「辛いものを食べると、顔から滝のように汗が出る…これって歳のせい?」と感じたこと、ありませんか?
とくに外食で辛い料理を頼んだときに限って、周りの人はケロッとしているのに、自分だけ額や首筋から汗が噴き出して、恥ずかしい思いをしたことがある方も多いのではないでしょうか。
でも実は、その汗の原因は、年齢や血管の老化とはあまり関係がないんです。
汗が止まらなくなる主な理由は、唐辛子などに含まれる「カプサイシン」という辛味成分にあります。
この成分が体内に入ると、交感神経が刺激されて「体温が上がった!」と体が錯覚を起こし、実際には体温が上がっていないのに、熱を冷まそうとして大量の汗をかこうとするのです。
つまり、これは体が体温調節のために自然に働いている正常な反応であって、決して老化による異常反応ではありません。
さらに言えば、このようにしっかり汗をかくということは、交感神経や自律神経がきちんと機能している証拠とも考えられます。
年齢にかかわらず、こうした反応があること自体はむしろ健康的ともいえるでしょう。
ただし、汗のかきやすさには体質による個人差も大きく、同じものを食べてもほとんど汗をかかない人もいれば、少しの辛さで全身汗びっしょりになる人もいます。
また、日頃のストレスや睡眠不足などの影響も出やすい部分です。
「なんで自分だけこんなに汗が…」と恥ずかしく思う必要はありません。
むしろ体がちゃんと反応している証です。
ちょっと意外に思えるかもしれませんが、「辛い=汗が出る」は、誰にでも起こりうる体の仕組みによる自然な現象なんです。
気になる場合は、食べるスピードをゆっくりにしたり、飲み物で調整したり、汗を拭きやすいハンカチや冷感シートを用意しておくなど、ちょっとした工夫で快適に過ごせますよ。
実は病気ということも?!食事中に汗をかくことが健康とは限らない
ご飯を食べていて汗をかいていると「新陳代謝がいいね」なんて、いいことだと思ったりもするのですが。
「実は病気だった!」ということもあるので、注意が必要です。
糖尿病の初期だとか、肝機能が弱っているとかでも食事中に汗がでます。
また顔だけ汗をかくというときも、胃腸が弱っていたりなど・・・
糖尿病が進行すると、血管に影響が出てきて、動脈硬化などになったりしますので、なんかおかしいなと思ったら病院で血液検査をしてみましょう。
他にも自律神経失調症などでも、汗のコントロールができなくなっていて、食事中に汗が出るなどの症状もあります。
辛いもので汗をかく人とかかない人の違いは?味覚性発汗のメカニズム
だいたいの人は辛い物を食べると汗が出るものですが、少ししか出ない人と、大量に流れ出る人といますよね。
同じものを食べているのになぜだろう?と疑問に思います。
辛いものを食べて汗をかくことを味覚性発汗といいますが、血流がよくなるから汗をかくのでは?とイメージ的には思いますよね。
運動して汗をかいているのと同じなのではと考えますが、味覚性発汗は、なぜか顔回りにしか汗をかきません。
もし全身の血流がよくなるのなら、背中とかわきの下とかも汗だくになってもおかしくないですよね。
普段汗っかきの人が辛いものを食べたら、ものすごく汗が出るのでは?と思ったら、涼しい顔して食べている、なんていうのもあります。
なぜ辛いものを食べると汗が出るのか、なぜ個人差があるのか、実際のところ明確な理由がまだわかっていません。
すっぱいものを食べても汗が出る人もいるので、刺激物に対して過敏なのではないかと思いました。
また、辛いものをよく食べている人は体が慣れて汗がでなくなってくるという話もあります。
ラーメンを食べると汗が出るのはなぜ?大量の汗が出ると病気なの!?
ラーメンを食べると汗が出たり鼻水が出たりしますよね。
これは、単に熱い物を食べているからですね。
ラーメンに限らず熱いものを食べると普通汗が出ますので、それは問題ありません。
真夏にラーメンだと大汗も出ることもあるでしょうが、きっと周りにいる人もみんな滝のような汗をかいていることでしょう。
お店がエアコンで涼しければ別ですが。
しかし、ただ熱いだけのラーメンで、気温はさほど暑くもないのに異常に汗をかく人がいますよね。
ラーメンを食べて汗が出る人はどんな人?~基礎代謝が高い人~
病気ではないけど大汗をかく人は基礎代謝が高い人ですね。
食べ物をとると体がすぐに燃焼してくれるので、太りにくい体となっています。
こういう人は普段から運動をしていて、筋肉がたくさんある人です。
ラーメンを食べて汗が出る!要注意な人とは?
特に運動もしていなく、どちらかというと太っていたり血色が悪いような人が、食べると汗がたくさん出てくるというのは。
病気の可能性があるので、健康診断などをしたほうがいいかもしれません。
病気というほどではないですが、内臓が疲れていたり弱っていたりしても汗がたくさんでることがあります。
内臓が疲れている時は、消化のいいものや温かいものを食べて胃腸を休めましょう。
更年期障害でも大汗をかくことがある
大汗をかくといえば更年期障害がありますが、更年期障害はいつでもどこでも突然に大汗をかく状態のことをいいます。
でも、本格的な更年期に入る前「プレ更年期」の時も、たまにアレ?というような症状がでてきたりして、その中の1つが暑い時にすごく感じるというものです。
私も体験していますが、夏は暑いので汗をかくのは当然なのですが、普通の人より暑がりになります。
いつでもどこでも暑くなるわけではないけど、少し気温が高いだけですごく汗をかくのです。
だからラーメンなど熱いものを食べると、やはりすごく汗が出てきます。
男性にはあまり関係ない話かもしれないですが、家族が突然大汗かくようになった時に、そんなこともあるということを頭の片隅に置いておいてくださいね。
辛いものを食べても汗をかかない人はなぜなの?これっていいことなの?
辛いものを食べても顔に汗をかかない人っていますよね。
メイクが崩れなくていいなあ、なんて思ったりします。
すでにお伝えしたように、辛いものを食べたときの汗のかき方の個人差については、理由が明らかになっていません。
ただ、いくつかの説があるのでご紹介します。
辛いもので汗かかない人は何が違う?①辛い料理を好む
辛いものが好きな人や得意な人は、食べたときに顔に汗をかきづらい傾向があります。
なので、辛いものが嫌い・苦手な人ほど汗をかきやすいです。
辛いもので汗かかない人は何が違う?②慣れている
日頃から辛いものを食べていて、辛い料理に慣れてくると汗をかきにくくなる人もいます。
確かに、タイや韓国の人など辛いものを日常的によく食べる国の人は、食べているときに汗をかいていない印象です。
なので、辛いものを食べると汗をかきやすい人も、慣れれば改善されることもあるようですね。
辛いもので汗かかない人は何が違う?③代謝がよくない
辛いものを食べてすぐ汗をかく人は、食べたものをすばやくエネルギーに変えて消費しています。
いわゆる代謝がよい体の人ですね。
逆に汗をかかない人は、代謝があまりよくない傾向があり、食べたものを効率的に消費しにくく、体にため込んでしまいやすいでしょう。
辛いもので汗かかない人は何が違う?④味覚障害
辛さを感じにくい味覚障害の可能性もあります。
辛いものを食べていても辛味を感じ辛く、結果として汗をかかない可能性もありますね。
辛いものを食べると汗が止まらない!のまとめ
辛いものを食べたときに汗が止まらなくなる現象は、一見すると年齢や血管の衰えといった老化現象が原因のように思われがちですが、実はそうではありません。
主な原因は、唐辛子などに含まれるカプサイシンという成分が交感神経を刺激し、体が「熱くなった」と錯覚して体温を下げようとする自然な反応なのです。
これは体の防御反応のひとつであり、誰にでも起こりうる現象です。
このメカニズムを知っておけば、
「汗が止まらないのは自分だけ?」
「歳のせい?」
といった不安を抱く必要はまったくありません。
むしろ、きちんと汗をかいて反応できていることは、自律神経が健やかに働いている証拠ともいえます。
つまり、汗をかくというのは体の不調ではなく、体が正常に機能しているサインなのです。
とはいえ、外出先や人前で大量に汗をかくと気になるもの。
そんなときは、食べるスピードをゆっくりにする、冷たい飲み物を添える、口に運ぶ量を少なくするなど、ちょっとした工夫を取り入れることで汗の量を軽減できます。
また、制汗グッズやハンカチ、冷感シートなどをあらかじめ準備しておくことで、安心して辛い料理を楽しめるようになります。
自分の体質に合わせて無理なく工夫をしながら、汗をかくことを前向きにとらえて「辛いグルメ」をもっと気軽に味わいましょう。
体の声に耳を傾けながら、健康的においしく食を楽しむことこそが、日々の暮らしを豊かにするポイントです。