里帰り出産を控えていると、
「旦那は今どんな気持ちなんだろう？」
「なんだか最近そっけないような気がする…」
そんな風に不安になる方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんとママを優先するのは当たり前ですし、産後の体を休めるための里帰りは大切な時間です。
でも、その間離れて暮らす旦那さんの本音は実はとても複雑で。
自由で気楽そうに見える裏で、言葉にできない寂しさや不安、孤独感を抱いている男性も少なくありません。
中には、赤ちゃんが生まれたことへの嬉しさと、まだ父親としての自覚が持てない戸惑いが入り混じり、どう振る舞っていいのかわからず悩む人もいます。
そうした旦那さんの心理を理解することで、ママ自身の気持ちも少し楽になり、夫婦の絆を深めるヒントが見つかります。
今回は、里帰り中の旦那さんの心理をさらに深くひも解きつつ、夫婦の関係をよりよくするための具体的なコミュニケーションのコツまで、じっくりお伝えします。
里帰り出産中、旦那はどんな気持ちでいるの？
「自由でラク」な反面、寂しさや不安も感じている
「ひとりの方が気楽」と言う男性は多いものの、それは強がりの部分もあります。
夜、静かな部屋に帰って一人で食事をする瞬間、赤ちゃんの写真を見て微笑みながらも「自分だけ取り残されている気がする…」と胸が締めつけられることもあります。
ひとりの時間が長くなるほどに孤独感や自分の役割への迷いを感じてしまう人もいます。
時には「赤ちゃんに会いたいけど、迷惑にならないだろうか…」と躊躇してしまうこともあり、嬉しい気持ちと不安が入り混じった複雑な心境で過ごしています。
さらに、周囲には相談できずに悩みを抱え込む男性も少なくありません。
本音が見えづらいのはなぜ？男性の心理的な特徴
男性は、感情を素直に言葉にするのが苦手です。
「寂しい」とは言えず、平気そうに振る舞ったり、逆に飲み会や趣味に没頭してしまうこともあります。
心の奥では支えてほしい、話を聞いてほしいと思っていても、それをどう伝えればいいのかわからず不器用に行動してしまうのです。
その姿を見て「冷たい人」「無関心な人」と感じてしまうママも多いのですが、それは不安や寂しさの裏返しである場合も多く。
決してママや赤ちゃんに無関心というわけではないのです。
男性なりに一生懸命に踏ん張っていることを、ぜひ理解してあげてください。
よくある旦那の本音3パターン
寂しいけど言えない「遠慮型」
「会いたいけど、ママは赤ちゃんのお世話で大変だろうし…」と遠慮してしまうタイプです。
優しさのつもりが、逆にママに距離を感じさせてしまうこともあります。
時には自分の気持ちを押し殺し、訪問のタイミングすら迷ってしまうため、ますます距離が開いてしまうケースもあります。
寂しさが募る一方で、「迷惑をかけてはいけない」という気持ちから素直になれないのが特徴です。
意外とマイペース「自立型」
ひとり暮らしを満喫し、自由に過ごすのが気楽だと感じるタイプです。
一見寂しそうに見えず、ママからすると「本当に寂しくないの？」とイラッとしてしまうこともあります。
ですが、実は一人でいる時間が増えたことで「家族に必要とされていないのでは」という不安を感じている場合もあり、無理に明るく振る舞っていることもあるのです。
内心では赤ちゃんへの愛情や家族への思いがありつつも、表に出さないので誤解されやすいタイプです。
ちょっと不満も「プレッシャー型」
「俺だって頑張ってるのに…」と、仕事や家計のプレッシャーを感じながらも、感謝されない寂しさから不満がたまるタイプです。
仕事を頑張って稼いでいるのに、ママから感謝や労いの言葉がないと「どうせ俺はいてもいなくてもいいんだろう」と拗ねた気持ちが強くなります。
また、親戚や周囲から「父親なんだからもっとしっかりしろ」とプレッシャーをかけられて、自信を失う人もいます。
ママの何気ない一言が心に刺さりやすい繊細さもあり、ケアが必要です。
里帰り中の不安を減らす！安心できるコミュニケーション方法
LINEや電話の頻度はどのくらいがちょうどいい？
毎日長電話をする必要はありません。
「今日もありがとうね」「おつかれさま」といった一言を毎日伝えるだけで、安心感を感じてもらえます。
連絡が途絶えると余計に不安になりがちなので、無理のないペースで続けましょう。
気持ちに余裕があるときは少し長めに話したり、時にはビデオ通話で赤ちゃんの様子を見せるのもおすすめです。
声を聞くだけでも安心感が増し、旦那さんも赤ちゃんの存在をより身近に感じられます。
話す内容は「赤ちゃんのこと」だけじゃなくてOK
赤ちゃんの成長や困りごとだけでなく、旦那さんの仕事の話や日常の出来事も聞いてあげると「俺のこともちゃんと気にかけてくれてるんだ」と感じてくれます。
共通の趣味や思い出話、何気ない雑談をすることで、ママと旦那さんが夫婦としてのつながりを保てるのも大切です。
育児の話ばかりだと温度差が広がりやすいので、バランスを意識してみてください。
帰省中でも「頼る」姿勢を忘れない
悩みや決断が必要な時は「どう思う？」と旦那さんに相談してみましょう。
父親としての意識が芽生えるきっかけにもなりますし、「頼られている」という実感が彼の自信につながります。
小さなことでも「ありがとう」「助かったよ」と言葉にすることで、旦那さんも積極的に育児や家事をサポートしやすくなります。
里帰り中だからこそ、夫婦で協力する姿勢を持つことで、これからの生活への不安も減っていきます。
旦那の本音に寄り添うと、関係がもっと深まる
小さな感謝やねぎらいの言葉が嬉しい
男性は、ママから「毎日頑張ってくれてありがとう」と言われると想像以上に嬉しいものです。
LINEの一言や電話の中ででも感謝を伝えると、彼の心の支えになります。
さらに、感謝の言葉に具体性を持たせるとより効果的です。
「毎日遅くまで働いてくれて本当に助かるよ」「赤ちゃんの写真を見てくれて嬉しいよ」と伝えることで、自分の存在価値を実感できてモチベーションも高まります。
時にはメッセージだけでなく、手紙やちょっとしたプレゼントに気持ちを添えるのも良いでしょう。
小さな積み重ねが大きな信頼へとつながります。
産後の生活の相談もしておこう
里帰りが終わった後の家事や育児の分担について、ざっくばらんに話し合っておくのも大切です。
事前に相談することで、お互いの不安や期待を共有しやすくなりますし、夫婦で新しいスタートを切る準備になります。
具体的なタイムスケジュールや、お互いが得意なこと・苦手なことまで話しておくと、後々のトラブルを防ぎやすくなります。
また、パパに「一緒に考えてくれて頼もしい」と伝えることで、彼の父親としての自覚もさらに育まれます。
ママ自身も気持ちに余裕を持てるようになるでしょう。
遠慮せず、二人の未来を前向きに話し合う時間を作ってみてください。
まとめ｜里帰り中こそ、夫婦で支え合うチャンスに
里帰り出産中の旦那さんの本音には、寂しさや不安が潜んでいることが多いです。
でも、それを素直に口に出せる男性は多くありません。
だからこそ、ママからの思いやりや優しい声かけが、旦那さんにとって何よりの支えになります。
「ありがとう」「頼りにしてるよ」という小さな言葉の積み重ねが、夫婦の絆をさらに深め、これからの育児を二人で乗り越える大きな力になるはずです。
里帰りの期間を、夫婦の関係を見直し、お互いの気持ちを確かめるチャンスにしてみてくださいね。
さらに、里帰り中の些細なやり取りや気遣いが、産後の生活をより円滑にして、家庭の土台をしっかり築く大切なステップにもなります。
遠くにいても、心はしっかりとつながっているという安心感を与え合うことで、お互いの不安を和らげ、信頼感を強められるでしょう。
ぜひ、この時間を未来への準備期間だと思って大切に過ごしてください。