新学期を向かえて、子どもたちも学年がひとつ大きくなり「また一つ、大きくなったんだなぁ~」と、ほのぼのしておられるママさんたち。
「9歳の壁」って言葉を聞いたことがありますか?
子どもたちは、体の成長と共に「心の中」も成長しているのですね。
心の成長の中で、今までとは違う友達関係であったり、まわりの友達との距離感で、どう対応したらよいのか悩み始める時期が、ちょうど9歳・10歳頃なのです。
私の子どもは三年生になったばかりで、急に言葉が乱暴になったり、まさに「反抗期」になったかのように、精神的に落ち着かない日が増えて困っています。
そこで私も、以前から気になっていた「9歳の壁」について調べてみました。
同じようにわが子がどうしちゃったんだろう?と思われているママさんも、一緒に「9歳の壁」について理解していきましょう。
これで、あなたの子供の変化の理由も、理解することができるかもしれませんよ。
9歳の壁ってどういうことを言うの?必ずみんなが通る道?!
昔は、ろう学校の子どもたちの発達を見ていく中で、小学校低学年頃までは、全然ほかの子と同じように発達するのだけど。
でもそれが、小学生の高学年になるにつれて
- 学習面
- 言語面
において、発達上、乗り越えるのがむずかしい「壁」にぶち当たることが多いということから、その時期をとって「9歳の壁」といわれるようになったんですね。
今では、普通に学校に通えているような健常の子どもたちでも
- 学習面のつまずき
- 運動面での個人差が広がる
そんなときの、子どもたちの困りごとになっているということで、小学校三年生の頃の伸び悩みにも、この「9歳の壁」という言葉が使われるようになっているんです。
どうして小学三年生の子どもたちがつまずくの?
では、なぜ小学三年生の頃がつまずきやすいのでしょうか?
それは、「学習面」「生活面」それぞれへの変化が大きい時期だからなんですね。
では実際にどんな変化があるのか、ご紹介していきますね。
学習面での変化がたくさんで子どもがたいへん!
算数は低学年のうちは、目に見えることに対しての学習だったのが、三年生になると、分数や小数の計算がでてきます。
ケーキや果物の切り分けなどで、分数はなんとなくイメージできても、小数についてはイメージができないのでむずかしいのです。
また、小学校低学年のうちは「生活科」がありましたが、三年生からは「理科」と「社会科」に分かれて、それぞれ別々の教科化になります。
また道徳も教科化されることで、これも評価の対象になります。
- 習字
- リコーダー
- 英語
生活面での心の変化への対応が大変!
小学校低学年のうちは「自分 対 先生」という、1対1の関係が主だったのに対し、三年生くらいからは「お友達との関係」がより強く表れるようになります。
今までは近所の子とのお友達関係が主でありましたが、三年生くらいになると「自分の性格に合った子同士のグループ」ができるようになります。
- 「気の合う子」
- 「運動の好きな子」
- 「興味の合う子」
三年生くらいになると、お友達と自分を比べるようになってきます。
「○○ちゃんは△△ができるけど、自分は上手に出来ない」
っていう風に、自分とお友達とを比べて、出来ていない自分をみつけてどんどん自信をなくしてしまうのです。
ギャングエイジって何?
「ギャングエイジ」って言葉も最近よく耳にしますが、これは三年生の頃の子どもの「心の変化」を表す言葉です。
三年生くらいになると、親と一緒にすごすよりも、だんだんとお友達と一緒にすごすことのほうが多くなってきて、お友達との時間を優先するようになります。
お友達との時間が増えるということは、それだけ「お友達とのトラブル」も増えるということです。
トラブルに対応するのが苦手な子どもは、トラブルがストレスになり、心の負担が大きくなってしまうのです。
そういった人間関係のストレスから、自分がどうすればいいのかが分からず
- 言葉が乱暴になったり
- 言葉で言えないときには暴力になったり
9歳の壁とギャングエイジのまとめ
子どもたちはそれぞれ「勉強面」「運動面」「心の変化」の中で戸惑いながらも、がんばって一生懸命に成長しています。
わたしたち親は、見守りつつしっかりと応援してあげましょう!