出産というのは、女性にとっては命がけです。
男性は、出産にたいして軽く考えている人がけっこう多くて、病気じゃないのだから、みたいな発言をよく聞きます。
だけど、10か月も子供をおなかで育てて、その子供を下から自力で押し出すって考えたらすごいことですよ。
出産の途中で亡くなる人もいるし、酸欠で脳症にになってしまう子供もいます。
普通に生まれるのが当たり前でもないし、産んだあとも普通に動けるのが当たり前ではないです。
1人目の時は、その子の世話だけで、自分もある程度休めますが。
2人目3人目の人は、上の子の面倒を見ながら生まれた子のお世話もあるので、母親は産んですぐ動かないといけない状況になったりします。
里帰りをして、実家の親に世話してもらえる人はいいけれども、実家が遠かったりして無理な場合はしんどくても動いてしまったり。
産後一か月はゆっくり過ごしてほしい!その理由は?
昔の人は、「産後一か月は床上げするな」って言います。
この「床上げ(とこあげ)」というのは、布団を片付けるという意味です。
なので、全体の意味としては産んで一か月は布団を敷いたままで、疲れたらすぐ横になれという感じですかね。
他にも「冷たい水は触るな」とかもあるけれど、昔の洗濯はたらいに冷たい水を入れてごしごし洗いますからね。
現在は洗濯機がありますから、あまり当てはまりません。
産後の肥立ちが悪いというのは、体が元通りに回復していないということなので、日がたってもずっと不調が続くなんてこともあります。
産後に無理をするとどうなる?後から体調不良になることもあるの?
1人目だと、言い伝え通りに1か月間は寝たり起きたりで、お惣菜を食べたり、適当に家事をして休めたりできます。
ですが、上の子が幼稚園に通っていたりすると、送迎しないとだし寝てられません。
若いママなら、体力があるから無理すれば動けちゃったりしますよね。
しかし、少したってから、めまいが止まらないとか、頭痛が治らないとか、微妙な体調不良が続いたりというのもあるようです。
結局、小さい子が何人もいると、家でゆっくり回復できる時がないので、ずっと無理をし続けることになり、回復もせず疲れが蓄積されます。
あとは、その時は普通に動けて大丈夫だったけど、更年期障害がひどく出た、なんて話もあります。
だけどこれがはたして産後の肥立ちのせいなのか、どっちにしても更年期がひどくなっていたのかっていうのは証明しようもないです。
「産後の肥立ち」の肥立ちってどういう意味?正しい読み方は?
産後の肥立ちという言葉自体、あまり聞き慣れない方が多いですよね!
確かに肥立ちと言われても、なんのこと?と思ってしまいます。
産後の肥立ちの読み方は、ひだちです!
ただ、読めてもあまりピンとこないですよね。
昔は、産後の肥立ちが悪いと命に関わることがある…とも言われていました。
それぐらい、産後は体も心もしっかりとケアしないといけないという言葉ですね。
出産をすると、交通事故にあったときと同じぐらい、体がダメージを受ける!とよく聞きます。
ママは命がけで子供を出産するので、体を元に戻すのは大変なことですよね。
産後の肥立ちを医学的に言うと?
産後の肥立ちという言葉は、実は医学用語ではないようです!
分かりやすく言い換えると、産褥期(さんじょくき)ということになります。
産院などでも産褥期という言葉はよく使いますよね。
なので、こちらの方が聞き慣れている方が多いかもしれません。
産褥期はなるべく安静に過ごすことが大切
産後1~2ヶ月は産褥期という時期になり、いわゆる産後の肥立ちです。
赤ちゃんのお世話をしながらも、自分にも気を遣わないといけない時期ですよね。
睡眠時間はなかなかとれないことが多い時期なので、体を元に戻すのは時間がかかります!
なので、この時期に無理をすると、後々体調を崩したり、病気になることもありますよ。
産後の肥立ちが悪い…というのはこういうことですね。
産褥期は1~2ヶ月と言われています。
この時期は、食べ物にも気を遣ったり、無理に体を動かすのは控えてくださいね。
なるべく安静にして、心身ともに健康的に戻せるようにしてきましょう!
産後の肥立ちが悪いと死亡する!?十分な休養をとる意味を解説
昔は、産後の肥立ちが悪いと死亡することもあるから、ちゃんと休みなさいと言われていました。
今みたいに、産婦人科があって機械でおなかが見れたり、血液検査したりなんてない時代の話です。
だから、産後に体調が悪くなると、すべて産後の肥立ちが悪いわけです。
妊娠中に糖尿病になったり高血圧になったりって人もいますよね。
そうすると先生に指導されて入院になったりして、出産までに整えます。
でも、お産婆さんが家にきて出産する時代には、そういう予兆も知らずに全部自然分娩で産むわけです。
ですから、実は出産の時にすごく体調が悪くなっている人もいたと思いますよ。
出血が多かったりしても大変ですしね。
今なら入院して点滴や輸血などをして回復できることも、昔だと寝かせておくだけだからそのまま死んでしまうこともあるでしょう。
単純に産後に無理して動きすぎたということもあるでしょうし、なにかの病気になっていた可能性もあります。
現代では、出産中のトラブルで問題が起こることはあっても、産後の肥立ちが悪くて死ぬことはないので安心してください。
産後に無理をするとどうなるの?
ただ、無理をしすぎると原因不明の体調不良を起こすことはあります。
なので、極力誰かの手を借りて、最初の1か月は休める状態を作るべきかと思います。
余談ですが、私の母は家が自営業なのもあり、兄を出産したあともすぐに仕事を再開しました。
人手が足らなかったので。
そうしたら、どんどん具合が悪くなりずっと不調な日々を送ることになりました。
どれくらいの無理かというと、その上にも兄がいるので、子育て、フルタイムで肉体労働、家事全般、です。
これがいわゆる産後の肥立ちが悪い、ですね。
産後の肥立ちが悪い人は次の妊娠でリセットできる?!
そして、2年後に私を妊娠したわけですが、産後の肥立ちが悪い人は、次の子供を産むとリセットされるという話があるらしく。
私を産んだあとは絶対に無理をしない!と心に誓ったそうです。
里帰りはするなと言われていたんですが、強行突破して、出産後1か月は実家でゆっくり休み、その後自宅に戻ったそうです。
不思議なことに、体調不良はすっかり消えて元に戻ったそうです。
更年期障害もほとんどなく過ごしました。
リセットされるというのはほんとの話なのかと、いまだに半信半疑ではありますが、実話です。
そうなると産後の体調不良って子宮の戻りがよくないとかホルモンバランスとか、そういった部分があるのかもしれないですね。
産後のことへの昔からの言い伝えには他にどんなものがある?その意味は?
産後も、実は昔から言われていることわざがたくさんあります!
いくつかご紹介させていただきますね。
昔から伝わる産後の言い伝え①「産後は目を使いすぎると悪くなる」
まずは、「産後は目を使いすぎると悪くなる」というもの。
これの意味は、分かりやすく言うと産後はしっかりと休息をとりなさい!ということです。
昔は今のように医療も進歩していませんでしたよね。
出産で体力を使って体が弱って、元に戻すのは一苦労だったようです。
産後の産褥期はしっかりと休むようにということを分かりやすく、目を使うなと言っていたのですね。
昔から伝わる産後の言い伝え②「産後は水に触るな」
その他には、「産後は水に触るな」という言い伝えもあります。
昔は井戸水を組んだり、朝早くから土間で食事の支度をするのが当たり前でした。
でも産褥期には体を休めないといけないため、水に触るなと言われていたようです。
分かりやすくいうと、家事はするなというような意味ですね。
昔から伝わる産後の言い伝え③「赤子のうちは七国七里の者に似る」
あとは、産後のことわざで言うと、赤ちゃんに対するものもあります!
「赤子のうちは七国七里の者に似る」というものです。
これは、産まれたときは父親似なのか母親似なのかも分からず、みんな同じような顔に見えるということからきています。
ある程度成長しなければ、誰に似ているのかは判断でいない!ということですね。
昔から伝わる産後の言い伝え④「赤子は泣き泣き育つ」
その他、「赤子は泣き泣き育つ」ということわざもありますよ。
これは、そのままの意味です!
子供のときは泣くのが仕事だから、泣いていても心配する必要はないということですね。
昔から言われていることわざや言い伝えは、調べてみるとたくさんあります!
産後だけではなく産前や妊娠中のものもありますよ。
是非いろいろと調べてみて下さいね!
産後にやってはいけないことは?控えた方がいい6つのこと!
産後にやってはいけないことや、控えた方がいいことを6つお話しますね!
ママは出産で体力を使い果たす!と言っても良いぐらいです!
なので、産後2~3週間安静にするのは必須です。
そして、産後はしっかりと体をしっかりと休めると共に、ママには「産後やってはいけない」と言われていることがいくつかあります!
産後にやってはいけないこと、控えた方が良いこととしては
- 激しく体を動かす運動
- 目が疲れるような細かな作業
- 水をつかう仕事
- 重たいものを持つなどの体に負担がかかること
- タバコを吸う、酒を飲む
- 長時間の無理な外出
それぞれについて、詳しく見ていきましょう!
産後にやってはいけないこと①激しく体を動かす運動
まず、産後は無理な運動は控えて下さいね!
骨盤が不安定な時期でもありますし、すぐにダメージになりますよ。
産後にやってはいけないこと②目が疲れるような細かな作業
そして昔から、産後は目を使いすぎると臓器にも影響がある!と言われているようです。
これは医学的にははっきりしていないようですね。
でも、目を使いすぎると体も疲れてしまいますよね。
なので、間違いではないのかな?と思いました!
産後にやってはいけないこと③水をつかう仕事
あとは、体が冷えやすいということもあり。
水を使うことも産後はよくないと言われていますね。
産後にやってはいけないこと④重たいものを持つなどの体に負担がかかること
重たいものを持つのも、産前からよくないと言われていることです。
体を休めないといけない時期なので、これは想像がつきますよね。
産後にやってはいけないこと⑤タバコを吸う・お酒を飲む
もちろん、お酒やタバコも、この時期は悪影響になる可能性があります。
育児が少し落ち着くまでは、控えるのがおすすめです。
産後にやってはいけないこと⑥長時間の無理な外出
無理な外出も同じく、体に負担をかけてしまうのでよくないです。
産後にやってはいけない姿勢は?骨盤の歪みを防ぐ方法と産褥体操
産後にやってはいけない姿勢ってありますよ!
骨盤の歪みを防ぐ方法と産褥体操について話していきます。
産後はとにかく、骨盤に負担をかけないのが一番です!
どちらかというと、座っているよりも立っている方が、骨盤に負担はかかりません。
でも、もともと姿勢がよくない!という場合。
立っていても知らず知らずのうちに、骨盤に負担がかかることもあります。
特に産後って、会陰切開の傷とか、体のあちこちが痛いです。
帝王切開だった場合は、数ヶ月痛みが続きますよね。
痛い場所をかばおうとして、姿勢が悪くなりがちなのです。
歩くときに重たい荷物を持ったりするのも、産後は避けたいですね。
すぐに腰が痛くなりますし、骨盤にも負担がかかりますよ。
ずっと同じ姿勢でいないように、気を付けているのがおすすめです!
そして、産後は骨盤の歪みをなるべく防ぎたいものですよね。
産後は骨盤の歪み防止には骨盤ベルトが必須
なるべく毎日ストレッチをするのもおすすめですし、骨盤ベルトも必須です!
骨盤ベルトは、産前にも使っている方が多いですよね。
産後も使えるアイテムなので、持っておくと安心です。
あまりにも気になる場合は、整体などに行くのも良いと思います。
体が痛いと整体に行くのも気がひける!と思うかもしれません。
でも、整体って骨盤の歪みを治してくれることが多いです。
もちろんあう・あわないはあります。
ただ、自分で対処できない場合は頼りたいものですよね。
産褥体操にはいろんな種類があるけどどれがいいの?
そして、自宅で簡単にできるトレーニングといえば、産褥体操です!
これは、産後すぐは控えた方が良いです。
無理して体を動かさないようにして下さいね!
生後数ヶ月経って、自分ができるタイミングで問題ないですよ。
産褥体操には様々な種類があります!
簡単なものだと、仰向けに寝た状態で膝を立てて、腰をゆっくり浮かせる運動。
仰向けに寝た状態で、片足ずつ曲げ伸ばしを繰り返す運動などがあります。
どれも、産後に無理せずできるものになっていますよ。
痛いと思ったらちょっと期間をあけた方が良いですね。
いつから!というのは決まっていません。
自分のタイミングでスタートしてみて下さいね。
産後は安静にしすぎても問題ない!?3週間は寝ていてもOK!
産後は、安静にしすぎるほどでも問題ないです。
3週間は寝ていてもOKなのです!
産後はどんな人でも、安静にするべき期間です!
どれだけ体力に自信があっても、無理はいけません。
もちろん、動こうと思えば動けます。
やむを得ず、退院後すぐに家事も育児もフルでやる場合もありますよね。
でも、少しの時間でも良いので、安心にしている時間を作らないといけません。
産後に無理をしてしまうと、体の戻りも遅くなります。
産後3週間はなるべるゆっくり過ごすべき!
最低でも、生後3週間はなるべく布団の上で過ごすのがおすすめです。
床上げの期間としても、生後3~4週間ぐらいと言われていますよ。
入院期間が終わって自宅に帰ると、やりたいこともたくさんありますよね。
もちろん、やらなければならないこともたくさんあります!
でも考えてみると、無理して終わらせないといけない家事はありませんよ。
絶対にやらなければならないのは、育児ぐらいです。
なので、分かりやすく言うと、育児以外はやらなくても問題はない!ということです。
ちょっと言いすぎかもしれないですが、このぐらいのイメージです。
その日にやるべき最低限のことだけをやったら、布団の上で過ごしてくださいね。
それを生後3~4週間は是非続けてみて下さい。
物理的に難しいという場合でなければ、周りの人を頼りましょう!
夫だけではなく、自分の両親や姉妹、友人や知人など、誰でもOKです。
どうにもならないときは、市のこども政策課に相談をしてみてくださいね。
無理して動いて1人で悩まず、その都度解決策をみつけていきましょう!
産後の無理は一生祟る!?のまとめ
無理をしたくてしてる人はいないのだろうなと思うし、何人も子供がいる人にとっては、やらないといけない環境なのでしょうね。
何人も産むと安産だったりすることも多いです。
ですが、体が疲れるのは同じなので、体力があったとしても、極力横になって体を回復させてください。
親に甘えたくないという気持ちだったり負担をかけたくないということから、助けを求めない人もいますが。
もし入院になったりしたら、もっと大変なことになります。
うちの母のように、産後に無理をしたために、何年も不調が続く人もいますので、せめて産後1か月は無理をしないようにしましょう。