子どもに塗り絵をさせてみたいけど、いつから始めるべきだろう?
どんなことに気を付ければ楽しく続けられるのだろう?
と、思っているあなた。
今回はそんな気になる子どもの塗り絵について
★塗り絵の子どもへの効果
★楽しく取り組むために親が気を付けること
についてまとめましたので参考にしてください。
これを読めば、親子で塗り絵を始めたくなること間違いなしです!
塗り絵はいつから始めるものなの?
塗り絵は、2歳頃から始められると言われています。
これには、大体の子どもが2歳頃に
- 色の名前を覚えて言えるようになる
- クレヨンを持って描ける握力や腕力が身につく
といった2つの理由があります。
もちろん発達には個人差があります。
なので、この年齢から始めなければいけないということではありません。
ただあまりに早く始めてしまうとうまく塗ることができません。
そのため、達成感を味わいにくくなってしまうおそれも。
なので子どもの様子を見ながら、少しずつ始めてみてくださいね。
ちなみに我が家は娘が2人います。
娘たちが、きちんと塗り絵を始めたのは2歳を少し過ぎてからです。
それまではぐしゃぐしゃに描いていました。
ところが、ある日なんとなく枠を意識して色を塗りつぶすようになりびっくりしたのを覚えています。
塗り絵の効果!子どもの成長にどんな影響があるの?
そんな娘たちは現在、幼稚園に通っています。
園でも毎日塗り絵をしているようで「今日はこれ塗ったの!」と嬉しそうに持って帰ってきてくれます。
保育の現場でも積極的に取り入れられているということは、きっと何か良い効果があるからですよね。
塗り絵をすることで、子どもの成長にどんな影響があるのでしょうか?
気になったので調べてみました。
子どもが塗り絵で得られる良い効果①色彩感覚が育つ
はじめは一色で塗ってしまうことも多いです。
ですが、だんだん「隣のものと塗りわけよう」という気持ちが出てきます。
また、空はこんな色かな?などと考えながらたくさんの色を使い分けるようになっていきます。
この繰り返しで、子どものなかで自然に色彩感覚が育っていきます。
子どもが塗り絵で得られる良い効果②上手に筆記具を動かせるようになる
クレヨンや鉛筆を持ち、決められた枠の中を塗っていくことで手や腕の筋肉が鍛えられていきます。
特に指先の神経は脳の神経と直接つながっています。
指先をたくさん使うことで脳にも良い刺激がたくさん送られます。
手先を鍛えることは、子どもの脳の発達に欠かせないとても大事なことなのです。
またカーブや細い線の塗り分けには、細かく手を動かすことが必要です。
慣れると塗る時の力の入れ具合で、色の濃淡を出すこともできるようになります。
このように、塗り絵では自分の思うようにクレヨンや鉛筆を動かすことのできる運筆力も身についていきます。
運筆力が高まると
- きれいな字書ける
- 画力がアップする
といったメリットがあります。
子どもが塗り絵で得られる良い効果③目と手の協応性がアップする
少し聞き慣れない言葉ですよね。
これは「目で見たとおりに手を動かしていく力」ということです。
塗り絵は、目で見た場所を塗り分けていく作業です。
これも目と手の協応性を高めるトレーニングのひとつ。
この力は、先ほどの運筆力の向上にもつながります。
他にも
- 向かってくるボールや障害物をうまくよける
- はさみで線の通り紙を切る
- 字をはみ出さずにマスの中に書く
など、日常の場面でも学習面でもこの力はとても重要です。
子どもが塗り絵で得られる良い効果④集中力がアップする
枠からはみ出さずに塗ろうとすることや、どんな色で塗ろうかと考えることには集中力が必要です。
塗り絵は子どもの集中力を鍛えてくれます。
集中力が上がると、その後の勉強やスポーツの役に立ちます。
子どもが塗り絵で得られる良い効果⑤達成感や自己肯定感を得ることができる
塗り絵が完成した時に感じる嬉しい気持ちは、達成感です。
自分の力だけで成し遂げたという達成感は、自信につながります。
また「次はこれをやってみよう」「もっと上手に塗ろう」といった今後のやる気の源にもなるのです。
幼児の間に達成感をたくさん味わうことで、子どもの中に自己肯定感が生まれていきます。
これは将来、何か困難なことにぶつかった時でも「自分ならできる!」と乗り越える力につながります。
2歳の塗り絵のレベルってどんなもの?どういう塗り絵を選べばいいの?
2歳頃の子どもは、まだ指先のコントロールが難しいです。
なので、小さい枠の中に塗るのは困難です。
また、まだ鉛筆を握ることが難しい時期でもあります。
そのため、最初はクレヨンを使って
- 大きな図の中を塗るもの
- 塗り分けよりも、一色で塗りつぶせるもの
を選んであげましょう。
我が家はこの「さいしょのぬってみよう くもん出版」という塗り絵から始めました。
★「さいしょのぬってみよう くもん出版」の詳細を見てみる
初めから塗り絵をするのではなく、ぐしゃぐしゃ描くところからスタートします。
なので、取り組みやすいです。
また、塗る色の指定があるので色の名前を意識しだしたこの頃の子どもにはぴったりでしょう。
ワークが無くても、ママが大きな丸や四角を紙に描いてその中を塗っていくという遊びもおすすめです。
この頃は枠からはみ出したり、大人からするとびっくりするような色を選んで塗る子どもが多いです。
でも、細かいことは気にしなくて大丈夫です。
お手本の色通りにきれいに塗ることよりも、好きな色を使ってのびのびと塗っていくことを大切にしてあげましょう。
塗れた!という小さな達成感の積み重ねが、次のやる気につながりますよ。
3歳の塗り絵のレベルはまた少し違う?どれくらいの時間で休憩をはさむべき?
個人差はありますが、3歳~3歳半くらいになると上手に鉛筆が持てるようになります。
子どもの興味に合わせて、色鉛筆でちょっと細かい塗り絵を始めてみても良い時期です。
ただいきなり色々な色を塗り分けるのは大変です。
それで子どもがやる気を失ってしまったら元も子もありません。
もし取り組んでいて子どもが難しそうな様子を見せたら、大きな枠の塗り絵を用意してあげましょう。
また、「こんな色はどうかな?」と提案してあげてみてくださいね。
ここでも大事なのは、決してはみ出しても怒らないこと。
そして、「こんな色で塗ったらだめ!」と指図しないことです。
怒られたらやりたくなくなっちゃいますよね。
そして、子どもは子どもの世界観で物事を見ているんです。
今しかできない色使いをしてるんだね、とおおらかに受け取ってあげましょう。
ちなみにわたしの下の娘は3歳半です。
今までは好きな色で塗っていたのに、いきなりきっちり塗り分けるようになりました。
キャラクターの塗り絵をする時は、それが描かれた絵本を自分で持ってきて見ながら塗っています。
少し前の独創的な色使いが今では懐かしいです。
どれくらいの時間で休憩をはさむべき?
塗り絵に限らずですが、楽しく意欲的に取り組んでいる時がいちばん上達するときです。
特に塗り絵は集中力が必要なのです。
そのため、短い時間ですぐやめてしまう子どもも多いですね。
遊びの一環として楽しく取り組めたら良いので、子どもがやめたら終わりで大丈夫ですよ。
それでその日は終わりという子どももいます。
また、違う遊びをしたりしながら休憩をして、少ししたらまた塗り絵を再開する子どももいます。
ちなみに我が家の娘は長女が前者で次女は後者のタイプです。
でも2人とも楽しく取り組んでいるのでそれぞれのペースに合わせています。
さらに調べてみると、幼稚園などの保育の現場では時間を決めて塗り絵を行っているところが多いですね。
この方法には
- 決められた時間で完成させる達成感を味わえる
- 短時間で行うことで集中して取り組める
といったメリットがあります。
このときに注意したいのが
- 決められた時間の中で完成させられる塗り絵をあらかじめ選ぶ
- 子どもの集中力が続くように取り組み時間を設定してあげる
ということです。
子どもの集中力が続くのは長くても30分と言われています。
もし時間を決めて取り組む時は、30分くらいを目安にしてみるといいでしょう。
子どもの塗り絵に声かけをするとき!肯定感アップのおすすめひとこと集
繰り返しになりますが、子どもの塗り絵がはみ出したりしていることや、色がおかしいと指摘するのはNGです。
でも上達して欲しいと思うのが親ですよね。
では一体どのような声かけをするのがいいのでしょうか。
子どもの肯定感をアップしながら楽しく塗り絵に取り組める、効果的な声かけをいくつかご紹介します。
ぜひ参考にしてください!
肯定感アップに効果的な声かけ①「上手だね」よりも具体的に褒める
もちろん上手と褒められると嬉しいです。
でも、子どもは別に評価されたくて塗り絵をしているわけではないのです。
また「上手に塗れなかったらだめなのかな」と思ってしまう子もいます。
そこでおすすめなのが、見たままを伝えてあげる方法。
「○○色に塗ったんだ!」とそのまま言うだけで、子どもは得意気な表情になるでしょう。
ありのままを認めてもらうことが自己肯定感を伸ばすことにつながるのです。
それに、具体的な言葉のほうが小さい子どもには伝わりやすいですよね。
肯定感アップに効果的な声かけ②「おいしそう」、「かっこいい!」、「かわいい」
簡単ですが、これらの
「おいしそう」
「かっこいい!」
「かわいい」
という声かけはとても大切なんです!
子どもは子どもなりに考えながら塗り絵をしています。
その感性を子どもと共有することができる言葉です。
肯定感アップに効果的な声かけ③質問する
「どうして○○色に塗ったの?」や「これなあに?」など、質問してみると子どもは一生懸命説明してくれます。
質問するということは、興味を持って子どもの世界観に入り込むということ。
子どもにとってはとても嬉しいことですよね。
また自分の世界観を言葉に出して伝えることで、表現力を伸ばすことができます。
たまに質問しても「わかんなーい!」と返ってくることもあります。
でも、そこはご愛敬。
そっかそっか、と軽く流してあげてくださいね。
肯定感アップに効果的な声かけ④「丁寧に塗ろう」よりも「ぶつかっちゃうよ!」
塗り絵を始めたての頃は、枠から盛大にはみ出すことなんてしょっちゅうですよね。
怒ってはだめ、と思っていてもつい「丁寧に塗ろうよ」と言いがちになりますよね。
そんなときにおすすめの言葉が「ぶつかっちゃうよ」です。
たとえばクレヨンを車に見立てて「車が線にぶつかっちゃうよ」と言ってみてください。
枠を気にして塗るという意識が子どものなかで芽生えてきます。
肯定感アップに効果的な声かけ⑤「○○みたいに塗ろう!」
これもはみ出したり、塗り残しをしがちな子どもに使えるおすすめの言葉です。
先ほどの「丁寧に塗ろう」と同じく使いがちなのが「きちんと塗ろう」だと思います。
たとえば塗り残しが多いときや、もう少し細かく塗ってほしい時。
「アリさんみたいに塗ってみよう」とか「こしょこしょーって塗ってみよう」と言ってみてください。
細かくクレヨンや色鉛筆を使って塗ることが、子どもに自然と伝わります。
大人も一緒に取り組むことで塗り絵が上達する!?
声かけも大事ですが、時にはママも一緒に塗り絵を楽しんでください。
たとえば
- 枠をふち取って中を塗りつぶすこと
- 塗る濃さによって濃淡をつけること
など、子どもには言葉では説明しにくいこともありますよね。
そんなときは隣で一緒に塗り絵に取り組んでみてください。
子どもはマネすることで、自然と塗り方を学んでいきます。
なにより同じ遊びを楽しめたら、ママも子どもも嬉しいですよね。
塗り絵はいつから始める?何に気を付ければ楽しく続けられる?のまとめ
今回は子どもの塗り絵についてお伝えしました。
要点をまとめると
- 個人差はあるが2歳頃から始められる
- 子どもの成長に良い効果がたくさんある
- 多少はみ出していても、色が間違っていても気にしない
ということです。
ちなみに塗り絵は大人にとっても、ストレス解消やリラックスの効果があります。
また神経をたくさん使うので、指や脳の退化を防ぐという効果も!
そんなメリットたくさんの塗り絵。
ぜひ親子で楽しんで取り組んでみてくださいね。