はないちもんめは禁止にしないとダメな遊びなの?歌詞から考える本当の意味とは?

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あなたは「はないちもんめ」を知っていますか?

子供のころ、はないちもんめを歌って遊んだという方も多いのではないでしょうか。

しかし今では、はないちもんめが禁止されているところもあるんだとか…。

よくよく歌詞を見てみると、「残酷な意味かも…」とおもわれるところもあったり。

というわけで、今回は「はないちもんめ」についてご紹介していきますよ!

はないちもんめ地方バージョンについても触れていきますね!

はないちもんめは「いじめ」につながる遊びなの?そう言われる理由は?

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大人になってから、はないちもんめをやることってほとんどないですよね。

でも子供のときって、一度は体験したことがあるのかな?と思います!

もちろん今の子供たちはやらないのかもしれませんが、古き良きというのも定期的に流行ります!

なので、今の若い世代でも知っている人は多いかもしれません。

そして、幼稚園とか保育園、小学生だと、先生から教わったり。

授業の中で教わるということもあるようで、はないちもんめを遊びとして行う場合もあります。

でもこれって、なんとなくいじめにつながる気がしますよね!

「はないちもんめ」がいじめにつながる!?その理由は?

理由としては、2つのチームに分かれて誰がほしいかを相談するというところかな?と思います。

「ほしい人=男女問わず好きな人」とか、「人気な人」ですよね!

クラスでも人気者のポジションで、誰からも好かれている…というような感じです。

なので、もし最後までほしいと言われずに残ると、そこからいじめにつながることもあります。

あの子いつも残るよね…というような心ない声もあるかもしれません。

そしてだんだん、いつも残るから他の遊びにもいれたくない!とか。

そのような目に見えるいじめにつながっていくような気がしています。

もちろん、遊びは遊びで割り切ることができれば問題ないです。

でも大人だったら上手くかわせたり、気にしないことができても、子供は難しいです。

このような遊びからつながるいじめって、本当になくしたいものですよね。

いじられキャラのようなポジションの子も、もちろんいます。

でもそれは本人が望んでいなければ、いじめにつながります。

楽しめる遊びとして広がるのは、良いことですよね。

でもこのように、些細なところから繋がるいじめもあります。

大人としては、気を付けて見守らなければならないですね。

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はないちもんめの歌詞で関西の場合は?全国各地で微妙に違う歌詞!

ではまず、「はないちもんめ」の歌詞を確認してみましょう。

ここでは代表的なバージョンを載せています。

代表的な「はないちもんめ」の歌詞

勝ってうれしいはないちもんめ
負けてくやしいはないちもんめ

となりのおばさんちょっと来ておくれ
鬼がいるから行かれない
お釜かぶってちょっと来ておくれ
釜がないから行かれない
布団かぶってちょっと来ておくれ
布団破れて行かれない

あの子がほしい
あの子じゃわからん
の子がほしい
この子じゃわからん
相談しようそうしよう

ここまでをチームごとに手をつないで歌い、相手チームの誰がほしいかを相談する、という流れです。

まず、ふと考えてみると、「あの子がほしい」という考え方、そして誰がほしいか相談するという流れ自体がなかなか怖いですよね…。

人は物じゃないんだぞ!と言いたくなります。

ですが、「はないちもんめ」の怖さはこれにとどまりません。

「はないちもんめ」の歌詞の意味とは?

歌詞を詳しく見てみましょう。

まず、「はないちもんめ」の「もんめ」とは、昔の単位を表しています。

「銀」を貨幣として使っていた時代の単位です。

「いちもんめ」というのは、今でいう「1円」「100円」のような感覚ということになりますね。

そこに花がついた「はないちもんめ」というのは、花を買うだけのお金のことを指します。

いちもんめ分の花、と書くと分かりやすいでしょうか。

歌詞の始めにある

  • 「勝ってうれしい」は「(安く)買って嬉しい」
  • 「負けてくやしい」は「(値段を)負けて悔しい」
と読むことができます。

さらに続く歌詞の解釈には諸説があるようですけど、代表的なものには「人買い」があります。

つまり、はないちもんめと取引された花のように、貧乏な家の子どもがいちもんめで売られていく様子が歌われているというものです。

そう思うと、途端に残酷な歌詞に聞こえてきますよね…。

あくまで一説にはなりますが、「はないちもんめ」にはこんな解釈があったのです。

「はないちもんめ」関西や大阪ではどのように歌われている?

実は、この「はないちもんめ」、全国に広まっていて、各地のバージョンに分かれています。

この残酷な歌がどうして全国で歌い継がれてきたのかは謎ですが…。

歌詞の意味は気にされず、あくまで遊び歌・わらべ歌として歌われてきたんでしょうね。

例えば、関西・大阪だと次のような歌詞だそうですよ。

勝ってうれしいはないちもんめ
負けてくやしいはないちもんめ

たんす長持ちどの子がほしい
あの子がほしい
あの子じゃわからん
相談しよう
そうしよう

真ん中あたりの部分がごそっと違いますね!

大阪以外にもたくさんのバージョンがあるので、紹介していきます!

はないちもんめの「たんす長持ち」ってどういう意味なの?

はないちもんめは、地域によって多少歌詞が異なります。

でも、歌詞が違っても、子供を売る人身売買の様子…というのは伝わりますよね。

都市伝説のような形で、はないちもめの歌詞の意味は恐い!というのを知っている人は多いです。

でも、細かな歌詞についてまでは、知っている人も少ないですよね。

昔の言葉だと、尚更分からないことが多いのですが、この「たんすながもち」が気になりますよね!

これは、歌詞だけを見ると、タンスが長持ちするのかな?と思いがちです。

でもそのあとの歌詞が、「どの子がほしい?」なのです。

「タンス長持ち、どの子がほしい?」はおかしいですよね!

そこで意味を調べてみたところ、ながもちというのは、長持ちではありませんでした。

箪笥(たんす)と長持は、どちらも昔でいう、物を入れる木箱のようなものだったそうです。

なので、たんすも長持ちも、使う用途してはほぼ同じということですね。

この歌は、人買いと農民のお話になっています。

そのため、農民が、「たんすや長持があるけどどれがほしいのか」というのをまず聞きます。

そしたら人買いが、「あの子がほしい!」と、その家の子供を指さしたということですね。

そのあとの歌詞も、よくみるととても切ないです。

「あの子がほしい」
「あの子じゃわからん」
「この子がほしい」
「この子じゃわからん」

と続きますよね。

人買いにほしいと言われた我が子を売りたくないという、親の必死の抵抗が伝わってきます。

はないちもんめは全体的に、とても悲しい歌なのですね。

幼いときに遊んでいる時点では全く分かりませんでしたし、大人になると歌詞の重みが伝わります!


はないちもんめの歌詞で金沢の場合は?独特な歌詞で他と違う?

「はないちもんめ」<京都バージョン>

ふるさともとめてはないちもんめ
もんめもんめもんめ
はないちもんめ ○○ちゃん取りたい
はないちもんめ
勝ってうれしいはないちもんめ
負けてくやしいはないちもんめ

代表的なものを思い浮かべると、こちらは音程もリズムも分からないほど違いが大きいですね!

「はないちもんめ」<横浜バージョン>

故郷求めてはないちもんめ
勝ってうれしいはないちもんめ
負けてくやしいはないちもんめ

おなべかぶってちょっときておくれ
おなべそこぬけいかれない
ふとんかぶってちょっときておくれ
ふとんないからいかれない

タンス長持ちどの子がほしい
あの子がほしい
あの子じゃわからん
この子がほしい
この子じゃわからん
相談しようそうしよう

これまで紹介してきた3つのバージョンをミックスしたような歌詞ですね!

金沢のひと味違った「はないちもんめ」

さらに、金沢ではひと味違うバージョンの「はないちもんめ」があるようです。

代表的な「はないちもんめ」の流れ

まず、代表的なバージョンの流れを確認してみます。

代表的な「はないちもんめ」
①「はないちもんめ」を歌う

②相手チームの誰がほしいかを相談する

③ほしい人を指名する(「きーまった」「○○がほしい」「○○がほしい」など)

④チームの代表がじゃんけんをし、勝った方のチームに指名された子が移動する

⑤これを繰り返し、先にチームのメンバーがいなくなった方が負け

金沢バージョンの「はないちもんめ」の流れ

次に、金沢バージョンを見てみましょう。

金沢の「はないちもんめ」
①「はないちもんめ」を歌う

②相手チームの誰がほしいかを相談する

③ほしい人を指名する。

④指名された2人が小指どうしを指切りげんまんにして、片足飛びをしながらその場を回る。この時、
「ねことねずみがいたちをおいかけたそれじゃんけんぽん」
と歌う。

⑤歌が終わったらじゃんけん。

あとは代表的なものと同じ流れです。

これは変化球ですね!

同じ「はないちもんめ」でも、子ども時代を過ごした場所によって思い浮かべる歌詞や遊び方が違うなんて、なんだか面白いですよね。

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はないちもんめが禁止の理由のまとめ

最後に「はないちもんめ」について、見てきたポイントをまとめておきますね。

  • 「はないちもんめ」の歌詞は、花の売り買いについて歌われている
  • 子どもの身売りについてなど、残酷な歌詞だという説もある
  • 地域ごとに違うバージョンの「はないちもんめ」が存在する
残酷な歌詞ともとれる「はないちもんめ」ですが、私たちの童心をくすぐる、まさにわらべ歌だと思います。

友達はどんなバージョンの「はないちもんめ」を知っているか、話題にしてみるのも楽しいかもしれませんね!

※「はないちもんめ」歌詞はhttps://homepage-nifty.com/osiete/s597.htmを参考にしました。

歌詞をそのまま記載しているので、その他のページにも類似する可能性があります。