離乳食が始まり、あなたも赤ちゃんもなんとか離乳食のペースに慣れてきたというのに。
定番のおかゆを食べなくなってしまったら焦ってしまいますよね。
離乳食が進んでたくさんの食材の味を知った赤ちゃんが、毎日食べるおかゆの味に飽きてきてしまうのもなんだかわかるような気がします。
赤ちゃんがおかゆの味に飽きたら!だしを使って味の変化を
「味があれば食べる?」と考えて、あなたはおかゆに味付けをしようとしていませんか?
そんなときは、和風だしと洋風だしを使っておかゆにほんのりとした自然な味をつけてみるのがおすすめです!
赤ちゃんの味覚は大人が思っている以上に敏感なので、かつお節や昆布からとった和風だしの味だけでも変化を感じることができます。
玉ねぎやニンジンなどの野菜を煮出してスープを作れば、洋風のだしが完成します。
まずは、だしを使って味にほんのり変化をつけてみましょう!
「味をつける」というと、調味料を思い浮かべます。
でも、この「調味料」を早くから使ってしまうと、赤ちゃんの未熟な消化器官に負担をかけてしまいます。
また、早くから味のついた食べ物に慣れてしまうと。
食材そのものの味を感じることができなくなり、おかゆ以外のものも食べなくなってしまうことがあります。
私からすると、おかゆを食べなくなることよりも、
「素材そのものの野菜や、たんぱく質を食べなくなってしまうこと」
のほうが、はるかに大変な気がします。
だしを使ってもおかゆを食べないときは、
- おかゆの硬さに変化をつけてみたり
- 思いきっておかゆをやめてパンやうどんをあげてみたり
確かにおかゆは離乳食の基本ではありますが、絶対におかゆを食べないとダメ!なんてことはありません。
他の離乳食を今まで通り食べているようであれば、あまり気にせずに笑顔で離乳食の時間を過ごすように心がけてみてくださいね。
離乳食のお粥の味付けはいつから!?体に負担はかからない時期を解説
調味料をあまり早い段階で離乳食に使わないほうがいいのはわかりましたが、調味料を使った味付けをしていいのはいつ頃からなのか気になりますよね。
離乳食に調味料を加えるのは、離乳食後期(9~11か月)以降を目安にするとよさそうです。
離乳食を薄味にしなければいけないのはなぜ?
ところで、なぜ離乳食は味をつけないほうがいいのかあなたは知っていますか?
薄味のものをあげたほうがいいのにはちゃんとした理由があります。
どんな理由があるのか詳しくみていきましょう。
離乳食を薄味にする理由①消化器官に負担がかかる
赤ちゃんの腎臓はまだまだ未熟です。
早くから調味料を使った塩分の多い離乳食を与えてしまうと、塩分を消化する腎臓に負担がかかってしまいます。
離乳食を薄味にする理由②生活習慣病になりやすい
濃い味に慣れるとさらに濃い味を好むようになるので将来的に生活習慣病にかかりやすくなるとも言われています。
離乳食を薄味にする理由③味覚を鍛えられない
舌には味を感じる「味蕾(みらい)」という部分があります。
赤ちゃんは大人よりも、この味蕾が多いんです。
なので、大人よりもより「たくさんの味」を敏感に感じることができます。
赤ちゃんの時代に素材のみの味をたくさん感じることで、赤ちゃんの味覚は磨かれていきます。
調味料を使うのは離乳食後期から
いつも味のないものを赤ちゃんに与えていると、レパートリーが限られてきます。
ついつい味を加えたくなるところですが、赤ちゃんはきちんと味の違いをわかっています。
赤ちゃんの身体に負担をかけないためにも調味料を使うのは、離乳食後期まで待ちましょう!
後期に入ると赤ちゃんの食べられるものも増え、形状も大人の食べるものに少しずつ近づいてきます。
料理によっては、風味をつける程度の量で「塩」、「醤油」、「味噌」、「砂糖」を使って味に変化をつけても問題ありません!
とはいっても、大人からしたらほとんど味がしないような少ない量から調味料デビューをするのがオススメです。
離乳食のお粥のアレンジを紹介!中期後半から後期にかけてのメニュー
調べてみると、ほとんど味をつけなくてもおかゆのアレンジが色々できることがわかりました。
私が「これは簡単で美味しそうだな」と思った、オススメのおかゆアレンジレシピをご紹介します。
離乳食中期後半のおかゆアレンジレシピ
まだまだ素材の味を楽しみたい離乳食中期にできるおかゆアレンジを見てみましょう。
離乳食中期におすすめのおかゆレシピ①豆乳トマトリゾット風
〈作り方〉
①お好みの大きさにカットした玉ねぎを昆布だしで柔らかくなるまで煮ます。
②①に5倍がゆ、湯むきしたトマト、無調整豆乳を入れてとろみがつくまで煮たら完成です。
★引用元:「マルサンアイ株式会社」
離乳食中期におすすめのおかゆレシピ②しらすのあんかけ粥
〈作り方〉
①お好みの大きさにカットしたにんじんを昆布だしで柔らかくなるまで煮ます。
②①に塩抜きしたしらすをいれて片栗粉でとろみをつけたらあんかけの完成です。お粥にかけて与えみてください。
★引用元:「スマートアグリフード(スマ直)」
離乳食後期のおかゆアレンジレシピ
後期に入って少しずつ味付けをし始める頃のおかゆアレンジを見てみましょう。
離乳食後期におすすめのおかゆレシピ①三色がゆ
〈作り方〉
①鶏ひき肉10g程度を茹でてあく抜きしたら、醤油2滴ほどで風味をつけます。コーンとほうれん草は火を通してお好みの大きさにカットしておきます。
②お粥に①をのせたら3色がゆの完成です。
★引用元:「 HAPIKU(ハピク)食育」
離乳食後期におすすめのおかゆレシピ②かぼちゃとチーズのリゾット
〈作り方〉
柔らかくしたかぼちゃとキャンディーチーズ2つをお好みの大きさにカットして、おかゆに混ぜたら完成です。
引用元:パルシステムの育児情報サイト~子育て123~
離乳食のおかゆを嫌がるようになったら…のまとめ
離乳食のおかゆについてみてきましたが、あまり味をつけなくても色んなおかゆのアレンジ方法がありましたね。
離乳食はなるべく薄味を心掛けて、素材の掛け合わせでアレンジを楽しみましょう。
赤ちゃんが離乳食を食べるようになったと思ったら、急に嫌がるようになった!というのはよくあることです。
焦らずに気にせずに色んな素材を試しながらのんびり進めていってくださいね。
「離乳食でベビーフードのみの進め方は?栄養が偏らない様にするには?」
またこちらの記事には、そんな離乳食の中でも「ベビーフード」のことについて、詳しくまとめています。
ベビーフードと聞くと「手抜きしているようで」とか「何が入ってるかわからないから心配」と思う人も多いのではないでしょうか?
そんな最近のベビーフード事情について正しく知って、上手に取り入れていくことは、決して「手抜き」ではないです!
しんどいときにベビーフードの力を借りて、ママが笑顔でいることの方が、子供のためになると思いますよ。