あんまり大きな声で言えませんが、離乳食ってむちゃくちゃめんどくさいですよね…。
SNSでは、素敵なプレートにかわいく盛りつけた離乳食メニューの写真がたくさんあふれています。
それに比べて自分の作る離乳食ときたら…;
一人目のときは、
「おっぱい以外の物を摂取してくれるなんてすごい!」
「早く大人と同じものを食べてくれるように頑張る!」
「お出汁もちゃんととる!」
「しっかり裏ごしもして赤ちゃんの負担にならないようにしなきゃ!」
と意気込んでいましたが、上の子は食が細く、早々に母のやる気はダウン。
「裏ごしなんて本当に必要なの?軽くつぶすくらいでもいいんじゃないの?」なんて思ったりもしていました。
その流れのまま、下の子が産まれて離乳食の時期に差し掛かった頃になると。
心の中では「離乳食めんどくさいー、このままおっぱいだけで大きくなってくれたらいいのにー」と日々思っていました。
元々料理に自信がないこともあり、私の離乳食に対する情熱は風前の灯火。
しかし、どうしても乗り越えないといけない離乳食。
もうしゃぁない。
なんとか手を抜きながら、かわりに愛情はたっぷりと注いで進めていきましょう。
ということで今回は「赤ちゃんの離乳食初期にする裏ごしって本当に必要なの?」ということについて、詳しく見ていきましょう。
離乳食を裏ごしをしないとどうなるの?
離乳食を始めた初期の頃の裏ごしは、必要です。
母乳やミルクしか口にしていない赤ちゃんが、初めて違う味や違う舌触りのものに出会うのが離乳食の初期段階。
できるだけ、母乳やミルクに近い舌触りから進めてあげないと、口の機能や内蔵機能が未発達な赤ちゃんはびっくりしてしまいます。
あまりにつぶつぶしていたり、ザラザラしたものは、異物と認識して口からすぐに出してしまいます。
消化もきちんとされずに素材の形がそのまま出てきてしまったり、お腹の調子が悪くなることもあります。
そのため、初期では細かくつぶすだけでは不充分だと思います。
裏ごしをして、トロトロでなめらかな状態にしてあげましょう。
初めて食べるものがおいしかったら、その後の離乳食の進み具合にも影響があるかもしれませんよ!
離乳食を裏ごしするのとすりつぶしすることの違いは?細かくつぶすだけじゃダメ?
離乳食のレシピ本を見ていると、裏ごしとかすりつぶしとか、なんだかわけがわからなくなってきますよね。
そこで「裏ごし」と「すりつぶし」の違いをまとめてみました。
「裏ごし」とは何?
- 離乳食期の赤ちゃんの食材を裏ごし器で「こす」ことです
- 舌触りはとてもなめらかで口に入れたときにひっかかるものはありません。
- マッシュポテトやスイートポテトのような感じです。
- 裏ごし器に残った粒は、初期の頃は与えない方が無難だと思います。
- 個人差がありますが、離乳食を初めて1ヶ月~2ヶ月ぐらいはこの状態であげると良いでしょう。
- 裏ごし器がなければ、100均の茶こしや粉ふるいでも代用できます。
- 裏ごしのコツは、「あたたかいうち」に、「少しずつ」です。冷えてしまうと素材が固くなってしまいます。
- ブレンダーでも裏ごししたようにトロトロ状態にできるので、持っている人は上手に使いましょう。
「すりつぶし」とは具体的には何をすること?
- すりばちですりつぶすことです。
- 裏ごしよりも、粒や繊維が残っている状態です。
- 口に入れると、少しザラザラとした感じがする部分があります。
- すりつぶしは、裏ごしに慣れてきた頃から少しずつ始めると良いでしょう。
- きなり全てをすりつぶすのではなく、ざっと裏ごしして少しだけ裏ごし器に残ったものを混ぜたり、水分を少なくしたり、調節して進めましょう。
裏ごしするのが面倒であれば、裏ごし不要の食材をメインにあげてもいいかもしれません。
ヨーグルト、豆腐、よくゆでたジャガイモ・サツマイモ・かぼちゃなどです。
もちろん、それだけでは栄養バランスが不充分だと思いますので、合わせて市販の離乳食を使っても良いでしょう。
野菜の裏ごしもありますし、おかゆの粉をお湯で溶いて使うものもあります。
フリーズドライになっているものもありますし、すごく便利です。
市販の物を与えるのは申し訳ないという気持ちになってしまいますが、今の時代は使っていないお母さんの方が少ないと思います。
裏ごしするのが面倒でイライラしてしまうお母さんよりも、市販のものを買って手軽に笑顔で離乳食をあげられるお母さんの方が、赤ちゃんは好きかもしれません。
おばあちゃんに「市販のものを使うなんて」と小言を言われるかもしれませんが、気にせずにいきましょう!
離乳食の裏ごしにはブレンダーが便利!使い方とアレンジレシピ集
離乳食の裏ごしでは裏ごし器を使う人が多いですよね。
しかし、裏ごし器以外の方法でも裏ごしすることができます。
特に最近では、ハンドブレンダーで離乳食を作る人も増えています。
ブレンダーは、裏ごし器よりも手間がかかりません。
魚や肉などの裏ごししにくい食材でも滑らかにすることができるので、離乳食作りにはおすすめです。
ブレンダーの使い方は、特に難しいことはありません。
まず、食材を適当な大きさに切って、柔らかく茹でます。
その後、ブレンダー容器に入れたら、ブレンダーで混ぜれば完成です。
ブレンダーを使ったレシピもご紹介します。
ブレンダーを使ったレシピ①裏ごし10倍粥
米:水=1:10の割合で用意し、米の芯がなくなるまで鍋で煮ます。
米が潰せるくらい柔らかくなったら、鍋に入れたままブレンダーでペースト状にします。
一気にたくさん10倍粥が作れるので、小分けにして冷凍保存しておくとよいでしょう。
ブレンダーを使ったレシピ②にんじんペースト
皮をむいたにんじんを、厚さ1cm程度の輪切りにし、水か昆布だしで柔らかくなるまで茹でます。
潰せるくらい柔らかくなったら、容器ににんじんと茹で汁を入れ、ブレンダーを使ってペースト状にすれば完成です。
ブレンダーを使えば色々な食材を裏ごしすることができますが、ブレンダーには向いていない食材もあります。
キャベツなど繊維が多い葉物野菜は、ブレンダーでは繊維が残ってしまい、舌触りが悪くなってしまいます。
繊維が多い食材は、裏ごし器を使って繊維を取るのがよいでしょう。
離乳食の裏ごし器がないときに代用できる方法は?
離乳食を作るには、裏ごし器が必須と思われがちです。
しかし、実は裏ごし器がなくても他の調理器具で代用することができます。
上でご紹介したハンドブレンダー以外に、裏ごし器の代用で使えるものをご紹介します。
裏ごし器の代用品①茶こし
コンパクトで、少量の離乳食を作りたい場合に活躍します。
ただし、柔らかい素材の茶こしだと、裏ごしで力を加えた時に変形してしまう可能性があります。
形が変わらない程度の硬さのある茶こしがおすすめです。
裏ごし器の代用品②編み目の細かいザル
調理用のザルも、編み目の細かいものであれば裏ごし用に使うことができます。
編み目が大きいものや、大きさが大きすぎるものは、裏ごしには適さないので注意しましょう。
ザルは、離乳食期が終わっても普段の料理で活用できるので、1つ持っていると便利です。
裏ごし器の代用品③製菓用裏ごし器
お菓子作りで使う裏ごし器も、離乳食作りで使うことができます。
お皿の上に製菓用裏ごし器を設置し、ヘラなどで押しつぶすようにして裏ごしします。
家でお菓子作りをする人は、製菓用裏ごし器で裏ごししてみるのもよいでしょう。
以上3点が裏ごし器の代用として使える調理器具です。
どれも離乳食以外でも使えるキッチンツールです。
「離乳食のためだけにわざわざ裏ごし器を購入したくない」という方にもおすすめです。
100均でも手に入れられるものもあるので、ぜひ離乳食作りに導入してみてください。
離乳食の裏ごしってすごく面倒!のまとめ
離乳食の裏ごしについてお伝えしてきました。
- 裏ごしは本当にめんどくさいですが、口や内臓の機能が未発達の赤ちゃんには必要な作業です。
- お腹の調子を整えたり、離乳食への興味関心を失わせないためにも、初期は裏ごし状態の離乳食を与えましょう。
- 市販の離乳食や、ハンドブレンダーを使って手軽に調理しましょう。
- 裏ごししなくても食べられる食材も多用して良いと思います。
私は、離乳食はまとめて作って冷凍するのが基本スタイルでした。
そうすれば、毎日毎日裏ごししなければいけないわけではないですし、裏ごしが必要と言われている1~2ヶ月間は振り返ってみるとあっという間ですよ。
そして、無理をしすぎないためには「市販のベビーフード」を使うという方法もおすすめです。
最近のベビーフードは、本当にとってもよく作られていて、月齢ごとに必要な栄養だとか硬さだとかも、ちゃんと考えられて作られています。
「離乳食でベビーフードのみの進め方は?栄養が偏らない様にするには?」
には、そんなベビーフードだけでの離乳食についても詳しくまとめています。
「ベビーフードだけ」という極端な方法でなくても「ベビーフードってどうなんだろう?」と、
- ベビーフードを使うことにちょっと不安にだったり
- ベビーフードを使うことに罪悪感があったり