鈴虫を何匹か飼っていると、「あれ、いつの間にか数が減った?」と思うことはありませんか?
実はそれって、共食いをしている可能性が高いです。
せっかく育てた鈴虫同士が共食いするなんて、悲しいですよね。
出来ることなら共食いをさせることなく、全ての鈴虫に天寿を全うしてほしいものです。
そこで今回は鈴虫の共食いの原因や対策について、詳しく見ていきたいと思います!
鈴虫の飼育で共食いしないようにする2つの原因とその対策
では、鈴虫が共食いをしてしまう、主な2つの原因を見ていきましょう。
鈴虫が共食いする原因★①タンパク質が足りていない
鈴虫っていうのは
- キュウリ
- ナス
- リンゴ
しかし、鈴虫は雑食性でグルメな虫なのです。
野生の鈴虫は、草木の葉っぱや野菜だけではなく、昆虫の死骸なども食べたりしているんです。
なので、これら野菜や果物だけではタンパク質が足りなくなり、タンパク質を求めて共食いを始めてしまいます。
鈴虫が共食いする原因★②卵を産むのに栄養が必要
鈴虫が産卵する時にはタンパク質が多く必要になります。
産卵期になったら、しっかりカゴの様子を観察するようにしましょう。
鈴虫を共食いから守ろう!今日からできる対策とは
大切に育ててきた鈴虫を守るため、共食いを起こさないよう対策が必要です。
その対策とは「タンパク質を多く含んだエサ」を与えることです。
例えば鰹節(かつおぶし)の粉末や、煮干しを与えるのが一番です!
「鈴虫は雑食性」とお話ししましたが、自然に生息している時には、以下のような食べ物を食べています。
- 蝉の抜け殻
- 昆虫や小動物の死骸
- 柔らかい葉
- 花
そして鈴虫がキュウリやナスを食べるのは、水分補給の為なのです。
ですので、良かれと思ってキュウリやナスをせっせとあげていても、実は水分ばかり補給していて、栄養は全く与えられていない状態です。
鰹節(かつおぶし)の粉末や小魚を与える時には、ビンのふたなどの小物入れに入れ、カゴの中にこぼれないようにしましょう。
カゴの中で溢れてそのままにしておくと、鰹節の粉末や小魚が腐るだけではなく、最悪カゴの中でカビが繁殖する原因になります。
また、繁殖期である8月には、タンパク質を多く含んだエサを多めに与えるようにしましょう。
そうすることでメスもたくさん卵を産むことが出来ますし、オスが共食いの被害に遭うことが減るでしょう。
繁殖期が終わり10月頃には、鈴虫は寿命を迎えてしまいます。
容器の中のシェルターを取り出しきれいに掃除し、土の表面をハケで掃除してみてください。
鈴虫は土の表面の5mm程度の、浅い場所に産み付けられています。
細長く白いのが鈴虫の卵ですので、忘れずに回収しましょうね。
鈴虫の共食いってターゲットはオスだけって本当?
鈴虫が最も共食いを行うのは、産卵期です。
しかもメスは食べられることはなく、メスがオスを食べてしまうのが殆どです!
実は鈴虫はメスの方が強く、オスの方が弱い生き物です。
産卵期になるとメスはタンパク質を求め、オスを食べてしまうのです。
卵を産んで育てるメスの方が強いのは、子を産んで強くなる人間の女性と似ていますね。
ちなみに、カマキリもメスがオスを食べてしまいます。
それも恐ろしいことに、交尾の最中に食べてしまうのです。
カマキリもタンパク質を求めてメスがオスを食べますが、更にオスの体の組織の一部が卵を生み出すのに使われてるんですね。
鈴虫が共食いをする原因のまとめ
鈴虫が共食いをするのは、タンパク質の不足によってです。
特に産卵期にタンパク質が足りないと、メスがオスを食べてしまうのです。
エサはナスやキュウリだけではなく、かつおぶしの粉末や煮干しなどの、動物性のエサを与えるようにしましょう。
本来鈴虫は雑食性で、花や葉っぱを食べて水分補給をしています。
ナスやキュウリは水分補給は出来ますが、栄養補給にはならないのです。
共食いを防ぐ為には、エサをしっかり工夫してあげるようにするのがポイントです。
共食いで命を落とす鈴虫を減らす為、飼い主さんが守ってあげてくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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