ちゃんは、濃い味を好んでしまって他の薄味の食材を食べようとしない場合があります。
他の炭水化物や野菜などの離乳食は食べてくれるだろうか、食の進み具合は順調か経過観察をしましょう。
もしも、食べ進みが急に悪くなってしまった場合には、無塩バターを加えてみてください。
ちょっとお高いバターの代わりとして、マーガリンを使用するのは全くの別物なので離乳食には使用しないでくださいね。
間違って有塩バターを使ったとき②機嫌よく遊んでいるか観察をする
食後含めて、1.2日は機嫌よく遊んでいるかどうか確認をしておきましょう。
もしも、お腹の調子が悪くなったり、下痢気味だったりする赤ちゃんは、機嫌を損ねて泣く回数が増えるかもしれません。
また、いつも以上にお母さんやお父さんに甘えてくることがあったら、体調が悪い証拠かもしれないから、かかりつけの小児科を受診してみましょう。
間違って有塩バターを使ったとき③皮膚が赤くなったりただれたりしたらすぐに病院へ!
すぐに病院を受診してほしいケースとしては、アレルギー症状が出ている場合です。
バターを食べた後、すぐに頬やお腹周りに発疹が出たり、痒がっていたりしたら、アレルギー症状が疑われます。
いつもと皮膚の様子が違う場合に、すぐに受診をしないとアレルギー反応を見逃してしまう可能性もあるので、すぐにかかりつけの小児科に受診をしてくださいね。
離乳食の無塩バターでも美味しくできるレシピ!簡単おいしいおすすめ3選
バターを使ったオススメの簡単離乳食を紹介します。
離乳食中期にオススメバターレシピ①ホワイトソース
<材料(大さじ1が1食分で、12食分)>
- 無塩バター…30g
- 小麦粉…大さじ2
- 牛乳…200㏄
- 片栗粉…小さじ1
②①に牛乳と片栗粉を少しずつ入れて泡立て器で混ぜる。
分離して混ざりにくくなれば、電子レンジで少しずつ加熱しながら混ぜる。
③ふんわりとラップをかけ、電子レンジで少しずつ温めながら混ぜてを繰り返す。
④トロトロになったら完成。
ホワイトソースを作っておけば、簡単にいろんな料理ができます。
チーズをのせて焼くグラタンや、ご飯を入れて煮るだけでリゾットなどです。
小分けにして冷凍しておけば、すぐに使えて便利ですよ!
離乳食中期にオススメバターレシピ②さつまいものバター煮
<材料(2人分)>
- さつまいも…1本
- 水…3カップ
- バター…20g
- 醤油…小さじ2
②鍋に水とさつまいもを入れ、中火で煮る。
③さつまいもが柔らかくなったら、バターを入れる。
④汁気が少なくなってきたら、醤油を入れる。
味が濃いようであれば、調味料を少なくして作ってみてくださいね。
さつまいもが柔らかくなるので、離乳食中期の赤ちゃんでも食べられますよ!
離乳食後期にオススメバターレシピ③じゃがいもとしらすのバターおやき
<材料(3食分)>
- じゃがいも…1個
- しらす…大さじ1~2(お好みで)
- 赤ちゃん用粉末だし…小さじ1~2
- 片栗粉…小さじ2
- 水 小さじ2
- バター…小さじ1
沸騰したお湯に入れて、潰せるくらいの柔らかさになるまで茹でます。
※電子レンジを使う場合は、水にさらしたあと耐熱容器に入れ、ラップをかけて600Wで4分ほど加熱してください。
(私は、茹でた方がじゃがいもがホクホクして好きなのでいつも茹でています。)
②しらすは月齢に応じて塩抜きとみじん切りをしておく。
③ゆであがったじゃがいもをスプーンでつぶし、バター以外の材料を入れて混ぜる。
④熱したフライパンにバターを溶かし、一口サイズに丸めた③を並べて焼き色がつくまで焼く。
バターの風味が加わって、娘も喜んで食べてくれる一品です。
私は他にも、フレンチトーストを焼くときにバターを使ったり、いつものコンソメスープに少しだけバターを入れることで味の変化を出しています。
野菜をバターで炒めるだけでも、立派な離乳食のおかずになります。
赤ちゃんも色々な味を知って、おいしく離乳食を食べられるといいですね!
離乳食でバターはいつから使えるの?のまとめ
離乳食でバターはいつから使えるのか?ということについて見てきました。
離乳食でバターが使える時期と、赤ちゃんにオススメのバターレシピを紹介しました。
バターにしてもバターロールにしても、初めて与える時はアレルギー反応が出ないか注意してみてあげてください。
バターを使えるようになると、離乳食の味付けの幅が広がりますよ。
ぜひ離乳食にバターを取り入れて、おいしいご飯を作ってあげてくださいね!