最近の学校は、小学生の子供に出した宿題の丸つけを全て「親御さん」にお任せしているところが多いそうです。
もちろん、全ての学校がそうなのではないのですが、子供が多く普段から家事をしてらっしゃるお母さん方には手厳しいかと思います。
そういう我が家でも、去年から小学校に上がった娘の「宿題の丸つけ」に悪戦苦闘の毎日です。
理由も告げられず、当たり前のように「ご家庭で丸つけをお願いします」って…
「私が子供の頃は、全部先生が丸つけしてたよなぁ~」
「もしかして、先生が楽をしたいから、親が丸つけするようになったんじゃない?!」
「うちだって共働きだし、忙しくて時間ないんだけど…」
なんて思ってしまいます。
世のお母さん方の実際の声と学校側の主張
では、「宿題の丸付けを親がすること」に対しての、「親側」と「学校側」両方の主張を見ていきましょう。
宿題の丸つけ!世のお母さん方の実際の声は?
以下、世のお母さん方の実際の声です。
で、教師はゆとりのままなの??
私も働いているから、そんなに余裕ないのに!
ところが、子供がちゃんと理解するよう、親が勉強を見てあげないとだめらしく。
さらには、バツ問題を指導して、正しく書き直させるのは親の役目だった。
学校側の主張
では次に、学校の先生方の実際の声です。
確かに、学校の言い分ももっともらしいのですが。。。
でも、「言い訳にしか聞こえない!」と、反発を招くのも仕方ないのかなぁと思いますよね。
親が宿題を採点するメリット
実際問題、「親が宿題を採点するメリット」って、どんなことがあるのでしょうか?
親が宿題の丸つけをするメリット①学力が定着する最大のチャンス
子どもたちに宿題をさせると、とりあえず問題を解いただけで、答えの確認だとかやり直しをしないというケースが多々あります。
答えが間違っているのに、自分では
正解だと思っているなんてこともよくあるんですよね。
子供の学力の向上には、間違いをしっかりと直すことがとても大切なことです。
間違いを直すということは、
「あーでもない、こーでもない」
「あ、こうやるのかー!」
と、試行錯誤を繰り返すことで、理解を深めて学力意欲も高まっていきます。
間違った問題を、子どもがその場で理解できるようにすることで、学力の定着に結びついていくんですね。
親が宿題の丸つけをするメリット②子どもを褒めて伸ばす最大のチャンス
間違い直しをする前に、宿題を取り組んだことをたっぷりと褒めてあげてください。
丸つけをすると、つい間違いに目が行ってしまいがちですが、子どもは親の丸つけを「叱られる時間」と思っていることがよくあります。
まずはちゃんと勉強したことを褒めてあげてください。
全部正解でなくても、算数なら「式はちゃんと書けたね」と。
書き取りなら「このはねがきれいだね」と、褒められる部分を見つけて褒めてあげてください。
そして最後に「じゃあ、これとこれだけ、もう一度やってみよう」と、間違った部分をやらせてみてください。
褒められた後なら、子どもも前向きに間違い直しに取り組みます。
子供は褒められて伸びるんです^^
親が宿題の丸つけをするメリット③子どもと触れ合うチャンス
宿題を見てあげることで、
「今、こういうところを勉強してるんだな、難しいのやってるんだねえ」
と共感したり
「お母さんも小学生の時、こーゆー問題が苦手だったのよ」
などと、子どものころの話をしてあげましょう。
そうすることで、子どもは「自分のことをわかってくれているんだ」と感じることができます。
そして、信頼関係がより強いものになっていきます。
丸つけを親がやってあげる効果は、とても大きいものになります!
親が宿題の丸つけをするメリット④自分で丸つけができるようになるチャンス
子どもに丸つけを任せると、自分で解かずに「答えをまる写し」するのではという不安が出てくるかもしれません。
いきなり「今日から自分で丸つけしてね」と言うのではなく、はじめは親が「丸つけのチェック」にまわり、子どもが丸つけしたのをチェックしてあげてください。
漢字の読みなど、子どもが丸をつけやすいものから取り組ませると、比較的上手くいきやます。
そして、ひとりで上手に丸つけが出来たら、そこもすかさず褒めてあげてください。
自分で丸つけをさせるということは「自立させる大きなチャンス」になりますよ。
子どもが勉強を嫌いにる理由は、「わからない」ときです。
その「わからない」ことを、横で支えてくれる人がいるというのは、とても心強いことなんですよね。
学校の宿題チェックや丸つけは、子供がだんだんと親の手を離れ、自分で勉強ができるようになるための大事なプロセスです
丸つけの仕方!小学生へのやる気を出させるポイントは?
我が家においては、実は宿題の丸つけをする頻度よりも子どもの通信教材の丸つけをする頻度の方が高いです。
丸つけだけで小学生のやる気を引き出すポイントの一つは、丸つけの赤色でも「すごい!」とか書いてしまうことかなぁと思います。
まさに、あの某通信教材の「赤ペン先生」(言うてもうてる)がその真骨頂でしょう。
赤ペン先生は、教材のキャラクターを表情豊かに書き、
「すごい!」
「できたね!」
「さすが!」
「きれいにかけたね!」
などの、小学生がウズウズしてしまう言葉をたくさん並べてくださいます。
ここまでのレベルの書き込みは、学校に提出する宿題においてはよろしくないかもしれません。
が、学校によってはOKと言ってもらえるかもしれませんね。
なので、子どものやる気を出させるために一度先生に聞いてみても良いかもしれませんね。
私は、文字やキャラクターを書く以外にも、小さなスタンプを押したりもしています。
学校の先生も
「OK」
「見ました」
「よくできました」
などのかわいいスタンプを多用しておられますよね。
それと同じように、おうちにあるスタンプを押してあげるのも喜ぶと思います。
赤だけでなく、カラフルなスタンプ台が100均で売っているので、そういうのがあればさらに喜びます。
どんなスタンプが押してあるのかを確認するために、丸つけ後の見直しを進んでしてくれるという効果も期待できるかもしれません。
家にそれらしいスタンプがないということであれば。
そんなときには、消しゴムハンコなどを手作りして「オリジナルなスタンプ」で、やる気アップを目指してみても良いかもしれませんね。
スタンプではなく、小さなシールを貼ってあげても良いかもしれません。
これも、学校にはきちんと確認しておきましょう。
他の子供たちがが羨ましがってしまうと、ややこしくなってしまうので…。
宿題の丸つけに使うのはペン?色鉛筆どっちでもいいの?
宿題の丸つけに使う文房具は
- ペン
- 色鉛筆(赤鉛筆)
学校の先生方の中でも「ペン派」「赤鉛筆派」がいますよね。
学校から指定がなければ、どんな文房具を使っても問題ないと思います。
油性ペンなどは裏にしみますので、ペンを使うなら水性のものでインクがだくだく出てこないものが良いでしょう。
個人的には、リーズナブルな赤鉛筆がおすすめです。
小学生が筆箱に入れているのはペンではなく「赤鉛筆」ですよね。
子どもと同じ目線に立つのであれば、赤鉛筆が良いかもしれませんね。
ご自身の丸のつけやすい文房具や、ご家庭で余っているものなどを上手に活用してストレスなく丸つけができたら良いですね。
丸つけにかわいいはな丸はアリ?他にどんな丸がある?
花マルは小学生の憧れです。
学校で「花マルは付けずに、常に一重の丸にしてください」などの指定がなければ、どんどん花マルを書いてあげて良いと思います。
私が子どものころは、学校でもらう花マルのレベルとして
1.普通の花マル
2.葉っぱ付き花マル
3.葉っぱ+植木鉢つき花マル
4.葉っぱ+植木鉢+ちょうちょつき花マル
というようにグレードがありました。
ちょうちょまでつく花マルは滅多にもらえないので。
なので、自分のノートにちょうちょが描かれていた日にゃぁ、もうホクホクして家に帰って母に報告したものです。
今の時代は、上記よりももっといっぱいのバージョンがあるようで…
- カメ花マル
- テントウムシ花マル
- ぺろぺろキャンディー花マル
- かたつむり花マル
- うさぎ花マル
検索してみるとたくさんの花マル画像を見つけることができます。
そして、大事なことは「さっとかくこと」。
花マルは絵ではなく、マルなので時間をかけずに「ちゃっちゃっちゃー」と書くことが大事です。
込み入ってしまったら、子どもが一生懸命書いた宿題の上に赤色で絵を描いているような感じになってしまいます。
ぜひ子供の喜ぶような、かわいい花マルを考えてかいてあげてくださいね。
小学校の宿題の丸つけを親がすることのまとめ
とは言っても
「勉強を教えられない親もいるから、専門の先生がいるのでは?」
「教師がきちんと教えなくてどうするのでしょう」
「親が何でも教えられるのなら、学校なんかいらないじゃないですか」
という声がたくさんあるのも事実です。
それに、いくらやってあげたくても、共働きだったり、シングルマザー(ファーザー)などの場合委は、時間がなくてしてあげられない。
そんなジレンマもあります。
学校との役割分担とは難しいものですね…。
でも実際問題、学校の先生も、「昔」とは違って「国主導の働き方改革」で、今まではできていたことも出来なくなってくる。
そんなことが、もっと増えてくることは、間違いないでしょう。
皆さんの学校と家庭が、それぞれの役割を今一度見直し、お互いが協力し合って、子どもたちを育てていけるように。
わが子が、そんな「時代の流れ」のせいで、苦労をすることのないように、親として考えていかないといけませんね!