
「わたあめってただの砂糖でしょ?そんなに気にしなくても大丈夫そうじゃない?」という声を、私は何度も聞いたことがあります。
実際、私自身が出店準備を始めた頃も、同じように考えていました。
けれど、いざ現場に立ってみると、それがいかに甘い考えだったかを痛感したんです。
わたあめは見た目こそふわふわで無害に見えるけれど、小さな子どもが食べる機会が多く、親御さんたちの目線は本当にシビアです。
ちょっとした汚れや手元の動き、道具の扱いひとつで「この人、大丈夫かな?」という不安を与えてしまうこともあるんですね。
それに、食品を扱う以上、見た目だけでなく中身もしっかりと管理することが求められます。
保健所への確認、原料の保管方法、袋詰めの衛生管理、すべてが「信頼される出店者」であるための大切なステップなんです。
この記事では、私が出店を通して経験したリアルな気づきとともに、衛生面で気をつけるべきポイントをできるだけわかりやすくまとめました。
おいしいわたあめを、安心してお客さんに届けたい。
その思いを込めて、これから一緒に大事なことを確認していきましょう。
なぜ衛生管理が大事なの?わたあめ販売で起こりやすいリスク
わたあめは、その見た目のかわいらしさやイベントの雰囲気と相まって、子どもたちをはじめ多くの人の笑顔を引き出してくれるお菓子です。
だからこそ、「おいしそう」だけではなく「安心して口にできる」ことが求められます。
出店者にとっては当たり前の作業でも、お客さんからすれば、その一瞬で信頼するかどうかが決まってしまうこともあるんです。
特に子どもに食べさせるものとなれば、親御さんの目線はとても厳しくって。
清潔感のなさや雑な手つきがあると、それだけで「ここでは買わないでおこう」と思われてしまうかもしれません。
また、屋外イベントは思っている以上に衛生リスクが潜んでいます。
気温や湿度の変化、風で舞う砂ぼこり、虫の飛来、不安定な作業スペース、さらには大量の人の出入り。
それらすべてが、衛生管理に影響してくるんですね。
自分では「ちょっとしたこと」だと思っていても、それが事故やクレーム、トラブルの原因になることもあります。
だからこそ、「何をすればいいか」だけでなく、「なぜそれが大切なのか」まで理解しておくことが、安全で信頼されるわたあめ販売には欠かせないのです。
甘いお菓子でも衛生管理は必要なんだよね
わたあめの材料は基本的に砂糖ですし、「腐るわけじゃないから気にしなくてもいいんじゃないか」と思ってしまいがちです。
でも実際には、空気中の湿気を吸った砂糖はどんどんベタついて不快な食感になったり、ダマになって不衛生な印象を与えたりします。
しかも、一度湿気たザラメで作ったわたあめは、時間が経つとすぐにしぼんでしまったり溶けたりして、お客さんにとっては
「見た目と全然違った」
「なんだか残念だった」
という印象になりやすいんです。
さらに怖いのは、見た目ではわかりづらいけれど実際に混入してしまう異物です。
「風に乗って飛んできたゴミや髪の毛
「ほこり
」虫など
は、屋外イベントでは本当によくあることで、これらが袋に一緒に入ってしまえば、クレームだけでなく信頼を失う原因にもなってしまいます。
衛生的に見える工夫、実際に清潔を保つ行動、どちらも欠かせません。
イベントで特に気をつけたい“子どもの安全”
わたあめを買いに来るのは、圧倒的に子ども連れの家族が多いです。
そして親御さんの多くは、わたあめの味よりも先に「この出店、大丈夫かな?」という目で私たちを見ています。
例えば、
「スタッフが手袋をしていない」
「作業台がごちゃごちゃしている」
「わたあめの袋がしっかり閉じられていない」
そういった細かな点がすべて「子どもに食べさせても大丈夫?」という判断材料になってしまいます。
また、小さな子どもはわたあめをすぐには食べきれず、持ち歩いている間に袋の中で崩れたり、溶けたり、ゴミが入ったりすることもあります。
これも親にとっては「ちゃんと管理されてなかったんじゃない?」と不信感につながってしまいます。
だからこそ、販売者側が「子どもが安心して食べられる状態」を意識することがとても大切なんですよね。
実際に多いトラブル例(持ち帰り・袋の破れ・異物混入)
実際に、私が経験したトラブルの中でいちばん多かったのは、袋が破れて中身が外気に触れてしまうケースです。
とくに風の強い日や、少し湿気の多い日は、袋に静電気がたまって破れやすくなるんですよね。
そして、破れたことに気づかずに手渡してしまうと、お客さんの手に渡った時点ですでにゴミが入ってしまっていたり、湿気でしぼんでいたりして、がっかりされたことが何度かありました。
それ以外にも、虫が飛び込んできてしまったり、スタッフの髪の毛が入ってしまったりと、ヒヤッとする場面も何度かありました。
もちろんそのたびに真摯に対応し、再度作り直すなどしてきましたが、それでもお客さんの信頼を取り戻すのは簡単ではありません。
だからこそ、「あとで対応する」ではなく、「最初から防ぐ」という意識で準備と衛生管理をしておくことが、本当に大切なんです。
信頼される屋台になるために“見た目の清潔感”も意識して
どんなに清潔に作っていたとしても、見た目が不衛生に見えてしまったら意味がありません。
たとえば、スタッフの服が汚れていたり、髪の毛が乱れていたり、道具がごちゃごちゃに積み重なっていたりするだけで、「なんとなく不潔そう」と思われてしまうんです。
それってすごくもったいないことなんですよね。
だから私は、白や淡い色のエプロンを使って、見た目から清潔感を演出するようにしています。
手袋とマスクは必ず着用し、目の前でアルコールスプレーを使うことで、「ちゃんとしてる人だな」と思ってもらえるように工夫しています。
ほんのちょっとしたことですが、それだけで「安心して子どもに買ってあげられる」という印象につながるからこそ、意識して続けていきたいなと思っています。
食品衛生法のポイントをやさしく解説
「食品衛生法」と聞くと、なんだか小難しそうな法律の話に感じてしまうかもしれません。
でも、イベントでわたあめを売るなら最低限のルールを知っておくことは、自分のためにも、お客さんのためにも、すごく大切なことなんですよね。
特に、屋台や模擬店で食品を扱う場合には、地域によって届出が必要だったり、衛生面でのチェックが入ることもあります。
「知らなかった」では済まされないこともあるので、安心して販売するために必要なポイントだけでも知っておくと、あとで焦らずに済みます。
出店をスムーズに進めるためにも、こういった法律やルールを「怖いもの」ではなく、「安全と信頼のためのツール」として、やさしく理解しておくことが大切です。
「露店の食品取り扱い」で最低限知っておきたい位置づけ
わたあめは、火を使う調理をせずに作れるお菓子ではありますが、イベントやマルシェなどの公的な場所で販売する場合には、「食品の取り扱い」として保健所の管轄に入ることがあります。
地域によっては「営業許可」が必要だったり、「簡易的な届出」で足りるところもあります。
とくに、子どもが多く集まるイベントではチェックが厳しくなることもあるので、出店が決まったらできるだけ早めに、自治体や保健所に確認しておくと安心です。
また、「模擬店」として学校や自治体の行事に参加する場合でも、衛生責任者の配置が求められることもあります。
なので、主催者側としっかり連携を取って、必要な手続きを確認しておくことがとても大切なんですよね。
手洗い・器具洗浄・原料取り扱いで守るべきルール
基本中の基本になりますが、わたあめを作る前には必ず手を洗うこと、そして器具や容器を清潔に保つこと。
どちらも当たり前のことのように思えて、イベント当日の忙しさやバタバタ感の中では、ついつい後回しにしてしまいがちです。
でも、それが一つのトラブルやクレームにつながるかもしれないと考えると、やっぱり丁寧にやるに越したことはありません。
原料のザラメをすくうスプーンやボウルは、直前までフタをして保管し、使うたびに清潔な手袋で扱うようにすると、見た目にも衛生的で、お客さんの安心感につながります。
また、テーブルの上は常に整理されている状態を保ち、使用済みの器具と未使用の器具を分けて置くようにしておくと、動線もスムーズで衛生的にも好印象です。
屋外イベントなら“衛生的な作業環境”の確保が大事だよ
屋外での販売となると、衛生管理が一気に難しくなります。
風が吹けば砂やゴミが舞ってくるし、虫が飛んでくるのも避けられません。
だからこそ、作業スペースにはできるだけ壁付きのテントを使ったり、防虫ネットを吊るしたりする工夫が必要になります。
私はテントの一角に、小さな作業台を用意して、そこを「清潔ゾーン」として扱うようにしています。
消毒用のアルコールスプレーを目につく場所に置いて、手洗いの代わりに頻繁に使えるようにしておくだけでも、周囲への印象はかなり変わりますよ。
それに、イベント中の「食中毒」や「不快な思い出」って、たとえ軽度なものであっても一生残る可能性がありますよね。
お客さんの笑顔を守るためにも、作業環境にこそいちばん気を配っていきたいところなんです。
原料(ザラメ・色粉)の安全な扱い方
わたあめの魅力って、やっぱりふわふわの食感とカラフルな色、そしてほんのり香るフレーバーですよね。
でも、そのかわいさを支えているのが「ザラメ」や「色粉」といった原料なんです。
だからこそ、これらをどんなふうに扱うかで、衛生面はもちろん、商品の質そのものも大きく変わってしまいます。
私自身、最初は「どうせ砂糖だから保存は気にしなくていいだろう」と軽く考えていたんですが、何度か痛い目にあってようやく気づきました。
ザラメって湿気にとても弱いし、色粉の扱いも雑にすると固まったり分離したりするんですよね。
見た目のきれいさや香りのバランスを守るためにも、丁寧な保存と管理がすごく大切になってくるんです。
保存方法(湿気・虫対策)が安心につながるよ
ザラメは乾燥しているようでいて、実は空気中の湿気をぐんぐん吸い込んでしまう性質があります。
湿気たザラメで作ったわたあめは、糸が出にくくなったり、うまく巻き取れなかったり、ふわふわにならなかったりして、お客さんの前で慌てる原因になってしまうんですよね。
だから私は、ザラメは必ず密閉容器に入れて、シリカゲルのような乾燥剤を一緒に入れておくようにしています。
さらに、イベント会場によっては虫が多い日もあります。
とくに香り付きのザラメは甘い匂いが広がるので、虫にとっては格好のターゲット。
こまめにフタを閉めるのはもちろん、なるべく使用分を小分けにして持っていくようにすると、衛生的にも作業効率的にも安心です。
開封後のザラメはどうする?
イベントで使いきれなかったザラメ、どうしていますか?
私は最初、開けた袋をそのまま輪ゴムで留めて保管していたんですが、次のイベントで開けたらベタベタに固まっていて、泣く泣く捨てたことがありました。
それ以来、使いかけのザラメはすぐに密閉容器に移し替えて、できるだけ早めに使い切るようにしています。
色粉や香料も同じで、空気に触れると酸化して変色や風味の劣化につながることがあります。
とくに夏場などは温度も高いので、直射日光を避けて冷暗所に保管するのが理想です。
きれいな色や香りをキープするためにも、開封後の取り扱いは本当に大事なんですよね。
イベント当日の持ち込み量と保管の工夫
持ち込みすぎると荷物が重くなるし、余った原料の保存にも困る。
でも、足りなくなるのも怖い。
そんなジレンマ、ありませんか?私は、過去の販売実績や天気予報、イベントの規模を参考にして、おおよその販売数をざっくり決めてからザラメの量を調整しています。
保管時には、ザラメを紙袋やそのままのパッケージで持ち込むのはNG。
湿気が入りやすくなってしまうので、必ずプラスチックやアルミ製の保存容器に入れておくのがおすすめです。
また、テントの端に保冷バッグを置いて、乾燥剤と一緒に保管しておくと、急な天気の変化にも対応しやすくなりますよ。
わたあめ製造機の衛生チェック
わたあめの仕上がりを左右するのが、なんといっても製造機のコンディションです。
私も初めてイベントに出店したとき、朝はバッチリだったのに途中で焦げつきがひどくなって、機械から変なにおいが出始めて、どうしようもなく焦ったことがあります。
あのときの冷や汗は今でも忘れられません。
機械って、見た目は変わらなくても内部にほこりやザラメのカスが溜まっていたり、ヒーター部分に異常があったりと、見えないところにトラブルの種が潜んでるんですよね。
しかもわたあめ機は電源と熱を使う道具なので、扱い方を間違えると事故にもつながりかねません。
だからこそ、イベント当日だけでなく、準備の段階からこまめなチェックと清掃を習慣づけておくことが本当に大切です。
お客さんにおいしくてふわふわなわたあめを届けるために、ここでは「安心して使える状態かどうか」を確認するポイントをお伝えします。
当日朝の確認項目(ヒーター・ボウル・飛散ガード)
イベント当日の朝は、バタバタしている中でも必ず製造機の状態をチェックするようにしています。
まず大事なのはヒーター部分。
前回の使用後にしっかり掃除できていなかったり、焦げたザラメがこびりついていたりすると、すぐに煙が出たり焦げたにおいが広がったりします。
これだけでお客さんの足が遠のいてしまうこともあるので、ヒーター周りは特に念入りに確認しておくと安心です。
ボウル部分には、前回のカスやほこりが残っていないかをチェックし、アルコールシートなどで軽く拭き取っておくと清潔感もアップします。
そして飛散防止のガードがきちんと装着されているかどうかも重要です。
わたあめの糸が飛び散って服や顔にかかるとトラブルにつながるので、安全面からも見た目の印象からも、忘れずに確認しましょう。
機械の“温度が上がらない”時の安全な対処法
「スイッチを入れたのに全然熱くならない!」というトラブル、私も何度か経験しています。
原因は延長コードが長すぎたり、電圧不足で出力が安定しないことが多いんですよね。
そんなとき、無理に使おうとせず、まずはコードの接続や電源タップをすぐに確認して、予備の電源ルートがあるかどうかをチェックします。
イベントでは主催者が用意した電源に複数の屋台がつながっていることも多く、出力が不安定になるケースもあります。
私は心配なときは自前で高出力対応の延長コードを持参するようにしています。
予備のヒューズやヒーターがあると安心ですが、なければその場での修理は難しいので、他のメニューに切り替えられる柔軟さも必要かもしれません。
油煙・焦げつきで“ニオイが移る”問題の防ぎ方
わたあめって、見た目も味も繊細な分、においにすごく敏感なんですよね。
過去に、前日に掃除をサボってしまった機械でそのまま作ったところ、「ちょっと焦げくさい」と言われたことがありました。
それ以来、わたしはイベントの前日と当日の朝、必ず二度掃除をするようにしています。
特にヒーター部分は焦げつきやすく、わずかなカスが残っているだけでもすぐに煙が出たり、においが移ったりしてしまいます。
おいしいわたあめを作るためには、においのトラブルを防ぐための「ひと手間」がとても大切です。
使用後はしっかり冷ましてから分解・洗浄し、乾燥させた状態で保管しておくと、次に使うときも気持ちよく始められますよ。
わたあめを“安全に袋詰め”するやり方
イベント会場でわたあめを渡すとき、多くの場合は袋詰めにして手渡すことになりますよね。
でも実は、この袋詰めの工程こそが、衛生面でもトラブル防止の面でも、ものすごく大事なポイントなんです。
せっかくきれいに作ったわたあめも、袋が破れていたり、手袋をせずに触っていたり、密封が不十分だったりすると、お客さんは一瞬で不安になってしまいます。
特に、親御さんが子どもに食べさせるとき、
「これ清潔かな?」
「ちゃんと閉まってる?」
と自然とチェックするものなんですよね。
私自身、はじめは袋詰めのことを軽く見ていました。
でもある日、お客さんに「袋の中、なんか曇ってますけど…」と不安そうな顔をされたことがありました。
そのとき初めて、見た目の印象や手渡しの瞬間がどれほど大切かを痛感しました。
それ以来、袋詰めの工程を丁寧に見直してきたので、ここではそのポイントを紹介していきます。
袋のサイズ・静電気・密封の安全ポイント
袋が小さすぎると、せっかくふんわり作ったわたあめがつぶれてしまいますし、大きすぎると中で動いて崩れやすくなってしまいます。
私は、機械で作るサイズにぴったり合う袋を事前にいくつか試してみて、「これならキレイに収まるし、作業もしやすい」というサイズを決めています。
また、静電気が起きると、袋の内側にわたあめが貼り付いてしまったり、開けづらくなったりするんですよね。
冬場や乾燥した日はとくに注意が必要です。
袋にわたあめを入れたあとは、しっかりと空気を抜いて密封することも大切です。
私の場合、シーラーを使って密封するようにしていて、お客さんに渡すときには「密封してありますのでお持ち帰りも安心ですよ」と一言添えるようにしています。
スタッフの手袋・エプロン・マスクの使い方
袋詰めの作業は、まさにお客さんの「信頼の分かれ目」と言ってもいいくらい、注目されているポイントです。
素手で袋を触っているだけで、「この人ちょっとズボラかも」と思われてしまうこともあります。
私はイベント開始前に必ず新しい手袋をつけ、作業中にゴミや水分がついたときはすぐに交換しています。
エプロンやマスクも、ただ着けているだけではなく、見た目に清潔であることが大事です。
汗でぐちゃぐちゃになったマスクや汚れたエプロンをそのまま使っていると、それだけで印象が悪くなってしまいます。
とくに袋詰めは手元が目立つ作業なので、丁寧に清潔に行うことで、お客さんの安心感がぐんと増します。
袋の内側に触れないのが大切だよ
意外と多いのが、わたあめを入れるときに無意識に袋の内側に手が触れてしまうケースです。
ちょっとでも内側に触れると、それだけで雑菌や異物が入るリスクが上がってしまうんですよね。
だから私は、袋を開けるときには必ず外側だけを持ち、わたあめをふわっと滑り込ませるような動きで入れるようにしています。
もしうっかり触れてしまった場合には、もったいなくてもその袋は使わず、新しい袋に入れ直します。
そこを「もったいないし、まあいいか」で済ませてしまうと、お客さんからの信頼はあっという間に崩れてしまうんです。
きれいに作ったわたあめを、きれいな状態のまま渡す。
それが何よりも大切な心がけだと私は思っています。
温度管理・保管方法の正しい考え方
わたあめは“常温で保存できる”と思われがちですが、実際には気温や湿度の影響をとても受けやすい繊細なお菓子なんですよね。
私も初めて出店したとき、朝にきれいに作ったわたあめが、午後にはしぼんで袋の中でクシャッとなってしまい、「あれ?同じわたあめなのにどうして…」と頭を抱えた経験があります。
見た目も風味も落ちてしまった商品をお客さんに手渡すのは、正直とても心苦しかったです。
わたあめはとにかく湿気と直射日光に弱いので、保存方法や保管場所を工夫するだけで、おいしさも見た目のふわふわ感も長持ちするようになります。
ここでは、イベント当日にわたあめをよりよい状態で保つための、温度と保管にまつわる実践的な対策を紹介します。
高温多湿の日に起こりやすい“溶ける・しぼむ”問題
湿度が高い日は、わたあめが袋の中でしぼんで小さくなったり、べたべたと溶けてしまったりすることがあります。
私も夏のイベントで、予想外に蒸し暑くなった午後から、作り置きしたわたあめがどんどんしぼんでいく様子を目の当たりにして、何度も作り直すことになったことがありました。
この現象は、空気中の水分をわたあめが吸ってしまうことで起こるので、湿度対策が重要です。
湿度が高くなりそうな日は、なるべく「作り置き」は最小限にして、販売の直前に作るスタイルに切り替えるのが安心です。
また、袋の口をきちんと閉じて湿気を入れないことも、しぼみ防止にはとても効果があります。
保管ボックス・クーラーボックスの正しい使い方
「冷やせばいいんじゃない?」と思って保冷剤をたくさん入れたクーラーボックスで保管したら、逆に袋の内側が結露してしまい、わたあめがベチャっと溶けたことがありました。
これは私の失敗談ですが、冷やしすぎるのも逆効果なんですよね。
一番よかったのは、大きめのプラスチック収納ボックスに乾燥剤を入れて、直射日光の当たらない場所に置く方法でした。
風が通りすぎる場所も避けて、落ち着いた日陰で保存するだけで、袋の曇りや湿気による劣化がかなり防げます。
保管は「冷やす」より「湿度を避ける」ことが鍵になります。
直射日光を避ける理由(袋の曇り・劣化)
直射日光は袋の外側を熱してしまい、中の空気との温度差で袋の内側が曇ってしまうことがあります。
曇った袋って、なんだか不衛生に見えてしまうんですよね。
お客さんからすると「ちょっと古そう」「べたついてそう」と思われかねないので、見た目の清潔感を守るためにも、日差しから遠ざけることはとても大事です。
また、袋の素材によっては熱で伸びてしまったり、変形してしまったりすることもあるので、できるだけ涼しくて日陰の場所を確保しておくと安心です。
私はテント内の一番奥、風通しがありつつも日が入らない場所を「わたあめ保管スペース」にして、大切に置いています。
子どもと屋外イベントで特に注意したいポイント
わたあめを買いに来るお客さんの多くは、子どもを連れた家族や、学校行事でにぎわう親子連れです。
ふわふわのわたあめに目を輝かせる子どもたちを見るのは本当にうれしい瞬間ですが、だからこそ注意しなければならないのが「安全面」と「配慮の気持ち」なんですよね。
見落とされがちですが、屋外イベントには大人では気づかないようなリスクがたくさんあります。
スティックの扱いひとつ、混雑した通路の作り方ひとつで、事故やケガにつながってしまうこともあるんです。
実際に私も、何気なく渡したスティックを持ったまま走り出す子を見て、冷や汗をかいたことがあります。
大きな事故にはならなかったけれど、もっと早く気づいていればと、反省した出来事でした。
ここでは、子どもが安心してわたあめを楽しめるように、そして親御さんが「この屋台なら安心だね」と感じられるように、現場で心がけたいポイントをまとめました。
スティックによるケガ(のど突き)をどう防ぐ?
スティックは見た目には無害でも、子どもが振り回したり、転んだ拍子に突いてしまったりすると、予想以上に危険なんですよね。
特に小さい子はまだ自分で加減がわからないことも多いですし、大人が思っている以上に動きが突然だったりします。
私は対策として、先端のとがった割り箸ではなく、丸く加工された専用スティックを使うようにしています。
さらに、渡すときには「走らないでね」「食べながら気をつけてね」と、やさしく一声かけるようにしています。
ちょっとした声かけでも、子どもや親御さんの安心感につながるものなんですよ。
屋台周りの動線づくり(混雑と転倒を避ける)
屋外イベントでは、人の流れを想定して屋台の位置や導線を考えることがとても大切です。
スペースが限られていたとしても、机の足やコードが子どもの足元にあったり、後ろに並ぶ列の管理が甘かったりすると、思わぬ転倒やケガにつながることもあるんです。
私はいつも、地面にビニールテープを貼って「並び位置」を明確にしたり、脚元には荷物を置かないように工夫しています。
また、保護者が一緒についていられるような誘導を心がけて、お子さんだけが屋台に突っ込んでくるような状況を防ぐようにしています。
安全な動線づくりって、見た目以上に「信頼される屋台づくり」につながるんですよね。
雨・風の日の“思わぬ事故”の予防
イベントの日の天気って、想像以上に状況を左右します。
風が強いと、袋詰めのわたあめが飛ばされてしまったり、テントがあおられて倒れかけたりすることもあるんです。
そんなときに、子どもが近くにいたらと思うと、本当にゾッとします。
私の経験では、風が強くなりそうな日は事前にテントの重しを倍にして、風よけシートを追加するようにしています。
また、急な雨には備えて、わたあめを濡らさずにすぐ避難できるボックスを用意しておくと安心です。
大人ならなんとか対応できる場面でも、子どもがいる場では「予想以上の準備」があってちょうどいいと感じています。
当日の衛生チェックリスト(印刷して使える内容に)
出店当日って、本当にあっという間に時間が過ぎていきますよね。
準備に追われ、お客さんが並び始めたらもうノンストップ。
そんなときでも、最低限やっておくべき衛生チェックを忘れずにこなすことが、お店への信頼やトラブル防止につながっていくんです。
私も以前、「忙しくて手袋を交換し忘れたまま対応してしまったかも…」と、あとから心配になって落ち込んだ経験があります。
それ以来、どんなにバタバタしていてもチェックリストを見ながら声に出して確認するようにしています。
ここでは、準備・販売中・片付けの3つのタイミングで、やっておくべき衛生管理の項目をまとめておきます。
当日、目につくところにこのリストを貼っておくだけでも、慌ただしさの中で安心材料になるはずです。
準備時のチェック
イベントが始まる前の段階で、いちばん集中して確認しておきたいのがこの時間帯です。
- 製造機のヒーターやボウルに異物がないか、しっかり清掃されているか確認する
- 手袋、エプロン、帽子、マスクが清潔でそろっているか着用チェックをする
- ザラメや色粉の保存容器がきちんと閉まっているか、湿気を防げる状態か確認する
- アルコールスプレーやペーパータオルなどの衛生用品が手元にあるかチェックする
朝の準備がしっかりできていれば、そのあとの流れもずっとスムーズになります。
販売中のチェック
販売が始まると慌ただしくなるからこそ、定期的に立ち止まって見直す習慣が大切です。
- 手袋が汚れていないか、汗でベタついてきたらすぐに交換する
- 袋詰めの際は袋の内側に触れていないか、気をつけながら作業する
- お客さんに渡すわたあめがつぶれていたり湿気ていないか確認する
- 机の上が散らかっていないか、器具と原料が混在していないか整理整頓を意識する
私は販売の合間に5秒だけでも立ち止まって「手袋OK?袋しっかり?よし!」と確認する癖をつけています。
片付け時のチェック
イベントが終わると気が抜けてしまいがちですが、このタイミングの対応が次回の出店に直結します。
- ザラメや色粉は必ず密閉容器に戻し、乾燥剤と一緒に保管する
- 製造機のボウルやヒーターはしっかり冷ましたうえで、できる範囲で掃除しておく
- 使い捨て用品(手袋・マスク)は衛生的に処分し、再利用しないようにする
- 持ち帰った道具は自宅で洗浄・乾燥する時間を取っておく
トラブルが起きた時の対応
どんなに準備をしていても、イベント当日は想定外のトラブルが起きるものです。
私も何度も、「えっ、まさかここで?」という場面に直面してきました。
焦る気持ちもあるけれど、そんなときこそ落ち着いて、すぐに動けるかどうかが大切なんですよね。
予測できない事態に出くわしても、お客さんに安心してもらえる対応ができれば、逆に「この人、信頼できるな」と思ってもらえることもあるんです。
ここでは、実際によくあるトラブルと、そのときに私がとった対応、そして今ならこうするという視点も交えて、現場で慌てないためのヒントをまとめました。
機械トラブル(焦げ・飛び散り・停止)
わたあめ製造機が急に動かなくなったときの、あの心臓がぎゅっとなる感覚……本当に何度味わったかわかりません。
とくに焦げたにおいがしたときは、お客さんの前で作っているだけに「どうしよう」と内心かなり動揺します。
まずはすぐに電源を切って、ヒーター部分にザラメの塊や焦げがついていないか確認します。
異音がしている場合は、無理に使わずに予備機があればすぐに切り替える判断を。
もし予備がないときは「機械の調整で少しお時間をください」と、正直に伝えるだけでもお客さんの印象は大きく変わります。
無理して提供するより、いったん立て直すほうが信頼を守る結果につながるんですよね。
袋詰めトラブル(破れ・湿気・変形)
わたあめを袋に入れた瞬間にビリッと破けてしまったり、受け渡す直前に見たら中が曇っていたり、そんな小さなトラブルは意外と頻繁に起こります。
私も一度、強風の日に袋を片手で持っていたら中でくしゃくしゃになってしまい、「なんか小さくなっちゃいました…」と謝ったことがあります。
そういうときは、迷わずその場で作り直します。
「すみません、もう一度ふわふわのを作りますね」と一言添えるだけで、むしろお客さんは喜んでくれることが多いです。
手間を惜しまず、気持ちを込めて対応する姿勢こそが、また来たいと思ってもらえる秘訣だなと感じています。
お客さんの体調不良があった時の基本対応(あくまでガイド)
万が一、お客さんがわたあめを食べたあとに気分が悪くなったり、何らかの異変を訴えたりする場面があったら、それは一番神経を使う対応になります。
まず大切なのは、慌てないこと。
すぐに主催者や救護係に連絡を取り、必要であれば救急対応ができるよう動きましょう。
私の出店では、お子さんが気分を悪くして座り込んだことがあり、そのときは保護者の方と一緒に救護ブースまで付き添いました。
わたあめが原因だったかどうかはわかりませんでしたが、「一緒に対応してくれてありがとう」と感謝されたことが、今でも心に残っています。
そういった場面では、「商品の問題じゃなかったですよ」と言い訳するよりも、「大丈夫でしたか?心配でした」と声をかけて寄り添うほうが、ずっと信頼を築けるんですよね。
まとめ:安全な運営は“信頼される出店”につながるよ
衛生管理って、正直なところ最初はちょっと面倒に感じることもありました。
わたあめだし、砂糖だけだし、そんなに神経質にならなくても……なんて、甘く考えていた時期もあったんです。
でも実際に現場に立って、お客さんの真剣な目や、子どもに買ってあげようか迷っている保護者の表情を見たとき、「ただ作るだけじゃ足りない」と心から思いました。
きちんとした管理や配慮は、ただの義務やマニュアルじゃなくて、目の前の人の「安心して選べる理由」になるんですよね。
袋の中がきれい、スタッフの手元が清潔、テントの中が整っている、そういった“見える安心”が重なって、「この人から買ってよかった」と思ってもらえる。
その積み重ねが、次の出店へのつながりや、SNSでの口コミ、小さなファンを生む力になっていくと感じています。
私が一番うれしいのは、「またあのお姉さんのわたあめが食べたい!」って子どもが言ってくれたとき。
そんなときは本当に、全部の苦労が吹き飛んじゃうくらいの達成感があるんですよ。
だからこそ、これから出店しようと考えているあなたにも、ぜひ安心と笑顔を届けられる“信頼される出店者”になってほしいなと思っています。
ちょっとした気配りが、大きな信頼になる。
そんな想いを胸に、次の出店準備、進めていきましょうね。

