8月の終わりになるとたくさん出回る梨。
梨がスーパーの店頭に並び始めると「あぁ、秋がきたなぁ」と感じます。
まさに梨は秋の果物の代表格ですよね。
果物を使ったスイーツはたくさんありますが、梨を使ったスイーツといえばコンポートが簡単かつ美味しくておすすめです!
ぐつぐつ煮ることで梨の食感も柔らかくなり、小さいお子さんのおやつとしても最適。
梨は水分を多く含むため痛みやすいとされる果物の一つです。
では、コンポートの場合はいったいどれくい日持ちするのでしょうか?
実は梨のコンポートは長期保存に向いているんです。
では、日持ちさせるために具体的にどのような方法があるのかみていきましょう。
梨のコンポートを日持ちさせる方法!美味しく長く味わうためのポイントは?
梨のコンポートはシロップにきちんと漬けて保存すれば3週間程度日持ちすると言われています。
もちろん冷蔵保存が必須です。
ただ単に冷蔵庫に入れるだけでなく、保存時に何点か気をつけることでコンポートの風味を損なわずに保存が可能です。
梨のコンポート保存時に気をつけたいこと
コンポートを保存する際に注意しておきたいポイントがあります。
このポイントを押さえるだけで、美味しく長く味わうことができますよ。
容器に入れる前にお皿などに長時間放置しないように気をつけましょう。
どの食品にもあてはまることですが、空気に長い間触れることは食品の酸化・乾燥・細菌増殖の発生原因となります。
まず酸化することで食品の美味しさや風味が損なわれ、栄養素までも失われてしまいます。
例えば梨やりんごの皮をむいて放置しておくと茶色く変色しますよね。
あれがまさしく酸化と言われる現象です。
乾燥は食品中の水分が蒸発してしまい、食品本来の食感や風味が失われてしまいます。
細菌の増殖は、空気中の酵素によって細菌が増殖して細菌の活動が活発化してしまうことによって起こります。
「酸化」
「乾燥」
「細菌増殖」
を防ぐことでカビや腐敗を抑えることができると同時に、品質の良い状態を長く維持できるというわけです。
私自身も出来上がってしばらくたった料理を前に、
「夏じゃないし後で保存容器に入れておけばいいや」
と、つい別の家事に取りかかってしまうことがあります。
でも見た目に変化はなくても、放置している間に着々と食品の酸化が始まっていると考えると怖いですよね。
品質の劣化を防ぎ長期間の保存を可能とするためにも、保存時は「空気に触れさせない!」を徹底しましょう。
ただ、瓶を利用する際は必ず瓶の煮沸をするようにしましょう。
ほんのわずかな細菌でさえ保存物の腐敗を引き起こしてしまうからです。
正しい瓶の煮沸方法としては
①蓋と瓶を洗剤でよく洗う
②瓶を鍋に入れ沸騰したお湯で5分ほど煮沸
③次に蓋も同様に煮沸する(煮沸時間は錆を防ぐためにサッとお湯をくぐらせる程度)
④煮沸が終了したらしっかり乾燥させる
といった工程を踏むとよいでしょう。
鍋から取り出す時は使用済みの菜箸などは絶対に使わないようにしましょう。
せっかく消毒したのにまた菌を付着させてしまう原因になります。
清潔なトングなどを使って、綺麗な布巾やキッチンペーパーの上でちゃんと乾燥させるところまでが大事です。
以前、苺のジャムを作った際に、瓶にきちんと保存していたにも関わらずあっという間にカビを発生させてしまったことがあります。
思い返せばちゃんと瓶の煮沸をしていなかったことが原因だったのです。
また、保存した大量のコンポートを一度に食べきれれば良いですが。
残してしまう場合に、容器を開封したりお皿に出している間に食品は乾燥などでどんどん風味が失われてしまいます。
必ず1回に食べきれる量を計算して小分け保存しましょう。
梨のコンポートは冷凍保存できる?赤ちゃんへはどの程度解凍して与えればいい?
梨のコンポートは冷凍保存もできます。
冷凍すると1か月くらい日持ちします。
冷蔵保存同様、保存時のポイントとしては
- ラップでぴったり包む
- ジップロックなど保存袋につつむ
酸化、乾燥、細菌の増殖を防ぐだけではなく、冷凍焼けを防ぐためにも、少しでも空気に触れないよう真空状態で保存しましょう。
残ったシロップはヨーグルトなどに混ぜて食べても美味しいですよ!
半解凍するとシャリシャリの食感でまるで梨シャーベットの味わい。
ミキサーに入れれば梨のスムージーの出来上がりです。
冷凍することでコンポートの色んな楽しみ方が増えますね。
赤ちゃんに与える場合はどの程度解凍したらいい?
シャーベット状なら、赤ちゃんのおやつとしてあげても大丈夫でしょう。
ただ、冷たいものは赤ちゃんの内臓にも負担をかけやすいので与えるなら少量で。
また氷は窒息の原因にもなるので、必ずシャーベット状になるまで解凍するようにしましょう。
梨のコンポートの賞味期限は?日持ちさせるおすすめの保存方法!まとめ
日持ちさせるための保存方法について詳しく知る前までは「お皿に盛ってサランラップをかけて冷蔵庫に入れるだけじゃダメなの?」と思っていました。
しかし、適切な保存方法にはそれなりの理由がちゃんとあると知りました。
今後は食品を無駄にしないためにもきちんと保存ルールを守らなければと反省しました。
冷蔵はもちろん冷凍保存すれば、さらに食べ方のレパートリーが増えて楽しみが広がりますね。
せっかく手作りしたデザートですから、ひと手間を惜しまず長く美味しく味わいたいものです。