双子のへその緒の数は?1本が枝分かれして2本になってるの?!

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双子ちゃんを妊娠されたママさん。妊娠おめでとうございます!

「自分が双子の母になるの?!」という驚きと、漠然とした不安があることと思います。

私は単胎児の妊娠・出産を二度経験しているのですが、お腹に一人入っているだけでも大変だったので、これが二人となると…想像を絶する大変さだと思います。

「お腹ははち切れんばかりになり、ピークでは痛くて辛いと感じる胎動も二倍」
「出産時も、あの「うわぁぁでたぁぁぁ!」が二回」
「その後の育児も倍。」

そう考えると、本当に多胎児のお母さんには頭があがりません。

私はついついお母さん目線になってしまいますが、その頃、お腹の中ではどうなっているのでしょうか。

今回はそんな「双子ちゃんのへその緒」について、詳しく見ていきましょう。

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双子のへその緒の数って何本なの?

結論から言うと、へその緒の数は、赤ちゃん一人につき一本です。

根本が一本で枝分かれしている、というわけでもありません。

根本から別のへその緒が出ています。

私の下の子は首にへその緒が絡まっての出産だったのですが、二人もいたら、お互いのへその緒が絡まる確率も大きいのでは…?

気になって調べてみると、赤ちゃんの部屋(羊膜)は「二つに分かれているパターン」と、「一つだけのパターン」がありました。

前者の場合は部屋が別なのでお互いが絡まる心配はないですが、後者の場合は絡まる可能性がゼロではないことがわかりました。

海外では、双子のへその緒が三つ編みのように絡みついていたというニュースもありました。

そのお母さんは帝王切開で無事に出産されたということでほっとしましたが、妊娠・出産は本当に不思議で神秘的だなぁと感じずにはいられませんよね。

余談ですが…

あなたは、へその緒を切ったことはありますか?

私は、上の子を出産したときは立ち会いした夫が切りました。

でも、下の子の出産時は夫の立ち会いがなかったので、バースプランでも計画した通り、自分でへその緒を切りました。

実母が立ち会いしてくれたのですが、怖がって切ることはできませんでした。

二人目の出産は一人目に比べると、体力的にとても楽だったのですが、それでも赤ちゃんが出てくるまでずっと全身に力が入っていたようで。

「いざ切るぞ!」となったときは、手が震えていてうまくハサミを扱えなかったことを覚えています。

切った感触は「ゴム管」でした。

何度もハサミをジョキジョキしないと切れない、太いゴムのようでした。

今は、へその緒を切ることが医療行為と見なされて、素人が切ることができない病院も多いと思います。

もしできるのであれば、一生の思い出になるのでオススメです。

一人に一本のへその緒があるからこそできる、特別な体験ですよ。

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双子のへその緒ってどうなってる?栄養は平等に行き渡るの?

双子には、胎盤は二つの場合と一つの場合があります。

胎盤が二つあれば、栄養は平等に行き渡りやすいそうです。

しかし、胎盤が一つの場合だと、栄養が平等に行き渡らないこともあるようです。

双子を妊娠すると、二人の成長差が出て悩まれるお母さんも多いようです。

原因は様々と思いますが、エコー画像の診断での誤差、ということもあるようです。

赤ちゃんの向きによってうまく診断できないこともあり、これは仕方ないことです。

あまりにも差が出た場合は入院する必要があるそうですが、不安ならば話をきちんと聞いて、お医者様の指示に従ってくださいね。

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双子のへその緒からの血流はどうなってる?胎盤も二つあるの?

双子は、胎盤(=絨毛膜)と羊膜の数の違いで3種類に分かれます。

羊膜とは、赤ちゃんを包んでいる袋のことです。

今までのところでも何度も触れてきましたが、ここでまとめると、

双子の種類①2絨毛膜2羊膜(にじゅうもうまく にようまく)

双子の赤ちゃんの胎盤も羊膜も別々の場合、「2絨毛膜2羊膜(にじゅうもうまく にようまく)」と呼ばれます。

単胎児が二人同時にお腹にいるというイメージですね。

栄養が平等に行き渡りやすいです。

双子の70~75%はこのパターンだそうです。

双子の種類②1絨毛膜2羊膜(いちじゅうもうまく にちようまく)

双子の赤ちゃんの胎盤は一つですが、羊膜は別々の場合、「1絨毛膜2羊膜(いちじゅうもうまく にちようまく)」と呼ばれます。

「2絨毛膜2羊膜(にじゅうもうまく にようまく)」の次に多い(25~30%)のがこのパターンです。

双子の種類③1絨毛膜1羊膜(いちじゅうもうまく いちちようまく)

双子の赤ちゃんの胎盤も羊膜も一つずつの場合、「1絨毛膜1羊膜(いちじゅうもうまく いちちようまく)」よ飛ばれます。

二人の赤ちゃんが同じ部屋で過ごすため、お互いのへその緒が絡まる可能性があります。

この「1絨毛膜1羊膜」は1%未満の珍しいパターンです。

よく「一卵性」や「二卵性」という呼び方をしますが、これは、最初の受精卵の数を指します。

細胞分裂するタイミングによって、「一卵性」は①~③のどれにでもなる可能性があります。

しかし、二卵性は①のパターンにしかなりません(別の受精卵の胎盤は合体しませんからね)。

「1絨毛膜2羊膜」と「1絨毛膜2羊膜」は胎盤が二つあるので血流は別ですが、「1絨毛膜1羊膜」は胎盤が一つなので、血流は同じです。

そのため、1絨毛膜1羊膜では「双体間輸血症候群」という、赤ちゃん同士がお互いに輸血しあっているという状況が起こる可能性があります。

こうなると、成長に差が出てくることもあるようですね。

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双子ってお腹の中での位置は決まっているの?

お腹の中にいる双子、どのように育っているのか不思議ですよね。

双子の赤ちゃんがお腹の中のどの辺にいるのだろう?と気になった経験がある人もいるはずです。

お腹の中にいる赤ちゃんは、常に決まった場所にいるのではなく、ぐるぐると動いています。

赤ちゃんの向きを胎位と言い、胎位は3つの状態があります。

まずは、赤ちゃんの頭が下を向いている状態を頭位。

そして、赤ちゃんの足やお尻が下を向いている状態を骨盤位(逆子)、横を向いている状態を横位と呼びます。

双子の赤ちゃんの場合、一人目と二人目の胎位の組み合わせにより、位置関係は5つのパターンに分けられるのです。

①一人目骨盤位×二人目頭位
②一人目頭位×二人目骨盤位
③一人目頭位×二人目頭位
④一人目頭位×二人目横位など
⑤一人目骨盤位×二人目骨盤位

赤ちゃんがお腹の中でどの向きを向いているかは、出産方法に影響します。

双子だと多くの場合帝王切開での出産になりますが、一人目が頭位だと経腟分娩が可能と判断されるケースもあります。

また、この胎位も一度決まったらずっとそのままの胎位で大きくなるわけではなく、お腹の中で過ごす中でコロコロと向きを変えていきます。

1か月前は骨盤位だったのに今回は頭位だったということもよくあることです。

赤ちゃんの体が大きくなり出産が近くなると、だんだん動かなくなり胎位が決まってくるのです。

双子はお腹の中での育ち方に違いが出るもの?

双子という言葉から想像することは、「ほとんど同じ」「とてもよく似ている」というイメージではないでしょうか。

ですので、双子の赤ちゃんはお腹の中でも同じように大きく育っていくと思われるかもしれません。

しかし、実際は二人の赤ちゃんが全く同じように成長することはないのです。

お腹の中で双子の育ち方に違いが出ることについてご説明します。

妊娠初期で胎嚢が見られる段階だと、胎嚢の大きさに差がでてくることがあります。

これは、胎嚢が作られる時期に多少のズレが生じたためです。

胎嚢の大きさが異なっていても、超音波で二つの心音がしっかり確認されていれば、心配することがありません。

もし胎嚢の大きさが違う上、心音も一つしか確認できないとなると、小さいほうの胎嚢の成長が止まってしまっている可能性があります。

また、双子の胎児が成長してきた時に二人の成長に差がでることはよくあります。

大きい子と小さい子の推定体重の差が15~25%以下の場合、特に問題ありません。

しかしそれ以上の差が見られる場合、胎児発育不均衡と呼ばれる状態になり、慎重に経過を見ていく必要があります。

胎児発育不均衡になる原因は、小さい子の方のへその緒の付着部に問題があることもありますが、原因不明のケースが多いです。

双子だったはずがお腹の中でいなくなることがあるって本当!?

妊婦健診で「双子です」と言われ喜んでいたにも関わらず、次の健診では赤ちゃんが一人になっていたということは、残念ですがあり得る話です。

このように、妊娠初期に双子の赤ちゃんのうちの一人が消えたようにいなくなることを「バニシングツイン」と呼びます。

「バニシング」とは消失、「ツイン」とは双子の意味で、双子のうちの一人が消失したように感じられることからこの名前が付けられました。

バニシングツインとは聞き慣れない言葉ではありますが、実は双子を妊娠した場合に、時折見られる現象です。

バニシングツインでは、赤ちゃんの一人が消えてなくなったように感じられますが、実際には亡くなった胎児が子宮に吸収されているのです。

赤ちゃん一人の妊娠で妊娠初期に流産すると、ほとんどの場合自然に排出されます。

しかし双子の場合、どちらか一人を流産しても排出されず子宮に吸収されることがあり、バニシングツインとなるのです。

バニシングツインで、なぜ子宮に吸収されるのかのメカニズムについては、まだ解明されていません。

また、胎児の片方が亡くなる原因は、染色体異常が多いのですが、原因不明のケースも少なくありません。

双子に限らず妊娠初期の流産は、胎児側の原因であることが多く、予防することが難しいのです。

もしバニシングツインが起きたとしても、母体や残ったもう一人の赤ちゃんには問題ありません。

バニシングツインで一人の赤ちゃんを失ったことは、とてもショックで悲しい出来事ではありますが、原因不明で防ぐことはできないものなのです。

辛い気持ちを乗り越えて、残されたもう一人の赤ちゃんを大切に育てていけるとよいですね。

双子のへその緒の数は?のまとめ

双子のへその緒の数について見てきましたが、最後にポイントをおさらいしておきますね。

  • へその緒は一人につき一本あります。
  • 双子は、胎盤と羊膜の数によって三種類に分けることができます。
  • 胎盤が二つあれば血流は別ですが、一つの場合は血流が同じなので栄養の行き渡り方がアンバランスになる可能性もあります。
双子ちゃんの妊娠・出産には様々なリスクがあります。

しかし、あなたのお腹を選んでやってきてくれたかわいいお子さんたちです。

どうか、無事にご出産されますことを、心よりお祈りしております。