日本の国技である相撲。
おじいちゃんおばあちゃんだけでなく、最近では若い方たちにも人気がありますね。
私も小さい頃は、夕方になるといつもおばあちゃんにテレビを独占されて、苦い思いをしていた記憶があります(^^;
小さい頃は「なにがそんなに面白いんだろう?」と思っていました。
でも、大きくなってから見てみると、力士たちのぶつかり合いの迫力など、テレビを独占してみていたおばあちゃんの気持ちが少しわかる気がします。
相撲は昔から続く伝統的な競技なので、普通のスポーツよりも伝統や格式を重んじる部分がありますよね。
その分、テレビ中継を見ていてもよくわからない点も多いなぁと思いませんか??
そんな相撲の疑問点の一つが、取り組みの時に聞こえる「はっけよい・・・のこった!」の掛け声です。
なにも考えずに聞いていましたが、取り組みの最中なんどもこの掛け声を聞きます。
この掛け声は、いったいどんな意味があるのでしょうか??
今回は、そんな相撲の「はっけよいのこった!」の掛け声について、詳しく見ていきたいと思います!
相撲の「はっけよい」の意味は?はっけよいのこったではどんな意味に?
相撲で「はっけよい、のこった」の掛け声をしている人を“行司”と言います。
行司はどのような意味で、この掛け声をかけているのでしょうか?
「はっけよい」と「のこった」、それぞれにわけて見ていきましょう!
「はっけよい」の意味は?
この「はっけよい」は、力士が動かずに止まっている時に発する掛け声とされています。
この言葉の意味には諸説あるのですが、1つ目の説が「発気揚揚」という言葉からきているという説です。
「発期揚揚」とは、“気合を入れろ・全力でいけ”などの意味がある言葉です。
2つ目の説が、「早く競いなさい!」という意味から、「早競へ(はやきほへ)」が転じて、「はつきょい」⇒「はつけよい」という流れでできたという説です。
3つ目の説が、「当たるも八卦当たらぬも八卦」ということわざにでてくる、「八卦」という言葉からきているという説です。
「八卦」というのは、中国からきている言葉で、自然界の万物の現象を表す言葉です。
この「八卦」が良い状態にあるという意味で、「八卦良い(はっけよい)」という言葉になったと言われている説です。
私的には、3つ目の説が言葉としては一番しっくりくる説ですね。
現在ではこの「八卦」からきているという説が最も有力とされています。
「のこった」の意味は?「はっけよいのこった」でどんな意味になる?
この「のこった」に関しては、その言葉通りの説しかありません。
「頑張って残れ!!」というそのままの意味だとされています。
力士が技をかけている時の掛け声で、「頑張って土俵に残れ!!」という意味だと考えられています。
なので、「はっけよいのこった」の意味として1番有力な説は、「すべてが良い状態だ!頑張って残れ!!」という意味になります。
しかし、「はっけよい」は力士たちが動きを止めている状態の時にかけられる言葉です。
そう考えると、2つ目の説である「早く競いなさい!」という言葉がしっくりきますよね。
「早く競いなさい!頑張って残りなさい!」という意味なのかもしれませんね(^^)
実は決まっていた!相撲の「のこったのこった」の掛け声のタイミング!
この「はっけよいのこった」、
行事が掛け声をするタイミングは決まっているのでしょうか?
「はっけよいのこった」の掛け声をかけるのは、力士たちの動きがとまっている時です。
なので、まずは取り組みがはじまる時に「はっけよいのこった!」の掛け声をかけます。
この掛け声で試合スタートです。
そして、取り組みの最中に、お互いがまわしをがっちりつかんで動かない時がありますよね。
そんな時も、また、「はっけよいのこった!」の掛け声をかけます。
2つ目の説である「早く競いなさい!」という意味からかもしれませんね。
力士がわざをかけている時は、「のこったのこった」と掛け声を掛けています。
「頑張って土俵に残るんだー!!」と闘争心をあおっているんですね!
「はっけよいのこった」以外の掛け声は?
では最後に、せっかく行事の掛け声の意味が少しわかってきたので、「はっけよいのこった」以外の掛け声にどんなものがあるのかみてみましょう。
取り組みの時間前になると、
- 見合って
- 構えて
- にらみ合って
- 油断なく
確かに、自分たちでお相撲ごっこをやる時も、何も考えずに、「みあってみあって~」と言っていました(^O^)/
時間いっぱいになると、「時間です・待ったなし」の掛け声。
さらに、「手をついて・腰を下ろして・手をおろして」となり、取り組み開始で、「はっけよい・のこった!!!」となるわけです。
なにげなく無意識にきいていた行事の言葉も、こうして詳しくみてみると面白いですよね!
相撲で言うのこったの掛け声の意味は?のまとめ
相撲での「はっけよいのこった」という掛け声について見てきました。
意味を知ったうえであらためて相撲を見てみると、今までとは違った楽しみ方ができるかもしれません。
次に相撲を見る時は、この「はっけよいのこった!」をはじめとする行司の掛け声にも注目して、観戦してみてくださいね(^^)