
赤ちゃんが一生懸命ミルクを飲む姿って、本当に尊くて目を奪われてしまいますよね。
あのぷくっと膨らんだほっぺ、真剣な眼差し、小さな手で哺乳瓶をぎゅっと握るその姿…
今でも鮮明に思い出せます。
私はわが子が哺乳瓶を口にくわえてミルクを飲む様子を見て、「この子は誰に教えられたわけでもないのに、命のためにちゃんと飲む力を持っているんだ」と思った瞬間、涙が溢れました。
そんなふうに、哺乳瓶はただミルクを飲む道具というだけではなく、親子の絆を感じられるアイテムでもあるんですよね。
そして、哺乳瓶を使えばママだけでなく、パパやおばあちゃんも授乳に関われるので、「育児を共有する」という意味でも本当にありがたい存在でした。
でも、ある日ふと心に浮かぶんです。
「この哺乳瓶、いつまで使えばいいの?」と。
便利だからこそ手放しづらいけれど、虫歯や卒業の時期を考えると悩みも出てきますよね。
今回はそんな「哺乳瓶はいつ卒業するのがいいのか」「そのあとのストローやマグはどう進めていけばいいのか」という疑問に、わが家の体験も交えながらやさしく丁寧にお話ししていきたいと思います。
哺乳瓶っていつまで使っていい?卒業に悩むママへ伝えたいこと
「いつまで使うのが正解?」その疑問はみんな抱えている
赤ちゃんが哺乳瓶でミルクを飲む姿って、見ているだけでほっこりしますよね。
特に新生児の頃は、ミルクを飲んでくれることそのものが「ちゃんと育ってくれている証」で、安心感にもつながっていました。
だけど、月齢が進んで離乳食が始まり、歯が生えてきたりすると、ふとした瞬間に思うんです。
「あれ?この哺乳瓶、いつまで使っていいんだろう?」って。
そんなときにSNSや育児本で目にするのが、「哺乳瓶は1歳までに卒業を」といった言葉。
でもそれを見た瞬間、私はちょっと焦りました。
うちの子は哺乳瓶が大好きだったからです。
飲むだけじゃなく、くわえていることそのものが安心材料になっていたので。
「卒業させなきゃ」と思う気持ちと「この子の安心を奪いたくない」という気持ちの間で、何度も葛藤しました。
専門的な目安と、実際の“親子のペース”の違い
たしかに、歯科医師会や小児科の先生たちは、哺乳瓶の使用は1歳頃までを目安にして、徐々にストローやコップに移行することを推奨しています。
その理由は、乳歯の生え始める時期と重なり、哺乳瓶を長時間くわえたまま糖分を摂取し続けることで「哺乳瓶う蝕(哺乳瓶虫歯)」のリスクが高まるからです。
実際、寝る前のミルクが習慣化していたり、哺乳瓶を長時間くわえさせっぱなしになっている場合は注意が必要だといわれています。
でもだからといって、1歳になったその日から「はい、もう哺乳瓶はおしまいね」と急に取り上げるのは、かえって子どもの不安や混乱につながることもあります。
医学的な目安と、実際に子どもが感じる心の準備や発達のタイミングには差があるということ。
これは、情報があふれる現代だからこそ、ママたちが誤解しやすいポイントでもあると思います。
哺乳瓶が“心の支え”になっていることもある
私が息子の哺乳瓶卒業を考え始めたのは、ちょうど生後10か月を過ぎた頃でした。
周りのママ友が「ストローに変えたよ」と話しているのを聞いて、うちもそろそろかなと思ったんです。
でも、いざ哺乳瓶をなくしてみようとしたら、ミルクを飲まなくなってしまって……。
飲む量が減るどころか、寝かしつけにも苦労するようになりました。
「やっぱり無理にやめるんじゃなかったな」って、夜中に泣きながら反省したことを今でも覚えています。
哺乳瓶って、赤ちゃんにとっては“お腹を満たすもの”だけじゃないんですよね。
眠る前の儀式だったり、ママやパパとつながる安心のスイッチだったり。
だからこそ、「すぐに卒業させなきゃ」と焦る必要はないと思うんです。
卒業の準備は“ちょっとずつ慣らす”が正解
私が最終的にたどりついた結論は、「急にやめるんじゃなくて、ちょっとずつ慣らしていけばいい」ということ。
まずは昼間だけストローに変えてみて、夜だけ哺乳瓶にする。
そのうち寝る前のミルクをぬるま湯に変えてみる。
そうやって少しずつ“哺乳瓶じゃなくても安心できるんだ”ということを子どもが感じ取れるようにしていきました。
大切なのは、子どもを不安にさせずに、でも少しずつ次のステップへと背中を押してあげること。
そして何より、「ママが穏やかな気持ちで見守ること」が、きっと一番の安心材料なんだと思います。
卒業のタイミングは「情報」じゃなく「親子の心」で決めていい
哺乳瓶をいつまで使うのか。
その答えは、医学的な目安だけで決められるものではありません。
もちろん、虫歯のリスクや習慣化の影響は考慮すべき大切なポイントです。
でもその一方で、赤ちゃんにとって“安心”をどうやって守るかも同じくらい大切です。
正解はひとつじゃありません。
周りと比べて焦るよりも、自分の子どもの様子をよく見て、「この子は今、どんな気持ちで哺乳瓶に向き合っているのか」を感じること。
それができたら、きっとあなたの中に“その子にとってのベストなタイミング”が自然と見えてくるはずです。
ストロー飲みはいつから?焦らずじっくり、がカギ
「うちの子、ストロー全然吸えません…」その悩み、私も通りました
離乳食が始まる頃になると、よく耳にするのが「そろそろストロー飲みの練習をしましょう」という言葉。
でも、いざ練習を始めてみると、ぜんっぜん吸ってくれない。
むしろ口に入れた瞬間に「なんじゃこれ!」みたいな顔をされて、ぺっと押し出されてしまったり。
私も、最初は何度も心が折れました。
うちはちょうど5か月頃、離乳食の初期と同じタイミングでストロー練習を始めたのですが、当然のように一筋縄ではいきませんでした。
最初の1週間は、ストローを口にくわえることすら嫌がって大泣き。
吸うどころか、くわえる=怒るのスイッチになってしまって、もう私の方が泣きたくなったほどです。
吸えないのは当然!赤ちゃんの筋肉はまだ発達途中
そもそも、赤ちゃんにとって“ストローで吸う”という行為は、とても高度なことなんです。
大人は当たり前のようにできているけれど、実は口を閉じて、頬と舌の筋肉を連動させて圧をかけて吸う必要があるんですよね。
まだおっぱいや哺乳瓶の「吸うだけ」で済んでいた赤ちゃんにとっては、「口を閉じて、力を込めて、上手に吸い上げる」というのは、未知の世界。
できなくて当たり前、時間がかかって当たり前だったんです。
「全然うまくいかない…」と悩んでいた過去の私に声をかけられるなら、「大丈夫、1ヶ月2ヶ月うまくいかなくても、それは普通のことだよ」と言ってあげたい気持ちです。
わが家の救世主は“PUSHストロー”とリンゴジュース
そんな中で我が家の突破口になったのが、「PUSH式」のストローマグと、リンゴジュースでした。
買ったのは、リッチェルのアクリアシリーズのマグ。
蓋のところに「PUSH」と書かれた部分があって、そこを軽く押すとストローから中身がぴゅっと出てくる仕組みになっているんです。
このマグに、ちょっとだけ甘いリンゴジュースを入れてチャレンジ。
最初は警戒していた息子も、私がそっとPUSHしてストローからジュースを出すと、口の中にふわっと甘さが広がって、一瞬キョトン。
そのあと「もっとちょうだい」と言わんばかりにストローにかぶりついてきて、次の瞬間にはゴクゴクと飲み始めていたんです。
その姿を見たとき、「ああ、ストローってこうやって覚えていくんだ」と心から納得しました。
言葉が話せない赤ちゃんだからこそ、体で“おいしい”“楽しい”を体感できる工夫って、本当に大事だなと実感しました。
コツは“あきらめずに毎日ちょっとずつ”
ストロー練習は、1日でできるようになることもあれば、何週間もかかることもあります。
うちは上の子がリンゴジュースで即マスターだったのに、次男はまったく興味を示さず、マグを振り回すだけの期間が3週間以上続きました。
でも、私が意識していたのは「練習」というよりも「触れる時間をつくる」こと。
食事の前後やお風呂あがりなど、機嫌が良さそうなときにそっと差し出してみる。
それだけでも、赤ちゃんの中には「見たことある」「触ったことある」という記憶が積み重なっていきます。
何度も何度も失敗して、こぼして、怒って、泣いて、そんな時間を経て、ある日突然できるようになるのがストロー練習なんだと思います。
だからこそ、うまくいかなくても自分を責めないでほしい。
赤ちゃんもママも、はじめてのことを一緒に経験しているのだから、うまくいかないのが普通なんです。
「ストローが吸えない=発達が遅い」ではない
よく、「ストローがなかなか吸えないのは発達が遅れているから?」と不安に思うママの声を聞きます。
でも、それは違います。
哺乳瓶からストローへの移行スピードには、本当に個人差がありますし、発達の速さとはまったく関係ないと言っていいです。
離乳食の食べ方や、指先の発達と同じように、ストローの飲み方にも「その子なりのタイミング」があるんです。
比較する必要も、焦る必要もありません。
私は何よりも、「今日できなかったことが、明日には少しできているかもしれない」と信じる気持ちを大切にしていました。
信じて待つ。
それだけで、赤ちゃんはちゃんとその期待に応えてくれるんだと、3人育てて確信しています。
哺乳瓶からのステップアップ!マグの種類と選び方
「どれを買えばいいの…?」マグ選びの迷宮にハマった日
ストローが吸えるようになってくると、次にやってくるのが「どのマグを使えばいいの?」問題。
私もこの時期、ネット検索と店頭のベビーコーナーを何度もウロウロしては、どれがうちの子に合うのかまったく分からず立ち尽くしていました。
「スパウト?ストロー?コップ?なんでこんなに種類あるの?」って、正直ちょっとパニックでした。
見た目はかわいいけど機能がよくわからないものもあれば、「成長に合わせて変えられます」と書いてあるものもあり、「ほんとにこれ使いこなせるのかな…」と不安ばかりが膨らんでいきました。
でも実際にいくつか使ってみて感じたのは、「完璧な一つ」はなくて「その子に合うかどうか」がすべてだということ。
だからこそ、まずはタイプごとの特徴を知っておくだけでも選びやすくなると思います。
スパウトタイプは“最初の一歩”にぴったりだけど…
スパウトタイプのマグは、ストローの前段階。
飲み口が太めで、傾けるだけで中身が出る仕組みなので、まだ吸う力が弱い赤ちゃんにも扱いやすいとされています。
我が家でも一番最初はこのスパウトを導入しました。
生後5~6か月ごろ、まだ哺乳瓶以外のものに不慣れだった時期です。
持ち手をにぎって自分で口に運ぶ姿に成長を感じて、「お~っ!」と親バカ丸出しで歓声をあげたのを覚えています。
でも、実際はうまく飲めているというより、かじってるだけの時間がほとんど。
中身がちょろちょろと漏れては服がびしょ濡れになって、結局マグじゃなくて私の洗濯物が増えていました(笑)。
個人的には、「慣れさせるための導入アイテム」として短期間使うのがおすすめ。
洗いやすさ重視で、パーツが少ないタイプを選ぶとお手入れもラクです。
ストロータイプは“長く使える万能マグ”
ある程度吸う力がついてきたら、ストロータイプのマグにステップアップ。
これは本当に長く使えます。
我が家の3人とも、このタイプが一番のお気に入りでした。
最初は吸えなくても、慣れてくるとあっという間に上達。
外出時もストロー付きならこぼれにくくて、車の中でも安心して渡せるし、私自身が荷物を最小限にしたいタイプだったので本当に助けられました。
パーツも少なく、今は中まで洗えるストロー専用の細ブラシや除菌アイテムも豊富なので、衛生面でも安心です。
私はいつもお風呂のタイミングで洗っていましたが、それだけでも十分清潔に保てました。
ただし、注意点としては「飲みながら遊ばないようにすること」。
うちの子はストローをブクブク泡だらけにして楽しんでいた時期があって、「お風呂か!」って突っ込みたくなる場面も多々ありました(笑)。
マグカップタイプは“上級者向けの練習アイテム”
1歳を過ぎたころから、保育園などでもコップ飲みの練習が始まります。
そんな時期に活躍するのが、マグカップタイプ。
上部にフタがついていて、こぼれにくくなっている工夫がされているんですが、飲むには吸う力とタイミングが必要になるので、ちょっとレベルが上がります。
うちではこのタイプ、正直あまり長くは使いませんでした。
コップ飲みの練習を始めたら、子ども自身が「フタが邪魔」と感じたようで、すぐに普通のコップに移行したからです。
でも、食事中にうっかり倒しても中身がこぼれにくい点や、ストローに比べてパーツが少ないので洗いやすく衛生的な点など、メリットもたくさんあります。
好みによっては長く使える子もいますし、「こぼれずにコップ飲みの練習ができる」という点ではかなり優秀です。
「種類に迷ったら、使い方より“相性”を見て」
いろんなタイプのマグを使ってみて気づいたのは、結局“子どもとの相性がすべて”だということ。
高機能なものでも、本人が気に入らなければ使ってくれないし、シンプルでも好きになったらどこへでも持ち歩いてくれる。
「これなら絶対にうまくいく」という商品はないけれど、「この子に合うかも」という直感を信じて選ぶことは、ママにしかできない“育児の勘”だと思います。
だから、使ってみて合わなかったら無理に続けなくていいし、洗いやすさや持ち運びやすさを優先してもOK。
親も赤ちゃんも、ストレスなく使えることが何よりも大切です。
ママたちにおすすめ!ミルクに使えるストローマグ2選
「どれにしよう…」と迷った私を救ってくれたアイテムたち
育児って、やたらと「選ぶこと」が多くないですか?
- ミルクはどのメーカー?
- おむつはテープかパンツか?
- ベビーカーはA型?B型?
私も「ミルクを哺乳瓶以外で飲ませるには何がいいの?」と調べまくって、気づけば育児ブログを何時間もスクロール。
楽天のレビューも読み漁って、どの商品が“うちの子の救世主”になってくれるのか、必死でした。
そんな私が実際に使って「これはよかった!」「もっと早く知りたかった…!」と心から思ったマグを、2つだけ紹介させてください。
どちらも“実体験込み”の、ママ目線のリアルレビューです。
リッチェル アクリア いきなりストローマグセット
これ、長男のときに「出産祝いで欲しかった…!」と後悔したやつです(笑)。
最初からストロートレーニング用のマグと、お出かけにも使えるフタ付きマグがセットになっていて、“練習から実戦まで”がこの1つで完結するところが最高でした。
トレーニング用の方は、蓋にある「PUSH」マークを押すと中身がストローから出てくる仕組みになっていて、吸えなくても“味を体験させる”ことができるんです。
我が家では、これでリンゴジュースを使ってストロー飲みの初成功を経験しました。
もうね、あのときの子どもの顔!「あ、出てきた!」「おいしい!」っていう驚きと喜びが一気に詰まったような表情で、私の方が泣きそうになりました。
練習用のストローマグって、飲めるようになったら結局使わなくなることが多いんですが、これはお出かけ用として継続できるし、蓋を外せばコップとしても長く使えるんです。
無駄がないって、ママにとってはそれだけでうれしいんですよね。
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コンビ ラクマグ プレミアムセット
このマグは、ママ友から「絶対これ使いやすいよ」とゴリ推しされて買ったんですが、想像以上でした。
まず、4か月という早い時期から使える仕様になっていて、ステップアップ式で飲み口を変えるだけで“ストロー→コップ”に移行できる構造。
うちでは次男がけっこう慎重派な性格で、「新しいものが苦手」タイプだったんですが、このマグに関しては飲み口の変化にあまり違和感を持たなかったんです。
しかも収納がかさばらない。
これは地味に大きなポイントで、子どもが3人いる我が家では、棚の中がマグと哺乳瓶であふれかえっていたので、「ひとつでいろいろこなしてくれる」のは本当にありがたかったです。
あと、地味だけどうれしいのがパーツのはめやすさ。
洗って乾かして、さあ組み立てようってときに「え?これどっち向き?」ってなるストレスがないんです。
ちょっとしたことだけど、それが毎日の中でどれだけ心を軽くしてくれるか、使ってみるとすぐにわかります。
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“マグは育児の相棒”だからこそ、使いやすさは大事
どちらのマグも、“育児をちょっとラクにしてくれる相棒”でした。
もちろん赤ちゃんによって合う合わないはあると思います。
でも「どれがいいかわからない」という迷いの中にいるママにとって、こういう「実際に使った人のリアルな声」が一番参考になるんじゃないかなと思って書きました。
買ってから「これ違ったかも…」と後悔するのって、精神的にもお財布的にも地味にダメージ大きいですよね。
だからこそ、できるだけ実用性や継続性の高いマグを選ぶことが、結果的にママの笑顔を増やすことにもつながると私は思います。
まとめ
哺乳瓶って、ただミルクを飲ませる道具じゃないんですよね。
赤ちゃんにとっては心を落ち着かせてくれる存在で、ママやパパにとっては「ちゃんと飲んでくれてる」「育ってる」という確かな実感をくれる、大切な育児アイテムです。
だからこそ、手放すときには不安や迷いがあって当たり前。
私自身も「もうやめたほうがいいのかな」「でもこの子の安心を壊したくない」と悩み続けました。
でも大丈夫。
目安はあっても、正解はひとつじゃありません。
子どものペースに寄り添いながら、少しずつ哺乳瓶から卒業していけたら、それがきっとその子にとってベストな道。
ストローやマグへの移行も焦らずに、「今日はちょっと触れただけでもOK」と、小さな一歩を大切にしていきましょう。
マグ選びも「これが正しい」ではなく、「うちの子に合っているかどうか」で選んであげれば大丈夫。
ママが笑顔でいられることが、赤ちゃんにとって何よりの安心材料です。
たとえうまくいかない日があっても、それは失敗じゃなくて“準備の日”。
ゆっくりでいい、一緒に少しずつ前へ進んでいきましょうね。
